徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】喜劇 急行列車

1967年 日本

 

あらすじ

発車オーライ!チャッカリ美人やインチキ紳士、おとぼけスリや花嫁失踪、夫婦ゲンカに赤ちゃん誕生、笑いの道中5千キロ!東海道を突っ走る長距離特急列車を舞台に、専務車掌が東京→鹿児島爆笑コースをご案内!!

特急列車の専務車掌・青木吾一は、この道20年のベテラン。その青木が乗車する本日の列車は特急さくら号。東京を出発して検札にまわった青木は、乗客の中に、かつて想いを寄せていた塚田毬子の姿を見つけ……。

2024.8.22 BS松竹東急録画したもののSTB交換でHDDから消え、2025.1.6再録画。せっかく録画したのに見ることなく消してしまったので、ようやく見られる~!

 

ドドーンと東映マーク。渥美清主演、BS松竹東急で放送してるからてっきり松竹映画と思ってました。タイトル左下に富士フィルム。電車のアニメーションと渥美清さんの歌。

 

製作:大川博

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企画:秋田亨

   加茂秀男

脚本:舟橋和郎

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音楽:木下忠司

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協力:日本国有鉄道

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青木吾一:渥美清…字幕黄色

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老機関士:西村晃

今井:小沢昭一

塚田:江原真二郎

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遠藤洋子:大原麗子

あけみ:根岸明美

銀子:桜京美

スリの男の情婦:三原葉子

青木きぬ子:楠トシエ…字幕緑

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古川勇作:鈴木やすし

新郎:東けんじ(Wけんじ

相席の客:宮城けんじWけんじ

スリの男:三遊亭歌奴

宮本:梶健司

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犬塚:岡崎二朗

駅長:左卜全

岡島:関敬六

坊や:石崎吉嗣

坊やの父親:村上不二夫

坊やの母親:川尻則子

若い妊婦:桑原幸子

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若い妊婦の夫:北川恵一

青木特急:加藤順一

青木ふじ:坂本香織

青木つばめ:大森不二香

青木さくら:丸山記美江

美加:真木亜紗子

新婦:田沼瑠美子

宿舎のおばさん:谷本小代子

佐々木梨里

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操縦助役:小塚十紀雄

コック:打越正八

乗客掛:木村修

泉綾子

ウェイトレス:大和田恵美子

池田朱美

長崎の店員:日吉順子

変った乗客B:水野崇

変った乗客A:酒巻輝雄

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塚田毬子:佐久間良子

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監督:瀬川昌治

 

ノンクレジットながら小林稔侍さんが出演してるらしい。音楽も木下忠司さんでさらに松竹っぽいが小林稔侍さんは東映の大部屋俳優だったんだよね。

 

吾一が東京駅の中を歩いて制服に着替える。同僚の古川が「シビレ節」を歌う。

シビレ節

シビレ節

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古川役の鈴木やすしさんは鈴木ヤスシの名で「芋たこなんきん」に出てたらしい。うーん、忘れてるな~。天童よしみさん演じる福子のマネージャー兼社長の小柳。

 

岩手県出身の青木吾一とナレーションで自己紹介。渥美清さんの流れるような口上、聞き入っちゃうね。部下の指導もする特急列車の専務車掌。

 

特別急行列車さくら号に乗り込む客たち。西村晃さんが年寄り役か~。1967年じゃ、まだそんな歳じゃないよな? 当時44歳か! 新婚旅行へ行くカップルも多い。

 

東京駅から横浜駅へ。新婚カップルの向かいの席に座る毬子。新婚カップルの隣に座った厚かましい男がレですか? ミですか?と聞く。レは恋愛、ミは見合い。新郎はドと答えた。ドウジョウ婚。男は、あなたが奥さんに同情したわけだ、と納得。新婦も毬子もおしゃべりな男たちにうんざり。新婦さん美人なのに何が同情だ!

 

吾一が車掌室で弁当を開けたが、また、かあちゃん間違えてると子供用の弁当をしかたなく食べ始めた。

 

先ほど乗り込んできた老人は東北訛りで吾一に以前は気仙沼線の機関士をしていたと名刺を渡す。吾一は懐かしいな~、私は陸前階上におったんです、17のときに駅員をやっていたと一緒になまり始めた。渥美清さん、訛りがうまい。

 

老人は一等寝台車を見たいという。一等寝台車にはロケに向かうサングラスの俳優らしき男たちがいた。一等寝台車の料金が3000円と知り、老人は驚く。

 

弁当を食べていると、輪ゴムが出てきた。なんでぇ?

 

回想

陸前階上駅で駅員していた時代を思い出す。駅長にたんつぼの掃除をしなさいと命じられる…想像しただけでも、ゾ~ッ! 

 

吾一は乗車券を見せてほしいと女性だけの集団に話しかけたが、あたしたちが信用できないの?となかなか見せようとしない。あけみは胸の間に挟んだ乗車券を取って見るように挑発したが、吾一は箸で器用に乗車券を取った。うっとおしい客。

 

新婚カップルの席へ行き、毬子に再会した吾一はドキッ!

