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【ネタバレ】チョッちゃん(107)―連続テレビ小説―

NHK 1987年8月7日(金)

 

あらすじ

みさ(由紀さおり)が加津子(椎野愛)の付添いをしていると、安乃(貝ますみ)に連れられて、頼介(杉本哲太)が挨拶に来る。そこに神谷(役所広司)も来て、安乃は蝶子(古村比呂)と交代しに洗足へ行く。蝶子が、邦子(宮崎萬純)の結婚話を神谷に話すと、神谷は気づいていた。そのことに蝶子は驚くが、神谷はそのまま病院で倒れてしまう。蝶子はその後の神谷の付添いを安乃に頼んで、みさは帰る神谷の付添いも安乃に頼んで…。

2025.8.15 NHKBS録画

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脚本:金子成人

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黒柳朝チョッちゃんが行くわよ」より

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音楽:坂田晃一

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語り:西田敏行

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岩崎蝶子:古村比呂…字幕黄色

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岩崎要:世良公則

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北山みさ:由紀さおり

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彦坂頼介:杉本哲太

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田所邦子:宮崎萬純

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黒木医師:大門正明

岩崎加津子:椎野愛

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増田たま:もたいまさこ

彦坂安乃:貝ますみ

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守衛:右京孝雄

早川プロ

劇団いろは

劇団ひまわり

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神谷容(いるる):役所広司

 

<時には、こうして、みささんが加津子ちゃんに付き添うこともあります>

 

病室

加津子の顔の汗を拭くみさ。

 

加津子「おばあちゃん」

みさ「ん?」

加津子「いつまでいるの?」

みさ「そうだねえ。加津子ちゃんがよくなって退院するまでいるつもりだ」

加津子「退院してからも、いればいいのに」

みさ「したけど、ほれ、滝川には、おじいちゃんいるしょ?」

加津子「うん」

みさ「私がず~っと東京にいたら、あのじいちゃん寂しがって、すねるもね」

加津子「うん」

みさ「ウフフ」

 

ノック

みさ「はい!」

 

安乃が頼介を連れてきた。

みさ「頼介さん…」

安乃「奥さん見えてること知らせてたんです」

みさ「はあ…」

頼介「お久しぶりであります!」敬礼ではなく、頭を下げる。

 

廊下のベンチに座る。

みさ「13年だね、滝川ば離れて…」

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頼介「はい」

うなずくみさ。

頼介「滝川ば出る時は大した迷惑かけました」

みさ「いや、なんも…」

頼介「海新楼の借金、払ってくださったと蝶子さんに聞きました」

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みさ「あれは、私んとこで払ったんでないの。嘉市さんが。したから、頼介さん、あのあと滝川へ戻っても何の不都合もなかったんだよ」

頼介「いや…いっぺん捨てた土地に戻るんは、やっぱし惨めです」

みさ「そうかい…」何度もうなずきながら「そうだね。思い切って東京へ来てよかったのかもしれない。立派な軍人さんになって、ねえ。安乃ちゃんも大してアカ抜けたもねえ」

頼介「はあ…あの公次は?」

みさ「いやいや、公次君は今や石沢牧場の牧童頭だ」

 

頼介から笑みが漏れる。久々!

 

頼介「先生は、お変わりないですか?」

みさ「いやいや、ハハハ、大して老けたわ」

頼介も思わず微笑む。

 

みささんを相手にすると、頼介も笑顔が増えていいなあ。

 

みさ「嘉市さんは相変わらず。お父さんと嘉市さん、会えば、いっつも子供のケンカさ。アハハハ」

頼介も微笑みながらうなずく。

 

みさが頼介の汗に気付き、頼介は手拭いを出して額の汗を拭く。

 

みさ「いやいや、頼介さん、結婚まだなんかい?」

頼介「はい」

みさ「しないんかい?」

頼介「いや、そんなつもりは…」

みさ「後には安乃ちゃん、控えてるもね。兄さんが片づかんことには、安乃ちゃん、嫁に行きにくいんでないの?」

頼介「はあ」

みさ「ウフフフ、ねえ」

 

⚟︎神谷「いや~、北山さんでないですか?」←声、でかい。

 

みさ「あれ? あ~ら、神谷先生!」

神谷「いやいやいや、いつ?」

 

みさが立ち上がったので、頼介も立つ。

 

みさ「いやいや、3日前だわ」

神谷「いやいや、いやいや~」

みさ「いやいや、今回のことでは神谷先生、大してお世話になったんでないですか?」

 

