◤昭和名作キネマ◢
— 時代劇専門チャンネル (@jidaigekich) September 13, 2025
本日は
「#ひばりの三役 競艶雪之丞変化」
📺よる6時~ほか
歌って踊れる大スター!#美空ひばり の魅力が詰まった時代劇作品🏵️#三上於菟吉 の小説
「#雪之丞変化」を原作にした波瀾万丈の物語📜
後編は明日よる6時より放送🥁https://t.co/KZ21RrHqRD pic.twitter.com/8rAFgHWhEq
1957年 日本
あらすじ
飢饉で米が手に入らず困窮する江戸の町で、義賊・闇太郎(美空ひばり)が雪之丞(美空ひばり)の仇である三齊(阿部九州男)の屋敷から持ち出した小判をばらまく。一方、一松齊(中村彰)から策を受けた雪之丞は、広海屋に米を投げ売りさせ長崎屋を破産に追い込む。ついに雪之丞の仇討も佳境へ…。
2025.9.14 時代劇専門チャンネル録画
以前、前編だけが放送されたので、あらすじは知っているものの後編も見たいと思ってました。
こちらは長谷川一夫版。
SHINTOHO
新東宝映画
製作:大蔵貢
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企画:伊藤基彦
福島通人
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原作:三上於菟吉
(同光社版)
脚本:渡邊邦男
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音樂:山田榮一
主題歌
コロムビアレコード
「雪之丞変化」
「江戸の闇太郎」
作詩:西條八十
作曲:古賀政男
唄:美空ひばり
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雪之丞/闇太郎/お園:美空ひばり…字幕黄色
*
お初:宇治みさ子
浪路:北沢典子
土部三斎:阿部九州男
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門倉平馬:丹波哲郎
脇田一松斎:中村彰
大目付淡路守:髙田稔
*
廣海屋与平:芝田新
長崎屋三郎兵衛:岬洋二
中村菊之丞:市川門三郎
松ケ枝:花岡菊子
*
若年寄伊勢守:林寛
目付甲斐守:鮎川浩
島抜け法師:廣瀬恒美
横山五郎:大谷友彦
浜川平之進:松本朝夫
*
お島:山村邦子
半次:廣瀬康治
清七:倉橋宏明
庄七:國創典
男衆藤吉:原文雄
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門番:岡竜弘
門弟:池月正
家臣:小浜幸夫
淺見比呂志
長屋の人:泉田洋志
小森敏
明日香実
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長屋の人:五月藤江
鳥羽恵美子
万代裕子
腰元:多摩川桂子
振付:花柳啓之
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劇中劇
市川少女歌舞伎劇團
市川美寿次
市川寿々女
市川姫升
市川福升
市川三福
市川梅升
他
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監督:渡邊邦男
メチャクチャ簡潔で分かりやすい雪之丞による前作あらすじ
<長崎の海産物問屋・松浦屋清左衛門の娘に生まれた私は父母の慈愛のもとに幸せな日々を送っておりました。
ところが突然、恐ろしい不幸が降りかかってきました。父は身に覚えのない密貿易の嫌疑で奉行所へ引き立てられて行きました。これは番頭の三郎兵衛が広海屋と組み、長崎奉行・土部三斉と共にたくらんだ悪だくみだったのです。
もちろん家は欠所、家財道具は一切、没収されてしまいました。母はこれがもとで亡くなりました。父と私は乳母の家に移りましたが、間もなく父は土部たちを恨みながら亡くなりました。独りぼっちとなりました私は中村菊之丞に引き取られ、中村雪之丞となり、親の敵を討つ機会を待ちました。
私のおやまとしての名声は日に日に高くなり、いよいよ江戸の檜舞台を踏むことになりました。中村座は大入満員の盛況です。図らずも狙う敵の土部三斉が娘の浪路を従え、中村座に現れました。一味の広海屋、今は長崎屋となった三郎兵衛もついてきました。私の目の前に目指す敵がみんな姿を現したのです。
ところがここに新しい邪魔が現れました。1人は私の大望を知り、それを種にしつこく言い寄る軽業お初、そして、もう1人は私が免許皆伝を受けたのをそねむ同門の門倉平馬。しかし、救う神もありました。義賊の闇太郎さんが影となり、ひなたとなって私をかばってくれました。
ところが土部三斉の娘・浪路は私に心を寄せ、大奥に帰るをいとい、ついに書き置きを残して家出してしまいました。三斉は慌てました。これはてっきり私と乳母の松ヶ枝のそそのかしによるものと誤解して平馬に私を斬るように命じました。そんなことは、つゆ知らぬ私は闇太郎さんの隠れ家にまいりましたところ門倉平馬たちに囲まれてしまいました。
中村座は開幕が迫ってます。しかし、立女形(たちおやま)の私がいません。騒ぎは、ますます大きくなります。私は気が気でなりませんが、平馬たちに囲まれてどうすることもできません>
ん? サラッと娘と言ってる! 前作だとあくまで女形の男性っていう役だと思っていたけど、女形の男性のふりをする女性ってややこしい! 回想に出てくる雪之丞の子役の二木てるみさんは完全に女の子の格好してるけどさ!