 

横須賀線で初めて会った毬子と吾一。毬子は東京-鎌倉間の定期券を持ち、毎日通学していた。マイクがオンになっており、毬子への想いを車内アナウンスで語ってしまう吾一。

 

昭和39年5月8日、午後3時25分

新婚旅行で列車に乗った毬子を見て落ち込む。

 

古川に指摘され、ようやくマイクがオンになっていたことに気付いた吾一は「青木吾一作『悲しき車掌』の一節です。お粗末でした」と言ってマイクを切った。

 

外は暗くなってきており、駅員たちが寝台車のセットを始めた。

 

毬子が乗務員室を訪ねてきて、電報を出したいという。あて名は夫の塚田慎太郎。「あなたとはもうお会いしたくありません。別れましょう」…文字数を数えている吾一。料金は105円。吾一が書かれた文章について話そうとしたが、毬子はお金を置いて出て行った。

 

ギャグっぽく描いてるけど、新郎と隣の男が女性が寝ている寝台を覗こうとしてるのイヤな感じだね?

 

大阪駅

吾一が見回りしていると、寝台車は静まり返っている。しかし、さっきの女性客たちは寝台車で酒を飲んで騒いでいるので吾一が注意すると、こっちは寝るのが商売だと笑う。

 

乗客係の古川とウェイトレスの遠藤は恋人同士で陰で話し込んでいた。ああ、大原麗子さん! こんな若いときのは見たことないな~。

 

朝、徳山駅に到着。寝台車の前に人だかりができていた。女性客たちが布団もかぶらず足を投げ出したりして寝ている姿をホームから男たちが見ていた。うーん、気持ち悪い描写。この辺は東映っぽく感じる。

 

あけみはブラジャーがないと騒ぎ出し、他の女性たちもパンツもない、指輪もないと騒ぎ出した。

 

女性たちと同じブロックで寝ていた今井という男が疑われるが、毬子は吾一にスリを見たという。眠れなかった毬子は岡山を出発したあたりで寝台車に入っていく男を見かけたと話す。車内を歩いて、ゴルフクラブを磨く恰幅のいい男の顔を見て、毬子はうなずいた。

 

門司駅

公安の犬塚と宮本が乗り込み、男を取り調べたが、盗品は出てこない。しかし、連れの女が小型犬を入れていたカゴの中に盗品が入っていた。カゴを取り落とすとかやめろ!

 

終着駅の長崎駅に到着。前日に出発してお昼過ぎまでかかるのか。

 

吾一たちは社員宿舎で一息。吾一は、また「シビレ節」を歌う古川にお前が見回りを怠ったせいでスリが起こったんだと外出禁止を命じた。

 

平和祈念像を見たり、観光している吾一と同僚の岡島。

長崎物語

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  • 齋田愛子
  • 謡曲
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

吾一は「長崎物語」を歌う。たまたま、毬子を見かけ、スリのお礼を言い、一緒に観光をして歩いた。グラバー園を見学。吾一が歌ってたのは「蝶々夫人」?

蝶々夫人 - ある晴れた日に(第2幕)

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  • ミリアム・ガウチ, Czechoslovak Radio Symphony Orchestra (Bratislava) & アレクサンダー・ラハバリ
  • クラシック
  • ¥153
  • provided courtesy of iTunes

ちゃんぽんを食べ、吾一は離婚の原因を聞いた。

 

同じ店に古川が遠藤とちゃんぽんを食べに来ていて、話は中断。先に店を出た吾一が古川たちのちゃんぽん代も払った。さんざん吾一の文句を言っていた古川も黙った。

 

毬子は吾一の家族を聞いた。女房1人、子供が4人。女房と会ったのは東北線。女房は青森の大きな造り酒屋の娘で吾一は水呑み百姓の次男で性格は合わなかったが結婚して15年、離婚の話が出たことはない。

 

毬子は学生時代の話を始めた。学校を休んで映画を観に行った毬子を叱った吾一を覚えていた。毬子から死んだ父と一緒にいるみたいで、と言われてガッカリな吾一。

 

毬子が女学生で吾一とそれほど歳が変わらないのかと思ってたら、毬子にお父さん扱いされてるってことは、それなりの歳だった? そう思うと女子高生に思いを寄せる駅員ってちょっと気持ち悪いな。実年齢だと13歳差。

 

旅館に戻った吾一は布団にうつぶせになってフルーツを食べていたが、早く寝ようと横になった。グレープフルーツ?ではないよな。すっぱいな~、種飲んじゃったよって。緑っぽい柑橘類に見えた。

 

夜中、新長崎ホテルの塚田毬子さんから電話だと旅館のおばさんに起こされ、360号室を訪ねた。なぜだか毬子はベタベタ甘えるように接し、お酒を勧める。突然、抱いてと迫る…なーんだ、夢オチ! 一緒に寝ていた駅員は救急車呼ばなくて大丈夫?と心配し、吾一が起きると笑った。

 

朝、塚田毬子から電話があったと旅館のおばさんは毬子からのメッセージが書かれたメモを渡した。「ゆうべはありがとうございました。6月5日は鹿児島におります」ん? ゆうべのことは夢じゃなかったの?

