本日は#山田太一 さんのご命日💐
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) November 28, 2024
没後1年を偲んで
珠玉のドラマ作品をお届け📚
「#男たちの旅路 第4部」全3話
◆11/29(金)午後5時30分~ほか
異なる世代の反発と共感、和解を描いた
伝説のドラマシリーズ✨
傑作と名高い「車輪の一歩」を含む第4部🙏#鶴田浩二 #水谷豊https://t.co/2A8Cbguj7w pic.twitter.com/nUNQEaNgwQ
NHK 1979年11月17日
あらすじ
杉本(水谷豊)の尽力によって吉岡(鶴田浩二)は帰京するが、杉本は姿を消してしまう。吉岡は一警備員として働くことを希望し復帰するが、かつてのような覇気がない彼の様子に鮫島(柴俊夫)らは心を痛める。一方、根室で知り合い上京した尾島兄妹(清水健太郎・岸本加世子)は同じ会社に就職。しばらくして兄・清次が配属された港の倉庫に、研修担当でもあった上司の磯田(梅宮辰夫)が深夜訪ね、車を貸すから、しばらくその辺をドライブして来いという。不審に思った清次がこっそり見ていると、そこでは倉庫会社の主任と磯田が立会いのもとに倉庫が開けられ、荷物の一部がすり替えられていた。
2024.11.29 日本映画専門チャンネル録画
山田太一シリーズ
船の汽笛。アパートの外で信子が様子をうかがう。鮫島がいいから始めようと、信子を部屋に入れた。小田社長からビールを勧められても断る信子。田中先任長からも1杯ぐらい…と言うが、兄の清次から未成年だからと止められていた。当たり前。ん? 信子って二十歳過ぎてるんじゃなかった?
アパートの一室に吉岡、鮫島、信子、小田社長、田中先任長が集まり、テーブルの上にはビール瓶などが並べられていた。よく帰ってきてくれたと吉岡の帰京を歓迎する小田社長。杉本陽平と尾島清次は遅れているが、先に歓迎会を始めようとした。そこへ清次が一人で来た。
清次は陽平に迎えに来いと言われ、アパートに行ったが、部屋の中のものを処分してカバン一つになっており、清次に退職届を預けていた。前回、気動車に乗った陽平の回想。鮫島は退職届の中身を確認した。
退職届には「思うところあって規約違反ですが退職させて頂きます」しか書かれていない。陽平は清次に「これ以上のつきあいはベタベタしそうだから消えます」と吉岡あての伝言を頼んでいた。ここでオープニング。
脚本:山田太一
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音楽:ミッキー吉野
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演奏:ゴダイゴ
擬闘:林邦史朗
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吉岡晋太郎:鶴田浩二…字幕黄色
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鮫島壮十郎:柴俊夫
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尾島清次:清水健太郎…字幕水色
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尾島信子:岸本加世子
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磯田順一:梅宮辰夫
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田中先任長:金井大
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横沢:小鹿番
南條:加藤健一
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永井:蓑和田良太
中年男:右京孝雄
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研修生:奈辺悟
原敏晴
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研修生:山崎優子
三宅悦子
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バーテン:鈴木陽
スター:森卓三
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捜査員:加藤正之
酔っぱらい:須永康夫
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他に
鳳プロ
劇団いろは
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回想の陽平:水谷豊
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小田社長:池部良
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制作:沼野芳脩
後藤英夫
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演出:富沢正幸
テーマソングが流れる間にも物語は進行する。ガードマンの研修を受ける尾島兄妹。信子はブルマみたいなので走ってる。岸本さんは小さくて華奢。
それにしても、最初のシリーズからメインの若者がどんどんいなくなる。残ったのは鮫島だけ。
工事現場の警備を始めた吉岡のところへ鮫島と田中が訪ねてきた。吉岡は、鮫島が司令補と呼びかけると、今は平の警備員だと言う。
研修室
鮫島から城北警備会社から移ってきたという磯田士長を紹介された。梅宮辰夫さん、テカテカだな~。吉岡は1か月半、新人研修を受けてきた新人ガードマンたちに心得を語る。
休憩中、研修生たちは尾島兄妹にあんな人のどこがすごいの?と聞かれまくるが、尾島兄妹はまだすごさを知らずにうまく説明できない。
居酒屋
陽平みたいなヤツいないでしょ?と鮫島に聞かれる吉岡。陽平の回想シーン。突然、辞めてしまった陽平が信じられない鮫島は吉岡に司令補に戻ってもらわなければ困りますと言う。吉岡は若者を叱りつけたりすることが億劫になったと語る。
プールのあるホテルの警備につく清次。ドアが開いていたので部屋の中へ呼びかけると、すぐ外へ出るから大丈夫だよと男の声がした。
外へ出て、プールにいる水着姿の女性に見惚れていた清次は、いちいち磯田の注意の言葉が浮かぶ。様子を見に来た磯田に報告する清次に磯田は自分の体験談を語る。
尾島兄妹のアパート
尾島兄妹は夕食をとりながら、磯田のことを語る。信子の警備先の展覧会場へも来て、微笑を浮かべた。案外話せる人だと語り合う。
吉岡のアパートに尾島兄妹、鮫島が来た。
喫茶店
鮫島は尾島兄妹にもっと吉岡を頼りにしてるところを見せてほしかったが、尾島兄妹は磯田のほうが魅力を感じると言う。信子は鮫島が磯田に対してライバルだからやきもち焼いてる~という。全然歳も違くないか?
