TBS 1969年10月4日
あらすじ
海道一(かいどういち)の親分は清水港の次郎長どん。子分の石松、大政、小政。その現代版の警備会社に大仕事が舞い込んだ。日本に来た女ばかりの民族舞踊団の中に重要な秘密を持った密使がいるという。国際警察の連絡でキイハンターは女装をして潜り込んだが、たちまち横取りを狙う敵の組織と火花が散る。バカな石松が電気ショックで利口になり、裏切るというハプニング。さて、どの踊り子が密使なのか?
2026.1.16 J:COM BS録画
ナレーター<彼らこそ現代の猛烈な仲間>
元 諜報部員・黒木鉄也:丹波哲郎
元 諜報部員・津川啓子:野際陽子
カー狂・島竜彦:谷隼人
記憶の天才・谷口ユミ:大川栄子
元 新聞記者・風間洋介:千葉真一
<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>
国際警察特別室
UNIPOL JAPAN
国際警察・村岡特別室長:仲谷昇
<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく>
空から来た諜報部員・吹雪一郎:川口浩
<彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれた…>
KEY HUNTER
制作:東映
TBS
浪曲が流れる。
〽 名代なる東海道
富士の高嶺に久能山
東(あずま)を照らす宮柱
〽 浜の松風 音に聞く
清水港の次郎長と
そういや、字幕で音楽を表す記号は”♪”、NHKだと”♬”、民謡とか浪曲は”〽”だったのに最近は、この記号が使われてないような…今回も♪だったけど、〽を使います。いおりてんと打つと出てきます。
東海道警備会社
部屋の壁に”男は次郎長 山は富士”という額が飾られている。
石松「も…森野石松入ります。お…お呼びですか、親分」
次郎長「バカ者(もん)! なぜ社長と呼べんのだ」
石松「は…はい。今後は肝に銘じて。で、用はなんです? 親分」
次郎長「えっ? ええい」トランクを開けると現金がぎっしり詰まっていた。「この金(かね)を讃岐の金比羅様まで届けてくれ。東海道船員組合から、わが社が輸送を依頼された奉納金だ」
石松「へえ~」
次郎長役の田武謙三さんは6、21話以来の久々の出演だけど、欠番の54話にも出てたとか!?
石松役は平凡太郎さん。”へいぼん・たろう”じゃなく”たいら・ぼんたろう”さん。
(浪曲)〽 石や お前という人は
しらふのときは よいけれど
酒を飲むと虎狼(とらおおかみ)
すぐに喧嘩をする男
次郎長「道中、ささの露ほども飲んでくれるな」
石松「はい」
ドアが開き、吉良という客人がやってきて、はじめましてと名刺を渡す。
次郎長「『国際芸能社、社長、吉良仁吉(きらにきち)』さん。何か警備のご依頼でも?」
吉良「さよう。実は、かような国際電報が」
次郎長「あっ、ちょっと拝見。う~ん」
大政「社長、逆ですよ」
吉良仁吉役はゲスト3回目の永井秀明さん。
次郎長「そうよ。じゃあ、お…おい、小政。ちょっと読んでくれろ」
小政「はい。『サムボディー、エイムズ、アット、ミー。プリーズ、エスコート、ミー、ストリクトリー、イン、ジャパン。ザ、サウスパシフィック、フォークダンス、トゥループ』」
次郎長「んっ? つまりなんて書いてあるんだよ」
小政「『国際的陰謀団に狙われている。ジャパンに到着後、厳重なるエスコート』分かりますね?」
次郎長「んんっ?」
小政「分かりませんね。『厳重なる警備を頼む。南太平洋民族舞踊団』」
大政は大柄の佐藤京一さん。
小政は76話でも大柄の団巌さんとコンビだった稲吉靖さん。
吉良「南太平洋と申しますと…」地球儀を回す。「え~、ハワイから赤道直下、グアム、タヒチ、民族舞踊団は、ただいま船で…つまり、シップで日本に向かいつつあります。え~、最近、ご当地、焼津にオープンいたしました、グランドホテルをはじめ、東海道各地を回るスケジュールを立てておるのですが…」
次郎長「なぜ狙われてるんです?」
塔から双眼鏡で見ている2人。
ブラックホース「ハハハハッ…やっぱしね」
都鳥(みやこどり)「やっぱし?」
次郎長「弱気を助け、強きをくじく。男・次郎長、喜んで警備をお引き受けいたしましょう」
吉良「ありがとうございます」
石松「いいセリフだね、親分」
次郎長「石! まだいたのか」
石松「は…はい。ここここ…」
次郎長「ニワトリじゃねえ! 金比羅代参に行ってこい!」
石松「はい!」
東海道新幹線に乗っている石松。酒を我慢している!?
