TBS 1978年4月14日
あらすじ
憎むべき男、清川(高橋昌也)が自分の実の父と知った恵子(山口百恵)の驚きは大きかった。恵子はその夜、志摩家に戻る気になれず、萩野(石立鉄男)の幼稚園に泊まる…。
2024.12.23 BS-TBS録画
脚本:今井詔二
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志摩恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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吉川総一郎:井川比佐志
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志摩邦夫:鈴木瑞穂
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志摩登喜:真屋順子
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高梨三郎:夏夕介
松崎:大石悟郎
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大沼:藤木敬士
不良:佐久間宏則
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萩野克己:石立鉄男
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高山彰
吾桐芳雄
後藤哲太
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若杉:石橋正次
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清川健夫:高橋昌也
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:野村孝
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
「私の本当のお父さんはあんたなんかじゃない!」と恵子は叫び、その場で膝から崩れ落ちた。「私の娘だって言うんだろう」と笑い出す清川。怖っ! 父親と思わなくていい、志摩家の養女で意のままに動いてくれればいいと言われ、店を飛び出した恵子。
クラブで松崎と会っている清川は疲れた様子。志摩局長から手を切ると言われ、揺さぶってみることにした。
恵子はみどり幼稚園に勝手に入り込み、手にかぐや姫の絵本を持っていた。かぐや姫は竹から生まれて幸せだったのかも…と萩野先生にすがって泣きだした。
志摩家に連絡した萩野は泣いてるだけで理由を言わないので恵子を泊めたいと言い、信夫は了承した。近くで聞いていた登喜は夫を放り出して別の男のところに泊まるなんてと嫌みを言う。
恵子は父親が清川健夫であることを萩野に伝えた。恵子にとって萩野は父親的存在なのか。せめてお兄さんくらいの歳じゃない!?
志摩家に一緒に帰った萩野と恵子。萩野は恵子をホームシックだと言い、萩野自身は兄と妹のようだと例えた。やっぱりそうだよね。登喜は萩野が独身でいることの意味を問い、恵子には赤線で生まれた血が騒ぐのかしらね?と嫌みを言い、萩野を怒らせた。
吉川家
東日本化学?の重役がゴルフに行ったという情報をつかんだ総一郎は仕事をもらいにコンペに行った。
通産省の廊下
清川が東日本化学の社長と一緒に会わないかと邦夫に持ち掛けたが、もう巻き込むなと関わりを断とうとした。邦夫は選挙に出るのをやめ、定年まで勤めあげようと思っていると言うが、清川は自身を執念深い男だと言い、信夫君によろしくと去っていった。
屋上
同僚をビンタした信夫。同僚は俺に当たるのはお門違いだ、これを書いたやつに言えと
「志摩恵子の
血は汚れている」
という投書を見せた。
同僚の高山彰さんは「男たちの旅路」第4部3話では駅員役。車椅子を持ち上げた人かな? 何となく顔を見たことある気がした。
志摩家
信夫の上司の家に「志摩恵子の血は汚れている」という投書が届いており、邦夫は清川がやったと思っている。申し訳ありませんと謝るしかない恵子。
部屋に戻った恵子に清川と血がつながってるわけじゃないしと信夫に言われ、真実を言いだせなかった。
新日本海運
