TBS 1985年3月23日
あらすじ
県予選の最中、ライバルの相模一高ラグビー部監督・勝又(倉石功)が、中心選手が働いた盗みの責任を取り辞任した。目標を失った滝沢(山下真司)に関係なく予選は続く。
2024.10.30 BS-TBS録画
大三郎の墓に花を供える賢治たち。墓標? 後ろには昭和五十九年十一月五日と書かれている。後日、大木、圭子、森田も3人で手を合わせる。ドラマだと作り物でも石の墓を用意するのに、このドラマは常に木の墓標だね。
グラウンド
大木が優勝できるコツを部員たちに話している。なんといってもチームワーク。いつもケンカ騒ぎを起こしてチームワークを乱していたのは大木先輩とツッコまれる。清川か?
ラグビー部は強くなり、全校生徒の注目を集める存在になった。女生徒に人気があるのは主将の平山誠。うん、カッコいい!
しかし、平山は女生徒のサインを断り、清美や明子もグラウンドに入らないように止める。岩佐校長もグラウンドに入り、チームの仕上がりを気にする。
部室では圭子と清美たちが千羽鶴を折っていた。賢治はドヤ顔でやっこさんを折り、部員たちに笑われるが、鶴を折り上げた。ここでオープニング。
滝沢賢治:山下真司
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滝沢節子:岡田奈々
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大木大助:松村雄基
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富田圭子:伊藤かずえ
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森田光男:宮田恭男
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勝又欣吾:倉石功
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杉本清美:諏佐理恵子
西村明子:坂上亜樹
滝沢ゆかり:間下このみ
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栗原昭:榊原晃
内田治男:岩本宗規
清川誠一:森勇治
広川:高山成夫
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岩佐邦靖:名古屋章
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竹下:和田浩敬
赤津真治:増村翼
矢木純平:近藤哲也
部員:佐々間英之
部員:高味一也
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相模一高の新監督:武川信介
女生徒:浅倉みなみ
女生徒:今里直子
女生徒:山岸恵以子
部員:高田暢彦
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内田玄治:坂上二郎
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脚本:大原清秀
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「落ちこぼれ軍団の奇跡」
馬場信浩 著
光文社「カッパノベルズ」より
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音楽:菊池俊輔
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ナレーター:芥川隆行
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主題歌「ヒーロー」
歌:麻倉未稀(キング・レコード)
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監督:岡本弘
キャストの中に浅倉みなみ!?
内田に呼ばれ、内田家でビデオで撮影した相模一高の試合を見ていた。この時代に撮影、すげー! しかし、監督が変わっていて一同びっくり。
河川敷
勝又監督と歩く賢治は、なぜ県大会を前に辞めたのか聞いた。中心選手が同じラグビー部員の中から時計を盗んだことが発覚した。内輪の問題なので出場停止にはならなかったが、勝又監督は卑劣な行為が許せず、その部員を退部させた。しかし、その部員には理解されず、退陣を決意した。技術も心もまっとうな選手を育て上げるのは難しい。
賢治は高校ラグビー界の大きな損失だと言うが、勝又監督は県大会期待してますよと去っていった。来週から「幸福相談」で勝又監督とは全然違う倉石功さんを見るのが楽しみ。ホームドラマだと大きな体が目立つせいか座ってるシーンが多かった。
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
県予選大会々場
第一試合
町田原高
興星商業高
第二試合
川浜高校
朝野三高
川浜高校とは対戦しないけど、よく出てくる町田原高。あ、17話で対戦してた。
相手チームから平山にチェックをかけられたものの、34-12で勝利! 2回戦、3回戦と順調に勝ち進んだ。
川浜高 対 興星商業高は48-10で勝利。
滝沢家
平山たちと大木が祝勝会をし、森田と圭子も来ている。7年経ってるのにゆかりはゆかりのまま。矢木はボロボロのシューズを磨いていた。矢木純平…2年生? 元相撲部でしょ? 平山と同じ学年じゃなかった?
