徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】キイハンター #51 顔のない誘拐部隊

TBS 1969年3月22日

 

あらすじ

美しき亡命の王女。東西両方の陣営から狙われている。日本上陸後、たちまち西側のスパイに監禁された。キイハンターは尼僧院に潜入。火花を散らす脱出工作。東側の誘拐作戦も激しさを加える。敵は薬品注射で偽物のキイハンターを作った。本物と偽物。うり二つのキイハンターが入り乱れて、てんやわんや。薄幸の王女は果たして中立国に亡命できるかどうか。

2025.12.10 J:COM BS録画

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ナレーター<この部屋のグループは5人>

 

元 諜報部員・黒木鉄也:丹波哲郎

 

元 諜報部員・津川啓子:野際陽子

 

カー狂・島竜彦:谷隼人

 

記憶の天才・谷口ユミ:大川栄子

 

元 新聞記者・風間洋介:千葉真一

 

<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>

 

国際警察特別室

 UNIPOL JAPAN

 

国際警察・村岡特別室長:仲谷昇

 

<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれる…>

 

KEY HUNTER

キイハンター 

 

制作:東映株式会社

   TBS

 

サングラスの女性が船から降りてくるのを見ていた外国人男性。

職員「スラブ連邦のナターシャさまですね?」

ナターシャ「はい」

職員「スイス大使館の者です。スイスに亡命なさるお手伝いをいたします」

 

ナターシャを車に乗せた職員。吹替だね。

 

そのすぐ近くで車に乗って見張りをしていた島と風間。

島「先輩、あの魅力的な女性がナターシャですね」

風間「うん、実にきれいだ。抱きしめるとガラス細工のように壊れそうだ」

島「先輩、大丈夫ですかね? 彼女、狙われてるんですよ。だから僕らがこうやって見張ってるんですよ」

風間「ですね…んっ!?」

 

目の前で衝突事故を起こしたナターシャの乗った車。

 

すぐに駆け付けた島と風間だったが、救急車はナターシャだけを乗せて行ってしまい、島は怪しげな女性がバイクに乗るのを見張った。

 

男「おい、このケガ人を見殺しにするのか!」

 

風間はすぐさま救急車を追いかける。

救急車は今のイメージと違い、こういう乗用車みたいな形だった。救急車を運転してるのも救急隊員も女性。

 

風間「おかしいな。こんなところに病院はないはずよ」

 

時々出てくる女言葉が面白い風間ちゃん。

 

救急車を先ほどのバイクが先導し、風間が追う。しかし、止まった救急車から煙が噴射され、風間は外に飛び出したが、荷物を吊り下げたヘリコプターが飛んで行った。

 

全然違うんだけど、バイクで先導し、煙が出てくる…このドラマの前年末に起こった3億円事件を彷彿とさせるな。ドラマで得た知識だけど…

 

啓子「えっ? 拉致された?」

ユミ・啓子「マヌケ!」

風間「マヌケはないでしょ、おばさま。アハハハッ、心配ご無用」

 

またおばさん呼ばわりしてるー! 前回と同じ脚本家なんだよね。

 

え! 島ちゃん、ヘリコプターに乗ってたの!?

 

聖マヤ修道院へ入った救急車。島はバイクで追いかけ、ナターシャがタンカで運び込まれるのを見ていた。

 

ナターシャ・スタードンの顔写真が映し出される。

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ナターシャ・スタードン役の服部マリさんはゲスト2回目。前回もキャシーという外国人女性役。

 

ナターシャはスラブ連邦の独裁者・スタードンの一人娘。スタードンが死んでからは反対派から迫害されて自由を求めてスイスへ亡命しようとした。ナターシャを狙っているのはスラブ連邦だけでない。西側の大国・メリア合衆国にしてみれば、ナターシャを本国へ連れていき、ナターシャの口からスラブ連邦の非常で残忍な恐怖政治を暴露させたい。そうすれば、自由と平和を表看板にしているメリア合衆国の大変なPRになる。

 

しかし、ナターシャは本当の自由を求めて亡命してきた。東西間の政治の道具に利用されてはならない。だから何としてでもナターシャを助け出さなくては…と黒木の部屋でユミと啓子が話し合う。

 

