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— 松竹シネマPLUS【公式】 (@shochiku_video) September 30, 2024
映画『#疑惑』
本日!よる20時00分~#BS松竹東急 にて放送📺
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“稀代の悪女”(#桃井かおり) vs “東大卒の辣腕弁護士”(#岩下志麻)二大女優の手に汗握る心理戦❗️
原作 #松本清張 が自ら脚色に参加した名作サスペンス🎬
作品詳細⬇️https://t.co/bwPPbC06UU
放送詳細⬇️https://t.co/BA8xsMQnwZ pic.twitter.com/hrUBo8agYk
1982年 日本
あらすじ
暴行・傷害・恐喝・詐欺――心証的には真っ黒な前科4犯の毒婦と、女弁護士との心理的葛藤・かけひき・せめぎあい。九州で起きた三億円保険金事件をヒントにしたサスペンス。原作の松本清張自ら脚色に参加。
富山の新港湾埠頭で車が海に転落。乗っていた地元財閥の当主・白河福太郎(中谷昇)が死亡、同乗していた後妻の球磨子(桃井かおり)は無傷だった。この事故は、保険金目当てではないかと誰もが疑い、物的証拠がないまま球磨子が逮捕される。
2024.9.30 BS松竹東急録画。
以前、田村正和さんと沢口靖子さん版の「疑惑」は見たことがあったので、別にいいかなと思ったんだけど、小野木…伊藤孝雄さんの名前を見つけてしまい、見てみることにしました。
松竹・霧プロ提携作品
松竹・富士映画共同配給
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白河(鬼塚)球磨子:桃井かおり…字幕黄色
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製作:野村芳太郎
杉崎重美
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脚本:古田求
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音楽:芥川也寸志
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秋谷茂一:柄本明
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片岡咲江:真野響子
藤原好郎:森田健作
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白河福太郎:仲谷昇
片岡哲郎:伊藤孝雄
矢沢裁判長:内藤武敏
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岩崎専務:名古屋章
宗方検事:小林稔侍
山崎捜査係長:新田昌玄
小林刑事:河原崎次郎
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島田勝行:水谷貞雄
白河宗治:丹呉年克
刑事課長:山本清
佐々木刑事:飯島大介
白河藤九郎:大森義夫
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石原署長:小林昭二
デスク:小美野欣士
鑑識課員:遠藤剛
弁護士会幹部:神山寛
白河家親族:中村美代子
塩屋洋子
別府康子
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交通課警官:森下哲夫
三島新太郎
三上剛史
岩城和男
看守:小田草之介
警察署受付:小森英明
記者:城戸卓
記者:羽生昭彦
陪席判事:加藤潤
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佐藤淳治
大屋隆俊
佐藤修三
藤田駿
増田再起
隼田勇三
石倉民雄
武内のぶし
土肥宏至
堀真一
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野見山さと子
水野あや
宮野千賀子
仲村沙知子
秋場てる美
石田久美子
桑名通子