ブラックホース「南太平洋舞踊団では東海道警備会社にガードを依頼しました。あの男は、その会社の28人衆の中の1人だ」
都鳥「やつをわれわれ国際陰謀団の仲間に引きずり込もうというんですな」
ブラックホース「例の電気ショックでね、ハハハハッ…」
都鳥「そして、逆スパイとして放ち、民族舞踊団の中に紛れ込んでいる密使を殺させる」
ブラックホース「はい、都鳥。今度の仕事がうまくいけば、われわれの組織は全世界を揺るがすだけの大きな金、南太平洋の島に眠る天然資源を一手に握ることができるのです」高笑い。
田口計さん、前回もだけど、だんだんコミカルな悪役になってきたな。
石松「お…親分、すまねえ、ちょっとだけ」酒を飲んでしまう。
〽 お茶の香りの東海道
清水一家の名物男
石や 森の石松は
しらふのときは よいけれど
お酒飲んだら 乱暴者よ
喧嘩早いが玉にきず
ばかは死ななきゃ直らない
南太平洋のある島で最近、多量の天然資源が見つかった。発見したのは国際科学部員。その科学部員が国際陰謀団の手によって殺された。
国際科学部員を銃撃するブラックホースと都鳥。天然資源のサンプルはどこに隠したのか聞く。
国際科学部員<<お前たちなんかに渡すもんか。あれは密使の手で日本の地質学者へ…>>
科学部員が発見したという天然資源はウラン鉱? ダイヤモンド鉱?
科学部員は殺される直前、資源のサンプルと発見場所の地図を持たせて、1人の密使を日本に派遣した。それを狙って国際陰謀団も暗躍を始める。明朝、横浜に入る大型旅客船、オリエンタルジュリー号に密使は南太平洋舞踊団の一員として紛れ込んでいる。
吹雪と啓子がグアム島でオリエンタルジュリー号の通貨を待機する。ランチで接触し、船に乗り移り、舞踊団の一員となって潜り込む。密使は天然資源のサンプルと地図を日本の地質学者の誰かに渡そうとするはず。吹雪たちは陰ながら密使を守り、陰謀団を退治する。
風間さんは今回もお休みか~。
吹雪が操縦し、セスナで啓子とグアムに向かう。
次郎長の女?マミが石松からの電話を受け、無事、金比羅様へ奉納したという報告を聞いた。次郎長は石松をねぎらい、そのまま横浜へ直行するように言う。舞踊団があしたの朝、港につく。石松に1滴も酒、飲むんじゃねえぞ!と念を押す。
〽 酒を飲むなと にらんで叱る
次郎長親分 怖い人
怖いその人 懐かしく
かわいや 森の石松が
代参済ませた そのあとで
死出の旅路の近道とも
知らぬ伏見の渡し船
帰りの電車で酒を飲み干して眠ろうとしていた石松に都鳥が話しかけた。「江戸っ子だってね?」
石松「バカ野郎、俺は遠州の生まれだい」
笑いながら隣の席に座ってきた都鳥が薬品を入れた酒を勧める。眠ってしまった石松。
〽 えっ? 誰が ばかだよ 石松か
清水一家の森の石松は ばかか
ばかったって お前さん
東海道で いちばん ばかだ
ばかは死ななきゃ直らない
「ばかは死ななきゃ直らない」は「石松三十石舟」の中にあるらしい。
ブラックホース「…と言われたのは昔のこと。現代では電気ショック療法によって、バカを利口に変えることができる。電流を大脳に流しながら、暗示を与え続ける」
都鳥「フフフフッ…石松、よ~く聞け。虎造の名調子をな。バカな人間がいかに悲惨な最期を遂げるかをな」
新幹線の中からどこかへ移動したのか石松は機械を取り付けられ、白衣を着たブラックホースと都鳥が電流を流す。
レコードから虎造の声が流れる。「ぎゅいっと抜いた長脇差し。たあっ、抜いたぞ! ちょいと石松の強いのを知ってあったので、ぐ~っと逃げた。野郎、逃げるな!と言って追いかけた。大きい石にやっというほどつまずいて、もんどり打って倒れた。しまった! 起き上がろうとした傷の痛さ。起き上がることができず、まごまごしているところへ、やっちまえ、やっちまえ、やっちまえ。だだ~っと取って返した10人が石松をずたずたに斬った。43太刀、斬られて逃げ傷ひとつもなし。向かい傷ばっかり。森の石松は、あわれな男だ」
