TBS 1985年3月16日
あらすじ
父親が暴力団に借金し、執拗な取り立てに心身ともに疲れ切った清川(森勇治)。怒った滝沢(山下真司)は、命を懸けて暴力団事務所に出向こうとするが…。
2024.10.29 BS-TBS録画
前回の振り返り。秋の国体で前年度覇者の城南工大高に土壇場で追いつかれ、両校優勝となったものの悔しい部員たち。練習試合の成績も芳しくない。マークはエンジョイラグビーをしてないと指摘。
“お祭りのキヨ”こと清川はムードメーカーで一人だけ明るい。
川浜高校校門前
掃き掃除をしていた賢治や甘利先生の前にコワモテの男たちが現れ、同じく掃き掃除をしていた清川に借金を返すように言い、賢治たちを殴った。その場に岩佐校長が駆けつけ、警察を呼ぼうとすると男たちは帰った。
職員室
博打で負けた清川の父。イカサマで負けさせられ、暴力団の取り立てに合っているが、清川は絶対負けませんからと力強く賢治に言う。ここでオープニング。
滝沢賢治:山下真司
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滝沢節子:岡田奈々
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甘利信之:三浦浩一
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江藤桂一:谷村昌彦
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大木大助:松村雄基
富田圭子:伊藤かずえ
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野田文義:大石吾朗
森田光男:宮田恭男
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杉本清美:諏佐理恵子
西村明子:坂上亜樹
滝沢ゆかり:間下このみ
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三上謙介:小川隆市
柳俊子:松井きみ江
水原亮:小沢仁志
内田勝:宮田州
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峰章次:岡本達哉
板倉組の男:及川ヒロオ
板倉組の男:吉中六
マーク・ジョンソン:チャールズ・モーガン
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岩佐邦靖:名古屋章
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栗原昭:榊原晃
内田治男:岩本宗規
清川誠一:森勇治
広川:高山成夫
竹下:和田浩敬
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矢木純平:近藤哲也
赤津真治:増村翼
平川ひとし
滝川龍之介
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松原重宏
刑事:加賀谷純一
刑事:加世幸一
八百屋:青砥洋
橘妃呂子
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下田夕子:和田アキ子
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内田玄治:坂上二郎
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下田大三郎:梅宮辰夫
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脚本:大原清秀
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「落ちこぼれ軍団の奇跡」
馬場信浩 著
光文社「カッパノベルズ」より
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音楽:菊池俊輔
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ナレーター:芥川隆行
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主題歌「ヒーロー」
歌:麻倉未稀(キング・レコード)
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監督:江崎実生
新楽
清川の弟妹のためにギョウザを渡す大三郎。
賢治や平山たちも店に来て、スランプだという平山たちを大三郎が励ました。
休みの度にめかしこんで出かけるようになった大三郎を浮気しているのだと疑う夕子。賢治もちょっとだけ疑っている。
滝沢家
東北製鉄の正社員になれたと報告に来た大木。母のことを考慮してもらい勤め先も仙台から千葉へ。ラグビー部は仙台にしかないんじゃないの? 治郎が来て、大三郎が開店前のキャバレーにいたことを目撃したと言いに来た。真実を確かめようとする賢治と大木はキャバレーに向かう。
大三郎は社会人ラグビーチーム「川浜・浜っ子クラブ」を発足しようとしていた。様々な職業の男たちが集まり、その中には内田勝や今はトラック野郎の水原がいた。おお、水原再登場!
喫茶店
川浜高校ラグビー部の監督で手いっぱいの賢治は「浜っ子クラブ」のコーチをマーク・ジョンソンに頼んだ。マークは日本のスポーツは盛んに見えて、学生、実業団、自衛隊しかなく、いろいろな職業の人がエンジョイするのがスポーツだと言う。
河川敷で練習を始めた浜っ子クラブ。休みの大木も千葉から練習に加わる。ランニングしていた川浜高校ラグビー部の面々も練習を見学。ミスしない方法を聞かれたマークは動かなければミスをしない、それでは死んでるのと同じこと。動けばミスをする、のびのび楽しむことだと言う。水原は仕事で途中で抜けた。時間のない中、ラグビーを楽しむ人々を見て、練習が義務になっていたと気付く賢治。
清川家
清川が帰ると借金取りが家にいた。家をめちゃくちゃに荒らし、清川を殴る男たち。
翌日の練習試合でスランプを脱した部員たち。しかし、今度は清川が不調になった。清川は板倉組から逃れるために引っ越そうとしていた。親父がなんとかしろ!
新楽
浜っ子クラブに行く大三郎の体を心配する夕子から逃れて、大三郎が店を出ると、清川が賢治が板倉組に行ったのではないかと心配しているところに出くわす。
自転車で板倉組に向かう賢治を力づくで止めた大三郎ノーヘルバイクで走り去る。
板倉組の3人と歩いているところを玄治が話しかけた。
川浜総合病院
ベッドに寝かされている大三郎。病室に夕子が付き添い、賢治たちも入ってきた。目を開けた大三郎は「今年、全国優勝しますよ」と話す。全員がトライを決める夢を見た。警官2人が板倉組の一人、緑のジャンバーの峰を連れてきた。峰は謝りたいと言うが、清川が殴った。大三郎は処分を軽くしてやってくださいと刑事に頼み、まともに働けよと峰に言った。
なんだか眠くなってきた…と言い残し、翌朝、大三郎は亡くなった。加代の死から半年。ちょっと死にすぎ!
大三郎の葬式には多くの人が集まった。偉人は身近なところにいると岩佐校長がいい、ケンカ友達を失った玄治は寂しそうに手を合わせる。
新楽
明るく店を切り盛りする夕子は店を1日休んだだけで働いていた。
森田の部屋で勉強会。森田は姉ちゃんが泣いたところを見たことないし、鈍感、かわいげがないと言う。しかし、賢治が水を取りに1階へ行くと夕子が一人泣いていた。夢でも幻でももういっぺん会いたいと泣く夕子にもらい泣きしてしまう賢治。森田も圭子も1階に降りてきて見ていた。
グラウンド
大三郎もまた立派なラガーマンだと部員たちに言う賢治。明子が大三郎の遺影を持ち、練習をする。グラウンドの隅でバイクに乗った大三郎がいつものように手を振る姿を見た賢治は部員たちと駆け寄った。(つづく)
なぜか若いイソップや加代の死より泣けた。和田アキ子さんの熱演のせいかな。
伊藤かずえさんのYouTubeチャンネルで「スクール⭐︎ウォーズ同窓会」を見ました。伊藤かずえさん、山下真司さん、松村雄基さん、小沢仁志さんとの座談会と伊藤かずえさんと松村雄基さんが今は寿司屋の大将になった宮田恭男さんの店を訪ねたもの。
山下真司さんは下田夫婦を森田の両親と思っていたと話していて、この熱演も森田の両親と思ってたのかよ!と思うと、ちょっと面白い。