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ドラマの感想など

【連続テレビ小説】澪つくし(59)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

るい(加賀まりこ)の家に籠もっているかをる(沢口靖子)の元へ律子(桜田淳子)が訪れ、かをるの潔白を説明しに惣吉(川野太郎)に会いに行ってきた、と告げる。惣吉はまだかをるを愛しているから希望を捨てるな、と言う律子の言葉に感極まるかをるだった。るいはとね(草笛光子)に会いに行き、惣吉にかをるを諦めるよう説得してくれと頼むが、とねは、あのふたりを引き離すことは出来ない、とるいの申し出を断る。

 

古川家に律子がやって来て、家には上がらず玄関先で惣吉に会って何もかも話したとかをるに告げた。「あ、もちろんあなたが純潔だということも…」っていいよ、それは!

 

元々律子がまいた種なのにかをるは目を潤ませ律子に感謝する。惣吉にだけ真実を分かってもらえればいいと言っても噂自体は世間に残り続けるというのは辛いね。そういうのって意外といつまでも人の記憶に残り続けるものだから。

 

みずえ「何もかも聞いたわ」と由岐とみずえとかをるは肩を寄せ合って静かに涙を流すのだった…ツエさんも。

 

数日後、英一郎が惣吉からの手紙を預かってきて久兵衛に渡した。この部分、セリフをナレーションで挟んでいて、ホントに”テレビ小説”だなぁ~。英一郎は、試験には落ちたそうで。

 

進学より入兆で修業というか、しないのかなぁ? 商売人は学歴を積むより番頭の小畑や梅木の下について仕事の勉強をした方がいいんでは?と思ってしまうけどな。律子みたいに勉強ができるのならともかく、英一郎はそうでもなさそうだし。

 

律子も呼んで話をする。久兵衛は英一郎を叩こうとして空振り。「四十肩や」そうだよね、久兵衛さん貫禄あるけどまだ40代なんだよなー。最初の頃に大正天皇と同じ歳と言ってたので、明治12(1879)年生まれで今、昭和3(1928)年で49歳。

 

昭和3年4月20日の新聞で、合田争議の解決を告げた。組合側の惨敗で総同盟関東醸造労働組合合田支部は壊滅した。

ja.wikipedia.org

こういうのって組合側が勝つのかとぼんやり思ってました。無知です。

 

水橋信吾は八日市場検事局にまだこう留されていた。浩太みたいに転向させられるんだろうか。

 

澪つくし」はこのくらいになってもまだロケがあるというのが新鮮に思う。まとめ撮り? 「はね駒」は序盤のお祭り以外は舞台が変わってもほとんどセットだった記憶。

 

浜辺を歩く律子を河原畑が目ざとく見つけるが、「ついてこないでください」「ひとりで歩きたいんです」「お願いですから邪魔しないで!」と散々な言われよう。

 

入院中の千代は独り蚊帳の外という感じが寂しそう。千代と話す律子が少し関西弁になるのがかわいい。

 

るいは久兵衛宛の手紙を持って吉武に行き、手紙を返す。手紙も読んでないというとねは「息子は息子、私は私です」と笑う。二人のお芝居もよかったし、とにかくとねさんが頼もしくてこんな姑ならかをるも安心! 網元というと「おしん」の神山ひささんもすごく親切なおかみさんという描写だった。

 

私は山の農村育ちで両親の実家もどちらも農家だけど、80年代の朝ドラいずれも農家の姑の描写が結構酷い…現実ではあるけど、ちょっとだけ複雑になりました。いや~でもとねさんはいい。草笛光子さんは「あぐり」のおしゃれなカフェのマダムもよかったけど、とねさんはもっといい!

 

おなじみのメンバーの他に石丸謙二郎さんや村田雄浩さんもいる! 「はね駒」の下宿人トリオ、矢島健一さんや斉藤暁さんも出ないかな。

【ネタバレ】若草物語

1964年 日本

 

あらすじ

父親が若い後妻をむかえたことから、娘の由紀、しずか、チエコは、父を気遣って大阪から家出し、結婚して東京で暮らす姉・早苗を訪ねる。早苗の世話でアパート暮らしを始めた3姉妹、由紀は幼なじみの次郎と再会して恋仲になるが…。長女・早苗に芦川いづみ、次女・由紀に浅丘ルリ子、三女・しずかに吉永小百合、四女・チエコに和泉雅子、華やかな4大女優の共演で、個性豊かな姉妹に起こるさまざまな出来事を描く青春映画。

 

吉永小百合さんの映画をいくつかBSプレミアムで放映していたものを録画していて、今日はこれにしました。

 

大阪から上京してきた姉妹。関西弁の吉永小百合さんって新鮮に感じる。四女・チエコは団結団結歌ってる工場?勤め。三女のしずかは実家の商店を手伝っているが、母を亡くして2年の父が若い後妻をもらいイチャイチャしているので見てられない。次女の由紀は周りの同僚が結婚し出した。

 

そんな3人が揃って家出し、飛行機で東京へ。オープンカーに乗った男が3人を送ってくれて結婚して3年の長女・早苗の家に押しかけた。結局、早苗が夫に頼んで3人が住める部屋を用意してくれた。

 

由紀としずかは銀座松屋で由紀はカメラ売り場、しずかは男性下着売り場で働き始めた。チエコはなかなか仕事が決まらなかったが、アルサロ?で働き始めた。

 

アルサロ…アルバイト・サロン。キャバ嬢みたいなやつ???

