1936年 アメリカ
あらすじ
田舎暮らしの純朴な青年ディーズは、ばく大な遺産を相続する。NYへやって来た彼を待ち受けていたのは、話題に飢えたマスコミや遺産を狙う人々ばかり。やがてディーズは、正体を隠して接近してきた女性記者と恋に落ちるが…。主演ゲーリー・クーパー、名匠フランク・キャプラ監督が2度目のアカデミー監督賞に輝いた傑作人情喜劇。キャプラ監督とは名コンビの撮影監督、ジョセフ・ウォーカーのシャープなモノクロ映像も見どころ。
2026.1.17 BSP4K録画。HDD不調につき、買い替えのため、録画消化。でも、不調なのはある日の一番組だけだったな…買うの早まった!?
自動車が崖から転落。かなりのスピードで早送りっぽい。
”センプル氏、イタリアで事故死”
”大富豪が交通事故で死亡”
”待たれる大銀行家の遺言”
”故人の遺産相続人は不明”
センプル氏の弁護士も2000万ドルの遺産の相続人を誰か知らない。
が、マンドレーク・フォールズに住むディーズ氏が見つかった。平和でのどかな町と看板の立っている。ニューヨークから法律事務所の3人の男がディーズ氏を訪ねた。
ディーズ氏は油脂工場をやっているが、詩人でもある。家政婦が男たちに詩を読んで聞かせた。
シダー・シダー&バディントン法律事務所のシダー、コッブ、アンダーソンが帰ってきたディーズ氏に名刺を渡して挨拶する。ディーズ氏の両親は亡く、センプル氏は面識のない母の兄。シダーは2000万ドルの遺産が入ることを伝えた。すごいな、と言いつつ、欲しくないねというディーズ氏。
コッブ氏は記者出身で渉外係。マスコミから守る。すぐにコッブの名を使った詩を作るディーズ氏。独身で女性の好みがうるさいと家政婦がバラす。
シダーはすぐにニューヨークへ誘うが、町の外に出たことがないディーズ氏は戸惑う。町中の人が”行ってらっしゃいディーズさん”という旗を掲げ、駅から送り出そうする。演奏している中にディーズ氏がいた! 「蛍の光」で送り出される中、自らも演奏する。
酒も葉巻もやらないディーズ氏。
ニューヨークに到着したシダーは会社に戻り、扱いやすい男だと報告。
伯父に嫌われていたという男が妻から遺産を取り戻すのよとせっつかれている。
新聞社ではディーズ氏の情報を探していた。ベイブという女性記者は特ダネの報酬は1カ月の休暇を希望し、編集長から有給と言われ、話に乗った。
シダーはディーズ氏の代理人となり全権を任せてほしいと提案した。ディーズ氏は共同経営者のジムに”アーサーは長年勤務してる。クビにするな”と電報を打つつもりでいた。シダーの全権管理については保留。
故人の内縁の妻の弁護士が訪ねてきた。話を聞いたディーズ氏は伯父の妻なら全財産を渡すという。
センプル氏が議長をしていたオペラ理事会が屋敷で開かれる。理事たちは、おだてれば18万ドルくらい出資するだろうと話していた。田舎楽団のチューバ奏者とバカにした笑いを浮かべる。ディーズ氏が来ると、理事たちはディーズ氏を新議長に決めた。ディーズ氏は会計報告を求め、18万ドルの赤字だと聞くと、赤字続きの事業に金は出せないという。
消防車の音がして、すぐ外を見に行く。私の地元にも導入したいなと言いつつ、話に戻り、オペラの料金が高いか、演目が悪いか原因があるはずだと議会を打ち切った。
内縁の妻に遺産の3分の1、700万ドルを渡すというと、100万ドルでもいいと言い出す弁護士にうさん臭さを感じ追い出した。
それにしてもゲイリー・クーパーって相当デカいな!?と思ったら191cmか。立って、服を着せられてるシーンが多くて、ほかの人より飛びぬけて大きい。ロングコートが似合う。
