TBS 1970年12月12日
あらすじ
時価4億円というすばらしい黒真珠の首飾り。3人のプロとサーカスの女1人、4人組が盗み出した。彼らを雇った暗黒のボスは手首に不気味なコブラの入れ墨。キイハンターはサーカスの女をアタック。彼女に化けて取り引きの場所に乗り込んだが、やがて現れたボスは死体になっていた。たちまち巻き起こる大混乱。死んだボスの妻と称する女が宝石への恐ろしい執念。やがて最後の破滅は思いがけない形で迫ってきた。
2026.4.14 J:COM BS録画
黒木 啓子 吹雪
島 ユミ 風間
小田切 村岡 壇
KEY
HUN
TER
黒木鉄也:丹波哲郎
津川啓子:野際陽子
吹雪一郎:川口浩
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
風間洋介:千葉真一
ナレーター<きょうもまた地球のあらゆるところで、陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら。恋も夢も望みも捨てて非情の掟に命を懸ける。彼らの求めるものは自由、願うものは平和。彼らは、こう呼ばれた…>
国際警察特別室
仲谷昇
中丸忠雄 宮内洋
KEY
HUN
TER
制作:東映・TBS
何だか今回、画質がいつもと違う気がする。濃い…?
白バイ、パトカーに先導される車。一般道でゲリラ的にやったのかなあ? 人のいない早朝とかでもないっぽい感じ。
WELCOME QUEEN EVA
車から降りローズ宝石店に入っていくエヴァ女王。
最近、原良子さんのゲスト率が高いな!? 初登場の41話から高貴な方みたいな役がハマる感じではあるけど。1943年生まれで大川栄子さんと4歳しか違わないんだね。
ここからテレビのはめ込み画面になる。
テレビ:アナウンサー「世界宝石カーニバルに日本から出品される真珠の首飾りが完成し、都内のある宝石店のホールに飾られ、人々の目を奪いました。折から来日中のカパニア王国のエヴァ女王は世界的宝石コレクターとしても名高い方ですが、早速、宝石店へお見えになり首飾りに称賛の声を上げておられました。この首飾りは日本の天然黒真珠で作られたもので時価6億円といわれています」
この女性アナウンサーのしゃべり方がいかにも昭和~!って感じ。
テレビを見ていたナナと左手首にコブラの入れ墨のあるアラブ系っぽい格好の男。
ボス「今のエヴァ女王をはじめ、あの首飾りを欲しがっているコレクターは大勢いる。たとえ、それが盗まれたものだと分かっていても彼らなら金(かね)を出す。永遠に自分のものにしておくためだ」
ナナ「盗み出すのね?」
ボス「ああ。仲間は、あなたのほかに3人。お互いに顔も素性も知らないどうし、利益は等分に分配するとして1人頭1億円の仕事だ」
ナナ「1億円?」
ボス「…で、サーカスで鍛えたあなたの腕をどうしても借りたい。仲間の証しだ。これを持つ者だけが4億円取り引きのパーティーに列席する資格を持つ」手渡したのはコブラの刺繍が入った皮財布。
ナナ役は宮川和子さん。
QUEEN
黒頭巾をかぶった男3人がローズ宝石店前に集まる。ビルの屋上からロープで降りてきたナナが途中の窓から侵入し、1階のドアを開け、男たちを引き入れた。
男の1人が配電盤のコードを切り、別の男が金庫を開ける。突然、部屋の明かりがつき、警備員が入ってくるが、残りの男とナナが応戦している間に、金庫を開けた黒頭巾の男2人が黒真珠を盗み、逃げた。
吉川「いったん別れて別々に逃げよう」
ナナ「首飾りは、あたしが」
下条「取り引き場所へ必ず持ってくるんだぜ」
矢代「独り占めして逃げようもんならボスに連絡して、あんたの素性を洗い出し、生かしちゃおかねえからな」
ナナ「ご心配なく。こんな首飾り、あたしたちが持ってたって、さばきようがないわ」
吉川「そうよ、俺たちが欲しいのは現ナマよ。取り引き場所で会おうぜ」
黒頭巾をかぶってるので誰が誰やら。でも、字幕があるから名前が分かる。
黒木の部屋
盗みの様子を捉えた写真数枚がテーブルの上に置かれる。
黒木「宝石店の壁に埋め込まれた隠しカメラが自動的に撮影した犯人たちの姿だ」
吹雪「覆面で顔はよく分からないが、どうやら4人組ですね」
