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ドラマの感想など

【ネタバレ】🈡それぞれの秋▼第15話

TBS 1973年12月13日

 

あらすじ

家族が病気中の自分の行動を隠していると確信しながらも、それを忘れようと清一(小林桂樹)はリハビリに精を出していた。 ※脳腫瘍による様々な症状が表現されていますが作品上の演出です。ご了承ください。

2025.1.10 BS-TBS録画

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稔のナレーション「父が脳腫瘍になってから、僕の家族はお互いにずいぶん力を合わせてきたと思う。特に兄貴と妹は人が変わったように母を助けて、よく切り抜けたと思う。僕だってよくやったと言っていいだろう。しかし、手術が成功して、父が退院し、だんだんまた平凡な日常生活が戻ってくると、なんだかまた少しずつ家族の結束が緩んできて、結局人間はそれほど変わらないものだなあと思う。ほじくればずいぶんいろんな気持ちをそれぞれが持っているんだろうけど、そういうものはあんまり表へ出さないで、何となくあいまいにして、そうして生きていくのが人生の知恵なんだろうなあと僕は思い始めた。しかし、僕の家族はそのまま平穏な日常へ戻るわけにはいかなかった。大変な1日を過ごさなければならなかったのだった」

 

企画:木下恵介

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脚本:山田太一

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音楽:木下忠司

 主題歌作詞:山田太一

 歌:中新井節子

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清一:小林桂樹

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稔:小倉一郎

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茂:林隆三

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陽子:高沢順子

津田:桃井かおり

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生沢貴子:夏桂子

陽子の学校の先生:金井大

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藤森園子:水原英子

森真理衣:伊藤司

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麗子:久我美子

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プロデューサー:飯島敏宏

        酒巻武彦

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演出:井下靖央

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制作:木下恵介プロダクション

   TBS

 

新島家

麗子が清一を捜していると、2階の窓から外を見ていた。

 

客間

藤森が娘・真理衣(まりい)を連れてきていた。清一は挨拶をし、真理衣に笑顔を向け、ジュースを勧めるが、真理衣はジュースを飲みたがらない。麗子が稔を呼び、稔は真理衣を抱っこして出かけた。あれが伊藤つかささん?

 

下の男の子は元夫の義母がかわいがっていたので手放したと話す藤森。清一はいきなり小学1年生の孫ができるとは思わなかったと話す。末永くな、と清一がポツリ。藤森はよろしくお願いしますと頭を下げる。

 

あとで変わった名前をつけたがる人は我が強いんじゃないかとか難しそうな子供だと麗子が稔に愚痴ったものの、結婚はあっさり決まった。

 

真理衣ちゃんも今や還暦近いんだね。

 

ダイニング

茂と稔で祝杯を挙げる。麗子は早くお風呂に入るように言い、米を研ぐ。

 

清一がカフスがないと言って入ってきた。そのとき初めて空き巣に入られたことを話すと、清一は何を隠してたんだとまた怒りだす。俺に隠すことが平気になった、隠してることを全部話してもらおうと病院で話したことを話させようとした。稔は全部しゃべるよと若い女の人が欲しいと何度も言っていた、など洗いざらいしゃべったほうがいいと父が話したこと、したことをできるだけしゃべり続けた。

 

黒画面にテロップ

 

脳腫瘍による様々な症状が表現されていますが

作品上の演出です。ご了承ください。

 

後味がとても悪かった。清一は背を向けたまま動かなくなった。自室にいた陽子もリビングに入ってきた。このままで終わらせてはいけないと思った稔は自分のこともしゃべろうとよその奥さんにキスされたこと、電車の中で変なこと(←痴漢と言え!)をしたこともしゃべったが、それ以上、何も話すことがなかった。稔はヤケ気味に兄さんが嫌い、死んでもいい…とは思わないけど、ぶん殴りたいこともあると話す。

 

茂は自身を見栄っ張りだと言い、茂が貯金がないのは理由があり、セールスの売り上げがトップだったのは商品を自腹で安く売っていたせいで、今週は14位。お父さんのことを無能だマヌケだと言ったけど、無能でマヌケなのは自分。結婚を許してもらったけど、自分の欲望に引きずられている、自信たっぷりの男じゃないと告白した。

 

陽子も話そうとするが、稔は女の子は話さなくていいと反対する。公平でしょ?と自身がつまんない、おとなしくしてて何かいいことあるかしらと話し始める。池袋にケンカしに行って楽しかった。お母さんに言って何になる? 何の解決にもならないと話す。

 

稔や茂は麗子が話そうとしたが、止める。言うのをやめようとした麗子だが、陽子がしゃべるように促す。お父さんのように脳腫瘍になったら何を話すかと考えることもあった。味気ない人生と思うこともあるが、それ以上にお父さんと一緒でよかった、あなたたちが子供でよかったと思っていると話し、それ以上はしゃべらなかった。

 

ソファに座っていた清一がみんなが座っているダイニングテーブルに来た。茂に10位以内に入ったらバーで祝杯を挙げようと言い、自身の仕事体験を語る。無理しないでいいのよという麗子に無理ぐらいしないでどうする、茂はそんなに弱くないと清一が反論した。結婚については、熱に浮かされてるもの同士が正確に相手をつかんでる場合もある。お前が決めること、手を貸してほしけりゃ遠慮はいらんぞと語りかけた。

 