出かけようとしていたディーズ氏だが外は雨。女性記者のベイブがディーズ氏の前を傘もささずにとぼとぼ歩き、ふらつき、一日中、仕事を探していたとか弱き乙女を演じた。
ディーズ氏はほっておけずタクシーに乗せて、”チュリオズ文学者レストラン”へ。バイオリンの生演奏! ベイブに食事をおごり、両親は田舎にいて、自身は都会で貧しく暮らしているという身の上話を聞いた。ディーズ氏はバイオリン奏者を呼び寄せ、間近で演奏させた。
近くのテーブルに有名な詩人たちが座っていた。ディーズ氏はボーイを通じて声をかけ、一緒のテーブルについた。詩人たちは遺産を受け継いだディーズ氏と知っており、絵はがき詩人をからかってやろうと創作方法について聞き、即興発表会をしようと提案。
しかし、ディーズ氏は詩人たちの思惑に気付き、笑い者にする気だなと怒り、詩人たちを殴った。1人の殴られなかった詩人は殴ってほしいと話しかけ、ニューヨークの観光案内を申し出た。
ディーズ氏をシンデレラ・マンとして記事を書いたベイブ。ディーズ氏には速記士のメアリーという設定で接している。編集長はベイブの書いた記事を面白がった。
翌朝、目が覚めると、執事からパンツ一丁で帰ってきたと知らされたディーズ氏。コッブからシンデレラ・マンの記事を見せられ、編集長を殴ると言い出す。誰とも話すなというコッブのアドバイス。
またベイブと出かけたディーズ氏。シンデレラ・マンなんて物笑いのタネだと怒りをあらわにされ、焦るベイブ。ディーズ氏が見たかった将軍の墓に案内した。
シダーの事務所にセンプル氏の甥っ子と妻が来た。
ディーズ氏は人を傷つけて何が楽しいんだと記事についてベイブに話していた。ベイブは子どものころの話をし、ディーズ氏が父に似ていると話す。
ベイブの父は楽団でドラムをやっていて、教えてもらったとベイブが「スワニー川」を歌いながらたたくと、ディーズ氏は「ユーモレスク」を合わせて歌う。
また救急車を見かけて走って行くディーズ氏。
ベイブの自宅にディーズ氏が電話をかけてきた。ベイブは電話を切って、同居している女性にディーズ氏は、お人よしのバカか心の広い大人物だという。結婚したら花嫁を抱き上げて敷居をまたぎたいと言っていた。彼は善人過ぎる。
”シンデレラ・マン血気はやる変人”
”シンデレラ・マン、オペラを改革”
”話題の主がパーティー開催”
”有名オペラ歌手マダム・ポンポーニも出席”
パーティーに集まった人々。好き勝手な噂をする。
ベイブはディーズ氏ともう会わないと決めた。ディーズ氏が会いに来て、パーティーの連中は追い出したという。ベイブは散歩に誘い、一緒に出かけた。
ディーズ氏は数日中に故郷に帰るという。両親が理想のカップルで理想の女の子が現れるのを待っていた。ベイブは故郷に帰れば、あなたらしく生きられるわというと、ディーズ氏は詩を書いた紙を渡した。
地上を寂しくさすらう
君の面影を捜して
君は神様の贈り物
いとしい天使
僕には美しすぎる
どんなに夢見ても
人生は孤独な砂漠
君の神々しさに
言葉もなく立ち尽くす
心の叫びが声になるなら
こう言おう
愛してるよ 天使
僕のものになって
詩を読み終えたベイブは「ダーリン」と抱きついた。ディーズ氏は返事は明日でいいよと慌てて帰って行った。
ベイブは求婚されたから辞めると編集長に言った。ベイブもディーズ氏を本気で好きになり、罵倒される覚悟で真実を打ち明けるという。
昼に会う約束をする前、コッブがメアリーが記者であることをバラした。
”ベイブ・ベネット ピュリツァー賞記者”
てか、ピュリツァー賞記者? すごいな!