神田亜矢子
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安西教授:小沢栄太郎
原山正雄:松村達雄
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木下保:三木のり平
白河はる江:北林谷栄
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岡村謙孝:丹波哲郎
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堀内とき枝:山田五十鈴
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監督:野村芳太郎
暑い夏の日、福太郎に足を拭いてもらっている球磨子。浜辺では日焼け止めも塗ってもらっている。夜、2人の乗った車が埠頭から海に落ちた。埠頭にいた男たちがすぐに事故だと騒ぎ、車から出てきた球磨子を助けた。
富山警察署から北陸日報記者の秋谷が電話で報告。
現場ではスリップ痕、ブレーキ痕なし。
乗っていたのは白河酒造の福太郎と妻・球磨子であることが分かった。刑事が事情を聞いても球磨子はイライラしている。
夜が明ける頃、車が引き上げられ、中に福太郎の遺体があった。どちらが運転していたか不明。
福太郎には保険会社7社に3億1千万円の保険がかけられていた。刑事たちは前科もある球磨子を疑うが、球磨子は強く否定した。
福太郎の葬式に刑事に連れられて球磨子が来た。追い返してくれ!と怒るはる江だが、刑事は福太郎の顔を見せて反応が見たいと言う。球磨子は福太郎の顔を見て、えずき、叫んだ。
捜査会議
球磨子運転の疑いが強いが、今一つ確証がない。球磨子が保険金を受け取るために交通事故証明書を取りに来たと聞き、怒り狂う刑事たち。
居酒屋
秋谷と刑事たちが話していて、佐々木刑事が東京に豊崎勝雄という球磨子のヒモがいるとポロリ。豊崎は警察で球磨子とは3年も会っていないと話して釈放され、秋谷がレストランに呼び出して事情を聞く。
球磨子が記者会見をした。一般女性が大勢の記者に囲まれて責め立てられる。なんだかな〜。球磨子が太々しい態度で応じるため、ますます会見を見ていた刑事が怒る。“鬼クマ”とかひどいタイトルで記事を書き立てる記者たち。
喫茶店で記者会見を見ていた藤原は事件当日、球磨子たちの乗っていた車を見ていたと同僚?に話した。森田健作さんって、結構、松竹映画出てるね。
白河家の顧問弁護士の原山は岡村弁護士に共同弁護人を頼んだが、結局、家族の反対にあい、岡村は弁護人を断った。
昭和56年9月16日 公判開始
公判が始まってから弁護人を辞任したいと言い出した原山。球磨子はギャーギャー騒ぎ出す。丹波哲郎さんと松村達雄さんはこれだけ!?
弁護人なしで裁判を開くことができないので選ばれたのが、佐原律子という離婚歴のある女性弁護士。記者たちは離婚歴があり、子供は前夫が引き取っていると知り、律子のことを調べようとする。関係ないだろうが。
球磨子は昭和29年9月3日、熊本県天草の漁業・浜口家の五女として生まれたが、八代市で鉄工所を経営する鬼塚家の養女になった。私立高校2年で中退し、福岡県中洲のスナックでホステスのアルバイトをしていたときに豊崎と知り合い、同棲。豊崎が刑務所に入っていた頃、老舗割烹着「楊柳」の一人息子と知り合い結婚。後に出所してきた豊崎と共謀して権利書を乗っ取り、店を1億円で処分して銀座で店を開いたもののうまくいかず、別の店で働いていたときに白河福太郎と出会った。
律子は元夫の片岡と娘と会っていた。おお、伊藤孝雄さん。優しそうな夫ね。
昭和57年1月20日 公判再開
球磨子は主人の運転ミスと言い、律子も無罪を主張する。宗方検事の小林稔侍さんは沢口靖子版の福太郎だった。
公判後、秋谷は律子の本音を聞き出そうとする。記者もあまりにも球磨子犯人と決めつけすぎているように感じる。
鑑定人の安西は車内にスパナが残されていたことや福太郎の傷のことを話したが、律子はスパナが小さすぎることなどを反論。球磨子は、話に割り込み、自身も暴れて傷を負ったことを話した。証言に立った藤原は目撃した車の色の話を話すが、球磨子は藤原をいいかげんだと言い、藤原を怒らせ、運転席にいたのは球磨子だとはっきり断言してしまう。
