1949年 アメリカ
あらすじ
名匠ウィリアム・ワイラー監督が、財産を巡って父と娘、その恋人が織りなす愛憎を描きアカデミー賞4部門を受賞した重厚な文芸ドラマ。裕福な医師の娘で内向的なキャサリンは魅力的な青年モリスと出会い恋に落ちるが、父はモリスが財産目当てだと見抜き結婚に反対する。キャサリンは駆け落ちを決意するが…。キャサリンを演じたオリビア・デ・ハビランドはアカデミー主演女優賞を受賞。モリスを演じるのはモンゴメリー・クリフト。
2026.1.29 BS録画
何となく聴いたことあるような?
ニューヨーク
ワシントン広場
100年前
キャサリンに新しいドレスが届けられた。キャサリンの父は医師。妹のラビニアが訪ねてくると、キャサリンは内向的な性格なので、冬の間、キャサリンを手助けしてほしいと頼んだ。
キャサリンの父、キャサリン、夫を亡くしたばかりで喪中のラビニアで結婚パーティーに招かれた。ラビニアが若い男性に声をかけて、キャサリンと踊るように言う。
父は娘は自由に育てたら平凡で世間知らずになってしまった。それに比べて妻は優雅で美しかったとラビニアに話す。あらま~、そういうお父さんなの。
ラビニアが牧師の夫はダンスが苦手なのとキャサリンに話していると、モリスという青年が踊りませんか?と誘った。お互い手首にダンスの予約表みたいなのをつけているんだな~。積極的なモリスは今回結婚するアーサーのいとこ。
モリスが飲み物を取りに行っている間にラビニアがダンスに疲れたとダンスの相手をキャサリンに代わった。キャサリンが踊っている間にモリスが戻ってきて、悔しそう。その間、ラビニアが兄であり、キャサリンの父であるスローパー医師を紹介した。スローパーが帰ることにしたので、モリスと踊れないまま帰ることになったキャサリン。
モリスはお宅にお邪魔したいという。病院に来るのかと思ったキャサリンにあなたに会いに行くのだと手にキスして別れた。
朝からキャサリンを訪ねたモリス。キャサリンは不在で、モリスはラビニアに事情を尋ねたが、秘密は洩らせないと笑う。
家に戻ってきたキャサリン。ラビニアは黙っていれば愛を告白されるわ、とキャサリンにささやいて席を外した。キャサリンは頻繁に来るので戸惑っていると正直にモリスに話した。
モリスは広間のピアノで弾き語りを始めた。
プレスリーの「好きにならずにいられない」にメロディーが似てると思ったけど、マティーニの「愛の喜びは」が元の曲らしい。
モリスと話していると、スローパー医師も会話に加わってきた。まだニューヨークに滞在するというので木曜の6時に食事の約束をした。
少し遺産が入ったのでニューヨークで職探しをしているというモリス。しかし、合う仕事が見つからないという。今は姉の子供たちの家庭教師のようなことをしていると話すと、スローパーはそれは仕事とは言えないなと席を立った。スローパーに嫌われたと気にするモリス。
ラビニアはモリスを気に入ってるが、スローパーは財産目当てだとラビニアに話して出かけていった。ラビニアは兄を送り出すと、頭痛がするといって、先に休んだ。2人きりになると、モリスはキャサリンに求婚し、キャサリンも承諾した。今夜、父に言うから明日来てねという。財産目当てと思われるかも…と気にするモリス。あす11時に会う約束をして別れた。
スローパーが帰ってきたので、キャサリンから結婚の話をすると、彼から話すべきだったといい顔をしない。モリスは明日会うことにしたものの、複雑な心境。
夜、ラビニアの寝ている部屋に行き、キャサリンは求婚されたことを話すと、ラビニアは喜んだ。
翌日、スローパーはエリザベスを通して、モリスの姉・モンゴメリー夫人を招き、モリスのことを聞いた。賢くて愛想がいいというが経済的に安定してないと話す。遺産の使い道について、スローパーは夫を亡くしたモンゴメリーを援助すべきじゃないかというが、モンゴメリーはモリスの好きに使えばいいという。
スローパーはキャサリンを呼び、モンゴメリーを紹介した。シャイなキャサリンはモンゴメリーの問いに「はい」と答えるだけ。スローパーはキャサリンにワインを持ってくるように言って部屋から出した。
キャサリンが部屋から出ていくと、内気なんですねとスローパーに言うモンゴメリー。スローパーはキャサリンが相続人であることを話し、今でも母親の遺産が年に1万ドル、スローパーの死後は、その倍を手にすることになると話した。意に沿わない相手の場合は診療所に。スローパーは家族の援助に遺産を使わなかったモリスの金の使い方が気になる。
モンゴメリーは帰って行き、スローパーはラビニアとエリザベスにモリスは財産目当てであると話した。
11時。モリスが訪ねてきた。ラビニアもエリザベスも恋するキャサリンを応援している。
モリスと2人きりで話をするスローパー。うわさでキャサリンが楽しい女性と聞いていたというモリスに娘だから長所を話してやりたいが楽しい娘ではないという。モリスも財産目当てと思われていることを分かっており、スローパーは君を認める気はないという。
遺産は使い切ったが、借金はないというモリスだが、話し合いは決裂。階段のところで待っていたキャサリンは2人の間に入って話をする。スローパーは半年結婚を延期してヨーロッパへ行こうという。その間にモリスが心変わりすると考えた。
見送りに来たモリスはキャサリンにプレゼントを持ってきた。中に炭を入れる? カイロみたいなもの?
