TBS 1977年12月2日
あらすじ
渋谷の盛り場で暴力団の女子高校生売春の邪魔をした渋谷恵子(山口百恵)は、暴力団員に殴り倒されて気を失ってしまった。翌朝、一人の青年が婚約者と通りかかる。
2024.11.26 BS-TBS録画。BS-TBSに赤いシリーズが帰ってきた! 赤いシリーズ5作目の「赤い激流」をスルーして6作目の「赤い絆」が始まります。赤いシリーズで一番平均視聴率が高かったらしい。
オリジナルのまま放送しておりますので、
番組中の表現は当時のものです。
ご了承ください。
夜の街を歩く女性3人組。同じくらいの年頃の女性のあとをつける。3人組の中心にいるのが山口百恵さん演じる恵子。言っちゃなんだが、今までのお嬢様役より、ちょっとワルそうな感じがハマっている。
地下駐車場に着いた女性。車の前で待っていた若い男がスーツグラサン男から現金を受け取りニヤニヤ。現場を見ていた女性3人組が男たちに近づき、女性を救出。しかし、恵子だけが男たちに捕まり、殴る蹴るの暴行を受けた。
車から路上に棄てられた恵子の体に冬の氷雨が打ちつける。ここでオープニング。
脚本:佐々木守
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渋谷恵子:山口百恵
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志摩信夫:国広富之
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吉川総一郎:井川比佐志
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志摩邦夫:鈴木瑞穂
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吉川真砂子:岡まゆみ
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小島よね:園佳也子
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吉川洋一:長谷川諭
小島明子:斎藤友子
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高梨三郎:夏夕介
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萩野克己:石立鉄男
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エミ:山本百合子
ジュンコ:舛田紀子
不良:佐久間宏則
不良:曽根孝志
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桜庭美和子
日笠潤一
擬斗:西本良治郎(JAC)
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志摩登喜:真屋順子
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清川健夫:高橋昌也
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吉川志津子:左幸子
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プロデューサー:春日千春
野添和子
山本典助(TBS)
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音楽:菊池俊輔
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主題歌:赤い絆(レッド・センセーション)
作詞:松本隆
作曲:平尾昌晃
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協力:株式会社コスガ
銀座ふそう
ドヴィスマン紳士服
鈴乃屋
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ナレーター:城達也
協力:ホリプロダクション
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監督:富本壮吉
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製作:大映テレビ株式会社
TBS
演歌っぽい力強い曲調の主題歌だったな~。そして、これまで見た赤いシリーズとはキャスト一新って感じだな。のちの「少女に何が起ったか」を見た世代としては石立鉄男さんは懐かしいけどね。キャストクレジットは手書きのほうが好き。
朝まで路上に横たわっていた恵子は近くの教会の鐘の音で目覚めた。
朝から結婚式の相談に来た信夫と真砂子が教会から出てきた。死んでるんじゃないかしら?と言う真砂子だったが、信夫は真砂子を先に帰して、恵子をアパートまで送った。一緒にいた女の子たちは一緒に暮らしてるのかな?
信夫の顔を見て、逃げ出す洋一。誰が誰だか!?
吉川家
真砂子の両親、志津子と総一郎が信夫を歓迎した。信夫は外交官で真砂子と結婚後、研修のために外国へ行く。洋一は吉川家の息子。
恵子たちのアパートに来た洋一は、一人で寝ていた恵子にナイフを向けたが、萩野先生が恵子を訪ねて来たので逃げて行った。萩野先生は恵子に学校へ戻って保母の資格を取らないかと説得する。恵子は小島なのに渋谷と名乗ってるのね。
部屋を出た恵子は、萩野の経営するみどり幼稚園を遠くから見ていた。このシリーズ、保母がよく出てくる…「赤い運命」だけか。歩道橋で佇む恵子にまたナイフを向ける洋一。しかし、恵子は洋一からナイフを取り上げた。
志摩家
志津子と真砂子が信夫の実家を訪れた。信夫の母・登喜は元華族。洋一の家出から志津子は9歳で戦災孤児になって、洋一は、その血を引いていると嫌み?を言う。
恵子がアパートに帰ると、アパートの階段に妹の明子がいて、一緒にお家に帰ろうと誘う。帰り道、ラーメンを食べる恵子と明子。家出をした恵子を心配する明子は、なぜ保母学校を辞めたのか聞く。
小島家
恵子はレジから金を盗み、これは手切れ金だよと持って行こうとしたが、両親に咎められると返してやるよとお金を持たずに出て行った。恵子は自身が赤線で産まれた子、春を売る女の子供と夏の初めに知り、グレた。それまではおとなしいいい子だったらしい。
吉川家
洋一が家出したのは、お母さんのせいと責める真砂子。志津子は真砂子の実母が真砂子が産まれてすぐに亡くなったため、育ての親になった。総一郎が志津子を庇っているのが、せめてもの救い。
夜、新日本海運の専務・清川が総一郎を訪ねてきた。志津子の顔色が変わった!? 清川も何かを知ってる? 清川は総一郎に敵情視察と言って笑う。
街を歩いていた恵子をエミとジュンコが迎えにきた。洋一がヤバいものを持って逃げ、そのヤバいものに興味を持つエミたちを止める恵子。
道端でケガしていた洋一を手当てする信夫を見かけた恵子はアパートに連れて行った。洋一は白い粉を所持していて恵子が取り上げた。信夫や恵子が洋一を説得するが、二言目には「俺は自由でいたいんだ!」
洋一の仲間たちが洋一を捜し回り、恵子は信夫、洋一を連れて、みどり幼稚園に忍び込んだ。
みどり幼稚園
萩野先生は恵子に自分を大切にしろと厳しく言うが、圭子は洋一たちを連れ、幼稚園を出た。私は孤児ですと甘えてるんだと洋一たちの前で言うなよ、萩野先生!
夜の街を逃げ歩く恵子たち。工事現場の足場を降り、地下通路?へ。恵子は手を血だらけにしながら鍵をこじ開け、先に進む。
どうにか吉川家にたどり着いた洋一と信夫。真砂子や志津子は恵子が不良でタカリと決めつけ、志津子は「何が欲しいの? おっしゃい」と恵子に詰め寄り、黙って去って行った。(つづく)
昼には「岸辺のアルバム」(こちらはTverでも配信中)、そして「赤い絆」。「岸辺のアルバム」は全15話で次は同じく山田太一脚本の「それぞれの秋」をやるらしい!? 忙しくなりそう。赤いシリーズも配信してくれたらな~。
恵子、おケイは今までになく山口百恵さんに似合ってるように感じて、面白かったな〜。国広富之さんは「岸辺のアルバム」の繁ちゃんと全然違って面白い。