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ドラマの感想など

【ネタバレ】サウンド・オブ・ミュージック

1965年 アメリ

 

あらすじ

「ドレミの歌」「エーデルワイス」「私のお気に入り」など、数々の名曲で大ヒット、アカデミー作品賞はじめ5部門を受賞したジュリー・アンドリュース主演、ロバート・ワイズ監督の傑作ミュージカル。舞台は1930年代のオーストリア。厳格なトラップ家の家庭教師となったマリアは音楽、歌の楽しさを通じて7人の子どもたちと心をかよわせ、父のトラップ大佐とも結ばれる。しかしナチスが次第に台頭し、一家にも襲いかかる…。

2025.2.2 NHKBS録画。録画時間3時間弱!

この映画も世界名作劇場もタイトルは知ってるけど見たことなかった。

 

冒頭はオーストリア雄大な景色の空撮からいきなり「サウンド・オブ・ミュージック」の歌唱シーン。

The Sound of Music (1994 Version)

The Sound of Music (1994 Version)

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オープニングはサウンド・オブ・ミュージックからドレミの歌、私のお気に入りのメドレーのインスト。

 

修道女たちの朝の礼拝と合唱。マリアの姿がなく、院長たちはマリアは修道女に向かないと話している。いい子、憎めない子、大好き、ただ問題を起こす。

Maria

Maria

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マリアは修道女には向かないという歌。院長はどうしようか悩む。シスターが歌うシーンはどうしても「天使のラブソングを…」を思い出す。この映画があっての「天使にラブソングを…」なんだろうけどさ。

 

そこにシスター姿ではないマリアが姿を現す。

 

院長室に呼ばれたマリアは高原に呼ばれて…って冒頭歌ってたシーンはイメージシーンではなく、あそこまで出かけてたってこと!? 院長は修道女に憧れていただけで修業の厳しさを知らなかったのでは?と聞く。

 

院長はここを出て世間を見なさいとザルツブルグで9月まで家庭教師をしなさいと命じた。海軍の退役将校のトラップ大佐の家で妻を数年前に亡くし、子供は7人。

大きなカバンとギターケースを持って歩きながらマリアが歌う。日本語タイトルは「自信をもって」。マリアが自分を励ます歌。

 

電車とバスを乗り継いでトラップ家に向かう…って、家? 大きな門扉の奥に大きな建物。インターホンを押し、出てきたのは執事。お城のような大きな家だ~。マリアは玄関ロビーで待たされたのに勝手に部屋に入ったり…ってその部屋もまた広い。

 

トラップ大佐は無言でドアを開け、マリアが部屋から出るよう促すと、勝手に部屋に入らないようにと注意した。マリアの服装を見て、着替えるように言う。服は修道院に入る前に全部寄付したのだとマリアは言う。

 

妻が亡くなったあと、家庭教師はマリアで12人目。この前の教師は2時間で逃げ出した。規律が第一、夏休みの間は午前中が勉強、午後は外を行進、寝る時間を守ること。トラップが笛を吹くと、子供たちが一斉に部屋から出て来て、笛の音に合わせて、並んで行進し、立ち止まった。おそろいの制服?

 

長女・リーズル

長男・フリードリッヒ

二女・ルイーザ

二男・クルト

三女・ブリギッタ

四女・マルタ

五女・グレーテル

 

マリアにも笛を渡し、同じことをするように言うが、マリアは子供は犬ではありませんと拒否。歩き出したトラップを笛で呼び止めた。「あなたの合図は?」「大佐と呼べ」

 

子供たちはくすくす笑うが、マリアはもう一度自己紹介をさせた。

 

長女・リーズル…16歳。家庭教師は要りません。

長男・フリードリッヒ…14歳。問題児です。

二女・ルイーザ…13歳。わざとブリギッタと名乗る。

二男・クルト…11歳。手に負えない。

三女・ブリギッタ…10歳。マリアを賢いというが、服がカッコ悪いともいう。

四女・マルタ…もうすぐ7歳。ピンクの日傘が好き。

五女・グレーテル…5歳。しゃべらない。

 

家政婦のシュミットが出てきて、子供たちに午後の行進をするように言い、マリアを部屋に案内した。マリアのポケットに蛙が仕込んであり、マリアを驚かせた。

 

夕食時、マリアの椅子には松ぼっくりが置かれていた。マリアは子供たちのせいにせず、リューマチと言い、さっさと食べ始めたトラップたちにお祈りをさせた。

 