 

帰宅した吾一。妻のきぬ子は楠トシエさん。「夢千代日記」の千代春さん。

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子供の名は特急、さくら、つばめ、ふじ。寅さんの子がさくら。フフッ。

 

長男の特急は共産党にいたんだってね?と聞く。字は違うけどねと吾一は言う。徳田球一でトッキュウ? 特急はしきりと名前を変えたいと言い、さくらやつばめも芸者みたいでいやだという。

 

きぬ子は吾一の上着のポケットから毬子のメモを見つけ、吾一を問い詰めた。おばあさんだとごまかす吾一。

 

今度は富士に乗った吾一。きぬ子は東海道新幹線に乗った。車窓に見えるのは富士。吾一も新幹線を見ていた。きぬ子は駅で降りて、富士に乗る。

 

きぬ子が乗っていてびっくりの吾一。向かいに乗った鉄道マニアの少年が吾一のような専務車掌をカレチと言い、カはお客、レは列車、チは長の意味、寝台車はナハネ20(ニーマル)型とスラスラ答えた。

 

吾一は車掌室にきぬ子を呼び出そうとしたが、ここで売ったらいいじゃない、おとうちゃんと大声で言われた。車掌室に行ったきぬ子は自衛隊に入った弟に会いに鹿児島に行くといい、子供たちは隣の奥さんに預けたという。ええー! 幼子4人も!

 

先ほどの少年は車掌室に遊びに来て、あれこれ話をするうち、手術をしに列車に乗っていることが分かった。迎えに来た少年の両親は少年は心房中隔欠損症で一度寝台車に乗せてやりたいと言っていた。

 

寝台車に寝かされた少年は見回りに来た吾一に僕は何にも悪いことしてないから天国に行けるよね?と話しかけてきた。手術の夢をよく見る、かけっこも野球もできなくてつまらないという少年に貨物列車の車掌だったことを話し、励ました。

 

朝、寝台車を片づける駅員たち。広島で5分停車だから機関車を見に行こうと言う吾一に古川が連れて行くと言って、少年を肩車して機関車の内部を見せた。

 

列車に戻った少年に走行音は規則正しく、心臓と一緒だと、吾一、古川、父の心臓の音を聴かせた。少年の母は笑顔で吾一を見た。やりとりを見ていたきぬ子も笑顔。

 

とし子という女性が陣痛で苦しんでいた。次の駅まで45分だが、次の駅まで持つか分からない。吾一が産婦人科医がいないか呼びかけたが、もしいなかったら産婆の免許を持ったかあちゃんに診てもらおうと提案。なんて都合のいい展開。お湯を沸かし、救急箱や毛布を集める乗務員たち。

 

通過駅で

 

オサンアリ

サエキエキニテ

キュウキュウシャヲタノム

 

というメモをホームに投げた吾一。駅員が慌てて対応する。

 

とし子の苦しむ声に「とし子~」と慌てる夫。吾一は4人子供がいるけど、いっぺんもついてることがなかったけど、子供は産まれるもんだと慰めた。それもどうなの(-_-;)

 

とし子は男の赤ちゃんを無事出産。きぬ子も汗だくのフラフラで洗面所へ。吾一がついてきて「ご苦労さん」とねぎらった。「さすがおかあちゃんだよ」と敬礼。

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そういや、同じ東映の「新幹線大爆破」でも産気づいた妊婦が出てきて、こっちは…何でこんな嫌な展開にしたんだろ?って今でも思う。鉄道映画が意外と好きだね。

 

列車は日南海岸を通りかかり、2人は見とれる。

 

西鹿児島

吾一は毬子と再会し、きぬ子を紹介した。毬子は主人が迎えに来たので東京に戻ることにしたと夫の慎太郎を紹介した。

 

毬子が去ってから「ずいぶん若いおばあさんね」ときぬ子がチクリ。

 

吾一ときぬ子が見晴らしのいい高台でみかんを食べていた。古川と遠藤も来ていて、結婚すると言い、車掌試験を受けることも報告し、去っていった。

 

きぬ子は車掌の大変さに気付いたと吾一に話す。

 

吾一はきぬ子と肩を組んで歩き出し、オープニングに歌っていた歌をまた歌う。

 

桜島周辺が映し出されて終わり。

 

ドラマはまあ仕方ないと思えるけど、映画中に何度もCMが入るのはうっとおしいな~。しかも、久々に大嫌いなCMも目に入っちゃったし…。

 

あんなに感動的なエピソードだった手術を控えた少年の話は、あれで終わりか。老機関士も何かあるのかな?と思ったけど、陸前階上駅を思い出すきっかけと特別出演的なものだったのかな。左卜全さんも一瞬だったしな。

 

あ、小林稔侍さんは結局見つけられなかった。乗客係だったらしい。