TBS 1981年11月6日
あらすじ
典夫(柴田恭兵)と付き合い始めた久美子(古手川祐子)は、転職してスナックで働き始めていた。しかし、久美子の両親が上京し、久美子を強引に実家へ連れ戻す。
2025.12.15 BS-TBS録画
久美子は小田急ロマンスカーのスチュワーデス。静岡近くの町で親子3人何不自由ない生活だった。しかし、自分の将来まで親に決められてもらうのは耐えられない。1年ほど前、反対を振り切って上京してしまった。
のぶ代は町工場の女子工員。東京の下町に町工場で働く父と母、弟の4人家族である。単調な生活を打ち破る勇気を持てないまま、青春の日々は過ぎていく。
香織は都心の会社のOL。福島の田舎の息のつまるような家から飛び出て東京で一人で自由に生きてみたかった。しかし、人生の生きがいなどまったく見つからないまま青春が過ぎていく。
思いきって海外旅行に夢を託した彼女たち。結局はだまされてしまった。このままでは悔しいから、勧誘員の典夫のアパートと突き止めた3人は激しく彼を責めた。しかし、逆に結婚前のヨーロッパ旅行ぐらいしか思い出が作れないのかという言葉に、それぞれ深く胸を突かれるのであった。
典夫「てめえら、それでも生きてんのかよ」
のぶ代は会社のチアガールのグループに入った。青春の思い出のとりあえずの第一歩にしたい。それは親の決めた見合いへの反発かもしれなかった。しかし、いくら断っても相手は執拗に結婚を迫った。
結婚相手を決めたときに残りの人生がすべて決まってしまうのが嫌だ。香織は人一倍激しい恋愛がしたい。会社の上司と一夜を共にしたのだが、そんな日常から飛び出た一コマでしかなく。
久美子は典夫に乱暴されてしまった。心の奥底で彼にひかれていたことも事実だ。しかし、このままズルズルと流されてはいけない。何とか彼を突き放そうとするも奔放な典夫の情熱に負けてしまった。
典夫に口を塞がれ、ナイフを突きつけられる久美子。
<悪いやつだと思っていた男に乱暴されて、だんだんその男にひかれていくなんて…バカな女の見本みたいだけれど、私はそのままありきたりの道を歩きはなかった。自分をなくして、ただ典夫にしがみついて何でも言うなりになるなどという気はなかった。しっかりしていようといつも思っていた>
前半は男性のナレーション。後半は久美子のナレーション。
少しひかれていたとしても、乱暴されたら気持ちはなくなる気がするけど、そこは男性脚本家だからかなあとどうしても思ってしまう。
山田太一 脚本
*
音楽:ザンフィル
(フィリップス・レコード)
*
佐伯のぶ代:森昌子
𠮷川久美子:古手川祐子
*
池谷香織:田中裕子
・
根本典夫:柴田恭兵
*
𠮷川武志:児玉清
妻・優子:谷口香
*
佐伯賢作:前田武彦
妻・静子:坂本スミ子
*
池谷信吾:佐藤慶
妻・由起子:佐々木すみ江
*
松永課長:菅野忠彦
古屋係長:平田満
大沢良一郎:名倉良
佐伯茂:安藤一人
*
隣りのおばさん:赤木葉子
その亭主:神田正夫
娘:田中紀子
寿司屋:桐原史雄
マスター:堀礼文
*
バーの女:中村まり子
酔っぱらい:重松収
娘:富沢美智江
エンゼルプロ
*
方言指導:大方斐紗子
協力:小田急電鉄
参考資料:ゆれる24歳
(サイマル出版会)
*
プロデューサー:大山勝美
片島謙二
*
演出:豊原隆太郎
*
制作:TBS。
夜、香織とのぶ代が久美子の部屋を訪ねた。不在だったので、隣に聞くと、おばさんが出て10日ばかり様子がおかしいという。これまで規則正しい生活を送っていたのに帰ってくるのは夜遅くになったという。初めて出てきたおばさんの夫と娘。夫は声だけ。おばさん、結構細かく香織の生活時間をチェックしてるな。
会社に問い合わせると、一身上の都合でといって辞めてしまったという。平田満さん、声だけか。そして小田急電鉄も今回限りか?
