1983年 スペイン/フランス
あらすじ
スペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の長編第2作。1957年のある朝、15歳の少女エストレリャは、慕っていた父が永遠に戻らないことを悟る。穏やかだったが、寡黙でどこか近寄りがたかった父との思い出を回想するうちに、内戦で人生が変わってしまった父の苦悩が浮かび上がる…。父アグスティンを演じるのはイタリアの名優オメロ・アントヌッティ。詩情あふれる繊細な映像美と演出で世界中を魅了した傑作ヒューマンドラマ。
2025.2.19 NHKBS録画
正直、同じ監督の「ミツバチのささやき」は全く理解できない世界観だったけど、録画しちゃったし、2時間以内の短い映画なのでね。
1957年 秋
暗い部屋が徐々に明るくなり、少女・エストレリャが目を覚ます。「アグスティン!」と部屋の外で呼ぶ声が聞こえ、エストレリャは目覚まし時計で時間を確認して起きた。
ベッドの上に座り、握りしめた手の中にケースの中に入った父の振り子を見つけ、父が還らないことを悟った。
父は女の子が産まれることを予言していた。
よく引っ越しをしたエストレリャの一家。父は医師。
一軒家で暮らすエストレリャは仕事から帰ってきた父のバイクに乗せてもらい、家の前を走った。
ある日、ボールを持って家に帰ったエストレリャは母から父が実験しているから静かにと注意された。実験が行われている屋根裏部屋に近づくエストレリャはボールを落としてしまい、母に注意された。霊力??
父の実験部屋に入ったエストレリャは父の振り子を持って、父の指導のもと、振り子を持ってゆっくり父が座る椅子の周りを歩く。振り子が回る。
広い草原に立つ父とエストレリャと男2人。父が棒の指すところで立ち止まり、振り子が回る。エストレリャが助手のような動きをし、8メートル掘れば水が出ると男たちに教えた。
母は内線後の報復で教職を追われた人でエストレリャに勉強を教えたり、温室で花を育てたり、小説を読んだりしていた。
父の過去を知らないエストレリャは疑問に思うことはなかったが、父が南へ行かないことを不思議に思うようになった。母は父と祖父が仲が悪かったのだと話した。雪が降る北から南を想像した。
エストレリャの家をミラグロスという老婆が訪ねた。「ミツバチのささやき」にもミラグロスという名前が出てきたな。ミラグロスはアグスティンお坊ちゃまと父に呼びかけ、涙を流していた。ミラグロスと一緒に車に乗ってきた女性はアグスティンの母・ロサリオ夫人。
母・フリアもロサリオ夫人と挨拶し、家に招いた。ミラグロスはアグスティンの乳母で夜、エストレリャの部屋に来て、アグスティンのことを話した。エストレリャは母が話した父と祖父がケンカしたという話を確認した。
内線の前の共和制では祖父が悪い側、戦争が終わると祖父が聖人になり、勝ったほうが正義となったと話すミラグロス。その夜はエストレリャの隣のベッドで寝た。
明日はエストレリャの初聖体拝受だからロサリオ夫人もミラグロスも来たらしい。白い衣装に着替えるエストレリャ。父は朝から外で銃を撃っていた。
花嫁衣裳のような白いドレスを着たエストレリャが外に出たが、まだ銃声が聞こえる。
教会に集まる同じ年頃の女の子たちが、司祭から薄いウエハースのようなものを口に入れられる。教会の奥に父が立って見ていた。
家に親戚が集まり、アコーディオン演奏が流れ、父とエストレリャがダンスを踊る。祭りの日の午後、祖母たちは帰った。
同じころ、父の心の中に別の女性がいると知ったエストレリャ。父が女性のイラストとイレーネ・リオスと書いていた。それとなく母にイレーネ・リオスを知ってるか?と聞くと、知らなかった。
数か月後、学校帰りに映画館前で父のバイクを見つけたエストレリャは近くのポスター”日陰の花”の出演女優がイレーネ・リオスと知った。
