TBS 1973年10月11日
あらすじ
不良グループに、「陽子(高沢順子)をグループから抜けさせてほしい」と訴える稔(小倉一郎)。黙って稔の話を聞いていたリーダー・津田(桃井かおり)は…。
2024.12.23 BS-TBS録画
稔「僕は大学の2年生だが、元々頭がいいほうではないので話を要約するのは得意ではない。もうこのドラマも6回目だ。そうするとここで5回分をまとめて説明しなければいけないわけだけど、そういうことはできるわけはないので厚かましいようだけど、そろそろこのドラマを見てくださる方々がなるべく毎週見損なわないで見ていただきたいと思うのです。要するにこのドラマは一口で言えば平凡なわが家5人の物語だ。平凡な一家で、しかし僕にとっては語るに足るような気がするので、おしまいまでお話しようと思います。僕はちょっと今気持ちが落ち着かないんです。なぜかというとこれからお話するところは、とても大変だったんです。思い出しても喉が渇きます。僕は不良グループへ入った妹をたった一人でそのグループの本拠に乗り込んで僕の妹を救い出そうとしたんです」
おお、今日は生ナレーション! カメラに向かって視聴者に向かって語りかける稔!毎回、オープニングが楽しみになる。
企画:木下恵介
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脚本:山田太一
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音楽:木下忠司
主題歌作詞:山田太一
歌:中新井節子
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清一:小林桂樹
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稔:小倉一郎
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茂:林隆三
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陽子:高沢順子
唐木:火野正平
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津田:桃井かおり
遠藤:四方正美
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杉本家老婆:井上千枝子
スナックの主人:山本武
スナックのおばさん:宮内順子
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女子学生:内田友子
高宮千尋
浦野啓子
西山厚子
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女子学生:須崎泰代
岩橋敏子
エースプロ
東京新社
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由利子:緑魔子
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麗子:久我美子
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プロデューサー:飯島敏宏
酒巻武彦
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演出:井下靖央
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制作:木下恵介プロダクション
TBS
スナックの2階
ギターをつま弾く由利子から何の用か聞かれた稔は、ここに来る客に用があると言う。由利子は経営者の妻でどうして2階を貸すのかという稔にあの子たちは客だからしかたないと言う。由利子は陽子たちの学校の先輩。稔はバナナジュースを注文した。
津田はバナナジュースを持って2階へ上がり、稔にバナナジュースを渡した。由利子は、あんたたちを立ち直らせたいんだってと言って席を外した。
君たちはちっとも似合わない、君たちが優しいほうが好きと言うが、津田たちは、はやし立てるだけ。陽子が稔をビンタすると、稔もビンタし返した。稔が兄と知らない遠藤も稔をビンタした。しかし、津田がとにかく話を聞こうと止めた。
ついに稔は陽子の兄と明かすと、陽子は痴漢のことをバラすと言うが、番長の津田は陽子は今日から仲間じゃないから連れて帰んなと陽子を突き放した。
遠藤役の四方正美さんは子役から活躍されてたのね。
陽子と家に帰った稔は、妹を思う兄の熱意に負けたのだろうといい気分だったが、ひとりで8時に渋谷に出てこいと番長の津田末子から電話があり出かけた。
稔が出て行ったあと、清一が帰宅。麗子は革細工が忙しい。疲れた連発の清一は麗子に話しかけるが、麗子は内職に夢中。清一は熱いお茶が飲みたいねえと言うが、麗子は一拍遅れて魔法瓶に熱いお茶が入っていると言う。自分でいれりゃあいいじゃんねえ。
清一は陽子の部屋へ。部屋に鍵をかけていた陽子は慌ててドアを開けると窓を開けっぱなしにしていた。まあ、タバコ吸ってんだろうな。陽子は清一が酒臭いと言い、机に向かって勉強していた。ベッドに寝っ転がった清一はタバコ臭いなと言うので陽子は逆ギレして、お母さんの話し相手になってと部屋から追い出した。
スナック
ガランとした渋谷のスナックに8時半すぎて現れた津田は制服ではなかった。ミートソーススパゲティを注文し、稔も同じものを注文した。
山本武さんは「岸辺のアルバム」でも「幸福相談」でも社長役。
なぜ私を痴漢したのかと聞く津田に魅力があるからじゃないかなと答えた稔に、陽子を仲間に入れない、他の不良グループにも入れさせないように声をかけると約束したが、あんた次第だとも言う。津田は、あんたに魅力を感じたとつきあうように言う。くわえたばこで「どうなの?」 稔は「あ、はい」と返事した。
妹のためにもつきあうことにした稔は津田と夜の街を歩き、手を握り合った。
唐木に話すと大笑い。いいなあ、こういう友達。
スナックに来た陽子に津田は家族にバレたらおとなしくするっつったろ!と追い返した。仲間たちは入れてやろうよと言うものの、津田は兄貴と約束したと考えを変えなかった。
家庭教師先の杉本家や自宅にも電話をかけてくる津田につきあう稔。
ある夜、電話が鳴り、イヤホンしてテレビを見ていた陽子に電話に出るように言う麗子だったが、稔が慌てて出た。柄シャツにジーンズは若者っぽいけど、出かけるときのハンチングに肩掛けカバンはじいさんっぽく見える。陽子に恋人と遊び歩いて勉強してないと責められるが、麗子はガールフレンドの一人くらいと落ち着いている。それでも陽子は稔にガールフレンドを紹介しなさいと怒っている。
日曜日、のんびり起きた稔だったが、窓を開けると茂は早く閉めろ!と怒鳴りつけた。茂の体を踏みつけ、稔は「どうもすんずれいしました」。カトちゃんだね。同じ1973年の「思い橋」でも桂が言ってたような気もした。
今日の稔のパジャマは、また違うな。
稔は麗子に話しかけたが、麗子はいつも家にいるのが当たり前と思わないで!とキレる。母は若く見えるが更年期障害というか機能障害なんだと察する。
台所でうがいしようとした稔は麗子に洗面所に行きなさいと言われ、洗面所に行くと清一がヒゲを剃っていた。これから出かけてできる仕事を探している。
部屋に戻って着替えた稔は茂にお母さんにサプライズをしようと言うが、話に乗ってこない。寝起きで布団でタバコ吸うなよ~。陽子にも夕飯までには家にいるように言う。夕飯時にみんなで集まって、お母さんに夕飯作らせるんじゃありませんように。
稔は麗子に花を贈ろうと思った。喫茶店で唐木と待ち合わせし、実家が洋品店の唐木から後払い3割引きでカーディガンを買った。
夜、麗子がご飯だと家族を呼んだ。稔はハッピーバースデーを歌い、カーディガンを渡し、陽子はピンクのカーディガンの花束、茂と清一は感謝の言葉を贈った。サプライズは夕飯作ってあげたほうがいいと思うんだけどな~! 陽子は稔がサプライズの話をしたときに1人のほうが夕飯作らなくて済むからいいんじゃないと言ってたけど、ホントそう。キリンビールで乾杯。楽しいのは食べるだけの人だけ。
稔と津田のデート。津田は稔に心がこもってないと言い、稔は津田に引っ張られるように歩いて行く。(つづく)
男性の考える女性が喜ぶと思うサプライズって何か物を贈るなんだけど、そうじゃなくて、大変なんだと思うなら家のことをやってあげるからねでいいのにね。でも、めんどくさいことは分かってて、簡単に自分がいい気分になれるのは物を買うことなんだろうな~。サプライズに少しがっかりした。優しさがずれてる。