目を覚ましたナターシャ。修道女2人が見つめていた。

ナターシャ「ここは修道院なんですか? あなた方は誰なんですか?」

女「ご心配なく。あなたの味方ですわ」

ナターシャ「わたくしは日本のスイス大使館を頼って亡命してきたんです。大使館に行きます」

女「ナターシャ、あなたにとって安全な国は、たったひとつしかないの。それはメリア合衆国よ」

 

修道女姿の女たちはメリア合衆国のスパイだといい、ナターシャに銃を向ける。

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1人は女囚がたくさん出た回にも出ていた夏海千佳子さん。

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もう1人はローラによく似た真理アンヌさん。

 

それにしても、ナターシャの声は吹替だろうか? すごく吹替っぽいしゃべり方。

 

女「メリア合衆国に行った、あんたは独裁者・スタードンの娘として全世界にスラブ連邦の非人道的な恐怖政治を訴えるのよ。全世界の人々は、あなたの言葉を信じるわ。そして、スラブ連邦の恐怖政治を憎悪し、非難の言葉を浴びせるわ。そうなったらスラブ連邦の評判は、ひとたまりもないじゃないの。どう? お分かり? アハハハッ!」

 

島がバイクで先導し、風間が車で続く。2人で聖マヤ修道院前へ。

 

風間「坊や、修道院とは考えやがったな」

島「ええ。男子禁制、女だけの世界ですからね」

風間「そう。男がうろちょろするとヤバいよ」

島「こういうとき、啓子さんかユミちゃんがいてくれたらね」

風間「そうだな。でも、最近の女は荒っぽいからねえ」

 

風間がシスター姿になって壁をよじ登って窓から修道院に入り込んだ。スーツ姿だとそんなにごつく見えないのに女性っぽい服を着ると、とたんにごつく見える不思議。

 

女「天にまします、われらの父よ。願わくは、われらの罪を許したまえ」部屋の前に立っていて風間の気配に気づき、聖書の間に隠した銃を持って風間を追いかける。

 

女は修道服に気付いたが、後頭部を殴られ気絶。

 

風間「しばらく眠っててちょうだい」頭は、そのままで服脱いで下着姿だから変な感じ。「よっこいしょ。まったくはしたない」もう一度、修道服を着ようとし、マリア像に見つめられ「いや、これは、これは、とんだところを」と照れ。

 

ドアが開き、もう一人の修道女に出くわした風間。「シスターさまがおよびでございます」うつむく。

女「どうもご苦労さま」すれ違いざま風間を蹴る。「思ったとおり男じゃないか」

風間「大事なところを…」

女「やっぱりスラブの諜報部員ね」銃を向けたが、風間が修道服をひっくり返し、気絶させた。

 

しっかし、真理アンヌさん、今回は役名なしの”女”なんだ!?

 

もう一人の修道女が目を覚まし、ナターシャの部屋のドアを開けた。「あら、見張りもしないでどこ行っちゃったのかしら?」殴られた後頭部を痛がり、「見つけたら、ぶち殺してやるわ」

 

風間はペーパーナイフ?で窓の金具を外した。ナターシャの部屋の上部にあるすべり出し窓を開け、ナターシャの部屋に入り込んだ。「天にまします、われらの父よ。願わくは、われらの罪を許したまえ」ナターシャに近づき、口を塞ぐ。「敵ではありません。あなたを救いに来た者です。信じてください。あなたを救い出すためにこんな格好してるんですよ」

ナターシャ「あなたは誰?」

風間「あなたの護衛です。あなたをスイス大使館に無事に渡し、スイスに亡命させます。さあ、元気を出して」

ナターシャ「ええ」肩に乗せられた風間の手に自分の手を重ねる。「温かい手…私が今まで知ってる手は、みな、とても冷たかったわ。こんなに温かい手、初めて」

 

あとから気絶させられた修道女はドアの上の窓の部分に寝かされていたので、手がだらんと下がり、ドアの前で見張りをしていた修道女が気付いて、ドアを開け、風間に銃を向ける。「ナターシャは決して渡さないわよ。天国行きの切符をあげましょうか?」

 

1対1の勝負。

 

風間「ちょっとちょっと、あんた、ほんとに女?」

女「それでも男?」

風間「男か女か見てみなきゃ分からないでしょっと…」投げ飛ばすが、負けてない。しかし、結局は投げ飛ばした。「ハハハッ、やっぱり女ね」

 

修道院の前で島が門を開ける。「先輩、早く!」

 