 

由紀の幼なじみだった次郎と偶然出会う。チエコはアルサロのボーイ・健ちゃんと仲良し。しずかはファザコンで後妻の弘子とケンカして東京にやってきた父を慰める。この辺、気味が悪い展開だ。結局、これから面倒を見てくれるのは娘ではなく妻だと早苗に説得され、大阪に帰って行った。

 

しずかは次郎が好き。次郎は由紀が好き? 由紀はオープンカーの野沢といい感じ? 別荘も持ってるし相当金持ちっぽい。野沢が日曜日にオートレースをやるので、由紀を誘う。オートレースが私が想像してるのと違って、モトクロスみたいに起伏の激しい山道をバイクが走っていた。

 

次郎は同僚の山本をしずかに紹介したせいで山本が毎日のようにしずかの職場にやって来てランニングやパンツを買って行った。

 

カメラマンの次郎がある朝、満員電車を撮影していると出勤してきたしずかを見つけた。会社を休んで次郎の仕事を手伝うしずか。えぇ〜。野沢も日曜日は休めないという由紀に「勤めなんか辞めちゃえば?」だもんね。

 

次郎と由紀の結婚が決まり(急にぃ?)、しずかは山本が下着が汚れたら捨ててるという言葉に洗濯してあげることになった。

 

野沢は由紀の2つ下で由紀はただの男友達と思っていたが、家に招待され、野沢の両親と妹の前でプロポーズされた。恋人はいないと言ってしまった由紀。野沢は恋人がいても構わないだ、ただ気持ちを伝えたいだけだと言った。

 

チエコは家でプラモデルの色塗り。内職? アフリカに輸出されるものだとか。部屋にいた健ちゃんは父親が危篤で山形に帰るという。チエコは何も餞別をあげられないからと一度ならとキスさせてあげると目をつぶる。なんじゃそら。男の発想だな〜。

 

由紀は取材に行こうとしている次郎に行っちゃイヤとワガママを言い、私と仕事どっちが大事なの?と、それ言うか?

 

しずかはしずかで山本から「まだ次郎が好きなの?」と指摘された。

 

野沢はパパが税金逃れで建てた家に由紀を呼んだ。由紀が恋人がいるという話に大荒れ。この前寛大な態度だったのにお坊ちゃんだねー。家の中のものを壊し始めた。野沢と婚約するという由紀にしずかは怒った。

 

野沢と由紀は婚約旅行(新婚旅行じゃなく婚約旅行って!)に行き、次郎は取材に行くと言う話を山本から聞いたしずかは電車に飛び乗り、次郎を追いかけた。

 

しずかを見ていて、親の決めた結婚をした早苗は別居してチエコと住もうかな?と言い出したが、結局家に帰り、チエコは一人街を歩いていた。(終)

 

昭和39年のトレンディドラマみたいな感じかな。女が仕事ほっぽり出して男を追いかける。この姉妹は姉妹だけの仕事で生活してるのに無責任だなあ。

 

上京してるものの、すっかり関西弁が抜けた(という設定)次郎以外は全編ほぼ関西弁の姉妹。しかし、東北人の私も関西弁はある程度テレビで聞き慣れているせいか(もちろんしゃべれませんが)、姉妹の関西弁がものすごーく不自然に感じてしまった。wiki見たらみんな東京出身みたいだし、なぜ大阪出身という設定にしたのか?

 

それと、お坊ちゃん野沢とカメラマン次郎がどっちも角刈り?で似てるように見えてしまって、時々見分けがつかなかった。俳優さんのことをちゃんと分かれば見分けついたんだろうけど。女優たちは美しいけど、男のためだけに生きてる女みたいな感じ。せっかく姉妹なのに、姉妹のやりとりが見たいよ。

【連続テレビ小説】澪つくし(58)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

一週間後にようやく釈放されたかをる(沢口靖子)はるい(加賀まりこ)の家に帰った。ほとぼりがさめるまで入兆から離れた方がいい、という久兵衛津川雅彦)の判断だった。かをるが捕まった話は、外川の惣吉(川野太郎)の耳にも入っていた。新聞記事になるほど騒がれ、英一郎(鷲生功)に促された律子(桜田淳子)は惣吉に、かをるは自分の身代わりで捕まったのだと説明した。るいの家には、かをるの旧友たちが訪れていた。

 

一週間経って釈放されたかをるは入兆ではなく古川家へ。喜んでいるツエさんと髪を振り乱したるい。久兵衛は、るいにも律子のことを話していなかった。

 

新聞に「某醤油屋の末娘が~云々」という記事が載ってしまい、日本刀を持った男たちが店先に現れる始末。警察が来たら大人しくなったけど、”国賊の情婦”とかよく言うわ。

 

律子は自首しようにも久兵衛に止められていた。律子が自首すれば逮捕されるし、かをるも偽証罪ということになってしまう。ひとり吉武家に行き、かをるは無実だと告げに行った律子。とねは誉めていたけど、結局、律子は責められる展開にならないからモヤモヤするんだよねぇ。

 

かをるは小浜や水橋と通じてると思ってる人は思ってるままだということを律子は分からない。惣吉とくっつくためというのなら代償が大きすぎて…。

 

かをるのところには由岐さん(帯が高い位置にあるなと思ったらお腹が大きかった)とみずえさんが遊びに来るが、友達にも真実を話さないため、水橋という恋人のために罪を犯したと思われるなんて…。

 

それに律子登場。なんだかなー、純愛のためなのかもしれないけど、周りの人を巻き込みすぎだし、傷つけすぎる。