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【ネタバレ】チョッちゃん(42)―連続テレビ小説―

NHK 1987年5月23日(土)

 

あらすじ

下宿先で声楽の練習に励んでいた蝶子(古村比呂)の前に、突然、幼なじみの田所邦子(宮崎萬純)が現れる。邦子も東京に出てきて、今は文房具店で働いているのだという。誘われるまま邦子の暮らす部屋を訪れた蝶子は、そこで神谷(役所広司)先生と再会する。邦子と神谷は札幌で同棲をはじめ、引っ越してきていたのだ。今は無職だが、童話を書くことに情熱を注いでいると熱く語る先生を見て、嬉しくてたまらない蝶子であった。

2025.5.10 NHKBS録画

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脚本:金子成人

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黒柳朝チョッちゃんが行くわよ」より

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音楽:坂田晃一

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語り:西田敏行

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北山蝶子:古村比呂…字幕黄色

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田所邦子:宮崎萬純

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野々村富子:佐藤オリエ

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神谷容(いるる):役所広司

 

出演者4人!

 

蝶子の部屋

邦子「チョッちゃん音楽学校行けたんだねぇ」

蝶子「うん!」

邦子「よかったね!」

蝶子「なして知ってるの? ここにいること」

邦子「岩見沢の峰ちゃんに手紙出したんだ。したら返事来て、チョッちゃんから手紙もらったって、昨日」

蝶子「そうかい!」

邦子「峰ちゃんならチョッちゃんのこと知ってるんでないかって期待して手紙出したんだ」

蝶子「そうかい」

 

⚟富子「チョッちゃん!」

 

蝶子「はい!」

 

富子がお茶を運んできた。「いらっしゃい」

邦子「お邪魔してます」

蝶子「叔母さん!」

富子「ん?」

蝶子「私の幼なじみの田所邦子さん」

富子「そういえば、さっき滝川のって」

邦子「はい」

 

蝶子「叔父さんは邦ちゃんのこと知ってんだ」

富子「そう」

蝶子「泰輔叔父さんさ」

邦子「あ、正月に滝川で」

富子「ああ」

蝶子「2人で叔父さんの東京の話、聞いたんだ」

富子「アハハハ! さあ、どうぞ、お茶」

蝶子「いただきます」

邦子「いただきます」

 

富子「今、こちらに」

邦子「はい」

富子「学校か何か?」

邦子「いえ。文房具店の店員を…」

富子「そう」

邦子「はい」

蝶子「そうかい」

富子「知らなかったの?」

蝶子「うん」

富子「あ、それじゃあ、私は。ごゆっくりね」部屋を出ていく。

邦子「はい」

 

蝶子「邦ちゃん、元気でよかった!」

笑顔の邦子。

蝶子「そうかい、東京に来てたんかい」

邦子「うん」

 

邦子は立ち上がり、窓の外を見る。「これが梅雨なんだって。梅雨なんて北海道にはないもねぇ」

蝶子「大変だったんだよ。『好きな人のとこに行きます』って置き手紙一つで家出して。邦ちゃんのお母さん、うちに来て『心当たりないか』って、しゃべったんだ。『ない』って、私は、しゃべったさ。うちに連絡したんかい?」

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邦子「…まだ」

蝶子「なして?」

邦子「うん…」

蝶子「邦ちゃん『好きな人の所に行きます』って書いてたけど神谷先生のことだよね?」

はにかみながらうなずく邦子。

 

蝶子「札幌、行ったんかい?」

邦子「そう」

蝶子「して?」

邦子「私、今ね、神谷先生と一緒に暮らしてるんだ」

蝶子「え!?」

邦子「市ヶ谷に部屋借りて」

蝶子「一緒にって?」

恥ずかしそうにうつむく邦子。

蝶子「け…結婚したんかい?」

邦子「なんもだ。結婚でなく同棲だ」

蝶子「同棲!?」驚きつつ、お茶を飲み、せきこむ。

邦子「大丈夫かい?」

蝶子「大丈夫、大丈夫」またお茶を飲む。

 

邦子「窓開けていいかい?」

蝶子「あ、うん」

 

