TBS 1968年5月4日
あらすじ
外国の高官が狙われている。インターポール特別室司令、日本における暗殺を阻止せよ。だが、キイハンターの作戦は、あくまでも理念に限られている。しかも、敵の正体は二重、三重にカムフラージュされていた。殺し屋の指は、いつ、どこで引き金にかかるのか。必殺の瞬間、それはまた、永遠の長さにも感じられる。
2025.10.7 J:COM BS録画
ナレーター<この部屋のグループは5人>
元 諜報部員・黒木鉄也：丹波鉄郎
元 諜報部員・津川啓子：野際陽子
カー狂・島竜彦：谷隼人
記憶の天才・谷口ユミ：大川栄子
元 新聞記者・風間洋介：千葉真一
<彼らの愛するものは自由。求めるものは平和>
国際警察特別室
UNIPOL JAPAN
国際警察・村岡特別室長：仲谷昇
<彼らの活躍がここに始まる。彼らの行くところ不可能の文字なく、彼らを遮る国境もない。彼らは、こう呼ばれる…>
KEY HUNTER
制作：東映株式会社
TBS
男2人に連れ去られようとしている女性。
紅林「ジーナ！」
銃が撃たれ、紅林は木の陰に隠れた。
ジーナ「英之、英之！」
撃ち合いになり、紅林は1人撃ち、2人目も撃ったが、車に乗せられたジーナは走り去ってしまった。パトカーに挟まれ、捕まった紅林。
刑務官2人が両脇につき、拘置所の廊下を歩く風間！？ 突然暴れ出し、刑務官が押さえつけ、鉄扉の独房に入れられたが、生けてあった花の茎に巻いてあったメッセージを読み取った。
向かいの独房の男に注意せよ
黒木
刑務官の運転する車の底にへばりついていた男が拘置所に忍び込み、巡回している刑務官を締め上げ、鍵を奪って、独房に近づいた。刑務官の制服に着替えた男は向かいの部屋に収容された紅林の独房の鍵を開け、アイスピックを持って近づく。
向かいの独房の風間は花の茎を使ってピッキング！ そんな無茶な！
格闘する紅林と刑務官のふりをした男。そこに助けに入った風間に、紅林は女房がさらわれ、やつらの仲間を2人殺したと告白。脱獄し、外に出たら消されるぞと忠告した風間だが、紅林は、ここだって安全じゃなくなった。いつ殺し屋が来るか分からないといい、風間も一緒に脱獄することにした。
独房では殺し屋に毛布をかぶせてカムフラージュしたが、風間の部屋は無人だったので、刑務官がサイレンが鳴らし、緊急事態を知らせた。
風間と紅林は屋根伝いに走り、塀の上へ。風間はジャケットを脱いで紅林を先に着地させ、風間も着地。黒木が車で待っていたが、黒木は銃撃され、黒木を残して、風間と紅林が車で逃げた。
黒木は部屋で啓子とユミに手当てを受けていた。左脛に銃弾を受けた！？ なぜ撃たれたのか、風間が拘置所に潜入したのと関係あるのか啓子に聞かれた黒木は答えはこれだと雑誌LIFEの表紙を見せた。ジョージ・エドワード。
ユミは2日前の第一面記事を思い出した。世界平和を守る人、ジョージ・エドワード。十数年続いた東南アジア動乱の調停に乗り出す。
そのミスター・エドワードが、きょう午後2時の飛行機で来日し、日本の高官と会談する。そして、午後6時には飛行機で東南アジアへ飛ぶ。だから、国際警察特別室では危険分子を洗った。その結果、エドワード氏暗殺計画をキャッチした。そして、1人の暗殺者をマークした。
男の名は紅林英之。射撃の腕にかけては、紅林の右に出る者は今日(こんにち)の日本では見当たらない。紅林は、つまらない事件で拘置所に入り、仲間に襲われた。紅林は裏切り者となったため、暗殺はできない。紅林に暗殺者を差し向けたのは一体誰だ？
裏切った紅林を泳がせておけば殺し屋たちが集まってくる。風間は寄ってきた殺し屋を捕まえて、陰の男を暴く。
紅林は、うめき声をあげ、行動を共にしている風間は、なぜ裏切ったのか聞いた。物音に気付いた風間はネズミにビビっている！？ 地下道に隠れていた2人だが、土砂崩れが起こりかけている。
裏切りはワイフのためか？と聞く風間にうなずく紅林。ワイフのジーナはイタリーのシシリーにいた。
風間「シシリー？ 殺しの本場じゃないか」←シシリーとはシチリアの英語名。
「おやじ太鼓」ではウィルスをビールスと言っていたり、今では読み方が変わった言葉が出てくるのも面白い。
ジーナの親父や兄弟はギャングになった。紅林は、そこで殺しを覚えた。ところが、ジーナは親兄弟の生き方についていけず、足を洗うことを条件に紅林と一緒になって日本に来た。しかし、日本に帰ってきた紅林に新しい依頼が入り、断ったものの、やつらはジーナをさらっていった。
風間は殺す相手、殺しを依頼したのは誰か聞くが、紅林は答えない。答えるとジーナが消されてしまう。
船の汽笛が聞こえ、風間が外に出た。船が海を走り、ウェットスーツを来た男が上陸し、紅林を捜していた。1人は風間が倒したが、1人は地下道を歩いてきたので紅林も外へ逃げたが、ウェットスーツの男に見つかった。
風間が助けに入り、誰に頼まれたのか聞いていると、紅林がウェットスーツの男の背中を撃ちぬいた。「殺されてたまるか！」と今度は風間に銃を向ける。