磯田は根室の海とは違うかもしれないが、と尾島兄妹を横浜の海まで車で連れていくなど面倒を見た。
アパート
あの人、私に気があると思う?と磯田にウキウキしている信子。
港
永井という警備員から指導を受ける清次。夜勤していると磯田が車で巡察指導に来た。磯田は清次に自身の車でドライブしてきたらどうか?と提案した。最初は断ったもののお前はピリピリしすぎている、人の厚意は受けるものだと言われて車で出かけた。
真っ暗な倉庫前で待っている磯田と倉庫会社の主任の横沢。倉庫の前にトラックが来て何かしていたのを見た清次。
信子に言うといいことしてるわけないじゃない、お兄ちゃん舐められたのよと言われ、翌朝、社長室に向かったが、社長室から磯田が出てきた。磯田は清次を車に乗せ、ウイスキーの詰め替えがあった、それを社長と話し合っていたと清次に説明をする。清次はゆうべ、あんたらがやっていたことを見たと正直に言う。
信子は鮫島、吉岡に報告。社長が判断するだろうと言う吉岡。
バー
何者かと電話している磯田と席についている清次。
社長室
鮫島と吉岡が社長室へ行くと尾島兄妹のどちらも来なかったと言われた。
バー
南條というスコッチのセールスマンも同席し、清次に説明する。「悪(わる)」とやり合うならこちらも「悪」にならなきゃいけないと熱弁。税関の品質検査の前にウイスキーを詰め替える。会社のため、メーカーのためと正当化し、目をつぶってもらえませんかと清次に頼む。
清次は刑務所行きになるようなことを磯田も横沢も報酬をもらってないのか聞いた。少し離れた席には横沢もいて、横沢は南條は妹の亭主なので無償で協力していると話す。磯田も何ももらっていない。清次を配置したのは世の中を知ってるから、分かってもらえると思ったと磯田が言う。
尾島兄妹のアパート
吉岡と鮫島が来ていた。清次はいいんです、終わったんですとごまかす。倉庫の戸が開いたのは見間違えだったと語る。吉岡は社長が磯田に聞くだろうとそれ以上、追及しなかった。
夜、信子は清次に事情を聞いた。黙ってろって、お金もらったんでしょう?と責める信子に俺はそんなに安っぽくないと言い返した。
翌日、黙ってれば共犯、知ってることは社長に言ったほうがいいと言う信子に大人には事情があると磯田にされた話をする。
バー
終戦直後の「闇」って知ってるか?と清次に聞く磯田。配給以外に食べ物を求めることは法律違反だったが、それだけでは生きていけなかった。配給だけしか食べなかった人は死んだ。大半の日本人は法律違反をして生き残った。
信子は生きるか死ぬかの時代とお酒の話は全然別!と社長に言いに行った。
社長室
小田社長は磯田からすべて話を知ったうえで信子の話を突っぱねた。誰にも言うな、警察にも言うな、このことは忘れろと怒鳴る。
がっかりした尾島兄妹。
吉岡のアパート
小田社長は、いい子だから、どなって終わりではかわいそう、後味が悪いと吉岡に語り、尾島兄妹に会ってほしいと頼んだ。
緘口令が敷かれて、磯田は今まで通り働いている。社長から吉岡が尾島兄妹に会ったか気にしていたと鮫島が伝えに来た。鮫島は倉庫のことは納得していない。
尾島兄妹のアパート
吉岡が社長の伝言を尾島兄妹に伝えた。一番の理由は会社がうまくいってないため、管理職が倉庫破りをしていたと発覚したら致命的なダメージになる、そして、倉庫の主任が会社を助けてくれた。3つめは大口の倉庫会社との契約をなくしたくない。ここまでが社長の伝言だと言うと、清次は仕方ないと納得したような態度を見せた。
しかし、吉岡は、こういうようなことはうやむやにしてはいかん!と怒る。吉岡は明日の朝、社長室に行くと言う。一緒に行くと即答した信子。
翌朝、吉岡、尾島兄妹、鮫島が本社へ向かう。エレベーターを降り、正面にいたのは磯田。
社長室
磯田も同席して、社長と話す。警察に話して、私が逮捕されて、誰が得をするのか?と磯田が言い、法律がそんなに大事ですか?と吉岡に聞き、事情を考えない正義漢は手に負えないとあきれる。こんなことに目くじら立てて生きていけません、これが普通。
会社のためを思うなら、こんなことをするべきじゃなかった。代わりの契約を取ればよかったと吉岡が反論。
会社はできるだけのことをしよう。弁護士や経済的なことはできることをすると磯田に言い、警察に突き出すことに考えを変えた社長。
長い目で見ればグズグズ腐っていくよりいいはずだと言う吉岡を何度も殴りつける磯田。パンチが重い。
帰りのバス停。殴りたいだろうと思って殴らせた吉岡を鮫島も清次も気付いていた。中野駅行きのバスに乗り、走りだした。(つづく)
まぁ、闇と比べるのはどうかと思うけど、戦争を知らない世代だと納得しちゃってたかも…すぐだまされちゃう。ちょうど昨日は「シャツの店」も見ていたので、セクハラ三昧の周吉と違い、吉岡さんいいなあと思った。今回は悦子の話も出てこないので、ひたすらかっこいい吉岡さんだった。