スローパー親子がヨーロッパに行って不在でも、スローパー家に来てラビニアと話しているモリス。スローパー家が気に入っている。
カフェの外の席に座っているスローパー。妻との思い出の場所らしい。キャサリンのモリスへの気持ちは変わらない。
雨の夜、モリスがスローパー家を訪ねた。もうすぐキャサリンが帰ってくる。
港に出迎えに行ったのはラビニア。キャサリンとスローパーが自宅に戻った。空のブランデーグラス、葉巻の帯を見つけたスローパーはモリスが来ていることに気付いた。
スローパーはキャサリンに対し、何の取り柄もなく、ほかの娘より優れているところは財産だけとはっきり告げた。
中庭で待っていたモリスに今晩は帰ってというラビニア。キャサリンは帰っていくモリスを見かけて追いかけた。モリスは明日の夜、駆け落ちしようと持ち掛け、二人で幸せになろうと抱き合った。
しかし、キャサリンは今夜出発しようという。モリスは最初は反対したものの、置き手紙を書いて、今夜12時半に決行しようということになった。キャサリンは父は私が嫌いだということが今夜、はっきり分かったから置き手紙は書かないという。
夜中に起きて、モリスを待つキャサリン。偶然、ラビニアが起きてきて驚くが、今夜決行すると知って喜ぶ。キャサリンは二度と父に会うつもりはない。相続権を失うのも覚悟の上。馬の蹄の音が聞こえたが、馬車が通り過ぎただけ。時間になってもモリスの乗った馬車は来なかった。
モリスは自分のせいでキャサリンが相続権を失うことになりたくなかったのだとラビニアが話した。キャサリンは父の相続権を失っても、母からの遺産1万ドルが手に入るから十分だと思っていたが、ラビニアの話だとモリスは3万ドルを当て込んでいたという。モリスが来ないことを悟ったキャサリンが泣いた。
ヨーロッパからの帰国後、スローパーは体調を崩していた。キャサリンはスローパーが話しかけても背中を向けて刺繡をするだけ。
ラビニアはキャサリンに手紙を書くように言うが、キャサリンはモンゴメリー夫人を訪ね、モリスがアーサーにお金を借りてカリフォルニアに行ってしまったことを知っていた。
スローパーが1階に降りてきて、自身の肺がかなり悪いこと、看護が必要になることをキャサリンと看護婦に話した。出発の日は近いんだろうね?とキャサリンに話すスローパーだがキャサリンは行かないと答えた。
婚約破棄したキャサリンを誇りに思うというスローパー。モリスに捨てられたと吐き捨てるキャサリン。20年かかって父に愛されてないと分かった、モリスのほうがマシだという。スローパーは遺言を書き換えるというので、キャサリンが紙とペンを持ってきて書き始めが、慎重に考えたいと紙を丸められた。
スローパーの容体がかなり悪くなり看護婦に呼ばれたが、キャサリンは会うことを拒否した。
数年後、スローパーの死後も家を守っているキャサリン。ラビニアが偶然、モリスに会ったという。彼に会えば幸せになれると家に招いていた。私は留守だと会うことを拒絶したキャサリンだったが、玄関越しに聞こえる声にドキドキ。ラビニアはモリスを家に入れた。
今も君を思っているというモリス。旅費がなくて帰れなかった。話を聞いてくれと頼む。あの夜、愛してるから姿を消した。愛する女性が僕のせいで財産を失うなんて現実的じゃない。自分の幸せより君の幸せを選んだ。苦しめたことを許してほしい。再び二人で幸せになろう、結婚しようという。結婚は来月。
キャサリンはボタンを取りに行くと言って部屋に戻り、小箱に入ったルビーのボタンをモリスに贈った。ラビニアは彼が戻ったと感激。
今夜10時に出発するといったん家に帰ったモリス。キャサリンはモリスは財産だけでなく私の愛も欲しがるようになり、前より強欲になったと荷造りもせず、刺繍をしていた。
約束の時間、モリスが馬車に乗って訪ねてきたが、キャサリンはドアを開けずに自室に戻った。ドアをたたき続けるモリス。(終)
数年たって戻ってきたモリスだけど、何か事業をしているとか、なんとも言ってなかったもんねえ。それにしても、やたら恋愛脳の叔母・ラビニアが理解できない。普通?は父より現実的にモリスを見られる人だと思うのに、モリスと仲良くなっちゃって…
恋してるときのキャピキャピした感じからテンションの下がった終盤のキャサリンの落差がすごかった。

