TBS 1977年6月24日
あらすじ
武(宇津井健)が自分のために右腕を傷めたと知った敏夫(水谷豊)は、再び、音楽大学に通い、武の指導のもとにコンクールを目指してピアノの猛練習を始めた。その一方で、敏夫は、自殺したと信じられていた父・清司(緒形拳)とアパートで暮らしながら、そのことを母の弓子(松尾嘉代)と武に隠していた。しかし、清司は武と弓子に会う決心をしてアパートから姿を消し…
2025.3.31 BS-TBS録画
これまでのあらすじ。武のケガの原因を知り、後を継ぐ決心をした敏夫の前に現れた清司。再婚した母のために父の存在を隠すことにした敏夫。
作:安本莞二
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大沢武:宇津井健
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田代敏夫:水谷豊
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宮島華江:竹下景子
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大沢弓子:松尾嘉代
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東山正彦:前田吟
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東山菊子:馬渕晴子
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宮島あや:赤木春恵
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大沢信一:中島久之
東山明彦:堀内正美
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三郎:鈴木ヒロミツ
良介:大石悟郎
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アパートの管理人:初井言栄
大沢妙子:久木田美弥
五十嵐恵美子
ナレーター:内藤武敏
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田代清司:緒形拳
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大沢実:石立鉄男
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プロデューサー:野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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指揮:籾山和明
テーマ曲ピアノ演奏:羽田健太郎
ジャズピアノ作曲・演奏:鈴木宏昌
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ピアノ指導:熊谷洋
柳井修
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衣裳協力:株式会社アン
パスポート
ケン・スダ
家具協力:ダニエル
ピアノ協力:河合楽器製作所
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監督:國原俊明
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
紙袋にフランスパンを入れて帰ってきた敏夫にあんたの部屋でピアノを弾いているのは、蒸発したあんたのお父さんじゃない?としつこく聞くアパートの管理人。敏夫は隣の新婚夫婦の部屋をのぞき見していることをアパート中の人にバラすと言って黙らせた。やったー、初井言栄さん、これからも出る!? いや、それより、部屋そのままのことはそれでいいの?
武と弓子がアパートを訪ねた。清司も出ようとしたが、敏夫が止めた。イヤ、何で存在を隠す!? 武はレッスンに来るように言い、弓子は敏夫のために食事を作ってきた。
宮島家
あやは貞之が毎朝コンクールで敏夫か明彦が優勝したら華江と結婚させるつもりでいると菊子と正彦に話した。菊子は大学もこの家も私たちのものになると喜び、明彦のレッスン室までついてきて、正彦と厳しい指導をする。
通りかかった華江にも明彦の練習を見るように言うが、華江は隣の部屋で武からレッスンを受ける敏夫のピアノにひかれるとはっきり話した。
キャンバスの芝生
気弱な明彦は敏夫にアドバイスを求める。敏夫は”ママ”を”バッバー”と呼べという。菊子が明彦を呼びに来ると、明彦は”バッバー”と呼び、菊子に怒られる。
華江の学校帰り、信一が音楽リサイタルに誘うが断った。信一も明彦も華江もみんないとこだよねえ…なんかな。
もう一度おさらい:宮島貞之の長女(故人)の一人娘…宮島華江
次女・菊子の一人息子…東山明彦
三女(故人)の子供…大沢信一、紀子、妙子
武と敏夫のレッスン室に来て、菊子はババァ呼ばわりしたことを怒った。信一までレッスン室に入ってきて、家風があるのだと言い、武にも文句を言う。
武と信一って、親子って感じしないよな。妙子はもっとしない。大学生になるような男を急に弟と思えと言われても困惑するのは分かるけどね。
敏夫は毎朝コンクールに優勝して、親父の敵をとりたいと話した。
武は見本を見せるが、腕を痛がる様子を見てられない敏夫は抱きついて止める。それにしてもすごい距離感だ。今にもキスしそうな…。
居酒屋
武は実には腕が動かなくなってきたと本音を話すが、敏夫のピアノの腕は絶賛する。ピアニストに跡継ぎっていう概念がよく分からないな。武は敏夫が素直で反抗しなくなったことを実が話したせいだと疑うが、実は否定した。実は敏夫を”じゃじゃ馬”と呼ぶけど、じゃじゃ馬って表現は女性に使うものだと思ってた。
夜、清司がピアノを弾くが、敏夫が止める。清司は何で俺のレッスンを受けないんだとまたもみ合いに…何だよ、この距離感は。
アパートの管理人が乗り込んで、取っ組み合いのケンカをする敏夫を止め、今度騒いだらパトカーを呼ぶと言った。出てけ!とはならないんだね。
敏夫は三郎と良介が寝ているアパートを訪ね、無理やり起こして車に乗せて大沢家前に立たせ、清司が来たら追い返すように言う。三郎と良介もすごい距離感で寝ていた。
朝、妙子が家の前で敏夫が寝ているのに気づき、弓子や武に伝えた。弓子や武は敏夫が大沢家に来たのだと思って大喜び。信一は敏夫に鍵を渡すことに反対するが、武は三郎や良介も家に上げ、朝食を食べさせた。
あら? もうとっくに大沢家に住んでるものと思ったけど?
敏夫は大沢家でピアノの練習を始めた。朝から厳しい武。
大沢家のチャイムが鳴り、敏夫が大慌てで出ると保険の集金だった。武は君が出なくていいと注意。しかし、今度は電話が鳴ると慌てて敏夫が出る。華江は敏夫に毎朝コンクールに優勝してねと激励した。しかし、電話を切ったあと、玄関先に清司が!
家から連れ出した敏夫だったが、清司は弓子に会いたくて来た、俺が会いに来たら喜んでついてくると話す。蒸発したことも男にはしょうがないことがあるんだ、って。10年前、28の母さんは再婚しないで子供を育てるために必死に働いてきたんだと言っても、子供を育てるの母親の義務だ!って清司、いいとこないな!
原っぱでもみ合う清司と敏夫を目撃した信一は、弓子と武に近くのガード下で敏夫が浮浪者とケンカしていたとチクる。
駆けつけた武は清司と再会した。弓子も清司を見て驚く。
大沢家
信一は妙子に父さんの再婚は失敗だったと語る。それにしても妙子のセリフが少ない。
清司は弓子を連れ帰ろうとするが、敏夫が止める。武は昔から弓子が好きだったと本当の気持ちを話す。清司は弓子と敏夫を俺に返せ、それが丸く収まると言うが、弓子は武の妻だと言い、清司をきっぱり拒絶した。
ショックを受けた清司をアパートに連れ帰る敏夫。
大沢家
武は、どうしたらいいか困惑。実は、ちゃんとした夫婦になったんだから、清司と話をつけるとアパートへ向かった。
妻や息子が大事なら10年もなぜ放っておいたんだ! もう芸術家ではない!と清司に正論をぶちかます実。
大沢家
敏夫は武のケガのことを話した。武はピアノを弾き過ぎて疲れてるだけだとごまかすが、敏夫は武の右腕になる、恩返しするにはそれしかない、一生先生と暮らす、離れませんと涙ながらに語る。
清司は職も金もないから、大沢家に住むと言い出す。おいっ!! 武は承諾し、実は兄貴はお人よしだと怒って、出ていった。武と弓子はピアノの鍵盤を拭いていた。(つづく)
熱いなぁ~。清司が勝手すぎて、酷いわ。それにしても人と人の近さにおののく。

