TBS 1968年7月6日
あらすじ
偽札使いのアジトをつけ、肉体の限界、ギリギリの拷問。この女がカギ。だが、秘密指令には耐え抜かねばならぬ。すでに日本に派遣されたFBIの捜査員は消されていた。バトンを受け継いだキイハンターの作戦は? 自分自身をおとりにして敵の組織を破壊するのだ。
2025.10.20 J:COM BS録画
ナレーター<この部屋のグループは5人>
元 諜報部員・黒木鉄也:丹波哲郎
元 諜報部員・津川啓子:野際陽子
カー狂・島竜彦:谷隼人
記憶の天才・谷口ユミ:大川栄子
元 新聞記者・風間洋介:千葉真一
<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>
国際警察特別室
UNIPOL JAPAN
国際警察・村岡特別室長:仲谷昇
<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれる…>
KEY HUNTER
制作:東映株式会社
TBS
最初の音がなんか違うなと思ったら、オープニングが変わったー! ドラマ開始から3か月たったんだもんね。啓子、風間、村岡室長の1ショットは前と同じだけど、あとの3人は変わってた。他も諸々変わってました。
1968年7月、「おやじ太鼓」ではイネさんが登場したあたり。「おやじ太鼓」が火曜9時で「キイハンター」は土曜9時放送。
トンネルをフラフラしながら歩くスーツの男。止まっている車の窓をこじ開け、何か入れる。その後、走ってきた車とフェンスの間に何度も挟まれ、死んだ。
車に乗っていた男が死んだ男の懐を探るが、何も見つからず悔しがる。
球場
一 二 三 四 五 六
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W 0 0
放送日の1968年7月6日以前の巨人-大洋戦と思われます。ピッチャーは背番号18、堀内恒夫。
試合映像は本物で観客席は後付けっぽい。そんな騒がしい球場で会う村岡室長と黒木。村岡室長、毎回オープニングにはいるけど、久々の登場。
村岡「早かったな。約束の時間までには、まだ5分ほどある」
黒木「久しぶりのデートだからな」
村岡「フッ…じゃあ、ラブレター代わりにこれを見てくれ」
新聞紙に挟まれていたのは男の写真。さっき、車に挟まれた人ね。
村岡「その男はヘンリー・山形といってFBIから極秘に日本に派遣されてきた捜査官だ」
黒木「極秘に?」
村岡「実は最近、東南アジアで偽のドル紙幣がばらまかれ始めた。その1枚がそこに貼ってある。かなり精巧にできているから、ほとんど本物と区別がつかん。おそらくは単純な偽札づくりの仕業だろうが例のポンドショックやフランの下落騒動と同じようにドルの信用まで落ちてはと心配したFBIが極秘に捜査した結果、その一味のアジトは、どうやら東京にあるらしいということになったんだ。そこで派遣されてきたのが、この男だ。当然、他殺の線は濃厚になってくる。相手は相当、手ごわいだろうが、引き受けてくれるか?」
黒木「手がかりは?」
村岡「彼がひき殺された現場の近くに駐車していた車の中に放り込まれていた」
英字新聞に包まれていた黒い板のようなものには紙幣のデザインが印刷されている。
黒木「こいつは偽ドルの印刷原版じゃないか」
村岡「おそらく山形が盗み出して…」
黒木「発覚して殺されたのか?」
村岡「うん」
黒木「ほかには?」
村岡「彼が泊まっていたホテルで発見されたダイナーズクラブのクレジットカードだ」
黒木「それだけか? ジャックのワンペアか」
村岡室長は指令は出すけど、黒木とは対等の関係? 黒木がタメ口なだけ? 実年齢は丹波さんのほうが上だった! 黒木の年齢設定が35歳だから、村岡室長は、それより少し上くらいの設定なのかも? 村岡室長役の仲谷昇さんは当時41歳。
再び試合の様子が映し出される。ピッチャー・堀内のもとに背番号27のキャッチャーが駆け寄る。背番号27は森昌彦。のちの森祇晶さんといえば、私の世代だと西武の監督のイメージが強い。
村岡「どうかね?」
黒木「もしあいつが1発決めたらな」
村岡「引き受けるというのか?」
黒木「うん」
大洋ホエールズの背番号25が打った~! ホームラン!?