映画館の窓口に行きチラシをもらったエストレリャはイレーネ・リオスがどっちか聞いた。金髪のほうだと教えられ、映画はあと何分で終わるか聞いて、30分と教えられ、外に出た。
熱心に映画を見ている父。映画の中でイレーネ・リオスは男に銃で撃たれていた。
映画館を出た父を見張っていたエストレリャ。父はバイクを押して移動し、カフェでラウラという女性に手紙を書いていた。イレーネ・リオスの本名? 居所が分からないからセビリャに送る。
喫茶店の窓際の席にいた父に外からガラスをたたくと、父は笑顔になり、外に出てきた。
夜、両親は夫婦ゲンカしていた。
父のイメージが変わったエストレリャ。もらってきた映画のチラシをろうそくで燃やした。
レストランで返事を読む父。なぜ今?と繰り返し書かれ、女優は1年前に辞め、実家に戻ったと書かれていた。未来が大事。映画は4本出たが3本は殺される役だった。返事に価しません。返事は出さないで。
夜、父が初めて黙って家を出て、母が「アグスティン!」と叫んでいた。
寝ていた父が「汽車が出ますよ」の声で目が覚めた。服のまま寝てるし、どこかに外泊した?
朝帰りした父はみんなを起こさないように裏口から入っていた。
夜、外でブランコを漕いでいるエストレリャは父が窓から外を見るのを見ていた。
その頃から振り子を使わなくなった父。重苦しい空気にベッドの下に入るようになったエストレリャ。母や家政婦のカシルダがエストレリャを探す。
夜、父がいることを父が床を杖で突いているので気付いた。
ベッドの下で泣いていたエストレリャを見つけた母も父の杖の音を聞いた。
エストレリャは早く大人になって遠くへ行きたいと思うようになり、自転車で外へ漕ぎだした。子犬も後を追う。
成長したエストレリャと犬。ミラグロスからの手紙を読んでいた。冒頭のエストレリャに戻ったのね。
母は起きるとめまいがするとベッドに寝ていた。母と話をしていると、家政婦から電話があると言われ、カリオコという男子と話してたが、途中で電話を切った。
家の塀に”愛してる”と落書きされているのに気づいた父はエストレリャを送り出した。
自転車に乗って出かけたエストレリャは街を歩き、映画館に行き、イレーネ・リオスを探したが見つけられなかった。写真館に飾られた自身の写真を見、歩いていると道端でタバコを吸う父を見つけた。
ある日、父にランチに誘われ、レストランへ。ケンカをしてないが仲直りだという父。エストレリャはイレーネ・リオスについて聞いた。父は似ている人は知っているが、知らないと答えた。なおも追及するエストレリャは”日陰の花”という映画ポスターを見たこと、映画館前で父のバイクを見て待っていたことを話した。
父は「思い出したよ」と言って、席を外した。へ?と思ったら、洗面所で顔を洗ってた。戻ってきた父に授業に戻らなくちゃと伝えるが、サボれないか?と言い、話を続けるが、エストレリャは学校に戻った。
レストランの隣の広間では結婚パーティーが行われており、エストレリャの初聖体拝受のパーティーの時に父と躍った曲が流れ、新郎新婦が踊っていた。
レストランに父を1人置いて店を出たエストレリャ。それが父と会話した最後で、父は森の中で猟銃自殺していた。
父は所持品を置いて家出していた。最期の夜、南へ長距離電話していることが分かり、その領収証をエストレリャは隠し持った。
エストレリャは病気になり、ベッドに寝ていた。ミラグロスが電話をかけてきて、南で療養するよう母を説得してくれた。荷物の中に父の振り子も入れ、いざ、南(エル・スール)へ…というところでエンドロール。お、ここで終わるんだ!?
いや、でもね、前の「ミツバチのささやき」のほうが難しく感じたな。こっちのほうがまだストーリーは何となく追えた。このシーンってどういうこと?と聞かれても答えられないけどさ。