マリアは黙って食べろとトラップに言われても、子供たちが優しく迎え入れてくれたというので、子供たちが泣きだし、トラップは困惑するが、マリアは嬉し涙だと平然としていた。

 

執事のフランツは電報配達員とナチの動きを聞いていた。電報を受け取ったトラップは明日の朝からウィーンへ行くと聞き、子供たちはがっかり。

 

リーズルは家を抜け出し、電報配達員のロルフに会いに行った。この国にナチが手を伸ばしていると話す。リーズルをまだ子供だというロルフが歌い出す。

Sixteen Going On Seventeen

Sixteen Going On Seventeen

  • ダニエル・トゥルーヒット & Charmian Carr
  • サウンドトラック
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必要なのは年上の賢い男だとリーズルも歌う。ロルフは17歳でもうすぐ18歳。雨が降り出し、庭のガラス張りのガゼボの中で歌い、踊る。ロルフはキスして去っていった。

 

雷雨の夜、シュミットがマリアに生地を持ってきた。マリアは子供の遊び着を作りたいからもっと生地が欲しいという。作るのが前提なんだな~。シュミットはこの家では遊びはない。奥様が亡くなってから音楽もなくなったという。トラップは男爵夫人と再婚する気らしい。

 

マリアが夜のお祈りをしていると、開いていた窓からびしょ濡れのリーズルが入って来た。リーズルは1人だったのと聞かれて、ゆっくり首を振る。マリアはすぐ着替えるように言うと、リーズルは家庭教師が必要みたいと出て行った。

 

グレーテルが部屋に入ってきてマリアに抱きつき、他の女の子たちも部屋に入って来た。フリードリッヒ、クルトも来たが、先生が心配だっただけと強がる。マリアは稲妻と雷が話しをしていると言い、悲しいときは好きなものを思い浮かべてと言い、スイセン、緑の草原、きらめく星空、雨だれとバラ、子猫のヒゲ…と「私のお気に入り」を歌い出す。

子供たちと歌い、騒いでいるとトラップが注意に来た。遊び着のことも拒絶された。トラップが出て行くと、再びカーテンを巻き付けて歌う。

 

翌朝、カーテンは子供たちの遊び着になり、マリアは子供たちを連れて外へ出た。市場で果物を買い、川辺を歩き、汽車?に乗る。山でピクニック。先生へのいたずらは父親の気をひくため。

 

マリアは歌を歌おうと、ギターを弾き始めた。

Do-Re-Mi

Do-Re-Mi

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ラはソの次の音…なのね。子供たちも全員歌がうまい!

 

マリアは子供たちと「ドレミの歌」を歌う。服の変化が日数の経過を表してるのかな。自転車に乗ったり、馬車に乗ったり…美しい景色と美しい歌声と…妙にグッとくる。

 

トラップが男爵夫人と友人を車に乗せて走っていると、途中で木登りしている子供たちを見かけた。近所の子供たちかな、とトラップは言う。

 

車を降りたトラップは男爵夫人・エルザと散歩。なぜ家を空けるのか?とエルザに聞かれると、忙しいふりをしていると話すトラップ。エルザは命の恩人。

 

友人のマックスは1人で食事をしていた。子供たちが来ないな…と捜しに行ったトラップ。マックスはエルザにトラップが結婚する気があるのか聞いていた。エルザはトラップが思い出の中に生きていると答えた。

 

トラップは庭でロルフを見かけた。ロルフは留守だと思って…といきなり「ハイル・ヒトラー」と手を上げ、マックスに電報を渡した。

 

トラップは湖でボートに乗っているマリアと子供たちを発見した。ボートが横になり、全員湖に落ちた。トラップはびしょ濡れの子供たちを整列させ、エルザを紹介した。家の裏手にあんな大きな湖がある!?