村岡「決まったな」
黒木「あれが決まらんはずはないと思ってたよ」
6月11日の川崎球場の大洋戦は堀内投手で3-7で負けてる。これか? 大洋ホエールズが川崎球場を本拠地にしていた時代があったんだね(1957~1977年)。大洋ホエールズ25番は松原誠さん。
黒木の部屋
島が試しに原版にインクを塗り、はがす。「うまくできてんなあ」と感心する。これで日本のやつを作れば、俺だって大金持ちになっちゃうんだけどな、とユミに言う。
今回も風間が休みかな?
黒木「金(かね)を作るっていうことは容易なことじゃないんだ。なっ? それよりもこいつと俺とを親友に仕立ててくれ」と島にヘンリー・山形の写真を渡す。
ダイナーズクラブのクレジットカードからヘンリー・山形の通ったというナイトクラブの名が浮かんできた。今日は君をそこへ招待しようと思ってね、と啓子の前に行き、腕を差し出す黒木。啓子が立ち上がって、黒木の腕を組む。「まあ、お珍しい」
あたしも連れてって!と立ち上がったユミに「お子さまの行くとこじゃございません」と声をそろえる黒木と啓子。
ナイトクラブ
生演奏、いいよな~といつも思う。
カウンター席で飲む黒木と啓子。
黒木「俺の親友は、こいつが好きだったっけな」グラスを揺らす。
バーテン「お友達とおっしゃいますと?」
黒木「こいつだよ」とヘンリー・山形の写真を見せた。
黒木とヘンリー・山形が並んだ合成写真。うまいね~。
バーテン「ああ、このお方でございますか」
黒木「やつは一人で飲むのが好きだったんだ」
バーテン「いいえ、いつもきれいなご婦人とご一緒で」
黒木「へえ、そうかね。そいつは一度会ってみたいな」
バーテン「秋子という宝石店のマダムでございます」
宝石店と聞いてニンマリする啓子。
宝石店
秋子「あっ…いらっしゃいませ」
啓子「指輪が欲しいんだけど、もうおしまいかしら?」
秋子「いいえ、よろしいんですの。エンゲージですね?」
黒木「いや…妹の誕生日のプレゼントなんですよ」
秋子「まあ、いいお兄さまですこと」
啓子「ああ、でもそんないい兄貴じゃないのよ。だって、予算は3万円って決められてるんですもん」
秋子「3万円でしたら、小粒ですけどダイヤの指輪もお探しいただけますわ」陳列棚からいくつか出して見せた。デザインしたのは秋子。
黒木「ほう、じゃあ、あなたがこの店のマダム?」お店をやったり、デザインしたり、お忙しいですねと笑顔で話しかけた。
啓子「ねえ、あたし、これがいいわ」
黒木「ハァ、大幅に予算超過だな、こりゃ」
秋子「いいお兄さまのためにご予算どおりでサービスいたしますわ」
啓子「わあ、兄貴」
黒木「そうですか?」すぐに現金を出して支払う。
啓子「ねえ、お兄さま、まけてくだすったお礼にいいとこへご招待しましょうよ」
黒木「うん」
秋子「あら、そんなこと…」
啓子「あたしも一緒に行きますから行きましょうよ。ねっ、いいでしょう?」
ちょっと戸惑いを見せる秋子。それにしてもこの女優さん、きれいだな。
♪(バンド演奏:『ウナ・セラ・ディ東京』)
♪哀しいことも ないのに
なぜか 涙がにじむ
ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
いけない人じゃ ないのに
どうして 別れたのかしら
ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
あの人はもう 私のことを
忘れたかしら とても淋しい
街は いつでも
後ろ姿の 幸せばかり
ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
結構じっくり歌手が歌ってるところを映すねえ~。
テーブル席で聴いている黒木、秋子、啓子。
秋子はグラスを見つめながら、ヘンリー・山形を思い出していた。
♪いけない人じゃ ないのに
どうして 別れたのかしら
ウナ・セラ・ディ東京 ムー…
あの人はもう 私のことを
忘れたかしら とても淋しい
歌手の歌っている顔を見て、またヘンリー・山形と踊っていたころを思い出す秋子。
ボーイ「お客さま、メッセージでございます」
私は消えます
お二人でごゆっくり
帰りはちゃんと
送るんだぞ!!