雪之丞が現れず、中村座の前に人が詰めかけ、劇場内も幕が開かずに、座布団が飛ぶ。
そこに駕籠かきが雪之丞を運んできた。群衆に紛れたひばりさんはやっぱり小柄だな。
幕が開き、雪之丞が花道から出て、舞台へ。
闇太郎も中村座へ向かい、お初が追いかける。後から来たわりに花道の脇のめちゃくちゃいい席に座る闇太郎とお初。
平馬たちは土部に雪之丞は浪路家出とは全く関係ないと報告し、計画を中止したらどうかというが、とにかく浪路を捜せという。平馬たちが去り、今度は松ヶ枝が土部に責められた。
舞台が終わり、広海屋が浪路がいなくなったことを報告に来た。私は知る由もありませんと答えた雪之丞の前に長崎屋も現れ、敵が2人…と動揺する。師匠の一松斎が来たので、広海屋たちは帰り、一松斎は、よく我慢したと褒めた。広海屋は関西から一万石の米を買い占めており、雪之丞が投げ売りさせるように言う。
町人たちは米が手に入らず不満に思っていた。
町人に代わりまして
金子(きんす)をいただきました
土部の屋敷から千両箱が盗まれ、闇太郎の仕業と思われた。浪路はいまだに見つからない。土部の屋敷に闇太郎が現れたが、捕まえることができなかった。
奉行所に抗議に行く土部。奉行所の役人は広海屋や長崎屋が法外な値段で米を買い占め、それらの商人と仲がいいことをチクリと言われる。
松ヶ枝が雪之丞に浪路のことを聞きに来たが、知らないというしかない。
いやいや、すぐ近くに浪路いるよ~!
闇太郎とお初が会っていた。…これは闇太郎でいいんだよね? 男の姿の雪之丞じゃないよね? ここでいつも混乱する。お初は「お前さんは本当に雪之丞さんに似てるねえ」と言ってるんだから、これは闇太郎なんだね。
闇太郎は岡っ引きに追われ、松ヶ枝と平馬は浪路を捜す。
闇太郎は橋の上で大立ち回り。浪路を捜して、松ヶ枝たちも町を歩く。
浪路はふらついて川に落ちてしまい、闇太郎が落ちたのだと勘違いしたお初たちはすぐ川へ向かった。
広海屋が楽屋に舞台終わりの雪之丞のところに来ていた。広海屋の女房も雪之丞のファン。雪之丞はお役向き衆に招かれ、多少損をしても米を売れば、町人から神のようにあがめられるのにと話していたとウソ話を吹き込み、広海屋は慌てて帰った。
雪之丞は一松斎に相談。一番厄介なのは、お初で雪之丞が女であることもバレているのではないかと恐れる。
お初は浪路をかくまっているが、浪路は”松”と名乗り、本名は明かさない。浪路は目覚めたひと言目が「雪之丞」で雪之丞に会いたいという。
平馬は、お初のことを調べ、女すりだと分かり、雪之丞があんなに腕が立つのは、土部と何か関係があるのかと勘づく。飲み屋を出た時、雪之丞と一松斎に出くわしたが、走り去った。
広海屋が米を投げ売りし始め、長崎屋は慌てる。米相場は暴落したが、広海屋は商人の神様、救いの神と感謝されたと雪之丞に報告に来ていた。一方、長崎屋には町人が押し入り、蔵から米を強奪された。
長崎屋は広海屋に恨みを持ち、刃物を持ち出して、雪之丞の楽屋でもめだした。広海屋は、長崎屋が松浦屋の番頭をしていた時に店の金を使い込み、罪になるのを助けてやったと言えば、長崎屋も松浦屋を罪に落としたのは広海屋だと雪之丞の前で言い、楽屋にいた雪之丞を見て、雪之丞の母のお園と間違えて「奥様!」と叫んだ。