黒木「うん。スイスの国際保険会社から無電で捜査を依頼してきたんだ。首飾りが闇から闇へ人手に渡ってしまう前にね、これをなんとか取り戻さなくちゃね」
風間「んんっ? この女…」頭巾が外れているナナの写真を見ている。
黒木「児島ナナ。ひと月前に刑務所を出所したばかりのね、サーカス出の泥棒だ」
風間「ほ~う」
啓子「ちょっと…ねえ、ボス。今度の事件は、われわれ女性軍に任してくれない?」
黒木「ああ、いいよ」
ユミ「うん、やりましょうよ、啓子さん…で、この女を見つけ出す手がかりは?」
黒木「うん。宝石店に落ちていた犯人の遺留品なんだ。香水のにおいがしみこんでるところを見るとね、どうやらこの女の持ち物に相違ないな」隣にいる風間も革財布に顔を寄せてにおいを嗅ぐ。
中身を確認した啓子。「ふ~ん、あら? ホテルのクーポン券だわ。『草津高原 ホテル ヴィレッジ』」
ほ~、今もあるんだ!
ユミ「えっ? ねえ、ひょっとするとそこで首飾りの取り引きが」
啓子「うん。犯人たちが集まるにしても夜(よ)が明けてからだわ。今からだったら先回りできるかもしれない」
ユミ「うん」
島ちゃん、セリフないけどいます。最近、みんな揃っててうれしい。
ばっちり本名の”児島ナナ”と記載されたホテルヴィレッジのクーポン券。No:2489
群馬県吾妻郡草津町615☎027989-3232
東京事務所☎252-3396-7
CLUB POOL SAUNA
啓子の運転する車で早速出発する。
ユミ「6億円の首飾りか。一度でいいからかけてみたいわ」
啓子「まあ、高根の花ですね」
ユミ「それにしても世の中には金持ちがいるもんね。何人も買い手がついたんだって」
啓子「そう。宝石コレクターで有名な女王。浮名を流した元大統領夫人とかね」
ユミ「せめてあたしたちは宝石泥棒でも捕まえて留飲下げなきゃね」
啓子「悲しいわね」
ユミ「ほんと」
すっかり明るくなった草津に到着。駐車場の車の中にいた啓子とユミはナナが車から降りて、ホテルヴィレッジに入っていくのを目撃した。
フロントに行ったナナはハンドバッグの中に財布がなくて焦るが、ユミが「そこでお落としになりましたわ」と財布を渡した。お礼を言うナナ。
フロントは西本良治郎さんかな?
フロントであちらのバーが貸し切りになっていると教えられた。
赤面恐怖症患者懇親会会場
←
フロントから赤面恐怖症の方かと聞かれ、精神的圧迫をいくらかでも緩和させるために必ずこの覆面をご着用くださいと覆面をもらうナナ。
プールの見える窓のところで黒頭巾をかぶったナナだが、啓子に後頭部を殴られ気絶。啓子はナナのハンドバッグから6億円の真珠を見つけ、ユミと喜び合う。
ドラマ内の黒真珠は分かりやすいくらいの真っ黒。黒すぎておもちゃ感が増す。
啓子「これを餌にね、泥棒たちを1人残らずパクるわ」
ユミ「近頃、頻々と盗まれる名のある宝石類、その闇取引のルートをつかめるものね」
啓子「覆面なら、こっちのもの。この女になりすましてパーティーの会場へ乗り込むわ」
啓子が黒頭巾をかぶり、ユミは部屋で待機するため、ナナを運んだ。
啓子が「赤面恐怖症患者懇親会会場」へ。ボタンを押すとシャッターが開き、啓子が部屋に入るとシャッターが閉まった。部屋の奥には頭巾をかぶった3人の男。
下条 吉川
矢代
という席で、吉川の隣に啓子が座る。
矢代「ブツは持ってきたろうな?」
啓子が黒真珠をテーブルの上に置く。
「キイハンター」内の宝石の扱い、いつもなんのケースにも入れずに持って歩いてる。
吉川「おお…じきにこいつが4億円の現ナマに換わる」
下条「しかし、おもしれえもんだ。名前も顔も素性も知らねえ者(もん)どうしが集められて、あれだけの大仕事をやってのけた」
矢代「そして、きょうも1億円ずつの分け前を頂戴して、また見知らぬ他人のまま別れていく。フハハハッ」
啓子「ほんと。街ですれ違っても、あのときの仲間だったとは決して分からないわ」
吉川「フッ、だが、あんたの顔だけは拝ませてもらってる」
驚く啓子。吉川は宝石店で覆面の破れたナナの顔をチラ見していた。男好きのするなかなかのべっぴん。
啓子<覆面を剥がされれば、あたしの素性はバレちゃう。といって、こいつら3人と裏で操るボスの仮面は、なんとかして剥ぎ取らなければならない>
シャッターが開き、アラブ風衣装の男が車椅子で入ってきたが、背中をナイフで刺されて死んでいる!?