3人で走っていると、マシンガンで銃撃された。サングラスの男が「ナターシャ、お迎えに参りました」とマシンガンを構えて立っていた。「あなたは、まだ目が覚めないのか」

ナターシャ「なんのことです?」

男「あなたは仮にもスラブ連邦に君臨したスタードン首相の令嬢だ。それなのに、祖国を裏切り、亡命するとは言語道断だ」

ナターシャ「父の犯した罪を私にまでなすりつけ、終身重労働を宣告した祖国には絶対に帰らない!」

風間「…と、こうおっしゃられてるんだ。諦めてお帰りになったらいかが?」

男「うるせえ、力ずくでも連れていく」

 

再び銃撃してきた男にバイクで突っ込む島。これ、ほんとに島ちゃん? しかし、転んでしまった。

 

風間は後ろから男に飛び掛かり、殴り合い。

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どこか田宮二郎さんっぽい高宮敬二さんはゲスト4回目! でも役名なしの”男”。

 

島がナターシャと車で去り、風間は男を殴り倒した。「久しぶりにいい運動になったぜ」

 

が、ヒゲの男に後頭部を殴られ、倒れた。

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近藤宏さんも4回目かな。

 

風間はアジトに連れてこられ、殴り合いをしたサングラスの男に注射を打たれていた。

ヒゲの男=支部長「バルビタールは、どのぐらいで効く?」

男「すぐこちらの言うことになんでも返事をするようになります」

支部長「よし、それまでに手術の準備をしろ」

男「手術台には大田黒がいいでしょう」

支部長「うん。大田黒、この男になるんだ」

 

島がナターシャを連れて船へ。船では啓子とユミが待っていた。

 

風間の顔型を取った男。

支部長「質問は俺がする。お前は作業を続けろ」

 

支部長が診察台に寝かされた風間に顔を近づける。「おい、お前の名前は?」

風間「か…風間洋介」

支部長「風間洋介。お前の属している組織は?」

風間「そ…組織は…組織はない」

支部長「組織がないとは、どういうことだ! ナターシャを連れて逃げた小僧は、お前の仲間だろ!」

風間「そうだ」

支部長「ナターシャをどこへ連れていった?」

風間「ふ…船だ」

支部長「どこにある船だ?」

風間「横浜」

支部長「ナターシャをどうするつもりだ?」

風間「ちゅ…中立国のスイスに亡命させる。ざまあみろ」

支部長「ふんっ!」

 

男が出来上がったマスクを大田黒の顔にかぶせた。

 

ナターシャ「私は小さな自由が欲しいんです。誰にも煩わされることのない本当の自由が。そのためには貧しくてもかまいません。自由があれば、どんなことだって我慢ができるんです。祖国は私を国に連れて帰り、亡命した見せしめに絞首刑にするつもりなんです!」

啓子「大丈夫よ。そんなことさせないわ。あなたを中立国、スイスにきっと亡命させます」

島「それにしても先輩遅いな。どうしちゃったんだろ?」

 

マスクがはがされ、風間そっくりな見た目になった。

男「支部長、いかがですか? そっくりでしょ」

支部長「ハハハハッ、大成功だ。大田黒、頼むぞ。フフフフッ」

 

風間と大田黒、ほぼ同時に目を覚ます。

風間「あっ、ちょっと、おじさん。ええっ? 似てるね、アハハハッ。俺にそっくりじゃないか、なあ? おい」

手鏡で自分の顔を見ていた大田黒は、ゆっくり立ち上がった。

風間「おい、ちょっと待て…」

 

男「おい、お前は行く必要ないんだよ」銃を向ける。

風間「これは何かあるね」

男「これから横浜に行って、お前の仲間を皆殺しにし、そして、ナターシャを奪い返す」

風間「何? なぜ知ってる?」

男「薬を注射されて、お前がペラペラしゃべったんだよ」

 

鉄格子が閉められた。

支部長が風間そっくりになった大田黒に指示する。「ナターシャにお前が偽者(にせもん)だと分かるとまずい。気付かれないようにやつの仲間を殺せ」

 

男たちは見張りの男1人置いて出ていった。

 

風間の心の声<みんな、偽者を信じる。そうなったらイチコロだ>

 

一瞬で横浜に行った大田黒。

島「先輩、遅かったですね」

大田黒「疲れた」

啓子「どうしたの? 大丈夫?」

大田黒「やっと脱出してきたんだ」

ナターシャ「はい、風間」飲み物の入ったグラスを差し出す。「冷たいわ」

 