2人は楽屋を出ても刃物を振り回して暴れ出す。舞台に躍り出てため、すぐに幕を下ろしたが、2人は斬り死にしてしまった。
雪之丞は敵のうち、2人は死にましたと涙の報告。
お初は雪之丞から手を引くと闇太郎に言い、かんざしを渡して帰った。闇太郎は、お初の手下から広海屋と長崎屋が死んだことを知らされた。
平馬と横山がお初のうちを訪ねると、浪路がいることに気付いた。すぐに連れ出そうとしたが、お初が帰ってきて、浪路を逃がした。
横山が浪路を追い、平馬がお初を追い詰める。家がめちゃくちゃ。横山は神社の社殿で浪路に襲いかかる。この下衆野郎が!
闇太郎がお初の家を訪れ、平馬を刺し殺した。え! 人の家で!
横山に襲われていた浪路の間に闇太郎とお初が割って入った。
雪之丞の元へお初が訪れた。しかし、お初を警戒した一松斎が雪之丞に会わせない。ようやく顔を出した雪之丞に浪路が死にかかってると報告した。横山は浪路に短刀で刺殺されていた。
平馬と一緒にいた横山って、誰…? 今更…長谷川一夫版にはいなかったよな!?
雪之丞が浪路の元へたどり着いたが、浪路は、ぐったりしている。目を開け、雪之丞の顔を見て喜ぶが、太夫と私は生まれながらの敵同士だという夢を見たといって泣いた。私は実は女…と言ったものの、浪路の耳には入っておらず、お初は「男でいてくださいね」と雪之丞にささやく。
闇太郎と島抜け法師と浪路を引き取って連れて行った。
怨敵(おんてき)、怨嗟(えんさ)…日本語ムズカシイ。
闇太郎が土部を訪ねた。一刻を争うものをお殿様にお目にかけたい。
ようやく土部と闇太郎の面会がかなった。闇太郎がお殿様にだけお見せしたいといい、土部が箱を開けると、浪路の遺体が入っていた。
夜中、伺った訳が分かりましょう?…よなか、じゃなく、やちゅう。
闇太郎は浪路をこうしたのは殿様だという。横山のこともしゃべってやれ!と思ったら、平馬と横山のことも言ってた。もう死んだけど。
土部が上様に会いに行ったが、面会は許されず、帰るしかなかった。
雪之丞が土部の元へ行き、浪路のお悔やみを言いに行った。土部は雪之丞が江戸に来てから長崎に縁のある者が非業の死を遂げたことを不思議に思い、雪之丞の顔をよく見て、松浦屋の娘であることに気付いた。
しかし、土部は雪之丞を「ろうぜき者!」と呼び、家来に斬らせた。一緒に来ていた一松斎も雪之丞の助太刀に入り、屋敷には闇太郎も来た。松ヶ枝はその間に自害?し、倒れていた。
ついに雪之丞が土部を斬った。闇太郎とお初がこの場は引き受け、雪之丞は、その場を去った。屋敷を出て、菊之丞に土部を討てたこと、今まで育ててくれたお礼を言う。
楽屋で「これからは芸道ひと筋に生きます」と誓う雪之丞。
闇太郎とお初は雪之丞の芝居を鑑賞。(終)
お! 長谷川一夫版の雪之丞変化と終わり方が違った。というか、敵3人の死に方も結構違ってた。そもそもこの映画の雪之丞は女性が女形で人気者になるというひねった設定で、ややこしさ倍増。似てる似てると言われた闇太郎って、結局何さ? ただのそっくりさん? それにしても、この映画、美空ひばりさんと丹波哲郎さんくらいしか知ってる役者がいなかった。
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