矢代や下条は驚きつつ、車椅子の後ろのトランクに4億円の現ナマが入っていることに気付いた。1人頭1億円。
しかし、拳銃を持った黒頭巾の女が入ってきて、お金をケースに戻すように脅す。女は殺された男の妻と名乗り、夫を殺した犯人はきっとこの中の誰かだと責める。男たちや啓子が否定すると、この中に偽者が紛れ込んでいるという。
夫は死ぬ間際に「見知らぬやつに…」と言い残して息を引き取った。夫は1人で襲撃計画を立て、1人ずつメンバーを集めた。腕のいい一匹狼の泥棒たちを4人。夫を殺してしまえば本人か偽物かの見分けがつかなくなる。
吉川たちは一斉にコブラの刺繍の入った革財布を見せると、女は夫の死体をひつぎに入れるよう命じた。「あなた、きっとこの敵(かたき)は取ってやるわ」
矢代たちが車いすに乗っていた男をひつぎに運んでいる間、テーブルの上の花の中に盗聴マイクを置く啓子。
ナナはユミたちの部屋で縛られてもがいていた。ユミは盗聴マイクの会話を聞く。
受信機:女「4億円の取り引きは夫を殺した犯人が見つかるまでお預け。それでいいわね?」
会話を録音するユミ。
受信機:吉川「やむをえまい。偽者にくれてやることは、ねえからな」
受信機:下條「そうだとも。俺たちがこの手を汚してつかんだ金だ」
女は再びテーブルについた吉川たちに銃を向けて話を聞く。
下条は、ゆうべ宝石店の金庫を開けたのが俺だと証言する。「長年仕込んだ金庫破りの腕にものをいわせてな」
矢代は、その横で赤外線装置の切断にかかっていたが、あのときの金庫破りとは体つきが違いやしねえか?と疑い出す。怒った下条が矢代の頭巾を取り、矢代も下条の頭巾を取った。
頭巾をかぶっていてもいい声の矢代は田口計さん。
下条役は上野山功一さん。この2人は、いつメンだけど同じ回に出るのは初めてかもしれない。
矢代と下条が吉川に近づくと、自ら黒頭巾を外した。
吉川が相馬剛三さんか。いつも小屋の番人とかフロントとかでここまで役名があって、セリフがあって、というのは珍しい。
啓子<次は、あたしの番。まずいわ。あの男だけは、あたしが偽者だってことを見破るわ>
頭巾を外そうとした吉川に反発する啓子。「ああっ、約束が違うじゃない。顔を見せるのは」
矢代「こうなったらお互いさまだ」
吉川「あのきれいな顔を隠しておいたんじゃバチが当たらあ」頭巾が外された。
下条「ほ~う、なるほど、いい女だ」
正面に回って啓子の顔を見た吉川は偽者が分かったと矢代たちに言う。燭台を持ち上げて、偽者はな…と言いかけたが、啓子がわざとぶつかり、ろうそくの火を消した。明かりをつけろと吉川に言われ、火をつけ直した啓子だが、吉川は背中にナイフを刺されて死んでいた。
啓子「また木彫りのナイフだわ」
下条が啓子が疑うが、否定する。女は、こうなったらあなたたちを皆殺しにすると言い出す。5分間だけ待つから、その間に名乗り出るように言う。
盗聴していたユミは慌てて黒木に電話する。
黒木「ああ、ユミちゃんか。山分けパーティーはどうした? えっ? 啓子ちゃんが危ない?」
ユミ「あたし、決死的な覚悟で啓子さんを助けに行かなきゃ」と語っていたが、部屋に入ってきた男に後頭部を花瓶で殴られ、ベッドの上に倒れた。男はナナに近づく。
ユミの異変に気付いた黒木。「よ~し、草津直行だ」
吹雪、風間、島も出かける準備をする。留守番いなくていいの?