ウェットスーツの男が砂地に「リスマン」と書き残して倒れた。紅林から銃を奪った風間がウェットスーツを開けると、「ジーナがいる 品川コンテナ A-10172」というメモを見つけた。脅迫文によくある新聞やチラシの文字の切り貼り。
品川コンテナへ行った啓子。今日の啓子は髪にリボンをつけてかわいい系。啓子のあとをつけるサングラスの白人男。啓子はコンテナのA-10172を探す。
啓子はA-10172のコンテナを見つけて中に入ると、ジーナが倒れていた。ジーナ、思いきり日本人。目覚めてすぐ紅林英之のことを聞くジーナ。啓子がリスマンがどこにいるか聞くと、コンテナの扉が閉められた。
閉じ込められたと思ったら、すぐに外に飛び出す啓子とジーナ。しかし、背後からサングラス男が銃で狙っていた。リスマンはホテルにいるとジーナから聞きだした啓子だったが、突然、警備員？2人が近づき、許可証を見せたまえ！と迫ったので、サングラス男は逃げた。
啓子はホテルのロビーに行き、ジーナの座る席の近くに座ると、ジーナはテーブルの上にC-43というメモを残して立ち去った。
ホテルの一室で白人男性の部屋をノックする啓子。男は別のドアから啓子がノックしているのを確認していると、啓子が勝手にドアを開け、顔をのぞかせた。さっきのサングラスの男だね？
男「あなた、部屋、間違っていませんか？」
啓子「アハッ、最初は、みんな、そう言うわ。自分でうちのガイドクラブに電話しておきながら、てれることないじゃない」
男「ガイドクラブですか？ 僕はちょっと知らないんですがね」
白黒だから分かりにくいけど、キラキラのひざ丈のチャイナドレスの啓子はどんどん部屋に入って、「あたしみたいなタイプの女、お嫌い？」とベッドに横たわる。
男「ノー、あなた、とてもきれいです。私は、あなた、好きです。最初、見たとき、なんてきれいな人と思った」
啓子はビジネス抜きで好きになっちゃうかも…としなだれかかり、ポケットの中身を抜こうとした。
Cam… KYO
YOKOHAMA
文字が隠れている部分もあるけど、観光ガイドブック？
男は拒否。「ノー。私はビジネスでに日本に来ました。女はビジネス終わってからです」
啓子は奥さんのことを思い出しちゃったんじゃないの？と近づき、さりげなくポケットからはみ出したガイドブックを元に戻した。男はワイフいませんと答えていたが、しまいには英語で怒り出し、乱暴に啓子を追い出した。
縛られて放置されている紅林。「風間！ 助けてくれ！」と叫んだ。「リスマンは高速道路脇の工事中の建築現場から狙撃する計画だ」とようやく話した。
すぐ黒木に狙撃現場が分かったと電話した風間。黒木は紅林を狙撃現場に連れていくように言う。すぐパールホテルに電話した黒木は啓子に連絡した。
啓子は再びC-43号室をピッキングし、部屋に入り込んだ。水が流れる音がしたのでシャワールームへ。イヤリングが1つ落ちていたのを発見し、奥へ行くと、リスマンが浴槽に入り、服を着たまま死んでいた。ジーナが悲鳴を上げたため、男性たちがリスマンの部屋へ向かってきたので、啓子とジーナは何事もなかったかのように廊下を歩いた。
ホテルの外階段から車に乗って逃走する啓子とジーナ。リスマンは啓子に正体を見破られたため殺された。敵は啓子を罠にかけようともしていた。ジーナは殺されると恐れ、殺される前に英之にひと目会いたいという。
飛行機が到着した。
風間と紅林は狙撃現場へ。紅林は殺し屋が俺を狙ってるとキョロキョロ。そこへ啓子とジーナが現れ、紅林とジーナが抱き合って再会を喜ぶ。ジーナはすぐにタバコに火をつけ、それを紅林にくわえさせた。
タバコには”P-16.0”と書かれている。いきなりタバコ吸いだすなんて、何だと思ったら…
紅林は、すぐにタバコを捨てた。そのタバコを拾った啓子に銃を向けるジーナ。風間が近づこうとしたが、ジーナが風間に銃を向け「動くな！」と命じた。ジーナは風間に銃を向けたまま、啓子に風間の所へ行くように言う。
啓子「なるほど。そういうわけだったの。最初っからグルだったのね」
紅林が笑う。「俺は完全に国際警察にマークされていた。このままじゃ暗殺は不可能だったんだ。そこで俺は捨て身の作戦を取った。自分を裏切り者に仕立て上げ、逆に貴様たちの保護を受けて安心させたというわけだ。ハハハッ、これがプロフェッショナルのやり方だ」
風間「よくある手口さ。ちょっと甘いんじゃない？ プロフェッショナルさん」
笑う紅林。
風間「勝つか負けるか、やってみなくちゃ分からないのがプロフェッショナルのおもしろささ」
紅林「ふむ…負け犬は、ほえろ。俺は今からお前たちが捜していた狙撃現場へ行く」
立ち去る紅林を追おうとした風間をジーナが銃を向けて止めた。啓子はイヤリングを取り出し、リスマン殺しはジーナがやったものだと指摘し、イヤリングを返した。ジーナは風間と啓子にそのまま歩いて飛び降りることを強要した。
建物全体に足場が組まれていて、風間は啓子に足場に飛び降りるよう指示。
風間「お嬢さま、お手をどうぞ」
啓子「えっ？」
風間「絶対に手を離さないで。僕を愛していたら」
啓子「あっ…愛してる、愛してる」