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
県予選大会々場
第一試合
川浜高校
第二試合
関東商業高
桐島工業高
平山ガールズがキャーキャー応援している。
準々決勝
度重なる平山のマークに平山が変調してしまい、8-8のまま、試合終了まであと10分。引き分けだとくじ引きになる。
残り4分で平山から矢木に交代。矢木は期待以上の働きをして20-8で勝利した。この際レギュラー取っちゃえよ!と仲間たちで笑い合っていたが、平山の機嫌は悪い。
部室
賢治は無理をすれば靭帯が切れる可能性があるため、当分試合には出さないと平山に告げた。平山は大丈夫です! 出してください!と言う。花園までに回復すると言って落ち着かせようとするが、平山は納得してない様子で、矢木を敵視する。
滝沢家
平山と矢木のことを節子に話す賢治。節子がゆかりの折った折り鶴を見せた。賢治は色も形も違うが、それが個性で1本の糸で繋がっている。糸がチームワークだと言う。
準決勝の日、部室で平山は俺の分まで頼むぞと矢木の手を握る。
部員たちのミーティング中、外に出ていた明子は平山ガールズに寄せ書きした色紙を渡してほしいと頼まれ、色紙を受け取った。平山ガールズの一人が浅倉みなみか!?
準決勝
第一試合
若宮実業
川浜高校
第二試合
相模一高
佐久田工高
控室
矢木のスパイクがなくなっていた。足のサイズが同じ部員のスパイクを借りたが、血マメだらけになってしまった。ベンチで「なんだ、血マメくらい」と冷徹な平山発言が気になる賢治だったが、相手の不調もあり、試合には勝ち、同じく相模一高も勝ち進んだ。観戦席で試合を見ている勝又元監督。
部室
矢木のスパイクを盗んだ犯人探しをする賢治。ニノミヤが平山を疑うようなことを言い、3年対2年で殴り合いになった。平山も矢木を殴ってしまい、部室はわちゃわちゃ。あ、大木もいる。大木は傍観者。
千羽鶴をぐちゃぐちゃににしたことで大木がキレた。賢治は、この中に犯人はいないと断言したが、名乗りでなくていいから、そっと返してほしいとも頼んだ。
グラウンド
3年生と1、2年生で対立が深まっていた。治郎がグラウンドに来て、犯人を知っていると言う。部員たちが移動するバスから平山ガールズたちが出てくるのを目撃していた。
校長室
岩佐校長が平山ガールズを呼んでいたが、賢治は、すぐに帰した。疑われたというだけで傷つくだろうと言う。
回想
賢治の恩師・藤山の「人の心を思いやるということ、それが愛というもんや。相手を信じ、待ち、許してやること」という言葉がよぎる。
賢治は、もし犯人だったとしても、もう少し待ちたいと思っていると話した。君は刑事にはなれんね、と岩佐校長は言う。
滝沢家
節子に犯人がラグビー部員ならラグビー部を辞めるという賢治。選手に厳しくするには己にも厳しくという勝又元監督の言葉を思い出す。節子は、ゆかりが千羽鶴を折っていることを話した。宙に舞う千羽鶴のイメージシーン。
部室
平山が入ってくると、矢木のスパイクが置いてあった。そこへ矢木たちが入ってきて、平山が疑われてしまった。今度は平山ガールズたちが入ってきて私たちがやったと白状した。平山に渡す色紙を明子に雑な扱いにされ、矢木のスパイクを盗んだ。
しかし、賢治が「もう少し待ちたい」と言ってたのを聞いて改心した。
お互いにかばいあう平山たち。千葉から駆けつけた大木は謝りごっこをしていると呆れた。賢治はチームワークを教えられてなかったと言い、お互いに欠点があっても信じ抜く、心を一つにやっていこうと熱く語る。
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
決勝戦大会々場
決勝戦
相模一高
川浜高校
平山と矢木はスタメン。
前半終わって38-8。怒鳴りつけられる相模一高の部員たち。試合は川浜高校の圧勝だったが、賢治は勝又監督の相模一高と戦いたかったと寂しく思う。結果は68-12。
誰もいない観戦席にいた勝又元監督。賢治は勝又さんが監督していたら、負けていたかもしれないと語りかけた。勝又元監督は教師も辞め、実家が青森のリンゴ農家で郷里に帰り、リンゴ農家をやりながら、子供たちにラグビーを教えると言う。勝又から全国優勝の夢を託され、ガッチリ握手した。
川浜高校
優勝旗を持ったラグビー部員が凱旋。森田、大木、圭子、節子、ゆかり、治郎も来ていた。平山ガールズも千羽鶴を贈る。花園で勝つことだと決意を新たにする賢治。(つづく)
矢木が初登場した回は、まだ平山たちが1年生だと思ってたんだけどね? この回で森田と加代が卒業したけど、矢木が相撲部から転部したいと言ったのは、卒業式前だと思う。大木が2年、平山が1年。深く考えちゃダメなやつ!?