石松、ブラックホース、都鳥がチョンマゲ姿で石松を斬るイメージシーン。
ブラックホース<<ゴー、トゥー、ヘル!>>
石松<<ああっ!>>
ブラックホース「バカが死んで利口な人間が残る。さあ、義理も人情も捨てなさい」
電流を流され、うめき声をあげる石松。
ブラックホース「500ボルトの電流がこの男の脳髄を貫通した。バカな石松は電気イスで死に冷酷冷徹なわれわれの仲間として生まれ変わった」
都鳥「同志、石松は舞踊団の中に紛れ込んでやってくる密使を消す刺客として放たれる」
ブラックホース「オリエンタルジュリー号は、あとツーアワーズ。2時間で横浜へ着きます。フフッ」
横浜港
オリエンタルジュリー号から女性たちが降りてきた。
啓子「あの連中だわ。あの中の1人が密使よ」
全員女。つまり密使は女。
吹雪「男の俺を仲間なんかに入れてくれないよ」
啓子「あっ、そっか…なんとかなるわよ」吹雪に耳打ち。
吹雪「えっ? そんな殺生な」
啓子「ほかに方法ありません!」
食事をしている舞踊団の女性たち。啓子が舞踊団の女性たちと同じような格好をして「あたしたちもご一緒させていただけないかしら」と話しかけた。
女装の吹雪。「あたしたち仲よし2人組。働きながら世界一周しておりますの」
啓子「横浜へ着いたら、すぐアルバイト探さなきゃならないんだけど、もしご一緒できたらなと思って」
キキ「でも、船の中では一度も見かけなかったわね」
吹雪「調理場で皿洗いをしておりましたのよ」
出身はハワイでハワイアンダンスができると話す啓子。
キキ「とってもハスキーな声。素晴らしいお友達になれそうだわ」
啓子・吹雪「ありがとう」
女性たちは、リリ、ナナ、キキと自己紹介する。
嘉手納清美さんは沖縄回で川口浩さんの恋人役だったね。そして、踊り子役でもあった。山本の恋人が美夏、宮城の恋人が朋子。どちらも最近再共演した。
シシ、レレ、ピピ、ララ…と次々自己紹介していく女性たち。啓子はミミ、吹雪はベベと名乗った。女性たちが笑う。
キキ「どうりでいい体してると思ったわ」…どういうこと!?
WELCOME
SOUTH PACIFIC DANCIN…
垂れ幕の前に立つ次郎長。「大変な外来のお客さまだ。東海道で万一のことがあっては次郎長の名折れだ」
大政「それにしても石のやつは、やけに遅いな」
小政「どこで道草食ってんでしょうね」
石松はブラックホースと都鳥と一緒にいた。
都鳥「おい、あの次郎長を裏切る決心は、ついたかい?」
石松「森野石松、きょうかぎり、義理も情けも捨てたんだ。利口に立ち回ってみせますよ」
ブラックホースと都鳥が笑う。
(浪曲)〽 よう言ってくれた これ 石よ
せんそばんその京越えより
そのひと言が…
ブラックホース・都鳥「俺たちゃうれしいぜ。ハハハハッ」
都鳥が舞踊団をガードするふりをしながら踊り子に化けている密使を探れと石松に指示。手がかりは何もない。密使なら南太平洋の島で発見された天然資源のサンプルと地図を肌身離さず持ってるはず。ブラックホースのしゃべる英語を都鳥が訳す。石のかけら、ひとつかみの砂とか石油のような液体かもしれない。
ブラックホースたちの組織が横取りし、天然資源のすべてを独占したい。
石松はホテルに入ってからでは面倒だと、一行をだまして三保の松原へおびき出すという。ブラックホースたちは先回りして、舞踊団も社長の二郎長も大政、小政もひとまとめにして皆殺しにする。
おお! おやじたちも行った三保の松原!