黒木に啓子からのメッセージが届けられた。ニヤッと笑う黒木。いつの間にいなくなったんだよ、啓子。
そんな黒木たちを監視しているサングラスで小太りの男。
MISUZU MANSION
マンションの前に噴水がある。
黒木「お一人で寂しくありませんか?」
秋子「孤独には慣れていますわ。あたしの友達は宝石なんです。宝石をデザインしたり、カットしたりしていれば、さみしさなど感じませんわ。それに黒木さん、宝石という友達は絶対に裏切ったりしませんもの」
黒木は棚の上に伏せてある写真立てを見た。ヘンリー・山形と秋子の2ショット。「僕の友達が最近、変な交通事故で死んだんですがね」
秋子「お気の毒に」
黒木「僕は今、その事件を追ってるんです」
秋子「すみませんが、お帰りください」
黒木「では、またお目にかかりましょう」サッと切り上げるとこがいいね。
しかし、車に乗ろうとしたところで何者かに銃を突きつけられ、当て身を取られた。
帰ってこない黒木を心配する島、ユミ、啓子。「朝帰りってのは別に珍しいことじゃないけども、それにしてもちょっと遅いわね。ハァ、やっぱりまずかったかな。二人っきりにしたの」
黒木は上半身裸で縛られ、頭から水をかけられていた。
玄田(げんだ)「まだ言わんのか」
サングラス小太り男が鞭で黒木の背中をたたく。
玄田役の渥美国泰さんは「本日も晴天なり」の立花室長! 悪役も結構やってるのね。この間、改めて見た浅見光彦ミステリーでも悪役だったし。
玄田「貴様もFBIの手先だろう!」
黒木「違う」
玄田「じゃあ、これはなんだ?」ドル札(偽札?)を見せる。
黒木「知ってるとも。俺は、そいつを買いに来たんだ」
玄田「買いたい?」
黒木「ああ。偽の100ドル札を1枚1000円で3万枚ばかりな」
3000万で買うという話を聞いた玄田が部屋にいた白人男性を見ると、男は首を横に振った。また小太り男が黒木をたたく。
またバケツの水をぶっかける玄田。「言うんだ、貴様の目的は?」
黒木「偽ドルを買いたい」
小太り男が背中をたたき続ける。
また同じ問いをする玄田に同じ答えをする黒木。むち打ちと水攻めが続く。背中を撃たれ続けて倒れる黒木。
玄田「言え!」
黒木「3000万で3万枚…3万枚、買いたいんだ」
玄田「強情なやつだ」
黒木の心の声<ここは…ここは、どこだ? ここさえ突き止められれば…>
さっきまで軽快な音楽を流していたラジオが「正午のニュースをお伝えします」とアナウンサーの声がする。
黒木の心の声<正午だな。時計台の近くか?>
外から聞こえる鐘の音。
黒木の心の声<こ…ここは、どこだ? ど…どこの時計台の近くだ?>
窓の外に十字架の影が映る。
黒木の心の声<教会だ、教会の近くだ。12時に鐘を鳴らす教会の近くだ>
夜、明かりもつき、注射器もスタンバイ。
玄田が耳元で囁く。「貴様は、われわれのドルを買いに来たんじゃない。本当は、われわれを探ろうとしてるんだ」
がくんとうなだれる黒木。
玄田「そうだな?」
黒木「違う」
玄田「いいや、違いはしない。貴様は山形のことを探ろうとした」
意識朦朧しかけている黒木に貴様はFBIだ。ドルの印刷原版を持っている。ヘンリー・山形は捜査に忠実なあまり、われわれに少々深入りしすぎて、交通事故に遭ったんだ。貴様も交通事故で死にたくなければ正直にしゃべっちまったほうがいいぞと玄田が耳元で囁く。
それでもドルを買いたい、偽ドルを買いたいと言い続ける黒木。
ウソだ、玄田が耳元で叫び続けると黒木は倒れた。背中の傷は線を書いただけに見えるので、あまり痛々しくは見えない。
小太り男は、いっそやっちまうかと言うが、玄田は黒木がFBIと思っていて、黒木を殺すと原版は取り戻せなくなると反対した。
小太り男「あしたの夜11時になれば横浜で取り引きがまとまるんだから。ドルの始末は簡単につくでしょ?」←日本人じゃなさそうなしゃべり方?