大田黒はグラスを置き、すぐたばこを口にくわえる。

啓子「どうしたの?」

大田黒「んっ?」

啓子「左手でマッチなんか擦って」

大田黒「うっ…いや、右手をちょっと痛めたんだ。あっ、それより敵がここを気付いたかもしれない。甲板を見張ってくれ」

ユミ「任せといて」

大田黒「俺は下を見てくる」

島「ええ」

 

ユミに続き、大田黒も船室を出た。見た目は同じでもしゃべり方とかでバレそう。だって、テンションも全然違うんだもん。

 

甲板に出たユミを持ち上げて海に落とす大田黒。ユミは船にぶら下がって海には落ちなかった。「あっ、助けて! 落っこっちゃう、誰か来て!」

 

妙に腕力があって、カツラをかぶったスタントマン?? いつもミニスカートなユミちゃんがパンツスタイルだし。

 

啓子は船室の窓からユミが見えたの驚く。「何やってんの、そんなとこで。えっ? 『た・す・け・て』。助けて?」ユミが船から落ちそうになっているのに気づき、甲板へ出た。しかし、大田黒がマストから落とした荷物にぶつかって気絶。

 

島がナターシャをひとり残して甲板へ出ると、啓子が倒れていた。「啓子さん、どうしたの?」

 

啓子は後頭部を押さえて目を覚ます。

 

ユミ「助けて! 啓子さん、島ちゃん」

 

啓子がユミのところにロープを投げ、ユミが足を引っかけた。啓子と島で持ち上げているところ、大田黒がナターシャのもとへ。「敵が来た。早く」と手をつなぐ。

ナターシャ「手が冷たいわ。あのときのあなたの手は、とても温かかったわ。私の心を温めてくれるような手だった。でも、今のあなたの手は氷のように冷たいわ。なぜなの? 風間、何があったの?」

大田黒「そんなことを言ってる暇はないんだ。さあ、早く」

 

今にも引き揚げられそうってときにロープを離した啓子と島。ユミは船の脇の板?に乗って無事だった。

 

啓子と島の前にナターシャの手を引く風間が現れた。

啓子「どうしたの? 慌てて」

大田黒「敵が来たんじゃないのか?」

啓子「ううん、別に」

ユミ「おかしいのよ。誰かいるの。誰かがあたしを突き落そうとしたのよ」

島「えっ?」

 

アジト

鉄格子のそばにいる風間。

非情のライセンス」を口笛で吹いてる。

見張りの男が近づいた。「おい、何してるんだ?」

風間「出たいのよ」

男「よせよ、よすんだ!」

 

風間は鉄格子に近づいた男の手をひねり上げ、男の首に手を回して気絶させ、男が落とした鍵の束を引き寄せようとベルトを外して伸ばした。

 

大田黒「敵が入り込んだんだ」

啓子「さあ、ユミちゃん、中に入ってましょ」

大田黒「感づかれないようにナターシャを隠そう」

島「オッケー」

 

男が目覚める前になんとか鍵の束を引き寄せ、鍵を開けようとしたが、男が目覚めた。しかし、風間はベルトでたたき、壁にたたきつけられた見張りは再び気絶。

 

風間「偽野郎、今、化けの皮、剥いでやる!」アジトを脱出した。

 

島「よいしょ、先輩、ちょうどいい箱が見つかりましたよ」まるで棺のような大きな箱を抱えて歩いてきたが、ボイラーの中から破裂音がしたので、そちらを見ると、何者かに後頭部を殴られ倒れた。

 

毎回のように殴られて頭がどうにかなっちゃうよ!

 

島を拳銃で殴った大田黒。「こいつを始末すれば、あと女2人。どうってことはねえ」ツバを吐きだす。

 

ナターシャ「風間は捕まったとき、何かあったんです。すっかり人が変わってしまって」

ユミ「そういえば少し変だわ」

啓子「よっぽどひどくやられたかな?」

ナターシャ「風間にすまないわ」

啓子「あなたが責任、感ずることないわ。とにかく風間くんに当たってみる。ここにいてね」

 

大田黒は島をさきほどのちょうどいい箱に入れ、ボイラーの火の中に入れていた。目覚めた島は「あちっ、あちっ!」とパニック。人の気配がしたので隠れた大田黒。啓子がボイラー室に入ってきて、何これといいつつ、箱を引っ張り出した。

 

島「うわ~っ! どうなってんの、死んじゃう!」

 

啓子が近くにあった消火器を噴射させた。その間に大田黒は逃げ、啓子は斧で強引に箱を開けた。怖すぎ!