 

マリアに子供たちが木登りしていたこと、遊び着のことを聞いた。制服を拘束衣というマリアは子供たちを理解して、愛してくださいと訴えるが、トラップは荷物をまとめて修道院へ帰るよう命じた。

 

しかし、家の中から聞こえる歌声に気づく。子供たちはエルザのために「サウンド・オブ・ミュージック」を歌って聞かせていた。

The Sound Of Music

The Sound Of Music

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トラップ大佐も歌い出す~。子供たちは一瞬戸惑うが一緒に歌い出す。歌い終わって、子供たちはトラップに抱きついた。

 

トラップはマリアに謝り、父親失格だと言う。音楽がよみがえったのは君のおかげだ、ここにいてくれとクビを取り消した。

 

今度は子供たちが人形劇を見せる。

The Lonely Goatherd

The Lonely Goatherd

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ヨーデルソング。トラップもエルザもマックスも拍手を送る。トラップもエルザもマリアを褒めた。

 

マックスは音楽祭に出す合唱団を見つけた、家族の合唱団だと、トラップ兄弟で歌わせようとするが、トラップは人前で歌わせる気はないと断った。マリアは何か歌ってとトラップにギターを差し出した。

 

トラップ大佐はギターで「エーデルワイス」を弾き語り。

マックスはトラップも”トラップ・ファミリー合唱団”に入れてやってもいいぞと話す。

 

パーティー

オーストリア国旗をこれ見よがしに掲げて、と文句をいう者もいたが、広間にはたくさんの人が来て、踊っている。

 

子供たちも広間の外で踊る。マリアはオーストリア式のダンスを子供たちに教える。見ていたトラップがマリアと踊る。うーわー、美しい。

Laendler

Laendler

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2人のダンスを見てしまったエルザ。マリアは我に返り、後は忘れましたとダンスをやめた。顔が真っ赤だとブリギッタに指摘された。

 

マリアが子供たちのおやすみのあいさつだと招待客を集めた。

So Long, Farewell

So Long, Farewell

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子供たちはダンスも出るのか! 階段を使って歌い踊り、自室に戻っていった。

 

マックスは音楽祭に出さなくては!とマリアもパーティーに残した。トラップは老夫婦に天使の歌声だと褒められたが、ツェラーはオーストリアはドイツに併合されると嫌みを言う。

 

マリアの着替えを手伝うエルザはマリアの恋心に目ざとく気付き、指摘。彼もあなたが好きだと言う。男は気まぐれ、本気にならないでと牽制した。マリアは荷物をまとめ、今の話は大佐には内密にと頼んだ。

 

エルザは広間に戻り、お祝いしたい気分だとマックスとシャンパンを飲んだ。

 

エーデルワイス」が流れる中、マリアは屋敷を出て行った。

 

ここでintermission(休憩)

entr'acte(間もなく始まります)

 

エルザは子供たちと輪になりボール投げ。子供の相手は苦手だとマックスに話し、寄宿学校に入れると話す。

 

リーズルがギターを弾き、子供たちがマックス、エルザの前で「サウンド・オブ・ミュージック」を歌うが、マリアがいなくなって、あからさまに元気がない。”修道院が恋しいので帰る”という手紙が残されていたとトラップが言うが、子供たちは納得しない。トラップは新しい家庭教師は来ない、エルザが母親だと紹介した。

 

子供たちはマリアを訪ねに修道院へ行った。修道女はお祈りしていると断ったが、子供たちは会いたいと口々に言う。

 

院長はマリアを呼び、話を聞いた。マリアは彼に会うのが怖くなったと打ち明けた。目が合うと息が苦しくなった、神に仕える身なので罪深いことだと言うが、院長は男女の愛も神聖だとトラップ家に戻るように言う。

Climb Ev'ry Mountain

Climb Ev'ry Mountain

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すべての山に登りなさい、自分の夢を見つけるまでと歌う。

 

夕食に遅れた子供たちはトラップに問い詰められていた。マルタはベリーを摘んでいたと言うが、摘んだベリーを見せることができない。トラップはベリーをたくさん食べたなら夕食は要らないなと行ってしまった。子供たちは正直に言えばよかったんだと話していたが、「私のお気に入り」を歌い出す。子供たちの歌声に重なるようにマリアが戻ってきた。

 

子供たちからトラップが結婚すると聞かされ、ショックを受けるマリア。トラップとエルザに結婚のお祝いを言い、家庭教師の代わりが見つかるまで家にいると話した。

 

夜、外に出たマリアをバルコニーから見ていたトラップ。エルザが隣に来て、結婚のお祝いは何にしようとしゃべり続けたが、トラップはお互いのためにやめよう、結婚するなら…と話すが、エルザは言葉をさえぎり、あなたとは合わないと思っていたと別れを切り出し、去っていった。あらま、わりとあっさり。

 

庭のベンチに座っていたマリアに声をかけたトラップ。君がいないと何か違う。いてもらわないと困る、エルザとは婚約解消したと話した。気持ちの通じ合ったトラップとマリア。おじさまと若い女性に見えるけど、年の差はそれほどない…のは演じた役者さんの話で実際は24歳差だったらしい。そりゃそうかあ。

Something Good

Something Good

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マリアが「何かよいこと」を歌う。トラップがマリアを愛し始めたのは松ぼっくりの上に座った時。早いな! マリアは変な笛を吹いた時。一目ぼれ?