玄田「しかし、その相手から受け取るのは現ナマじゃない。たかが密輸のダイヤだ。もし仮にやつが本当にドルを買うのなら、そのほうが確実でもっと手っ取り早いぞ」
仲間の白人男性は考え込むような表情をし、ひそかに黒木も聞いていた!?
黒木が目を覚ますと辺りに誰もおらず、車の運転席に乗せられていた。車を発進させると、玄田たちが車でついてきた。
ユミに傷の手当てをされる黒木。「まっ、というわけでね、無事にご帰還になったってわけだ」
安心するユミと島。しかし、なぜボスを殺さなかったのか不思議に思う。黒木を尾行して正体を見極めようとしていたのではないか。黒木が本当の偽ドル買いだったら殺しちゃ損。偽ドル一味は黒木と密輸ダイヤの相手とをはかりにかけた。きょうのうちに奴らのアジトを突き止めたいと考える黒木。偽ドルが密輸ダイヤと交換された日には、すべてがパーになる。
黒木が連れ込まれた場所の手がかりは12時にあると鐘を鳴らす教会が近くにあり、十字架が黒木のいた地下室の窓に影を落とす。残る手がかりは小池秋子。何か重大なことを山形から聞いて知っている。それを隠している、なぜ隠しているか?
また彼女に会ってみるという黒木。
啓子「あの女とボスをまた二人っきりにするのは危険だな。でもまあ、虎穴に入らずんば虎児を得ずっていうから、いいか」
黒木「罠があるなら踏んでみよう」
水玉シャツの島、啓子、ユミがそれぞれ教会を見に行く。12時に鐘が鳴る。
宝石を鑑定する秋子。
玄田「どうですか? それ」
秋子「1.5カラット。かなり上質なものですわ」
玄田「そうでしょうな。いつもの香港物ですから。全部で30粒ばかりあるんだが…」
秋子「これだけでは、なんとも言えませんけど相場で1粒100万は見込める品です」
玄田「うん」
ヒスイ70万×20=1400万
…ラルド80万×10=800万
……ンド100万×30=3000万
メモを取る玄田。
インターホンが鳴り、従業員から「お客様がそちらへ参りました」と連絡が入った。
秋子「誰も入れるなと言ってあるはずよ」
従業員「でも、どうしてもとおっしゃって」
ノックし、黒木が入ってきた。「立派なオフィスですな」
秋子「お帰りください」
無視して、部屋を見回す黒木。
秋子「出ていかないと警察を呼びますよ。家宅侵入罪で」
黒木「また会おうって約束したじゃないですか」
秋子「誤解なさらないでください。人間、誰だってアバンチュールを楽しんでみたくなるときがありますでしょ? この前の晩のあたしがそれでしたの」
ソファに掛けた黒木がテーブルの上に目をやると、吸いかけのタバコとKENTの箱。
秋子はタバコを消し、箱はハンドバッグにしまった。
黒木はメモ帳に鉛筆を塗り、何が書かれているか確認した。
ヒスイ70万×20=1400万
エメラルド80万×10=800万
ダイヤモンド100万×30=3000万
黒木「鑑定もなさるんですか?」
秋子「商売ですもの」
黒木「大きなご商売ですな」
黒木の背後のドアの隙間から銃口が向けられていることに気付いた秋子が立ち上がり、黒木をかばうように黒木の背後に立った。「お帰りください。表までお送りしますわ」
マンションを出た秋子は、ここへは来ないでくださいと黒木に言うが、黒木は、ちょっと話があるんですがと秋子の腕を引っ張り、車の助手席に乗せて、走り出した。あんなひどいこと言ったりして、と謝る秋子。黒木は、謝らなくちゃならないのは私のほうだといい、ウソをついて君に近づいたと話し始めた。
妹などいない。誕生日のプレゼントというのも真っ赤なウソ。秋子は私の兄もああだったらと羨ましく思っていたという。秋子の兄は香港在住。海を隔てて何年も会わずにいても、きょうだいの絆は、なかなか切れない。
岸壁に車を止める黒木。車を降り、タバコを吸う仕草をするので秋子がタバコの箱を渡した。唐突に「あと何本入っているか分かりますか?」と聞く黒木。秋子は15本と答えたが、残りは1本だった。
秋子「そうだわ。それは、ゆうべ封を切ったんでしたわ」
タバコ吸ったことないから分からないけど、一晩で1箱近く吸うもんなんだ!?!?