 

箱から飛び出てきた島。

啓子「何やってんの、こんなとこでバカなことして」

島「バカなことじゃないよ。この木箱運んでたら、後ろからガツ~ンッて殴られたっきり、あとはどうなっちゃってんの?」

啓子「誰によ?」

島「分かんないなあ。でも、ここにいたのは先輩だけだしな」

啓子「えっ?」

 

船に乗り込んできた支部長とサングラスの男。

大田黒「やつらは船長室にいる」

支部長「うん。お前は手はずどおり、ナターシャを拉致しろ」

 

支部長たちに背中に拳銃をあてられた大田黒と啓子たちが廊下で出くわした。大田黒は支部長たちを殴り倒し、ナターシャの手を引く。「ナターシャ! あと頼む」

啓子「えっ?」

島「あと頼むって…」

 

起き上がって銃を撃つ支部長。

 

甲板に出た大田黒とナターシャにも銃声が聞こえた。「あなたのお友達が殺される」

大田黒「今は構ってられない」

ナターシャ「本気でそれを? お友達を見殺しにしてもいいの?」

大田黒「よし、分かった。下の船で待っててくれ」

ナターシャ「はい」階段を降りようとすると小さな船が近づいてきたので、隠れた。

 

小さな船から出てきたのは風間。隠れていたナターシャは首をかしげた。

 

支部長たちに追いかけられ、小部屋に隠れた島、啓子、ユミ。

島「大丈夫だ、もう入れない」

支部長「フッ、これでやつらは出られねえ。ヘヘヘッ」

男「手間のかからねえガキどもですよ」

支部長「急げ」

 

支部長たちはバルブを緩めており、島たちの隠れる部屋に水が流れ込んできた。パニックになる3人。しかし、出口が開かない。

 

啓子は船室の窓から支部長とサングラスの男が風間と話しているのが目に入り、島たちを呼んだ。支部長たちだけ先に船で出てしまい、風間だけ残った。

 

ユミ「風間さん、裏切ったのかしら?」

島「まさか…」

啓子「違うわ。そんなわけないわよ」

 

風間が島たちの閉じ込められている部屋のドアを開けた。「おっ、偽者はどうした?」

島「偽者(にせもん)じゃねえよ、この野郎!」と風間を殴る。

風間「坊や」

島「坊やじゃねえよ!」

啓子もユミもポカポカたたく。

風間「風間洋介だって言ってんのにバカもん! あんたたち俺と一緒に何年いるの? 本物かウソ者かぐらいは見当がつかないの? この、おたんちん!」

島「おたんちんって…」

 

風間「待て待て、待て待て、まだ疑ってる目だね。いいか。耳の穴かっぽじって、よく聞け。いいか、やつらはな、俺の顔から形を取って、お面を作った。その偽者は俺のね、お面をかぶっているに違いないの!」

島が風間の顔を触る。

風間「あいたた!」

島「あれ? 本物だよ」

風間「当たり前(めえ)じゃねえか、この…」

 

船のエンジン音が聞こえた。

啓子「偽者がナターシャ連れて逃げたのよ」

風間「そのとおり。いいかい? こんなことしてる暇はないの。さあ、行きましょう」

啓子「どこへよ?」

風間「どこって俺が捕まってたところさ。やつら、そこにナターシャを連れていったに違いないんだ。レッツゴー」

ユミ・島「オッケー!」

 

アジト

ナターシャ「ここはどこ?」

大田黒「キイハンターの隠れ家です。さあ」

ナターシャ「あなたは…」

大田黒「私は、あなたの護衛です。あなたを無事にスイス大使館に渡し、スイスに亡命させます」

 

車の走行音が聞こえ、ここから出てはいけませんといって外へ。

 

アジトにやってきたのは支部長たち。

大田黒「うまく連れてきました」

支部長は男たちに外を見張るよう指示し、別の部屋に入った。

 

立ち聞きしていたナターシャ。<あの男はスラブ連邦のスパイ。すると、あの風間は、やはり偽者>部屋を出て、支部長たちの部屋を鍵穴から覗く。

 