陽子のことは自分で解決しなけりゃならん。家族は陽子のことを見てる。力が欲しければ貸してやろう。一人娘だからみんなお前を大事に思っている。

 

稔にはもっと勉強しろ!と一言。麗子は稔さんは随分大人になったとフォロー。清一は稔がイニシアチブを取ったと褒めた。稔は親父らしくてよかったと笑う。

 

それから5日後に出社することになった清一。陽子が学校に行き、茂が会社に行き、稔は新聞を読みながらゆっくり朝食を食べている。清一がお母さんの言うこと聞かなくちゃダメだぞと麗子が勧めるコートも着ずに出かけた。12月にコートなしは寒い。

 

3時に渋谷の南口と待ち合わせの場所を言う麗子。あれから”よその奥さんにキスしたこと”をしつこく聞かれ、親の口から家庭教師を辞めると伝えたいと稔と一緒に生沢家に行き、麗子から正式に断った。家族になんでもベラベラしゃべるもんじゃないなと思いながら、出された柿を頬張る稔。

 

お、初めて高校内部が出てきた。担任の先生から教室に呼び出された陽子は先生からテニスクラブに入らないか?と勧誘された。母のせいだと勘づく陽子。先生はお母さんが言ってるわけないじゃないと笑うが、陽子は勧誘を断った。稔にはお母さんがやったことだと疑っていると話す。

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先生は「男たちの旅路」の田中先任長の金井大さん。

 

新島家

麗子は藤森と一緒に料理を作っている。茂は帰ってきて、来てたのか?とデレデレ。

 

清一の部屋に行った稔は茂のことを愚痴る。麗子は真理衣が来てからウキウキしてる感じ。寝転がっていた清一が起き上がってタバコを吸う。

 

稔は津田と待ち合わせてデート。

 

稔のナレーション<一つの夢から覚めた気がする。そう、やはり何も起こらなかったとは言えない>

 

ダイニング

清一も麗子の革細工を始めた。ほほ笑ましく見ている麗子。

 

稔のナレーション<僕は前より家族に大きな期待はしないようになったと思う。でも家族が嫌いになったんではない。妹もそして兄貴も何だかんだと物悲しいくらい一生懸命生きてるなあと年寄りじみた考えが湧いてくるのだ>

 

エキスパンダーで体を鍛えている?陽子。部屋で寝っ転がっていた茂がうわーッと大きな声を出して起き上がる。

 

稔はまたデート。稔の格好はいつも変わらないけど、津田は真っ赤な帽子と赤いマフラーに黒づくめの格好。

 

稔のナレーション<そして、僕はこの大きい彼女と結婚して尻に敷かれて一生終えるのかもしれないとかすかな恐怖を感じながら毎日を送っているのである。もっとカッコよく終わればよかったんだけど、時代が悪いのか、僕が悪いのか、そんなわけなのである>

 

楽しそうな稔の笑顔。(終)

 

思いがけないとかいうから、何が起こるかと思ってたけど、平和に終わってよかった。稔と津田のカップル割と好きよ。

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そしてまた思い出す「詐欺の子」。桃井かおりさんと小倉一郎さんが夫婦役だったんだよぉ。でも、夫は特殊詐欺に遭い…

 

ナレーションで稔は津田を”大きい女”扱いしてたけど、桃井かおりさんは162cmとプロフィールで見たし、「男たちの旅路」でも大きい女扱いされてた。第4部出演の岸本加世子さんが随分きゃしゃで小さく見えたけど153cmか。まあ、それに比べれば大きいけど、それでもねえ。陽子役の高沢順子さんは165cmなのにね。

 

高沢順子さんは1年後の「わが子は他人」ではさらに大人っぽくなってたけど、あのドラマだとしゃべり方のくせがさらに強くなってたように思う。

 

名作といわれる「岸辺のアルバム」の後だったけど、こっちはこっちで好き! 小林桂樹さんも小倉一郎さんもホントにうまいなと思ったし、ちょこっと出てた江川医師の伊藤孝雄さんもよかったー。

小野木…江川医師役の伊藤孝雄さんが昨年8月にお亡くなりになっていた。

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亡くなったのが8月14日。「別れて生きる時も」の再放送が8月19日から。それまでも知っていたけど何しろ小野木のインパクトがすごくて…でも江川医師みたいな役もハマってる。同郷といっても岩手県は広い…そんな中、今まで知ってる県の有名人で一番地元が近くて、ちょっと親近感を持っていた。テレビで東北人を演じたことあるのかな? 伊藤孝雄さんの東北弁を聞いてみたかった。

 

来週から「沿線地図」。今、再放送を見ている「ありがとう」第2シリーズで夫婦役の児玉清さんと河内桃子さんがまた夫婦役なのね。見る! 

 

山田太一さんの過去作を調べるほど見たい作品が増える。同じ人間の歌シリーズで小林桂樹さんと小倉一郎さんが再共演した「もうひとつの春」も見たいし、田宮二郎主演の「知らない同士」も面白そうだなあ。あ、田宮二郎さんといえば「高原へいらっしゃい」も見たい。

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そういや、以前、日本映画専門チャンネルで見た「深夜にようこそ」も全4回と短いながら面白かったよ。「おやじ太鼓」の愛子さんも出演してた。まだまだ昭和ドラマの再放送が続きますように。字幕が無理でも配信があるとありがたい。