黒木「ゆうべ、ある地下室で私を痛めつけた男の1人が同じタバコの封を切るのを覚えている」
同じものはいくらでも売っているという秋子。タバコには印刷用インクがついていて、さっきの部屋に誰か隠れていたことを指摘する黒木。密輸用ダイヤのサンプルの鑑定を依頼に来た客じゃなかったのか?
秋子「あなたもFBI?」
黒木「ヘンリー・山形がFBIだったということをご存じだったんですね? 交通事故を装って殺されたんだということも、山形が私と同じようにあなたに近づき…」
秋子「逆ですわ。あたしのほうから彼の正体を探るために」
黒木「一流のFBIが君のような人に正体を見破られたとは思えないがね」
秋子「もし、お互いに愛し合ってしまったとしたら? 黒木さん。彼は一度もあたしを疑おうとはしなかった。そして、信じ切ったまま遠いところに行ってしまった」
黒木「真実を知るということは死ぬときよりもつらいときがある。山形を殺したのは、あんただ。その瞬間から、あんたの心は死んでしまったんだ。秋子さん、知ってることを話してくれ。そして、あなたの心をもういっぺんよみがえらせるんだ」
秋子「黒木さん。今夜7時、あたしのうちにいらしてください。そのときに何もかもお話しします」
うなずく黒木。
夜7時前、噴水のあるMISUZU MANSIONに車で到着した黒木。インターホンを押しても反応がなく、ドアが開いていた。部屋は明かりがついていて、寝室の枕元の電話が突然なった。
黒木「もしもし」
玄田「黒木か?」
黒木「そうだ」
玄田「けさは俺たちをうまくまいたな。おかげでお前の正体は見当がついたよ。お前が俺たちのドルを買いたいというだけなら何も危ない橋を渡って行き先をくらますはずはないからな。ところで、そうと分かった以上、俺たちはお前に届けてもらいたいものがあるんだ」
山形が持ち出したドルの印刷原版がサツの手に握られると不都合があるから、返してもらいたい。小池秋子は俺たちが預かっていると声を聞かせる玄田。
秋子「黒木さん、この人たちの言うことを聞いてはダメ。ここへは来ないで!」
玄田が受話器を取り上げ、原版を届ける気になったかね? それとも見殺しにするか?と脅す。取り引きに応じる黒木。電話の下のトランシーバーで誘導するから、原版を持って、8時に国立競技場の下に一人きりで来いと電話を切った。
黒木が車を走らせながら、無線で話しかける。島と啓子が車のサイドターンシグナルランプを鳴らして合図。
玄田がトランシーバーで「黒木、聞こえるか?」と話しかけてきた。玄田の指示に従い、まっすぐ進む。啓子と島の黒木の車が後を追う。啓子たちの車にも玄田のトランシーバーの音声がよく聞こえる。
しかし、途中で信号に引っかかってるうちに距離が離れたせいか音声が聞こえなくなり、島は信号が点滅している時点で急発進させた。
玄田の指示で車を止めた黒木。小太りの男が運転席に乗り込み、黒木は後部座席に乗り込んだ玄田から目隠しされ、助手席に乗った。
ある場所で車から降ろされ、教会の近くの建物の地下へ。秋子の姿がなく、黒木がスキをついて小太り男と殴り合い。玄田は銃を持っているが、もみ合いの末、小太り男を撃ってしまった。
啓子の車にようやく音声が入る。玄田はトランシーバーを持ち歩いてるの?