支部長「大田黒…いや、偽風間、よくやった。ハハハハッ。お前は、あくまでキイハンターの風間としてナターシャを飛行機へ乗せるんだ。いいな?」

大田黒「スラブ行きのにね」

 

ハッとするナターシャ。

 

男「ただひとつ問題がある。本物の風間が逃げ出したんだ」

大田黒「また、なんていうヘマを。だから殺してしまえと言ったんだ」

支部長「いまさらわめくな。やつらはここを知っとる。おそらくキイハンターの仲間を連れて、やがてここへやってくるだろう。フフフフッ。お前はナターシャを連れて、至急、第2アジトに出発しろ」

 

ナターシャは驚いて後ずさりしたため、何か落として音を立ててしまった。

 

部屋から出てくる支部長たち。

大田黒「せっかくうまくいったと思ったのに」

ナターシャ「絶対にスラブには帰りません」

支部長「ふんっ。われわれはどんな手段を用いても必ずお前をスラブへ連れ戻す! スラブ連邦最高人民会議で人民の前で、お前を絞首刑にすることが決定したのだ! 人民が裏切らないように見せつけてやるのだ!」

ナターシャ「絶対に祖国には帰らないわ。どうしても連れて帰るなら死にます!」

 

第2アジトにたどりつき、外から様子をうかがう島と風間。

島「先輩、俺がやつらを引きつけます」

風間「何かいい手があるの?」

島「これ、俺をだました憎いやつ」爆竹を持っている。

風間「頼りにしてますよ」

島「オッケー」

 

銃を構えた男。「おい、キイハンター。ハハハハッ、まったくよく似てるな。これじゃ、みんなだまされるわけだ」と近づく。

風間「そのとおりだよ、ハハハハッ…」すれ違いざま当て身。「ハァ、分かんないのかしら?」

 

大田黒がナターシャを縛っていると、外で爆竹の破裂音が聞こえる。

 

支部長「大田黒、キイハンターを片づけるまで地下室に隠れてろ」

 

やたら名前で呼ぶよねと思ったら、そりゃ、字幕もないし、どっちか分かんないもんねえ。

 

大田黒とナターシャは地下室へ。

 

マシンガンを持った男が外へ。島は爆竹に次々点火し、風間がアジトに入ると、支部長に声をかけられた。「おい、何をしてんだ」

風間「やつらのことが気になったもんですから」

支部長「キイハンターのことは、われわれに任せとけと言ったはずだ。お前は地下でナターシャを見張っとれ。何をグズグズしてる。早く行かんか!」

風間「分かりました」

 

鉄格子のある地下室に行った風間。ナターシャを見張る大田黒。風間がわざと缶を転がし、大田黒が鉄格子から出た。背後から飛び掛かり、つかみ合い。

 

風間「この偽野郎!」

大田黒「うるせえ」

 

風間「くたばれ、この野郎!」と馬乗りになって殴りつける。

 

マシンガン男はようやく爆竹と気付き悔しがる。

 

大田黒を殴り倒した風間はナターシャの口に巻かれた布を外した。

ナターシャ「来ないで! スラブ連邦に連れ戻されるくらいなら死んだほうがマシよ!」口を塞ごうとした風間の手をかじるが、手の温かさに気付く。「本当の風間ね」

風間「ナターシャ、うん。待たして悪かったね、さあ」ロープを外す。

 

外にいた島はマシンガン男に見つかった。

 

風間とナターシャは脱出を試みたが、支部長に見つかった。

支部長「大田黒、なぜ連れ出したんだ?」

風間「本物の風間が潜入しました」

支部長「何?」

風間「気をつけてください」

支部長「よし、とにかく地下室に入れとけ」

風間「は…はい」今度は2階へ。

 

目覚めた大田黒が1階へ。

支部長がいきなり殴った。「俺の目がごまかせると思うか? 貴様が本物の風間だろ!」

大田黒「違う、支部長。私です、お…大田黒です!」

物を投げ、左手で受け取ったのを見て、大田黒だと気付く支部長。風間を追うよう命じた。

 

そのスキに風間とナターシャは外へ。

 

島が木に吊るされており、「出てこないと、お前の仲間を殺すぞ」とマシンガン男が叫んでいた。

 

島「先輩、俺はどうなってもいいんだ! ナターシャを連れて逃げてくれ!」

男「うるせえ!」マシンガンを撃つ。

支部長「出てこい、キイハンター!」

 