廊下の奥から安乃が歩いてくる。

 

神谷「な~んもなんも、お世話になってるのは、いつも私の方で。ね?」

頼介「はあ」

みさ「あ~あ」

 

神谷が安乃に気付く。「おっ!」

頭を下げる安乃。

みさ「先生、今、童話書いておられるとか」

神谷「いや、それだけでは生活できんもんだから日雇いにも出ております」

みさ「いや~、ゆるくないねえ」

神谷「ゆるくないんだわ」

 

安乃「あの…これから洗足の方に行って、蝶子さんと交替しますので」

みさ「そうかい」

頼介「では、自分も」

みさ「そうかい。したら、またね」

頼介「はい」やっぱり敬礼ではなくお辞儀。

 

病室

蝶子が病室に入った。

神谷「よう!」

蝶子「先生、見えてるって安乃ちゃんに聞いて」

みさ「頼介さんも来てたんだよ」

蝶子「うん」

みさ「会えてよかった」

 

加津子「先生!」

神谷「うん」

加津子「話」

神谷「よ~し」

 

蝶子「あ、先生?」

神谷「はい?」

蝶子「時間ありますか?」

神谷「いいよ」

蝶子「加津(かっ)ちゃん、お母さんね、先生に話あるの」

加津子「ふ~ん」

 

病院の中庭ベンチ

神谷「何だい?」

蝶子「邦ちゃんのことです。最近、邦ちゃんとは?」

神谷「いや、会ってないんだ」

うなずく蝶子。

神谷「田所君が、なした?」

 

蝶子「実は…邦ちゃん、ある人に結婚申し込まれてるそうです」

神谷「そうかい…」

うなずく蝶子。

神谷「フフフフ、したけど、なして私に? ん?」

蝶子「まあ、一応、教えておかないとって思いました」

神谷「フフフフ!」

蝶子「え?」

 

神谷「ある人っていうのは大川っていう人だべさ。道郎さんの先輩の」

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岩崎家に邦子が連れてきたから顔も知ってるもんね。

 

蝶子「なして?」

神谷「それぐらいは気付く。私がいくらそういうことに疎くても、それぐらいは分かる」

蝶子「いやいやいや。いや~」

神谷「して、田所君は決めたんかい?」

蝶子「『考える』と言ってました」

神谷「うん、考えたらいい。真剣に考えたらいい。フフフ、いい年だもね。フフッ、な!」

蝶子の微妙な表情!?

 

立ち上がった神谷だが倒れてしまう。

蝶子「あ、先生! 先生!」

神谷「あれ?」

蝶子「先生!」

神谷「大丈夫だ、大丈夫」

蝶子「先生!」

 

大の男を抱き止める?蝶子すげえ。

 

診察室

眠っている神谷先生。

黒木「この人、ダメだ」←言い方が面白い。

蝶子「え?」

たま「いい年して栄養不良」

蝶子「ああ…」

 

黒木「食事などが不規則なんじゃないかね?」

蝶子「何しろ独り者なので」

黒木「独身?」

蝶子「はい」

たま「私も。…関係ないか」

 

蝶子「あの…どうしたら?」

黒木「病室に入れるほどじゃないし」

たま「宿直室に余分な小部屋がありますから、そこに」

黒木「うん」

蝶子「すみません」

 

みさ「したけど、神谷先生、病院で倒れて大したよかった」

うなずく蝶子。

たま「運の強い人っているんですよね」

 

みさ「ねえ、蝶ちゃん、神谷先生にも付き添いいるんでない?」

蝶子「どうなんでしょうか?」

たま「いや~、いらないんじゃない?」

みさ「したけど、ほったらかしっちゅうわけにはいかないしょ?」

蝶子「したけど、誰?」

みさ「いや、えっと…」

蝶子「私と母さんとあと安乃ちゃんしか…」

みさ「あ、したら、安乃ちゃんに頼んでみないかい? ね?」

 

宿直室

寝ている神谷先生の汗を拭き、うちわであおぐ安乃。

 

蝶子「先生、薬で眠ってるの」

邦子「うん」

 

宿直室の外から覗き見ている蝶子と邦子。

蝶子「安乃ちゃんにはね、母さんが頼んで…」

うなずく邦子。

 

ドアをそっと閉め、流しで洗い物をする蝶子。

邦子「加津ちゃん、元気になってよかったわね」

蝶子「うん」

邦子「今日は、おばさんにも会えたし」

蝶子「うん」

 