地下道で隠れながら逃げる黒木。
啓子たちの車が黒木の車を発見した。
地下道に黒木の笑い声が響く。玄田の背後から現れた黒木が玄田を殴りつける。そこにジープで乗り付けた白人男性が「黒木、取り引きを始めよう」と日本語で話しかけてきた。男は秋子と一緒にいた。「玄田、原版を持ってこい」
黒木が原版を投げると、玄田が拾って歩き出そうとした。黒木は秋子に「こっちへ歩いてきなさい!」と呼びかけ、秋子と玄田がすれ違う。
ジープに乗った男が黒木と秋子をひき殺そうと追いかける。黒木はジープの後ろに乗ったが、泥道を飛ばしたジープが黒木を振り落とした。また引き返して黒木に向かうジープ。しかし、操作し損ね、爆発、炎上。秋子は火の海の中へ。黒木が助け出した。
丹波さんが大柄なせいもあるけど、秋子さんはかなり小柄で大げさだけど小さい女の子を抱えてるみたいに見える。お姫様抱っこみたいな横抱きじゃなく、縦抱き。
駆けつけた島が車に乗って火の海の中へ行き、「ボス!」と呼びかけた。秋子を抱えた黒木を車に乗せ、炎の海から脱出しようとしたが、泥でスリップしてしまい、啓子が鉄の棒を投げ込んで、黒木がその棒を利用して、何とか車を出せた。
車の中で目を覚ました秋子は黒木にお礼を言うが、焦っている。「今夜の11時に兄が横浜に」。ジョセフたちに脅迫されて、ダイヤを運んでくる。「黒木さん、あなたの手で兄を捕らえてください」
うなずく黒木。
玄田もあの日の海の中で死んだ!?
教会の鐘の音。
島「きょうだいを香港と東京に引き離しといて片方が裏切れば片方を殺すと言って脅迫する。ずいぶん卑劣なやり方ですね」
啓子「でも、ボスの今度の働きは目覚ましかったわよ」
照れ笑いを浮かべる黒木。
啓子「でもね、ボス、今度から女の人のおうちから帰るときは後ろにも気をつけてね」
黒木「いや、それは相手によりけりだよ」
プロデューサー:近藤照男
坪井久智
*
脚本:長谷川公之
*
擬斗:日尾孝司
*
音楽 :菊池俊輔
主題歌:キイハンター
作詩 :佐藤純弥
作曲 :菊池俊輔
唄 :野際陽子
テイチクレコード
*
黒木鉄也:丹波哲郎…字幕黄色
*
津川啓子:野際陽子…字幕緑
*
島竜彦:谷隼人
谷口ユミ:大川栄子
*
小池秋子:稲垣美穂子
*
玄田:渥美國泰
渡真二
*
ヘンリー・山形:石橋雅史
久保比左志
高須準之助
光城くみ
*
監督:山内柏
久々に村岡室長が出たのに、名前がないなんて!
<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…>
ゲスト
国景子
<銃の弾丸を作る秘密組織に罠を承知で飛び込んだ>
<恐怖を乗せてトラックは突っ走る。積み荷は火薬。しかも、時限爆弾がセットされている。残された時間は、あと5分。無事、目的の工場に着いたところで殺されるのだ。脱出の可能性ゼロ。奇跡を祈って死のロードを行く。『キイハンター』次のシグナルは…>
殺人ドライブ
に御期待下さい
次の回は風間と島の回かな? 風間のヒゲが泥棒ヒゲみたいだな。
今回のサングラス小太り男は渡真二さんみたいだけど、検索すると95歳と出てきてびっくり! しかし、wikiによれば活動時期が1973年まで、亡くなったのが1976年らしい。昔の俳優さんで小太りまたはそれ以上の人ってホント、早くに亡くなってる。
多分だけど、石橋雅史さんがヘンリー・山形だと思う。後の人はバーテンや警官かな? 久保比左志さんは7、11話、高須準之助さんは2話にも出演してるけど、名前を調べても顔が分からないとちょっとね…消去法で光城くみさんはクラブ歌手かな?
昔のドラマを見てると、時々プロ野球の実際の映像が使われているのが面白い。殊に巨人戦だと調べると古い試合でも試合結果などが出てくるし。古いドラマはドラマの内容のほかにも時代背景がうかがい知れるのがいいんだよね。


