TBS 1972年3月9日
あらすじ
一方、儀介(伊志井寛)は、龍之介(児玉清)と章子(河内桃子)の仲を和解させようとしたが、章子の気持ちもはっきりせず、龍之介も話しあおうとしないためうまくいかない。そして章子の出現は、希(大空眞弓)の心を重くしていた。息子の太(水野哲)は章子の後を追うのだが、龍之介たちの問題はまだ解決しそうにない。その日は休日だったが、新(水前寺清子)はふと小児科の病室に入った。親の見舞いもなくさみしがっていた子どもたちをみて新は歌を歌ってはげました。
2024.11.28 BS12録画
部屋を出ていった新が寮を出たところで十病院はここでしょうかと訪ねる女性と会った。寮の名前は春秋荘。ここでオープニング。
作:平岩弓枝
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音楽:平井哲三郎
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こころの詩(うた)
作詞:サトウハチロー
作曲:佐良直美
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古山友(こやまゆう):山岡久乃
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水戸浄子(きよこ):上村香子
斉藤小雪:小鹿ミキ
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郵便屋:柳谷寛
きみ:大鹿次代
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十儀介(つなしぎすけ):伊志井寛
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十龍之介(つなしたつのすけ):児玉清
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十鉄之介(つなしてつのすけ):岡本信人
十太(つなしまさる):水野哲
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十章子(つなししょうこ):河内桃子
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店員一夫:山崎猛
店員和子:金長晴子
エースプロ
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佐久間貴子(さくまたかこ):乙羽信子
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千葉志津枝:長山藍子
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宮川十七子(となこ):佐良直美
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相沢桃(あいざわもも):沢田雅美
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相沢万希男(あいざわまきお):井上順之
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相沢希(あいざわのぞみ):大空眞弓
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プロデューサー:石井ふく子
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演出:川俣公明
女性を十病院に案内した新は、虎之介に会わせた。「虎ちゃん」「しーちゃん」と呼び合う仲。
新はそのままナースステーションへ。宿直で書類を書いていた婦長に虎之介とケンカしたんじゃないのとバレる。新は婦長にお弁当を届けた。婦長はお弁当の中身を見て、いつでもお嫁さんになれるわねと褒める。どういう人が好き?と聞かれ照れまくる新。
院長室に志津枝を案内した虎之介。院長も部屋に入り、新がお茶を運んできた。志津枝は友を知っており、高校生のときの新と会ったこともある。志津枝の弟が虎之介と同じ大学で友達、志津枝も看護師として虎之介と同じ大学病院で働いていたこともあった。今は姉弟とも札幌在住。
先に寝た新は友の体調を気遣い、早く寝るように言う。
十家リビング
章子がお茶を入れていた。院長は志津枝に毛ガニをもらってご機嫌。章子の母は体調が良くなったり戻ったり。章子の実家は旅館で父は亡くなり、母は旅館を閉めたくなく、病院へ入院できない。今は十家の嫁というより京都の旅館の娘という気持ちが強い。
院長室
保が発作を起こしたと婦長から知らされた虎之介。
十家
龍之介の部屋にお茶を運んだ章子はあした京都に帰ると告げ、部屋を出ていった。
相沢家
帳簿をつけている希。万希男からも桃からも心配され逆切れ。
古山家
十七子が朝から部屋に来た。同部屋の浄子が朝はパンとサラダ、昼はうどんやサンドイッチ、夜は湯豆腐か焼き魚、ご飯は軽く1杯と小鳥の餌ほどしか食べず、大食いの十七子にはつらい。バカの大食いとはっきり言う新。友が部屋に戻ってきて余分なおにぎり、豚汁(ぶたじる)を出してくれた。
日曜日に出勤していく友。
桃が新の部屋に遊びに来た。
十家リビング
ママはどこ?と騒ぐ太に困り果てる院長や龍之介。
十病院
婦長の仕事を手伝う志津枝。したけどとかちょいちょい北海道っぽい方言を入れてるのね。一段落した虎之介と志津枝は食事に出た。
公園のブランコに乗っていた太はベンチに座り、がっくり。通りかかった希が声をかけると、太がママが帰っちゃったと言った。
こころ
店員たちと仕込みを手伝う万希男。
浄子と十七子の部屋に荷物を届けに来た郵便屋は十七子の名を”じゅうななこ”と呼ぶ。母からの小包の中身は雛あられ、ひしもち、白酒。浄子は母から小包が届く十七子をうらやましがる。浄子の母は宇都宮で再婚しており、再婚相手との子供もいる。
新は何をするべきかと洗濯中の友に聞く。
十家リビング
三兄弟が揃っている。太は希がこころに連れていった。虎之介はどうして章子を京都に帰したのか?と龍之介を責める。思いやりが足りない、責任を持てと言う。実家に帰ると言うなら引っぱたいても止めるという虎之介もどうかと思うよ。
相沢家
太にラーメンを食べさせている希。虎之介と志津枝が来た。志津枝は太にあれこれ質問をする。太は6歳。字を書ける?と箸袋に名前を書かせる。
こころ
希に虎之介と志津枝の関係を聞く万希男と桃。
新は子供たちが入院している病室に行き、子供たちと遊ぶ。
十家リビング
太は明るい表情で帰ってきて、きみにお土産のシュウマイを渡した。一緒に戻ってきた虎之介と志津枝。夕方の飛行機で帰るという志津枝に一緒に働こうと言う虎之介。
病室
新は子供たちのために歌う。友は非番のくせにと新にイライラ。虎之介はいいじゃないですかと病室の外から見守っていたが、歌が終わるころ部屋に入り拍手を送る。
浄子と十七子の部屋
婦長は信州の友達からもらったというリンゴを持ってきたので、十七子は雛あられを渡した。最近、顔色が悪いと浄子の異変に気付く婦長に化粧してないからとごまかす浄子。あとで部屋に話に来てと婦長は部屋を出ていった。
十七子はもらったリンゴをかじって歌い出す。
帰り道
虎之介と新は子供たちが楽しそうだったと話し合う。新は寂しかった子供時代のことを虎之介に話した。友がちゃんとした病院の看護婦になれるのに付き添いをしてるのは少しでも時間が自由に使えるためだと新は考えていた。入院している子供たちの親も入院費を稼ぐためにパートをしている母親が多いと虎之介が言う。
子供たちの前に歌った歌を虎之介の前で歌う新。
こころ
店の忙しさも一段落つき、休憩。万希男は焼き芋を買ってきて、和子から優しいんですねと褒められた。龍之介が顔を出し、もう終わり?と声をかけた。希は今日はもうおしまいだと追い出した。
希の龍之介への態度を万希男や桃が責める。桃は龍之介にシュウマイ定食を届けに出ていくと、万希男は希に龍之介が好きなんじゃないかと聞いた。妻子ある男を好きになるほど落ちぶれちゃいないと怒った。万希男にどんぶりを取りに行かせ、一人になった希は歌い出す。うそをついていたと告白するような歌。
新が部屋に戻ったが、友はいない。婦長の部屋に行き、友の行方を聞いた。また部屋に戻り部屋をウロウロ。こたつの天板に座ってブツブツ文句を言っていると、押し入れから友が出てきた。寂しくないと言う新に友は婦長の部屋に行く準備をし始め、新たに寂しいと言わせた。(つづく)
この歌パート、なんなんだろうなあ~。