ジーナが3数えて銃を撃った。風間は足場に着地できたものの、啓子は外れ、風間が右腕だけで啓子を支え、何とか引き上げたが、ジーナに見つかった。しかし、ジーナは突然悲鳴を上げて倒れた。屋上に高圧電線がむき出しで張られており、ジーナの脚が触れ、感電したのだった。
黒木、風間、啓子が部屋でタバコに書かれていた”P”は何の意味か考える。ユミが辞書のPのページを見て、片っ端から読み上げる。パーク、ペンシル、ペア、パリ、パネル、パニック、パンジー、ペーパー、パレット、パーティー、パトロン、ピース、ピープル…結構、ユミの発音がいい！
黒木あてに電話があり、エドワード氏がコースを変えて横浜に直行したという連絡が入った。そこで啓子がポート＝港だと思いつく。16は午後4時。エドワード氏の会議の終わる時間。
TBSドラマというと横浜だよね～。
紅林はスーツにサングラス、手に毛布のようなものを抱えて、ビルの外階段を上っていた。船の見える場所まで出るとサングラスを外してニヤリ。毛布に隠していたライフルを組み立てて準備。
黒木、風間も港に到着。時刻は午後3時45分。黒木は辺りを見回した。
紅林は三脚に銃を設置、着々準備を進めた。
風間はグランドホテルへ走る。
黒木は船周辺から、船上に移動し、紅林を捜す。あと3分。
紅林の頭上を鳩がウロウロ。そのうち、一斉に羽ばたいた。鳩の方を見た黒木は紅林を見つけ、車で走り出す。
船から降りたエドワード氏を狙う紅林。
黒木の車は狙撃され、パンク。走って外階段を上り、紅林の手に銃を撃った。紅林は「殺し屋もこれで終わりか…」と笑顔を見せ、「黒木さん、あんたの勝ちだ」とその場から飛び降りて死んだ。
港にいた黒木の元に風間、啓子が走り寄った。あら、今日、島は？
黒木「エドワード氏は無事にたったよ」
啓子「これで世界中に平和が来るといいわね」
黒木「2人ともよくやった。さあ、行こう」歩き出した。
風間「お嬢さま、お手をどうぞ」
啓子「えっ？ あら、本気にしてたの？」
何だかんだ仲のいい二人。
プロデューサー：近藤照男
坪井久智
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脚本：高久進
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擬斗：日尾孝司
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音楽 ：菊池俊輔
主題歌：キイハンター
作詩 ：佐藤純弥
作曲 ：菊池俊輔
唄 ：野際陽子
テイチクレコード
- provided courtesy of iTunes
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黒木鉄也：丹波哲郎…字幕黄色
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津川啓子：野際陽子…字幕緑
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谷口ユミ：大川栄子
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風間洋介：千葉真一…字幕水色
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紅林英之：西沢利明
ジーナ：八代万智子
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秋月竜
小林稔侍
大槻憲
大川哲也
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林宏
比良元高
美原亮
斎藤力
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杉田康
リスマン：ロバート・ダンハム
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監督：佐藤肇
<プロフェッショナル・キイハンター。次の赤いシグナルは…美しく妖しい魅力の混血女>
ゲスト
楠侑子
<どこから来たのか誰も知らない>
田武謙三
<某国から日本に運ばれた世界的秘宝、双頭のスフィンクス>
上田忠好
<これを狙って、影に犯罪のメロディーを奏でるのは名の売れたプロ一味。迎え撃つキイハンターもご存じ熟練の腕前。ダイヤモンドを散りばめたターナの奇蹟を巡り、いずれが最後に笑うのか。『キイハンター』次のシグナルは…>
影のメロディー
に御期待下さい
小林稔侍さん？？？ はっきり顔が映った人といえば、刑務官のふりして紅林を襲った人とウェットスーツの男だけど、どちらも太眉のはっきりした顔だったし…どの人だ？ 最初から録画を見直したけど、多分、いちばん最初にジーナを連れて歩いている男2人のどっちかだと思った…けど、顔がはっきり映ってないから定かじゃないけど。
国際警察だからだけど、よくまあ毎回、外国人いるよな～という感想(^-^;
