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【ネタバレ】🈟チョッちゃん(1)―連続テレビ小説―

NHK 1987年4月6日(月)

 

番組内容

北海道・滝川の大自然の中で自由に育った北山蝶子。父の反対を押し切って音楽学校に進んだ蝶子は、天才バイオリニストと運命的に出会い結婚し、2人の子どもの母に。戦時色が濃くなる中、さまざまな困難を天真らんまんに乗り越え、成長していく蝶子の半生を明るく描いた。原作は黒柳徹子の母の自伝。原作:黒柳朝。脚本:金子成人。音楽:坂田晃一。語り:西田敏行。出演:古村比呂世良公則佐藤慶由紀さおり役所広司ほか。

 

あらすじ

昭和2年12月、雪深い北海道・滝川。北山蝶子(古村比呂)が帰って来た。蝶子は、岩見沢の女学校の寄宿舎に入っていて、四か月ぶりの帰省。自宅の北山医院に帰って来ると、父の俊道(佐藤慶)は往診に出ていて、母のみさ(由紀さおり)はクリスマスの準備で教会へ行っていて不在。蝶子は教会へ向かうが、途中ソリ遊びの子供たちに交じって遊んでいると、往診帰りの父・俊道と馬そりの操縦をする頼介(杉本哲太)が通りかかり…。

2025.3.24 NHKBS録画

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昭和の朝ドラを見るのは2年ぶり!

 

脚本:金子成人

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黒柳朝チョッちゃんが行くわよ」より

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音楽:坂田晃一

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語り:西田敏行

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演奏:新室内楽協会

テーマ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

指揮:円光寺雅彦

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考証:小野一成

医事指導:白石幸治郎

タイトル画:安野光雅

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方言指導:曽川留三子

協力:北海道滝川市

   北海道開拓の村

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北山蝶子:古村比呂…字幕黄色

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北山みさ:由紀さおり

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彦坂頼介:杉本哲太

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山本たみ:立原ちえみ

高畑品子:大滝久美

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北山俊介:伊藤環

牧師:新井量大

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信者:大原穣子

   河合里砂

   斉藤恵

おばさん:高木孔美子

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正夫:樋上禎一

順平:久住洋平

鳳プロ

劇団いろは

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北山俊道:佐藤慶

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制作:小林猛

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演出:清水満

 

2年前までは習慣になかったキャストクレジットのメモ。これだけで結構情報が分かるのが面白い。

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曽川留三子さんは先日まで再放送していた「ハルとナツ」でも北海道ことば指導だったし、大原穣子さんも広島ことば指導だった。

 

雪道を歩くヒロイン・蝶子。

 

<昭和2年12月22日。北海道滝川は、すっかり雪に覆われています。その滝川に主人公である北山蝶子が帰ってきました。岩見沢の高等女学校4年の蝶子は学校の寄宿舎に入ってるんです。だから、夏休み以来、4か月ぶりの帰省なんです。今日は、いささか硬い表情をして澄ましていますが、これには、ちょっと訳があるんです。それは、まあ、おいおい明かすことにして…>

 

おばさん「あれ? 北山先生とこの蝶ちゃんでないの?」

蝶子「おばさん!」

おばさん「冬休みかい?」

蝶子「はい!」

おばさん「先生によろしくね」

蝶子「はい!」

 

歩き出した蝶子が派手に転ぶ。

おばさん「大丈夫かい?」

蝶子「は~い、大丈夫」

 

<これこれ、これが蝶子ことチョッちゃんの本当の顔なんです>

 

北山醫院

 

蝶子「ただいま~!」家の中に入るが返事がない。診察室へ行くと看護師の品子が、蝶子の父は往診に行っているという。品子が作業している間に父の引き出しのキャラメルを見つけた蝶子。

 

<いいのかな? チョッちゃん…>

 

キャラメルを1粒とって引き出しを閉めた。

 

<やった!>

 

茶の間に来てキャラメルを口に入れると、たみが薪を抱えて入って来た。

蝶子「たみさん、居たんかい?」

たみ「お帰りなさい!」

蝶子「ただいま!」

たみ「おなかすいてるっしょ?」

蝶子「うん、そうなんだわ。昼ご飯食べないで汽車に乗ったもんだから」

たみ「いやいやいや、ゆるくないね。あ、すぐ、支度しますわ」

 