利口になったとブラックホースに褒められた石松が酒を飲もうとしたが止められた。アルコールが大脳をマヒさせ、元のバカに戻るおそれがある。ささの露ほども飲んでくれるな。すずめの涙ほどもいけねえぜと注意される。
舞踊団を出迎えた次郎長と吉良。焼津グランドホテルに向かう。
今も焼津グランドホテルはあるんだね。
まだ密使の見当がつかない啓子と吹雪。
バスの前に石松が立っていて、てきぱきと指示を出す。
大政「石、おめえ、いつからどもらなくなったんだ」
石松「金比羅様の御利益でしょう」
次郎長「へえ、神信心は、するもんだな」
吉良、次郎長、大政も乗せてバスは出発した。
吹雪は隣に座ったキキに話しかける。「もしも、あたしが男だったら」
キキ「えっ?」
吹雪「あなたに夢中になってしまうに違いないわ」
キキ「まあ、ハハハハッ…」
吹雪「すばらしいわ。情熱的で美しい瞳」
キキ「ありがとう。ベベ、あなたもよ」
吹雪「まあ」
石松「ところで皆さん、あなた方は国際陰謀団に狙われています。今のうちに身の回りの貴重品、わたくしどもがお預かりいたします」貴重品を集める中、シシからネックレスを預かり、ダイヤモンド鉱石のサンプルか?と思う。ピピが持っていたのは白木の箱。骨壺の中は土。天然資源?と思うが、南太平洋の島に眠る日本兵英霊の墓地の土だった。
石松を怪しく感じる啓子。
いちいち中身を確認する石松。ヤシの実を振って、石油かもしれないと、ちょっとだけなめてみたり。ナナはヤシでこしらえたお酒だというと、石松は飲んでしゃっくり。
砂浜に”歓迎 南太平洋舞踊団”の看板を立てて待っているブラックホースと都鳥。カメラも用意している。記念撮影の方は、あちらへ、とベレー帽をかぶってカメラマンに扮した都鳥が愛想よくカメラを構える。
しかし、酒を飲んだ石松は、どもりが戻り、国際陰謀団だと都鳥を指さす。焦ったブラックホースが銃を乱射。キキが倒れたが、弾切れ。ブラックホースと都鳥は舞踊団、次郎長たちにボコボコにされたが、逃げた。
次郎長は、あの写真屋が国際陰謀団だとよくぞ見破ってくれたと石松を褒めたが、急に倒れて、いびきをかき始めた。
啓子「敵なんだか味方なんだか、さっぱり分かんない」
YAIZU GRAND HOTEL
都鳥「酒を飲むと元のバカに戻ると、あれほど注意したのが分からねえのかい!」顔が傷だらけ。
ヤシ酒のあまりのうまさに1口が2口に…5口が6口に、と言い訳する石松。
集めた貴重品は、ただの石とただの砂。天然資源のサンプルは、ほかの場所にあるとブラックホースに責められた石松は、もう一度チャンスを与えてくださいと申し出た。サンプルを探し、密使を殺す。
酒を飲まないと約束させられる石松。
都鳥「ウイスキーボンボンもいけねえぜ!」
ブラックホースに銃を手渡された。
脱衣所
吹雪は着ていた衣装を脱ぐ。ブラジャーをくるっと回してホックを外す姿が妙にツボ。下は男物のトランクス。「ああ、俺は男だぞ。ちくしょう」とイヤリングをしたままシャワーを浴びる。
部屋で休んでいたキキが電話をする。「もしもし、国際天然資源センターの三好博士を」
洗面所で髭剃りする吹雪。
客室係がノックして入ってきて、洗濯物を持っていった。なぜか一緒に部屋に入ってきた大政。多分、この客室係が今んとこ最多出演の菅原壮男さんではないかと。
脱衣所の吹雪の脱いだ服を持っていく客室係。
吹雪「おい、君。そいつを持っていかれたら困るよ! 弱ったな」胸をつかむ。
それでも衣装に着替えて出てきた吹雪。ん? 下着だけ持ってかれた? 吉良がベベを呼びに来て、キキはベッドで休んでいる。吹雪は胸元がさびしく?テーブルの上のマラカスを持って出ていった。
キキは、すぐベッドから起き上がった。今のうちにホテルを抜け出して久能山へ行こうとしたが、マラカスがなくなったことに気付いた。
♪(ハワイアンミュージック)
みんなで踊る…吹雪、ごつすぎるだろ!! なんとなく眺めていた石松はベベの胸当てがずれ、乳首丸出しなことに気付き、びっくり! 隣で踊っていた啓子が気付いて、吹雪に教えて、胸当てをずり上げた。
石松はベベがパッドを入れていることに気付いた。
それよりもっと気付くことがあるだろ!
