TBS 1985年3月9日
あらすじ
大木(松村雄基)の後任となるキャプテンに、2年生部員の平山(四方堂亘)が選ばれた。平山は自分の腕を磨きたいと拒否するが、滝沢(山下真司)らに説得され引き受ける。
2024.10.28 BS-TBS録画
職員室
内田治男は、もう一度部活に戻る決意を賢治に話した。
部室では新キャプテンの選出が行われていた。賢治は立ち会わず、生徒たちで決める。
新楽
マネージャーたちが平山に決まったと報告に来たが、平山自身は職人肌で嫌がっている。城南工大高のソネに強いライバル意識を燃やしており、自分の練習だけに打ち込みたい。
河川敷
大木が平山を殴っていた。栗原や清川が止め、賢治は平山と話し合うことにした。キャプテンに向いてないという平山に賢治は、それでもラガーマンか、キャプテンは重荷かもしれないがと説得し、栗原、清川も協力を申し出て、平山がキャプテンになった。ここでオープニング。
滝沢賢治:山下真司
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滝沢節子:岡田奈々
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甘利信之:三浦浩一
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大木大助:松村雄基
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杉本清美:諏佐理恵子
西村明子:坂上亜樹
滝沢ゆかり:間下このみ
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永井:宮田光
大木芳子:沢柳廸子
江川恭司:番哲也
マーク・ジョンソン:チャールズ・モーガン
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星高彦:武藤大助
丸茂良三:松本誠一
高杉克之:柿島伸次
末永守人:池谷健
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清川誠一:森勇治
内田治男:岩本宗規
栗原昭:榊原晃
広川:高山成夫
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矢木純平:近藤哲也
赤津真治:増村翼
竹下:和田浩敬
川浜電機の人事担当:柄沢英二
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山城晋平:下川辰平
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下田大三郎:梅宮辰夫
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脚本:長野洋
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「落ちこぼれ軍団の奇跡」
馬場信浩 著
光文社「カッパノベルズ」より
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音楽:菊池俊輔
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ナレーター:芥川隆行
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主題歌「ヒーロー」
歌:麻倉未稀(キング・レコード)
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監督:合月勇
いつもよりキャストが少ない。
グラウンド
新キャプテン平山を中心に猛練習に励む部員たち。
大木はラグビー部のある川浜電機に就職が決まっていたが、内定通知取り消しの書類が届いた。ラグビー部の休部…事実上の解散が決まったせいだった。
賢治は東北製鉄の東京支社の永井に会いに行き、大木の就職を頼みに行った。しかし、永井からの条件は賢治も一緒に来ること。
1話以来の出演の永井さん。東北製鉄=新日鉄釜石だろうなあ。しかし、賢治は教師としてやりたいことがまだまだあるとして断った。大木に話すと、今のバイト先にそのまま使ってもらってもいいと言い、名村謙三の世話になることは断った。
神奈川県高等学校
ラグビーフットボール選手権
新人戦大会々場
第一試合
関東商業高
町田原高
第二試合
川浜高校
キャプテン平山の動きがぎこちなく伏兵・富士学院に6-19で負けた。チーム作りに挫折した賢治。
部室にいた賢治に永井が面会に来た。
応接室
永井は大木に東北製鉄の臨時工ではどうかと提案した。正社員じゃないので給料は安い。
新楽
大木に話す賢治。東北製鉄のラグビー部は本社のある仙台で、大木は病弱の母親を置いて行くことはできない。店に入ってきた芳子は仙台に行きなさいと言う。節子が永井に頼み込んだ結果、大木の就職が決まり、節子は芳子の面倒も見ると約束し、大三郎も大木を説得した。「奥さ〜ん」と節子に抱きつく大木。ビックリしたぁ!
川浜高等学校卒業式
丸茂、星、高杉、大木が卒業した。見つめ合う賢治と大木。
おー! 懐かしの緑と白の東北新幹線で仙台に向かう大木。これまでの名場面が流れる。イソップや加代の姿も。やってやるぜ!と闘志をみなぎらせる。
グラウンド
新入生を迎え、練習試合もしたが、平山の不振は続いたまま。部室で部員たちに説教していた賢治がドアを開けると山城元校長が立っていた。
いつもの居酒屋・太楼へ。何事にも壁があると言う山城。平山はラグビーをよく知ってる分、壁が大きく見えているのではないか。生徒によって指導方法を変えなくてはならない。店に山城がひょんなことから知り合ったというマーク・ジョンソンという青年を賢治に引き合わせた。
横浜の外人クラブに出かけた賢治はマーク・ジョンソンらと楽しくラグビーをした。マークはウェールズのメンバーでオールジャパンとの試合はメンバーから外されていたが、いつか賢治とプレイしたいと思っていたと喜ぶ。
グラウンド
今度はマークを練習に呼んでコーチさせた。ラグビーは、もっと楽しくやりましょうと部員たちを笑顔にさせた。
滝沢家
賢治とマークはラグビーについて激論を交わした。
グラウンド
時折現れるマークが好影響を与えていた。エンジョイラグビーで笑顔があふれ、練習を見にきた甘利先生も緊張状態が続くのもよくないと今の状態を好ましく見ていた。
満開の桜→紫陽花→夏の日差し→紅葉した木々と季節は巡り、秋の国体。ラグビー少年部門、神奈川県代表として出場し、決勝戦は城南工大高。
東北製鉄の社員食堂でラジオに耳を傾ける大木。節子も自宅でラジオを聴いていると、大三郎が出前に来た。
前半は無得点のまま終わる。後半は川浜がゴールを決めて6-0。
一緒にラジオを聴いて応援している節子と大三郎。
後半残り3分で10-4で勝っている川浜高校。ロスタイムに城南工大高にトライを決められ、さらにゴールも決まり、10-10。そこでノーサイド。双方優勝だが、喜ぶ城南工大高と対照的にがっくり肩を落とす川浜フィフティーン。
控室
悔し涙を流す部員たち。ボールへの執着心が足りなかったと賢治が言う。勝利の日まで涙を見せないと決意する。(つづく)
森田も大木もいなくなり、部員は増えたものの目立つ新入部員もいないし、少々華がなくなった感じだな。平山誠役の四方堂亘さんは、もっと後の東海テレビの昼ドラで知ったので、逆にこのドラマで終盤のメインどころといってもいい生徒役で出演してたことにびっくり。そして、年齢的にはメインの生徒役の人たちより年上なことにも驚いた。森田も圭子も出てこない珍しい回。マーク・ジョンソンは初回冒頭に出ていた人とは別人。