TBS 1981年12月11日
あらすじ
結婚式の日、のぶ代(森昌子)は二郎(加藤健一)と式を挙げたくないと告白。それを聞いた久美子(古手川祐子)と香織(田中裕子)は、のぶ代と共に化粧室に立てこもる。
2025.12.22 BS-TBS録画
<娘たちはなかなか一人では歩かなかった。つい連れ立って歩いてしまう。長いこと、女性は一人では歩かないように仕向けられてきた>
佐伯のぶ代―森昌子
<一人で歩いていると、何だかわびしいというように見られてしまう。恋人ができないんじゃないかなどという目で見る人もいる>
のぶ代、久美子、香織が3人で遊んでるシーン。
<でも、人生を一人歩きできるような女性になるには、まず街を一人歩きするようになることだと下重暁子さんは言う。誰かを誘いたくてもなるべく我慢して一人で歩くこと>
参考資料:下重暁子編著「ゆれる24歳」
𠮷川久美子―古手川祐子
のぶ代のお見合いのシーンなど。
<一人ではおしゃべりができない。道も自分で見極めなければならない>
池谷香織―田中裕子
<一人でいれば一人で考える。この物語の3人の娘たちは、そうした本を読んだわけではないけれど、でも、随分これで一人で頑張ってきた>
二郎や典夫に対して毅然とした態度を取るのぶ代や久美子。
<しかし、時には一人では立ち向かえない壁もある。一人では、もうじき押し流されてしまいそう。娘たちは、このごろ少し気が立っている。今夜は3人で大変なことをしでかしてしまう娘たちを終わりまで見てやっていただきたい>
山田太一 脚本
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音楽:ザンフィル
(フィリップス・レコード)
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佐伯のぶ代:森昌子
𠮷川久美子:古手川祐子
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池谷香織:田中裕子
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根本典夫:柴田恭兵
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佐伯賢作:前田武彦
妻・静子:坂本スミ子
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池谷信吾:佐藤慶
妻・由起子:佐々木すみ江
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中野二郎:加藤健一
マスター:深江章喜
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中野正子:三崎千恵子
中野国夫:高桐真
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佐伯茂:安藤一人
池谷理一:岡本直樹
妻・葉子:岡本ひろみ
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支配人:小池栄
美容師:久松夕子
ガードマン:三川雄三
係員:崎田美也
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福島の青年たち:生間隆之
北村幸一郎
佐藤百起
大川よし子:井上聡子
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エンゼルプロ
劇団いろは
方言指導:大方斐紗子
照井湧子
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協力:岩手放送
参考資料:下重暁子編著
ゆれる24歳
(サイマル出版会)
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プロデューサー:大山勝美
片島謙二
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演出:鴨下信一
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制作:TBS。
とっても変則的なオープニング。
盛岡
15日足らずのお支度で結婚式を挙げることになったのぶ代。
佐伯家
のぶ代は割と私、適応性あるしねと久美子に明るく電話していた。
結婚式までの半月、ほとんど会えなかった3人。