石松はパッドの中に天然資源のサンプルが隠されているのかもしれないと思い、ブラックホースと都鳥に知らせた。
キキがさりげなく踊りに戻っていて、マラカスを知らないか女性たちに聞いた。踊りながら位置を移動し啓子や吹雪に近づく。シラを切る吹雪。
曲が変わり、吹雪の胸の中からマラカスの音がすることに気付いたキキ。国際陰謀団のスパイに違いないと考えた。
啓子「狙われてるわ、あなたのボイン」
吹雪「えっ?」
啓子はマラカスの中に天然資源のサンプルが隠されているのだと思い、吹雪は人のいないところで調べてくると、さりげなく踊りから離れ、キキも後に続く。
銃を持って吹雪を追うキキ。
啓子がキキの手から銃を奪った。「キキ、密使は、あなただったのね」
キキ「ちきしょう。国際陰謀団だったのね」
啓子「誤解しないでよ。ベベもあたしもあなたの味方よ。あなたを守り、陰謀団を捕まえるため、国際警察から派遣されたの」銃を返した。
キキ「ミミ、あなたを信じるわ」
啓子「ありがとう」
ダンス衣装のままレストランに入ってきた吹雪がマラカスを調べようとすると、石松が来た。吹雪はマラカスの前に男の素性を探ることにした。石松は、この女にモーションをかけて胸の谷間を探ろうと考えていた。
ヤシ酒を飲んで乱れた姿を見ていた吹雪は石松の攻撃武器はアルコールだと考え、自身が注文したスコッチを勧める。勤務中だと断る石松はベベを口説きにあたった。
ブラックホースと都鳥もレストランの離れた席につく。
石松はベベの胸を触り、カチカチに固いことに気付いた。吹雪がしつこく酒を勧める。
(浪曲)〽 なあ 一杯(いっぺえ)飲みなよ
飲めるんだろう?
ああ そうだろう 鼻が赤(あけ)えや
よせやい ばかにするない
まあまあ いや 怒んな 怒んな
さあ すしを食いねえ
吹雪に勧められるまま、すしを食べ、スコッチを飲む。
遠くの席で見ていたブラックホースが舌を鳴らす。都鳥は踊り子を殺して胸の中を見ようと吹雪たちに近づく。
〽 おう 飲みねえ 飲みねえ おう
おい すしを食いねえ おい
もっと こっちへ寄んねえ
江戸っ子だってね
神田の生まれよ
ブラックホース・都鳥「そうだってね、おい」
石松がブラックホースたちに気付く。
ブラックホース「注意しなさい。また元のバカに戻ってるかもしれませんよ」
都鳥が検査をするといって、酔っぱらい運転を調べる風船を吹かせた。機械だと大丈夫だと判定され、ブラックホースは「キル、ザ、ラース」と吹雪を指さした。「あのスケばらせってんだよ」
石松が吹雪に銃を撃つが避け、都鳥の撃った銃が吹雪の胸に当たった。
レストランでやるなよ。でも周囲の客は全然騒がない。
目を覚ました吹雪はマラカスに銃弾が刺さっていることに気付き、逃げ出した。ボーリング場をすり抜け、更衣室に入り、男の格好で出てきたが、イヤリングをつけたまま。石松に気付かれ、ロビーへ走る。啓子にバッグを手渡した。
啓子はキキにバッグを渡し、ホテルを出たキキを吹雪が車で迎えた。日本平の久能山にサンプルと地図を渡すために三好博士が来てるはず。ブラックホースと都鳥も車で追いかける。
キキはベベが男であることに驚き、お礼を言う。後ろから銃撃する都鳥たち。
久能山に到着。石松が吹雪の車のトランクに隠れていた。
吹雪とキキはロープウエーに乗り、ブラックホースと都鳥は啓子を人質にした。しかし、そのロープウエーの同じゴンドラに石松が乗っていて吹雪たちに銃を向けた。
ロープウエーが到着し、石松が吹雪とキキに銃を突きつけながら寺の境内へ。天然資源のサンプルと地図を渡してもらおうかと迫る。キキはバッグを手渡した。中身はマラカス。石松は電気ショック療法で生まれつきのバカが治った、お二人さんも今度は利口になって生まれてくることだと銃を向けた。
待ったをかけるキキ。マラカスの中身は砂金のサンプルだけど、地図は入っていないという。ブラックホースと都鳥が啓子を連れて、東照宮へ。