あと3分。女は下条、啓子、矢代の頭に順番に銃を当てる。あと2分。下条と矢代は争い始め、啓子を疑う。女だからと油断できねえという矢代にそのとおりだと肯定する啓子。奥さんが犯人かもしれないと女を疑う。「あなたがボスの妻だっていう証拠はなんにもないんですもの。ボスを殺し、その妻になりすます。フッ、女だからって油断できないわ」
下条が覆面を取れと迫る。
女「あなたたちと違って、あたしには自尊心が」
あと1分だという女から銃を奪う矢代。「ハハッ。ボスが死に今度は偽者のあんたを殺す」
下条「ヘッ、4億円の現ナマとこの黒真珠の首飾りがそっくり俺たちのものになったってわけだ」
矢代と下条が女に銃を向けると、ボスの妻だという証拠だと左手首のコブラの入れ墨を見せた。あとから彫ることもできる、証拠にならないという矢代。
突然、部屋の明かりがつき、シャッターが開き、車椅子に乗せられ、背中にナイフの刺さったナナの死体が運ばれてきた。またしても木彫りのナイフ。
入ってきたのは岡田真澄さん!
2話が初ゲストで以降、半年に1回くらいのペースのゲスト5回目。
啓子はユミも襲われたに違いないと察する。男は、かわいそうなこの子の代理人だと名乗る。サーカスでは一度だって失敗したことのなかったナナが…と語りだすロベール。屋上からロープでぶら下がり、宝石店の窓を破ったのがナナ。啓子が偽者とバレる。
島が運転、助手席が風間。後部座席に黒木と吹雪が乗り、草津に向かう。
島「ホテル・ヴィレッジまであと2時間」
風間「それまでなんとかもたせてくださいよ、啓子ちゃん」
啓子「突然入ってきたどこの馬の骨か分からない男の言いぐさを信用するの?」
矢代「こうなったら、もう誰も信用しねえ。ほんとでもウソでもいいや。偽者1人でっちあげればいいんだ。俺たちは一刻も早く現ナマを手に入れてえんだ」
下条「そのとおりだ。おめえさんは偽者(にせもん)として死んでもらう。まあ、貧乏くじを引いたと思って諦めてくんな」
銃で撃たれそうになり、ひつぎのそばに隠れた啓子がひつぎを倒すと死体が入っていなかった。ロベールがナイフを投げる。
啓子「その男があごひげのボスよ。手首の包帯の下にはコブラの入れ墨があるわ」
矢代と下条が銃で脅し、ロベールにナイフを捨てさせた。左手の腕時計、包帯を外すとコブラの入れ墨があった。
啓子「キャンドルが倒れ、暗闇になった隙に変装を解いて、ひつぎの中からはい出したのよ」
仲間割れさせ、1人ずつ殺し、首飾りも現ナマも独り占めするつもりだったのかと矢代、下条に詰め寄られ、ボスだと認めた。啓子のことを偽者だと知りつつ、言及しないロベール。
負けを認め、私たち夫婦を解放してくれた真珠はいらないというが、下条や矢代が素性を聞きたがり、無理やり、下条が女の覆面を取った。
女はカパニア王国のエヴァ女王だった。
下条「こいつは驚きだ。高貴な女王陛下が泥棒や人殺しの総元締めをやっておいでとはな」
エヴァ女王は好きなだけお金を取らせて引き取らせるようロベールに言うが、矢代たちは銃を持った手を下ろそうとしない。
エヴァ「あたしがこんな汚らわしい男たちの手にかかるなんて」
矢代「その言い方はないぜ。俺たち以上に悪党のくせしやがって」
ロベールと何度も呼ぶエヴァ女王。ロベールは、今殺してしまっては金が手に入らなくなるという。トランクの中身は見せ金で、怒った矢代に殴られたロベールは、ふもとの銀行にお金を預けてあり、1時間以内に用意できるという。
取り引き場所は1時間後に白根山頂。
ロベールは、その女を連れていきたいと啓子を指名する。私が呼んだ人間の中におらず、国際警察かもしれないという。