蝶子「母さんは?」

たみ「奥様は教会だわ」

蝶子「あ~あ」

たみ「先生、江部乙(えべおつ)に往診なんだわ」

蝶子「それは聞いたよ」

 

たみ「いやいや、それが山崎さんとこのばあさまが『馬にエサやろうとしてたら、ほっぺたかまれたとかかじられたとか』って」

蝶子「へえ」

たみ「いやいや、先生もゆるくないねえ。腹いたも治し、トラホームも治し、ケガの手当てまで…」

 

俊介「たみさん、腹へった!」台所に顔を出す。「何だ、姉ちゃんか」

蝶子「俊介、久しぶりに帰ってきたっていうのに、そんな言い方ないっしょ!」

俊介「何プリプリしてんのさ」

蝶子「あんた、どこに居たのさ」

俊介「奥」

蝶子「私の声、聞こえなかったかい? 『ただいま』っちゅう」

俊介「聞こえたさ」

蝶子「あんたは聞こえてても出てこないのかい」

俊介「何だよ~」

 

蝶子「私が今日帰ってくるってことは、みんな知ってたはずでしょ。それなのに親は家にいないわ、弟は姉の声聞いても出迎えに来ないわ!」

俊介「汽車だったら1時間のとこから帰ってきただけなのに大げさだ」

蝶子「今回は今までの帰省と訳が違うの」

俊介「ふ~ん」

蝶子「私の将来に関する大事な…ま、いいか」

俊介「何さ? 『大事な』って」

蝶子「言わない」

俊介「姉ちゃ~ん」

 

蝶子「母さん、今日、なしてわざわざ教会行かんきゃならないのさ」

俊介「クリスマス近いから、ここんとこ毎日行ってるわ」

蝶子「クリスマスか~!」

 

教会

みさクリスマスツリーを飾り付けしながら歌う。

神の御子は今宵しも ベツレヘム…う~ん、美声!

神の御子は今宵しも

神の御子は今宵しも

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信者1「北山さん、歌、お好きなんだねえ。ついつい歌ってらっしゃるもね」

みさ「アハハハ、そうだったかい?」

信者1「蝶子さんの歌好きは母親似でないの?」

みさ「ウフフ…」

 

牧師「チョッちゃんにはクリスマスに賛美歌を歌ってもらいたいですね」

信者1「賛成」

信者2「去年のクリスマス、蝶子さんの歌聴いた時、すがすがしい声で涙出るくらいだったわ」

 

牧師「北山さん、どうですか?」

みさ「はい、でも、あの子、今、岩見沢に…」

信者1「冬休みには帰省なさるでしょ?」

みさ「あ…帰ってくるんだわ。今日、あの子…」

 

<というようなチョッちゃんのお母さんなんです>

 

蝶子が「もろびとこぞりて」を歌いながら外を歩いている。

もろびとこぞりて

もろびとこぞりて

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もろびとこぞりて 迎えまつれ

 

ソリ遊びをしている子供たちに声をかける蝶子。「いや~、ちょっとあんた、七枝(ななえ)ちゃんの弟の。え~と、名前は…」

正夫「正夫!」

蝶子「あ、そうそう正夫ちゃんだわ。七枝ちゃん元気かい?」

正夫「中川食堂で働いてるんだ」

蝶子「そうかい!」

順平「正夫の番だぞ!」

蝶子は正夫の背中を押す。

 

順平「僕、お姉ちゃんのこと知ってるさ」

蝶子「そうかい?」

順平「北山医院のチョッちゃん

蝶子「あんたは?」

順平「平田順平。うちの兄ちゃん、子供の時、ここでチョッちゃんとソリ滑りしてたんだと」

蝶子「そうかい。私もさ、ちっちゃい頃は、ここでよくソリに乗ってたんだ」

 

ソリが戻ってきて、順平の順だったが「私にも滑らせて」と言って、蝶子がソリに乗った。「よ~し! チョッちゃんが行くわよ~!」ソリがひっくり返り、子供たちがはやし立てる。

 

蝶子「もう一回! 子供ん時、この坂では私が大将だったんだから、もう一回やらせて!」

子供たち「いいよ!」

蝶子「チョッちゃんが行くわよ~!」子供たちがソリを押す。またソリがひっくり返り、顔が雪まみれになったところに、馬ソリに乗った父が通りかかった。

 

俊道「ケガは、ないべな?」

蝶子「はい! ただいま帰りました!」

俊道「うん」

蝶子「頼介(らいすけ)君、しばらくだね」

頼介「お帰り」

 