風間「ナターシャ、仲間を見殺しにはできないんだ。先に逃げてくれ。表に車がある。さあ、早く、さあ!」

ナターシャ「スラブへ帰ります。亡命するのは、やめました」

風間「なぜ?」

ナターシャ「私のためにもうこれ以上、みんなに迷惑をかけたくないんです」

風間「ナターシャ。あなたは自由を求める権利がある。自由になる権利があるんだ。われわれは、あなたを守る義務があるんです」

 

支部長「どうした? 臆病風に吹かれたか!」

 

島「先輩、来ちゃダメだ!」

 

窓から出てきた風間を撃ったマシンガン男。しかし、風間は死に際、マスクを外した。

支部長「しまった…大田黒!」

 

本物の風間も窓から出てきて支部長たちを殴る蹴る。ナターシャが出てきて、喜び合う。

 

島「先輩…俺はどうなってんの?」

風間「あっ、いたの、坊や」ナターシャと笑い合う。

 

車を運転する島。「白バイの護衛付きだ。ナターシャ、もう安心ですよ」

風間「坊や、横浜に直行してくれ」

ナターシャ「風間…」

風間「あなたにとっていちばん安全なところはスイスしかない。横浜まで送ります」

 

先導していた白バイが止まり、銃を向けた。修道女に化けたスパイ。「どう? 驚いた?」

 

女たちは島たちをまねてつけてきたという。スラブ連邦のスパイをやっつける手間が省けたとナターシャをメリア合衆国に連れていこうとした。

 

女「観念するのね、とっぽい尼さん」

ナターシャ「待って、行くわ、メリア合衆国へ。だから撃たないで」

 

車から降り、女たちに両脇を挟まれて歩いていたナターシャが2人を投げ飛ばした。

 

風間「あっ…ふ~ん」

島「かっこいい!」

ナターシャ「自衛のために習っておいたのが役に立ってよかったわ」

風間「坊や、これじゃ、どっちが助けられたか分からんね」

島「ほんとですね」3人で笑う。

 

横浜港

ナターシャ「どうもありがとう。あなたたちのおかげで無事スイスに亡命できます」

啓子「平和になったら、また日本に来てね」

ナターシャ「ええ」

 

島「ううっ…啓子さん、また偽者(にせもん)だよ」

島に銃を突きつける風間。「みんな死んでもらう」と島を撃つ。

啓子とユミが島に駆け寄り心配するが、島も風間も笑い出し、風間は、おもちゃの銃で島を撃ちまくり。啓子とユミが風間と島をポカポカたたいた。

 

プロデューサー:近藤照男

        坪井久智

*

脚本:高久進

   佐藤純弥

*

擬斗:日尾孝司

*

音楽 :菊池俊輔

主題歌:キイハンター

    非情のライセンス

作詩 :佐藤純弥

作曲 :菊池俊輔

 唄 :野際陽子

    テイチクレコード

非情のライセンス

非情のライセンス

  • provided courtesy of iTunes

*

津川啓子:野際陽子…字幕緑

*

島竜彦:谷隼人

谷口ユミ:大川栄子

*

風間洋介:千葉真一…字幕水色

*

ナターシャ・スタードン:服部マリ

支部長:近藤宏

*

メリア合衆国のスパイ:真理アンヌ

高宮敬二

中原弘二

*

メリア合衆国のスパイ:夏海千佳子

木川哲也

比良元高

野田みどり

ナレーター芥川隆行

*

監督:山内柏

 

<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…動物の皮も肉もただれさせて、みるみる白骨化する恐ろしい細菌。医学的にはガンの特効力を持つのに悪用されれば破滅を招く>

 

ゲスト

川辺久造

 

<それを奪おうとする組織の手から、やっと逃げ出した細菌研究員とキイハンターが偶然に交錯した。最近の入ったケースは転々として手から手へ。宝石箱と間違えられ、現ナマと勘ぐられ、怪しげな老婆が絡んで事件は、ますます複雑怪奇。ハッスルしたキイハンター、次は…>

 

キイハンター

追って追われて危機一発

に御期待下さい

 

もはや新規のゲストっていないんじゃないかってくらい再登場率高い。でも、セリフがそこそこあるのに役名なしは、ちょっと寂しいな。

 

ボスはいなかったけど、4人で共闘してる感じが久々に感じた。最近の回はせいぜ3人までであとは留守番か欠席が多いもんね。