倒れているユミの部屋で盗聴された会話が録音されている。
ロベール「ボスとしての責任において私の手で始末する。さあ、一緒に来るんだ」床に落ちていたナイフを拾って啓子を連れて行った。
矢代は人質のエヴァ女王の後頭部を殴って気絶させた。
ロベールは啓子に車を運転させ、ロープウエイに行くよう命じる。「われわれの国に4億などという金はない。国民から搾り取り、かき集めた金は、みんな女王の宝石に化けてしまうんだ。女王1人が富と虚栄に溺れ、国中が貧しく衰えてしまったんだ。それでもなお、いや…ますます女王の虚栄心と独占欲は募る一方だ。高価な宝石を見るたびに、どんな手段に訴えてでも自分のものにしたくなる。ほら、あの首飾りを手に入れろ。女王の命令は絶対だ。王室の財力が乏しいとなれば部下としては盗む以外に方法はない」
啓子「そのたびに一匹狼の泥棒を駆り集め仕事をさせたあげく殺す。秘密が漏れるのを防ぐためでもあるのね」
ロベール「税関フリーパスの女王の宝石箱の中には世界各地で盗まれ、行方不明になっている名高い宝石類でいっぱいだ」
白 根 火 山 ロ ー プ ウ エ イ
ロープウエイで頂上に向かうロベールと啓子。
ロベール「現王室を打倒し、共和制を樹立するためにひそかに放たれた工作員。やっとのことで女王の側近へ潜り込むことに成功した私。その私を待っていたのが、あの首飾りを盗めという女王の命令だった」
啓子「あなたはそれを利用して女王を失脚させる筋書きを書いたのね」
ロベール「すべて作戦どおりに運んできた。国際警察のあなたが首を突っ込んできたのもかえって好都合だったかもしれない」
ホテルヴィレッジを出てきた矢代、下条、エヴァ女王。
矢代「草津志賀ルートを飛ばして白根の山頂へ向かおう」
下条が運転し、矢代、エヴァ女王が後部座席に座る。
その車とすれ違ってホテルにやってきた黒木たち。
山頂に来たロベールと啓子。
ロベール「じきに女王がここへ連れてこられる。そしてやがて、私に裏切られたことを悟るんだ。女王がやつらの手で葬られるのを私はここから見届けてやる」
啓子「私は女王を救うわ」
ロベール「あの女王が生きているかぎり、われわれの国に平和は来ない」
啓子「女王を救うのが先決よ。そのうえで縄をかける。この犯罪が明るみに出れば女王は抹殺されたも同じよ。世界中から死よりもつらい非難と罵声を浴びせられて」
ロベール「そのときは私も一緒だな。女王と一緒にひっくくられ、表向きは女王の忠実な部下として盗みをはたらき女王のために人を殺し、みんなこの手を汚(けが)してきたんだ。それでいいんだ。どんなにそしられようと売国奴とののしられようと、それで国と国民が救えるなら…」
あなたの助けが借りたいと啓子の手を握る。
部屋で倒れていたユミを介抱する島と風間。ユミはレコーダーを再生させる。
1時間後に白根山頂
車で山頂まで行ける? 矢代たちが車を降りた。ロベールは4億円用意したという。
矢代「国際警察の雌犬の始末は?」
ロベール「完了した」
矢代「そいつは結構だ。偽者だったり死んじまったり俺たち2人だけになった」
下条「一人頭2億だ。ヘヘヘヘッ」
金はどこだと聞かれて、歩き出すロベール。ここだといわれて湯釜を覗き込む矢代と下条。啓子とロベールが背後から襲う。啓子と格闘したとき、下条のコートのポケットに入れていた黒真珠が飛び、エヴァ女王が拾って逃げた。追おうとした矢代を消音銃でうつエヴァ女王。下条はロベールに殴られ湯釜に落下。ええっ!?
エヴァ女王も逃げる途中で斜面を転がり落ち、黒真珠を握りしめたまま死んだ!?