蝶子「あれ? 江部乙に往診て頼介君のお母さんの?」

俊道「その帰りだ」

蝶子「加減、よくないのかい?」

頼介「寝たり起きたりだけど、こっちまで来るのできないもんだから」

蝶子「そう、ゆるくないね」

 

順平「チョッちゃんが行くわよ~!」

ソリ遊びを続ける子供たち。

 

俊道「乗れや」

蝶子「はい!」

 

北山家

茶の間に呼ばれた蝶子。「なんか?」

俊道「うん」

みさ「ただいま戻りました」

俊道「うん」

 

みさ「蝶ちゃん、今日だったんだねえ」

蝶子「ただいま」

みさ「はい、お帰りなさい。お前がうちに居ないもんだから」

 

俊道「蝶子、坂道でソリ滑りしてたわ」

みさ「あら」

蝶子「いや、遊ぼうと思ってたんじゃなくて、母さん、教会だって聞いたから行ってみようと思ってさ。したら、子供たちがソリで遊んでたから、つい」

 

俊道「年、なんぼになった?」

蝶子「16です」

俊道「16といったら、本来なら、もう子供でないべ。いい年をした娘だべや。花も恥じらう娘でないの。その娘がよくもまあキャーキャーと」

蝶子「はい」

俊道「ああいうことでは先が思いやられるな」

蝶子「はい!」

 

俊道「将来、人の妻になり他家へ嫁ぐって時、往来の真ん中であったら…足、はね上げて滑り下りるような娘であっては親として恥ずかしいでないかい」

みさ「『足上げて』?」

俊道「そうだ」

みさ「足上げて、うまく滑れるんか?」

蝶子「いや、それがなかなかなんだわ。1回目は見事にひっくり返ったんだ」

みさ「うん!」

蝶子「でも、2回目は下りるには下りたんだけど、こうね、足がこういう格好になって…」腕を伸ばして広げる。

みさ「アハハハハハ! だけど、蝶ちゃん、ちっちゃい頃からソリ滑りの名人だったもん。すぐにうまくなるさ」

 

イライラしている俊道。「みさ!」

みさ「はい? え?」

俊道「もういい!」

 

蝶子「あ、そうだ。通信簿と学校から父兄あての手紙です。読んでくださいということです」カバンから取り出し、俊道の前に置く。

通信簿を広げる俊道。「歴史が丙。数学、理科ともに乙。英語も乙…成績の低下は目ぇ覆うばかりでないの。神谷ヨウ先生の手紙かい?」

蝶子「『イルル』。神谷容(いるる)先生」

俊道「なるほど」

蝶子「したけど、神谷先生からじゃなく校長先生からだと」

 

俊道「何書いてある?」

蝶子「さあ、来年のことでないべか。5年に進級か4年で卒業か」

俊道「成績についてのお叱りでないのかい?」手紙の封を切る。

 

品子「国枝さん、眼の治療に見えましたけど」

俊道「…後で読む」手紙を懐に入れて診察室へ。

 

みさ「みんながみんな下がった訳でないでしょや」

蝶子「うん」

みさ「体操と音楽は1学期も甲だったし。あ、作文と裁縫は乙から甲に上がってる!」

蝶子「うん」

みさ「あ、神谷先生からの通信欄、褒めてあるわ。『明朗で快活な性格は相変わらずでみんなに好かれています。時々怠けるので成績にムラがありますが、やる気さえ出せば成績は上がるはずです』」

蝶子「校長先生の手紙って何だべね?」

 

診察室

品子「したら、お大事にね」

国枝「どうも、どうも」

 

俊道が手紙を読む。

 

茶の間

みさ「ねえ、蝶ちゃん」

蝶子「ん?」

みさ「『5年に進級かどうか』言ったけど、蝶ちゃんどうしたいのさ?」

蝶子「うん…」

みさ「え? 女学校、もう一年、行きたいのかい?」

蝶子「そのこともね、休みの間に相談しようと思って」

みさ「うん、そうかい」

 

<相談とは言いながら、チョッちゃんの胸の中には、すでに、ある秘めた思いがあるようです>(つづく)

 

新作の朝ドラも見てなかったので朝ドラ自体久しぶり。まあ、今週は登場人物紹介って感じかな。正夫の姉、順平の兄もそのうち出てくるんだろうか? 「おしん」みたいに子役から始まるのは実は80年代だとレアなんだねえ。