ブラックホース「石松ほどのバカなガイは、この世の中にいませんですね。この仕事、フィニッシュしたら石松のやつは死んでもらいましょう」
都鳥「ハハッ、それがいい。あんなバカ生かしといたんじゃ世の中のためにならねえよ」
ブラックホース「世界のためになりません」と都鳥と笑っていた。
話を聞いていた石松。
浪花節「森の石松」閻魔道のくだりにそっくりになってきたとキキにささやく吹雪。
(浪曲)〽 石松のは 侍でいうと猪武士
勝つことを知って
負けることを知らない
進むことを知って
退くことを知らない
で こう強すぎると
自分は男になれず
人の重宝になるばっかりで
早く死んでしまいます
つい放り出して
脇差しの繰形(くりかた)握って
ぐっと出てきて…
石松「やいやい、やいやい、やかましいやい! ここここ…この野郎!」
都鳥「またどもり始めやがった」
ブラックホース「またバカに戻ったのですね」
都鳥「酒も飲んじゃいねえのに」
石松「さ…酒の力借りなくたって、俺にはバカが似合ってんだ! かかかか…」
都鳥「覚悟は、そっちだい!」石松の手元を撃った。
啓子が都鳥を蹴り、吹雪がブラックホースを殴る。キキも強い!
追いかけっこしている都鳥、ブラックホースと石松。しかし、ハットに黒スーツの黒木がブラックホースと石松を殴り倒した。久々のお仕事モード。前回も黒スーツ着てたけど。
啓子「かっこいい」
黒木「ご苦労だった」
国際天然資源センターの三好博士を連れてきた黒木はキキと引き合わせた。マラカスの中には砂金。マラカスの段だら模様が砂金の見つかった島の形になっている。南太平洋に浮かぶ島の中から、この形の島を捜し出せば、そこが砂金の宝庫。
吹雪「チームの中で君がいちばんステキだった」
キキ「ジャストモーメント」カツラを取ると男だった。
驚く吹雪と啓子。
キキ「俺もやむをえず、女に化けてたってわけさ」啓子に近づく。「ミミ。チームの中で君がいちばんステキだったよ」
啓子「ありがとう」
キキが啓子の頬にキス。
吹雪が浪曲師になって口パク。
〽 ちょうど時間となりました
また口演つかまつる
プロデューサー:近藤照男
*
脚本:池田雄一
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
吹雪一郎:川口浩
*
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
*
石松:平凡太郎
キキ:嘉手納清美
*
ブラックホース:田口計
都鳥(みやこどり):潮健児
次郎長:田武謙三
吉良仁吉(きらにきち):永井秀明
*
大政:佐藤京一
小政:稲吉靖
マミ:三保洋子
三好博士:河合絃司
*
国際科学部員:岡野耕作
客室係:菅原壮男
瀬尾節子
梶原真由美
*
山口千枝
上月あき
江川のり子
振付:平塚のり子
浪曲:平沢虎造
ナレーター:芥川隆行
*
キキ:川口恒
*
監督:佐藤肇
<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…国際スパイ組織のメンバー・盲目の日系の女・ナターシャが心臓マヒで死んだ。彼女の持っていた金貨の割り符。新型ミサイルの設計図を奪うために派遣されたのだが、キイハンターは薬品を使って一時的な盲目となり、ナターシャに化けて敵のアジトに乗り込んだが、相手のボスも同じ、めくらの男。居合斬りの腕は座頭市顔負けのすご腕。盲目どうしキイハンターとボスが暗闇で凄絶な一騎打ち。次のシグナルは…>
暗闇(くらやみ)で
ドッキリ大作戦
に御期待下さい
何なんだ、この回は! 清水の次郎長の話をよく知ってれば面白かったのかな。
児玉清さんが「ありがとう」第3シリーズでよく歌っていた「旅姿三人男」は石松と大政、小政が歌詞に出てくる。
川口恒さんは「犬神家の一族」くらいでしか見たことないなあ。10歳近く年が離れてるのね。千葉真一さん不在?のせいかコミカルな話が続く。