窓を開けた邦子。外は雨。「高女の時から私、神谷先生、好きだったんだ。チョッちゃんが学校で問題起こす度、先生、かばってたっしょ。ううん、それより、チョッちゃんが先生と一緒になる時間が多いってことや話できるってこと、私、羨ましくて嫉妬してたんだ。高女のいる頃は好きだとか何とか言えないっしょ? 卒業して寄宿舎ば出てく日、手紙、手渡したんさ。『好きです』って。『時々、岩見沢に来ますから、是非、会ってください』って。あの時、先生には重荷だったに違いないんだ。したから、チョッちゃん、先生に私への伝言頼まれたしょ?」

蝶子「うん」

邦子「『人に何かを求めるんでない』って」

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蝶子「そういうことだったんかい」

邦子「高女ば辞めて札幌に戻るって聞いて、私、もう居ても立ってもいられなくてさ、行動するんなら今だ、そう思ったの。したって、先生、日頃から教室でしゃべってたっしょ。『自分でこれと決めたことは行動しろ』って。『他人から指図されるんでなく、自分のための自分の行動ばしろ』って。したっけ、そうしたんだ。チョッちゃん、私ね、ずっと前から滝川出たいと思ってたんだ。なんも滝川が嫌だとか、そういうんでないの。滝川は好きだ。故郷だもの、好きだ」

蝶子「うん」

邦子「ただ、どこかへ行ってみたかったんだ。知らないとこへどこか。滝川以外のどこかに。したっけ、私はチョッちゃんが『音楽の道、目指して』みたいな、そんな目標なかったっしょ。家ば出る口実もきっかけもなかったっしょ。私は先生だと思ったの。先生が私のきっかけだと信じたの。私をどこかへ連れてってくれるのは先生だと決めたの」

蝶子「そうかい」

 

石畳に雨が落ちる。

 

邦子「札幌に部屋借りたさ。したけど先生は『帰れ』って言って、なかなか会ってくれなかった。そのうち、私は、お金が足りなくなってくる。先生は先生で教職の口は見つからないわで2人ともどん詰まりさ。行き暮れてしまったんだわ。札幌に行って、1か月たって初めて、先生、食事ごちそうしてくれた。初めて、まともに会ってくれた。『滝川には帰らない』って言った。『先生と一緒にいる』って。東京に来たのは5月。北海道じゃ、先生、雇ってくれる所、ないもんだから」

 

この時代、女の一人暮らしに部屋貸してくれるとこなんてあるかぁ~!?

 

蝶子「そうかい」

邦子「私のこと軽蔑するかい?」

蝶子「なんも…」

邦子「嫌になるかい?」

蝶子「なんもだ!」

笑顔でうなずき合う2人。

 

邦子は窓辺に戻って、顔に雨を浴びる。「あぁ~、気持ちのいい雨だ!」

そっと涙を拭く蝶子。

 

⚟富子「チョッちゃん!」

 

蝶子「はい」ふすまを開ける。

富子「昼ごはん、用意したんだけど」

蝶子「邦ちゃん」

顔が濡れている邦子。

富子「どうしたの?」

邦子「何でもないんです」

富子「雨漏りしてるわけないし…」

蝶子「あ、何でもないんだって」

富子「あ、で、ごはんは?」

うなずく邦子。

蝶子「…すぐ行くから」

富子「うん、じゃ」部屋を出ていく。

 

邦子「チョッちゃん、ごはん食べたら、私の部屋に来てみないかい?」

蝶子「したけど…」

邦子「何さ?」

蝶子「先生、いるっしょ?」

邦子「嫌かい?」

蝶子「そういうことでなく…どういう顔したらいいか…」

邦子「おいで! ねっ、おいで!」

うなずく蝶子。

 

蝶子は邦子と傘をさして野々村家を出た。

 

神谷家

邦子「チョッちゃん? 何してるのさ?」窓を開け「座って」

蝶子「先生は?」

邦子「うん、仕事探しだ」

蝶子「え?」

邦子「こっち来て、すぐ中学校の先生になったんだけど、ここでもまた校長ともめて半月ぐらい前に辞めたんだ」

蝶子「そうかい」

 

外から電車の走行音が聞こえる。市ヶ谷ってえと「あぐり」の美容院も市ヶ谷にある。

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しかも、店が出来たのは昭和4年の5月ということで時期も近い。

 

邦子「どうぞ」お茶菓子とお茶を出す。麦湯ってやつかな?