 

マリアは修道女たちにウェディングドレスを着せてもらい、ルイーザ、マルタ、グレーテルが付添人になり、結婚式を挙げた。

Processional And Maria (The Wedding)

Processional And Maria (The Wedding)

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それにしてもいちいち建物が荘厳だな~。

 

街は戦争の色が濃くなり、ナチの旗が掲げられるようになった。

 

広場で子供たちといたマックスにツェラーが「ハイル・ヒトラー」とあいさつ。マックスもしかたなく「ハイル・ヒトラー」と返す。トラップの家もドイツ国旗を掲げるように指導してきたと言い、トラップの行方を聞く。トラップは1か月も新婚旅行中。

 

帰りにリーズルに声をかけたロルフはすっかりナチに染まっていた。

 

家に帰ったトラップは掲げられたナチの旗を破き、子供たちはマリアに音楽会に出ることを報告した。トラップは人前で歌うことは反対。この時点でオーストリアは併合されてたのね。

 

ナチが開催を許した音楽祭でナチに従う振りができないトラップ。

 

リーズルは愛する人が去ったらどうしたらいい?とマリアに聞く。少しだけ泣いて太陽が昇るのを待つのと話して、マリアが「もうすぐ17歳」を歌う。

Sixteen Going On Seventeen

Sixteen Going On Seventeen

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リーズルも一緒に歌う。

 

トラップはドイツ海軍の将校として召集されたとマリアに報告した。トラップはオーストリアを出ようと提案した。

 

夜、音楽祭の間に国境を超えるため、エンジンをかけずに車を押すトラップとマックス。シュミットさんたちには伝えないほうがいいとマリアは言うけど、フランツは窓から一家を見ていた。えー、どうなるの!?

 

家を出た途端、ツェラーに見つかるが、トラップは一家で音楽祭に出るのだと話した。フランツがスパイ!? え? あ、最初からロルフにナチのこと聞いてたっけ。

 

音楽祭に出たトラップ家はマリアやトラップも加わり、「ドレミの歌」を歌う。トラップは祖国への愛をこめて「エーデルワイス」を弾き語り。マリアや子供たち、会場にいた人々も歌い出す。

 

マックスはこれからトラップ大佐はドイツの海軍基地に護送されるとスピーチすると、観客からは気の毒に…という声が漏れた。最後に「さようなら、ごきげんよう」を家族で歌う。

So Long, Farewell (Reprise)

So Long, Farewell (Reprise)

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マックスが審査結果を発表。3位は何度も何度も頭を下げ続ける女性、2位は男女混合のカルテット、優勝はトラップ・ファミリー合唱団。しかし、家族の姿はなく、家族が逃げたあとだった。

 

一家は修道院に逃げ込み、国境が封鎖されたと院長に聞き、途中まで車で行き、歩いて国境を越えることにした。

 

ナチの親衛隊は修道院を探し回り、ロルフは一家を見つけて銃を向けた。じりじり近づくトラップはロルフの銃を奪い「君には無理だ」と告げたが、ロルフが大声を出し、他の親衛隊に伝えた。修道女たちは親衛隊の車の油を抜いてた? 

 

トラップ一家は車で逃走し、徒歩で山を越えていた。「すべての山に登れ」が流れて終わり。

 

面白かったな~。多少ご都合主義と思えようともそこもいい! ミュージカルはこうでなくちゃ! こういうの2週連続でもいいから地上波でもやったらいいのにな。カラーだし見やすいよ。

 

アニメ「トラップ一家物語」のwikiを読んだら、全然違うなと思ったけど、映画版より史実に沿ってると書かれていて、へぇ~! トラップ大佐とマリアの間にも子供がいたんだね。映画としては長い3時間だけど、それでも家族の歴史としてはギュッと短縮してあって、結婚するまでそれなりの時間がかかってたのね。そりゃそうか。

 


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