典夫の部屋を訪ねた香織とのぶ代。その辺にある物をポコッと典夫の頭に投げるのぶ代が面白い。
巣鴨の飲み屋街を歩く香織とのぶ代。あ、養老乃瀧。男性と肩を組んで歩く女性、酔っ払って流血している男性…香織たちは典夫の教えられた「マ・ヤン」というスナックを訪ねた。香織は余計なことをしたのかもしれないと後悔する。しかし、のぶ代は好きな女の人を夜の店で働かせる男はいない。こういうときに友達が来てくれたら嬉しいという。
スナックにエプロン当てた人がいるのは「二人の世界」みたいな昼が喫茶店みたいな形態の名残りかな。
店の外で典夫が待っており、4人で久美子の部屋に集まった。実家に久美子の部屋に泊まると電話したのぶ代の後ろでわざと声を出す典夫。うぜえ。
久美子は典夫ののろけ話をするが、のぶ代はことごとく反論する。久美子は典夫に思ったことを言っているというけど…理解できない男女の関係…「沿線地図」の2人みたい。
朝、久美子の両親が訪ねてきた。話はうちでしようと久美子を実家に連れ戻していった。
典夫は映画を安く見る気ないっすか?と女性たちに声をかけていた。
後ろの映画の看板は
USA
スウィーニィ・トッド
「スウィーニィ・トッド」の看板に市原悦子さんの名前が見えた気がしたので調べると、1981年に帝国劇場で舞台があったみたい。あの看板、映画じゃなく全部、舞台かな? 市原悦子さんは乞食女役。
巣鴨駅
典夫は走って、自宅アパートに戻り着替えていた。畳の下に隠した金を持ち、連れ戻そうとしていた。香織とのぶ代が訪ねて、香織がいいかげんなことをしないで、1か月、力仕事してみてと頼んだ。
しかし、すぐにでも外へ出ようとする典夫の前に香織の父が現れ、娘を忘れるか?とナイフを向ける。武志の迫力にもう会わねえよという典夫。
武志は香織やのぶ代にお礼を言い、お茶でも飲みましょうと誘った。いや~、児玉清さん、かっこいいわ…とか思ってたら、久美子が実家から家出しようとしていて、母が引き止めていた。
のぶ代の工場で作ってたのは板ガム?
久美子に典夫は簡単にあきらめたと手紙を書くのぶ代と香織。そんなに安っぽくないんじゃないかとちょっとだけ典夫を擁護する香織。
香織の部屋に父が来ていた。なんでだろ? 「チョッちゃん」のお父さんより年取って見えるんだよな。父はなんといっても結婚だ。70、80まで生きるとして50年先のことがここ1、2年で決まる、と熱弁する。24になったら条件がぐんと下がる。
香織の部屋を典夫が訪ねた。1か月、力仕事をしたら連れ戻してくれるという話を信じ、やる気になっていた。外で2人話していたのを聞いていた信吾は怒り出し、典夫を殴って、香織を部屋に連れ戻した。
本当に力仕事を始めた典夫。
香織は久美子に典夫は汗まみれで働いていると手紙を書いていた。
今度は母が香織の部屋を訪ね、タッパーに詰めたお惣菜を持ってきた。実家に帰ったときに兄から子供が生まれるからお前の居場所なんてないからねと言っていたと告げ口する香織。父は市役所勤めか。由起子は山ほど縁談を持ってきて、香織はうんざり。
佐伯家
寿司が届いた。茂が1人で帰ってきた。ビールを勧める両親にビールはいいやと遠慮する高校生の茂。きちんと正座し、両親に感謝の気持ちを伝える。二郎は、ひと言ものぶ代のことは口にしなかったが、最後の最後に「お姉さんによろしく」と言っていた。
それぞれの仕事風景。典夫もまだやってんのね。久美子も実家の店で働く。
お、最後にまたキャストクレジットが出た。今回は冒頭のナレーションも長かったし、尺余り??(つづく)
性暴力から始まる恋愛なんて堂々と描いていた昭和。かつて自分をいじめていたような異性を好きになるような話も大嫌いだからのれない。