ロベール「気高さも何もあったもんじゃない。これがわが国の女王なんだ。宝石の魔力に取りつかれた欲の塊でしかない女」啓子の頬にナイフを突きつける。「すまなかったなあ、だましたりして」
啓子「なんですって!?」
ロベール「あのギャングたちから女王陛下を無事にお救いするには、どうしても君の力を借りる必要があったんでね」
啓子「みんなウソだったのね。あなた、女王の虚栄心と独占欲のあわれなしもべでしかなかった…」
ロベール「違う! 野望ってやつはね、ひどく魅力的でひどく大きい。工作員として女王陛下のもとに潜り込んだころの俺が持っていたひとかけらの愛国心。ハッ、そいつを霧のように吹き飛ばしてしまうほどにもね。俺はチャンスをつかんだんだ。カパニアの独裁者として君臨するチャンスを」
啓子「独裁者…」
ロベール「女王陛下の秘密を握ってるのは俺1人だ。政治も外交もすべて俺の言うなりになる。俺は、あのラスプーチンのようにカパニア王国を隠然と支配し始めている。名誉も富も権力もすべて俺のものになるんだ。そのためには女王陛下の秘密を命懸けで守らなければならない。雇った泥棒も探りを入れに来た犬も」
目を覚ましたエヴァ女王。
ロベール「1人として生かして帰すわけにはいかない」
エヴァ女王が逃げ出し、啓子も反対方向に逃げた。ロベールはエヴァ女王を追う。2人を見ている啓子を撃つロベール。
啓子「抵抗してもムダよ、ほら!」
風間、島が急な斜面を駆け上がり、啓子の無事を確認して、ロベールを追う。すごく歩きづらそう。ロベールの持っていた消音銃の弾がなくなり、観念する。
島、風間、啓子、ユミ、黒木、吹雪が並んで歩く。
啓子「ハァ、6億円の首飾りなんて最高の気分」
ユミ「ねえ、啓子さん。今度はあたしの番よ。貸して」
女性陣から離れる男たち。
島「まったく女ってやつは」
風間「それが高じたのがエヴァ女王だよ」
まだ首飾りの取り合いをしている啓子とユミ。
吹雪「しかし、ボス、あの様子じゃ、いつ真珠に傷がつかないとも」
黒木「フフフフッ、そう思ってね、模造品とすり替えておいたんだよ」
まだ取り合いをする啓子とユミ。
風間「ボス、何も知らないで、ほら」笑う男たち。
ユミ「貸してよ、ケチ。貸してってば」
啓子「ダメだったら。しつこいわね」
プロデューサー:近藤照男
小野耕人
*
脚本:池田雄一
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
非情のライセンス
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
島竜彦:谷隼人
*
谷口ユミ:大川栄子
*
風間洋介:千葉真一…字幕水色
*
ロベール:岡田真澄
*
エヴァ女王:原良子
矢代:田口計
*
下条:上野山功一
児島ナナ:宮川和子
*
吉川:相馬剛三
フロント:西本良治郎
警備員:山浦栄
ナレーター:芥川隆行
*
監督:村山新治
<プロフェッショナル・キイハンター。次のカラーシグナルは…1億円のマリファナたばこの取り引きを巡って麻薬組織に対抗。派手にやっつけるハレンチ部隊。ボクサー崩れにフーテン、ヒッピー。ポンコツボーイに恋人の女。宝が天から降ってきた。1億円の夢を乗せて突っ走るポンコツシトロエン。それにキイハンターがオートバイのイージースタイルで接触。麻薬組織との対決は華々しい撃ち合い、パンチの応酬。若い命が一瞬に燃えて焼き尽くすエネルギー。あとに残るむなしいペーソスをデキシーが奏でる。次は…>
キイハンター
ハレンチ部隊
全員集合
に御期待下さい
年末に向けて?全員揃う回が増えてきた。やっぱり最初と最後くらいは、みんな揃ってワチャワチャしたところを見たいものだよ。
ロケの行われた草津白根山の白根火山ロープウエイは2018年廃止。噴火が起き、再開されることなくそのまま廃止されたそうで。あの湯釜、今は見ることができないのかな?
次回はポンコツにハレンチに初期に時々あった若者回っぽい。

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