ベイブは編集長にタレコミ屋のリストを渡し、荷物を整理していると、ディーズ氏から電話があった。弁解しようとしたベイブだが、ディーズ氏はメアリーが本当に新聞記者であることが分かって落ち込み、すぐに荷造りを始めた。
貧しい農民の男が女房子供を食わせてやれないとディーズ氏のもとに乗り込んできて銃を向けたが、我に返り泣き出した。20年働いた農場をクビになり飢えている。
”ディーズ氏、財産を放出”
”大農地を10エーカーの農場に分割”
”1800万ドルの資金を投入”
”ディーズ氏計画に金融界は騒然”
”農場で働く入植者を募集中”
”ディーズ氏の邸宅に失業者が殺到”
邸宅に残り、忙しく働くディーズ氏。
シダーはディーズ氏を葬り去る!と息巻いている。
昼食も食べずに仕事を続けるディーズ氏にサンドイッチを差し出す求職者。ディーズ氏は並んでいる2000人に昼食を用意するようコッブに言った。
そんなとき、ディーズ氏のもとに保安官が来て親族から訴えられたと逮捕した。
郡立病院
ディーズ氏は黙り込んだまま。シダーは訴えた側の弁護士になっているので、コッブは弁護士を雇うように言う。ベイブが会いに来るが、コッブが会わせない。
”ディーズ氏、今日から審問開始”
”ディーズ氏、弁護士を拒否”
”後援者の逮捕に抗議、立ち上がる農民”
”警察は暴動を警戒、裁判所を完全ガード”
裁判が始まった。シダーの要求をのめば訴えを取り下げるとディーズ氏に伝えるコッブ。異常者が遺産を浪費するのは許せないというシダー。ベイブの記事を引用し、ディーズ氏を変人で、女性記者は軽蔑を込めて”シンデレラ・マン”と呼んでいると話した。被告の手を借りなくても不況を切り抜けられる。
ベイブが証人をして呼ばれた。財産を奪うためのでっち上げ裁判だという。しかし、ろくにしゃべらせない判事。
ディーズ氏は発言を求められても何も話さない。
故郷の女性2人が呼ばれた。故郷ではディーズ氏は”妖精かぶれ”と呼ばれていた変人だという。その後もディーズ氏が不利になるような証言ばかり集まる。
オーストリアの精神分析医は重症のそううつ病だという。気持ちの上がり下がりが激しいと図を使って説明する。チューバを吹くのも、詩を書くのも、消防車を見るのも人を助けたいから。今何もしゃべらないのは、うつ状態だから。
ディーズ氏は何の反論もしなかった。判事に入院を勧められたディーズ氏にベイブは謝り、弁護をさせてほしいという。都会の犠牲者、本当の道化者は私だという。記事とは違い真面目で誠実だという。編集長やコッブ、農民たちもみんなディーズ氏の味方をし始める。
判事の退廷させるぞという言葉にディーズ氏は証言台に立った。チューバを吹くのは考えをまとめるため。判事だってアルファベッドの丸の部分を黒く塗りつぶしている。精神分析医は落書き。どれも考えるときの癖。センプル氏は鼻をピクピク。奥さんは指ポッキン。
証人のフォークナー姉妹はディーズ氏の家に住んでいて家賃は一度も払っていない。妖精かぶれは私たち以外の住人全員だと言い、判事も妖精かぶれだと答え、傍聴席の人々が笑った。
先に登った者は、あとの者を助けるべきというディーズ氏。計画では農地と家畜を与え、3年たったら所有させる。証言の最後にシダーを殴ると、傍聴席から歓声が上がる。
判事は、これほど正常な人はいないという判定を下した。
傍聴席に1人残っていたベイブを抱き上げるディーズ氏。(つづく)
「或る夜の出来事」も「素晴らしき哉、人生!」も同じ監督か~。結構好き。
大昔からマスコミは変わらないね。でも、この時代、暴力ふるうのは男らしいから問題ないって感じなのかな。ムカつくから殴った案件が多すぎる。