志摩の家を苦しめるのをやめてくださいと清川にお願いに行った恵子は「お父さん…」と呼びかけた。少し動揺の見えた清川は「よしてくれ。確かに自分の子供が出来たと知ったとき、まだ純情だった私は飛び上がらんばかりに喜んだ」と本音を漏らす。
しかし、20年もたてば人間は変わる、突然現れた娘に愛情はわかないと言う。お前はお前、私は私、やりたいようになると恵子を追い返した。
会社を出て、志津子と再会し、恵子は公園のベンチで清川の気持ちが変わるのではないかと少し期待していたことを話した。志津子と清川が出会ったのは、今の信夫と恵子くらいの歳で清川は小説家志望の学生だった。いつも小さなメモにストーリーを書きつけていて、帰るときに忘れていくので、志津子が持っていくと柳の下で待っていた。清川なりに志津子が息抜きできるように気遣いしていた。そんな清川に好意を持ち、志津子は赤ちゃんができてどうしても産みたいと思った。
港
もめてる船員たち。この中に本田博太郎さんらしき人見つけた! セリフをしゃべっている船員の左隣の短髪の人ではないかと。総一郎が現れ、地面に座り込んだ総一郎は俺を殴りたければ殴れ、信用してくれと訴えた。三郎たちの手下が総一郎をけしかけるようなことを言うが、大沼にお前たち見かけない顔だなとバレた。
三郎は逃げようとしたが、若杉が捕まえて、総一郎に差し出した。若杉は俺流に第三吉川丸が沈んだ理由を確かめると言い、総一郎は分かったら戻って来いと豪快に笑った。親分肌だね。
クラブ
邦夫は嫌がらせをやめるように言うが、清川は東日本化学に口添えするように頼んだ。新日本海運に仕事が決まればいいというより、吉川海運に仕事を取らせたくない、吉川を再起不能に叩き潰す、復讐で、それが達せられれば死んだっていいと言う。
総一郎も店に来て、テーブルの下に盗聴マイクを仕掛けていたと笑う。それは冗談だが、紛らわしいことはやめることだと警告した。邦夫は恵子から聞き出そうとしていると言うが、清川は別居を勧める。
志摩家
登喜は別居に反対。邦夫は同じ屋根の下に恵子がいることを警戒している。登喜は清川と縁を切ったらいいと言うが、邦夫は吉川の復讐に燃えている清川の陰気な冷たい目を忘れられない。登喜は恵子にだけ出て行ってもらえばいいと提案。
吉川家
総一郎は志津子に生き証人に会わせてほしいと頼んだが、志津子は何も答えられなかった。それにしても志津子の衣装、好きだわ~。全身黒のドレス。細身だから似合う。
志摩家
登喜は恵子だけ出て行ってほしい、邦夫はマンションの権利金など出すから2人で別居してほしいと頼んだ。信夫は父が清川との関係を深めたいために追い払いたいだけと反発し、この家に残るのは僕たちのほうだと言う。怒りで立ち上がった邦夫に「殴れますか?」と聞いた信夫は、しっかり殴られた。信夫は清川が父をあんなふうにしてしまったと清川家へ向かった。
清川家
志津子が恵子を巻き込まないように頼んだが、そこに信夫が現れた。
恵子はタクシーに乗ってどこかへ。
清川家
信夫は恵子との関係を取り消してくださいと頼んだ。投書のせいで過去を取り繕うようなことはなくなった、法務省の友人に頼むと言うが、清川は恵子が実の娘であることを明かし、志津子も事実と認め、恵子への気持ちは変わらないでくださいと頼んだ。
人間という感情がないんですか?と問う信夫に私は鬼、悪魔、吉川総一郎に父を陥れられてから鬼になったと語る。海運会社社長だった清川の父の会社を総一郎に乗っ取られた。清川の父は作家志望の清川に見切りをつけ、ゆくゆくは総一郎に会社を任せようとまで思っていたが、総一郎は清川の父をだまし、ぼろ雑巾のように投げ捨てた。その上、愛した女性は総一郎の妻になっていた。どちらかが倒れるまで復讐は終わらない。
清川の言葉に信夫も志津子も何も言いだせなかった。恵子も廊下で聞いていて、清川は志津子に離婚を勧めたが、吉川のことは関係ないと出て行った。これからは信夫君を信じればいいと言う清川だが、信夫はうつむいたまま。
なぜ君だけがそんな過去を背負っているんだ、僕もその過去を背負う、それしかないという信夫を見て、これ以上負担をかけたら壊れてしまいそうだと恵子は思った。
みどり幼稚園の萩野デスクの上に封筒が並ぶ。
志摩信夫様
志摩邦夫様
志摩登喜様
志摩佐智子様
清川健夫様
吉川志津子様
吉川総一郎様
吉川真砂子様
吉川洋一様
萩野克己様
私は皆さんの前から消えます。もし、私の死を少しでも悲しんでくださるのなら、もう二度と争いはやめてください。お願いします。
遺書って一人一人に書かないとなんないのかー。
靴を脱ぎ、海に裸足で入っていく恵子。どんどん歩きだし、頭まで海に浸かった。(つづく)