廊下で立ち尽くしている邦子。

蝶子「邦ちゃん」

邦子「チョッちゃん、私ね…大東キネマやめることにしたのよ。…女優、やめるの」

蝶子「それで? 結婚の話は?」

 

邦子「考えてるの。…まだ、考えてるの」

蝶子「焦らないのよ」

うなずく邦子。

 

宿直室

守衛「目、覚ましたかい? あんた、栄養不良で倒れたんだってさ。妹さん感心だねえ。じっとあんたのそばに付きっきり」

神谷「え?」部屋を見て、隅で寝ている安乃を見つけた。「いや、妹じゃないんです」

守衛「ハハハ、やっぱり奥さんか?」

神谷「いやいやいや」

守衛「女房にしても、ああは親身じゃねえよな、今はよ」

 

神谷「まいったな」

守衛「え?」

神谷「いえいえ」布団の脇に食事も用意されていたことに気付く。「これ?」

守衛「奥さんが…」

神谷「ああ」寝ている安乃に向き合うように正座して食べ始める。

守衛「じゃ、一回りしてくるか」

 

病室

蝶子「ああ…ほら、いい天気!」

 

ノック

蝶子「はい!」

みさ「おはよう」

安乃「おはようございます」

蝶子「もう来たの?」

みさ「ああ、マーちゃんたちは要さんが見てくれてんの」

蝶子「私、もう少ししたら帰るわよ」

 

みさ「うん、安乃ちゃん」

安乃「はい!」

みさ「神谷先生の様子、どうなんさ?」

安乃「さっきまだ眠ってらしたので」

みさ「ああ、そうかい」

 

ノック

蝶子「はい!」

安乃がドアを開けると神谷が立っていた。「あ、ゆうべはどうも…」部屋に入ってくると、大きな声で「いや、どうも、ご迷惑かけまして」

 

みさ「いや、なんも…」

蝶子「大丈夫ですか?」

神谷「もう! うん」

蝶子「先生、どうして倒れたか聞きましたか?」

神谷「うん、栄養不良だとか」

 

蝶子「先生、ろくにもの食べてないんじゃないですか?」

みさ「先生、食べるのにも困ってるんかい?」

神谷「いや、まあそりゃ、楽ではないけど、それよりも今、物もないしょ。安くて量のあるもん食べるってことになると、あれだ。栄養も偏ってくるんでないかい?」

蝶子「なるほどね」

 

神谷「したら、私はちょっと、うち帰って少し休むわ」

みさ「したら、安乃ちゃんに送ってもらったらどうだい?」

神谷「いやいやいや」

みさ「いや、したけど途中でまた倒れたら困るしょ。ねえ?」

蝶子「うん…」

 

みさ「したら、安乃ちゃん、今日ね、先生についでに栄養のあるもの作ってあげてくれないかい?」

うなずく安乃。

神谷「したけど…」

みさ「いやいや、なんも先生、飢え死にさせたら悪いしょ。ね、いいかい?」安乃にお金を渡す。

うなずく安乃。

 

神谷「いやいや、安乃ちゃんは、ここの付き添いが…」

みさ「いやいや、しばらくは先生の係だ。ね?」

蝶子「うん…」

みさ「ね?」

うなずく安乃。

みさ「先生!」

神谷「はあ」

 

みささんのペースに巻き込まれてるな~。

 

神谷「したら」

みさ「先生、気を付けて。はいはい、じゃあね」神谷先生、安乃に続いて部屋を出ていく。

 

一人残された蝶子にうんうんと訳知り顔でうなずく加津子。

 

岩崎家

蝶子「ただいま!」

要「お帰り」

蝶子「ウフフフ」

要「何だ?」

蝶子「神谷先生と安乃ちゃん、ヒョッとしたらヒョッとするかもしれないわ」

要「ん?」

蝶子「さ、着替えようかな!」

 

要「おい! 何なんだ?」

蝶子「ウフフフ」

要「…変な奴だな」

蝶子「フフフフ」

 

<本当にヒョッとしたらヒョッとしそうな雰囲気になってきました>

 

ニコニコしながら帯を解いていく蝶子。(つづく)

 

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当時、神谷先生が何歳か知らないけど、”運命の出会い”をしたころの安乃は11歳か~、で、この頃はまだ邦ちゃんと付き合ってる頃…48話は川谷拓三さん最後の回でもあるんだな。

 

今の二人はお似合い、だけど、事情を知らない人からすると、生徒と駆け落ちして、その後、もっと若い女と結婚した男って、なんかすごい。