久美子のアパート
朝食を作って、典夫を起こした久美子をベッドに引きずり込む。8時24分。典夫は、おととい辞めたという。いもくせえやつばっかりで、とウダウダ。一緒に暮らすつもりないわという久美子にどこへでも行っちまえと言う典夫。再び布団に押し倒す。
あいつのところに帰りたいと思いつつ、香織に泊めてほしいと頼む久美子。典夫の悪口言われると、久美子は怒るんだよなあ。あんなのでも。部屋でラーメンをすする。
のぶ代が香織に電話。久美子が出て戸惑うが、2人を結婚式に招待した。
結局アパートに帰った久美子。「遅かったじゃないか」と迎え入れる典夫。気持ち悪ぃなとしか思えないな。
福島
兄嫁に赤ちゃんが産まれた。香織は顔を見に行ってメロメロ。兄嫁がアイロンをかけているのを何もしなくていいと注意する香織の母。父は下に青年たちを呼んでいて、香織を挨拶させたい。香織がオールドミスになって金をごまかしてフィリッピンあたりに飛ばされるなどと変な妄想をしている。
それから5日後、香織と久美子は盛岡へ。3時半までに着けばいい。
のぶ代は寝かされて化粧されていた。ああいうもん!? 今度はちゃんと起きてる。久美子と香織が顔を見せると、ため息をつき、全然寝てないといい、泣き出した。
数日前、俺は、あんたに絶対的に従ってもらうとはっきりのぶ代に宣言する二郎。商売も俺の管轄内でやれ、全体的に好きだが、小理屈いうところは大嫌いだという。靴下を脱がせろという二郎の足を払いのけるのぶ代。
ぜってぇ実家からロッテに働いてたほうがよかったよ。かつて新宿にロッテのチューインガムの工場があったんだって。
両親の泊まるホテルで愚痴るのぶ代に合わせろと言われれば合わせると言えばいい。尻に敷けばいいと父が言う。のぶ代は二郎がお金のことを言うのが嫌。お願いだから式挙げて、男なんてみんな勝手なんだからという母。
のぶ代、久美子、香織と部屋に閉じこもっていたが、のぶ代は美容師たちに急かされて化粧室へ。美容師たちはカツラのことで部屋を出ていってしまったので、香織は化粧室のドアの鍵を閉めた。一生のことだもの、することない!
ああまで言われて結婚したくないな~。
式場に人が集まり始めた。A化粧室に閉じこもった3人をのぶ代の両親がドアをたたいた。二郎に内線で話すから電話かけてきてというと、二郎が内線をかけてきた。式まで20分。
香織がのぶ代のために二郎に反論した。どうかしてたんだと戻ろうとするのぶ代だが、久美子と香織が止めた。
結婚式は、のぶ代不在で始まった。のぶ代は緊張と喜びで昏倒したという設定で、化粧室を出ようとしたのぶ代たちは今は出るなと再び化粧室に閉じ込められた。
久美子は典夫に電話して今日中に仕事見つけろという。典夫に抗議して化粧室に占拠していると話した。香織も両親に結婚、結婚とせっつかないことと盛岡の電話番号を教えた。3人一緒、みんな自分のために占拠したとのぶ代に責任を負わせないようにした。
トイレついててよかったねと久美子は笑い、3人でお菓子を食べた。いい!
式も披露宴も終わった。今、開けたら何もなかったことにしようと二郎のおじが言う。支配人は、これは犯罪ですというが表沙汰にはしないという。
お、小池榮さん! 木下恵介アワーから何かと山田太一作品に出ている。
心から愛してくれる人と結婚したいというのぶ代。香織の両親が盛岡に向かう。
化粧室の扉にドリルで穴があけられる。ヒェッ!
マ・ヤンのマスターも電話を受け、店に来ていた典夫は焦る。マスターは本気になれよと渇を入れる。
扉が開き、警備員たちがなだれ込んできた。警備員たちに連れ出される香織、久美子。のぶ代は父に肩を組まれている。
久美子のナレーション<私たちは確かに分からず屋みたいなところがあったかもしれないけれど、男の人はほんの少し私たちの身になってみればいいと思う。25、26になっても結婚しないと、まるでどこかに欠陥があるように言われ、ちょっと結婚に夢を描くと高望みだと言われ、男より一段低い人種みたいに思われ、男の人生に合わせればいい女で自分を主張すると鼻持ちならないと言われ、大学で成績がいい人も就職口は少なく、あっても長くいると嫌われ、出世の道はすごく狭くて、女は結婚すればいいんだからのんきだと言われ、結婚以外の道は、ほとんど閉ざされて、その上、いい男が少ないと来ては暴動が起きないのが不思議なくらいではないでしょうか。少しは人の身にもなってもらいたいわ。私たちは思うのです>
振り返る香織、久美子、のぶ代。(つづく)
二郎に徹底抗戦したのはよかった。ほんとによかった。素直に結婚して、うまく男を操るのがいい女みたいなのもうんざりだね。