蝶子「どうも」

邦子「いただきま~す」

蝶子「いただきます」もじもじしながら羊羹を口にする。

 

部屋を見回す蝶子。「ふ~ん」

邦子「何さ?」

 

1つのコップに入った2本の歯ブラシ、戸棚の中のおそろいの湯飲み、茶碗。

 

邦子「あ、帰ってきた!」

 

スーツ姿の神谷が部屋に入って来た。

邦子「お帰り」

神谷「やあ!」

蝶子「お邪魔してます」

神谷「いやいや、いやいや、いやいや、よく来てくれた!」

蝶子「はい」

神谷「千駄木の方、私も一緒に行こうと思ったんだけど、用事あってね」

邦子「来るように誘ったんだ」

神谷「うん。事情はあの…」

邦子「話した」

神谷「ああ!とまあ、こういうことだわ」

蝶子「はい」

 

神谷「はあ、何しゃべっていいか、参るね。あ、聞いたよ! 音楽学校、入学したっていうでないか」

蝶子「はい」

神谷「いかったな」

蝶子「はい」

神谷「お父さん、許してくれたんかい?」

蝶子「いや、許しはしなかったけど、したけど、今は仕送りしてくれてます」

神谷「あ、そうかい」

 

麦湯を飲む蝶子。「先生、あれかい? 職、探してるってかい?」

神谷「ああ…なかなかなくてねぇ」

蝶子「学校かい?」

神谷「うん。学校の先生の仕事を探してたんだけど、もうそんなこと言ってられる世の中でないんだわ」

蝶子「いや~、ゆるくないね」

 

邦子「ほかの仕事もないみたいさ。不景気で反対に人ば、やめさすとこ多いんだ」

神谷「したから、今は無職だ。田所君の世話になってる身分なんだわ」

邦子「私がついてきたんだもん。しかたないっしょ」

神谷「いやいや。したけど、ブラブラ遊んでるわけでないぞ、北山君」

蝶子「はい」

 

神谷「部屋にいる時は童話書いてんだ」

蝶子「へえ~!」

神谷「もう、なんぼか書き上げたんだ。今、書いてるのは北海道が舞台だ」

蝶子「はい」

神谷「題は『白い少年』っていうんだ」

邦子「あ、聞いてない!」

神谷「そうだったかい?」

 

蝶子「話、してください!」

神谷「よし! 中年の男が一面、雪野原を歩いてるんだ。すると、前の方を白いマントを着た子供がトコトコ、トコトコと歩いてる姿を見つけた。ああ、雪に降られ、マントも白になったんだなあと男は思った。男は道を聞こうと急いだ。そして、その子供に声をかけようとした時、突然、その子供の顔が動いて、こっちを見たんだ。そしたら、眼が金色だったんだ。男は更に驚いた。パ~ッといきなり白い翼が2mも広がったかと思うと、その白い子供がフワリと飛んだ。その白い子供だと思っていたのは、実は白いシマフクロウだったんだ」

 

<チョッちゃんは、うれしかった。邦子に会えたことももちろんですが、何より神谷先生が相変わらず生き生きと輝いていたことがうれしいのでした>

 

目を潤ませながら話を聞く蝶子。(つづく)

 

テレビの番組表って1週間後のあらすじまで確認できるから、先週の時点であらすじ知って驚いたんだけど、実際見ると…気持ち悪い。

 

申し訳ないですが、大人同士でも年の差カップルの話って苦手だし(おっさんと若い女だけじゃなく逆もしかり)、学生の頃も先生と生徒の恋愛ものに全く興味がなく、大人になると余計、先生側がキモくてキモくて…神谷先生が生徒に手ぇ出すタイプの先生だったとはなー…2人の近況は分かったから、もう出なくていいよ。

 

こういう場合、一途に思う年少の子を受け入れる大人が悪い!と思う派。

 

東京でも校長と合わずに辞めたと知り、空知高女の校長の株が勝手に上がる。