球磨子が働いていた新宿のクラブ「青い旗」の経営者・とき枝が証言台に立つ。裁判長に聞かれても頑なに年齢を言わない。昭和54年12月25日に球磨子と福太郎が店で出会った。とき枝とナチュラルに会話を始めて、裁判長に止められる球磨子。
とき枝は福太郎は女との駆け引きがあまり分からないようだったとぽつりとこぼす。
福太郎は球磨子にマンションを買い与え、球磨子の体を求めた。福太郎は球磨子が東京に一人でいることが耐えられず、結婚してくれと懇願した。
証言台に立つ白河酒造の岩崎専務。結婚してからの球磨子は横柄でだらしなかったと話す。福太郎の前妻の弟・島田勝行が証言台に立ち、親族会議のことを話す。はる江たちに離縁を迫られる福太郎。島田は福太郎の息子・宗治に全財産を相続させたらとどうかと提案する。
福太郎は無一文になり、球磨子に責め立てられ、保険に入るように強要した。
殺す計画がなかったと証明しなければならないと球磨子に言う律子。
福太郎の釣り仲間の木下保が証言台に立った。木下は福太郎が亡くなる1か月前に会ったが、やつれていて、あの女に殺されるとぼやいていたと証言した。しかし、律子は本当だと思ったのなら警察に言うべきで冗談だと判断したのだから今まで黙っていたのだろうと反論した。
次に証言台にだったのは豊崎勝雄。球磨子と会ったと言う豊崎はケネディ事件について話したと言い、球磨子は埠頭に行ったこともウソだと大暴れして退廷させられた。30分の休廷後、再開した豊崎は5000万の分け前をやると言われていたなどと話し、律子は豊崎が新聞社に情報を流していることや豊崎の発言の矛盾点を突く。
頭に布を被せられ、死刑台にのぼる夢を見た球磨子は取り乱して大声で叫んだ。
埠頭で行われた車の転落実験。2台の車を使い、車載カメラの映像を見る。1台目は海に飛び込んだショックでフロントガラスが割れ、海水が流れ込む。2台目は海中で割れた。スパナで割ったという確証がないし、服太郎の左の靴が残されていたことも分からない。
夜、律子の部屋に来た豊崎は律子が無罪だと主張するのを聞き、球磨子がやっていないんじゃないかと思えてきたと話す。球磨子は計画的にできるのか疑わしい。
再び証言台に立った豊崎はケネディ事件を持ち出したのは自分のほうで殺しちまえと言ったのも自分だと言い、警察に好印象を与えたかったと話した。秋谷に事件のことも吹き込まれて喜びそうなことを話したとし、最後に律子と球磨子にエールを送った。
娘と会っていた律子が片岡のもとに車で送り届けた。その後、ジュースの空き缶がブレーキの下に入り込んでいて事故を起こしかけた。
律子は宗治に会いに行き、福太郎が球磨子以上に愛していたのは宗治だったんじゃないかと言う。宗治が福太郎に会ったのは事件前夜の7月10日の夜。ドライブに誘われたが断った。律子は裁判で今の話をするように頼んだ。
律子は裁判でスパナと福太郎の靴が車内に残されていたのはブレーキに挟んで、福太郎が自殺しようとしたのではないかと仮説を話した。証言台に立つ宗治。事件前夜の11時過ぎ、実家に来た福太郎にドライブに誘われたが断った。宗治は福太郎に手紙をもらったが通夜の晩に燃やした。手紙には「白河家のためにそしてお前のために球磨子を殺す」と書かれていた。
なんで殺されなきゃいけないのよと言う球磨子。手紙には「球磨子は悪い女だ。しかし愛しているから一人で死なせるのはかわいそうだ」と書かれていた。新聞は「追い詰められた福太郎哀れ」などと書き立てたが球磨子は無罪。秋谷は律子に抗議の電話をかけた。
はあ? 秋谷が逆恨みしすぎじゃない?
律子は片岡と娘に会い、片岡の再婚相手・咲江とも会った。咲江は娘のあや子とはもう会わないでほしいと頼んだ。咲江は子供は作らずにあや子を自分の子として育てると話すと、あや子にお土産を渡して何も言わずに去った。
律子は球磨子の働く店で出所祝いに行った。球磨子は保険をかけて1年以内で自殺したから保険金は入らないと言われたと律子に文句を言う。あんたみたいな女は嫌いと言い合う球磨子と律子。律子の白いスーツに赤ワインを垂らした球磨子にグラスワインを顔にぶっかける律子。ひー、女の戦い!
特急車に乗る球磨子をジロジロ見ている人たち。列車が走り出し、タバコを吸いながらニヤリと笑う球磨子。(終)
以前見た沢口靖子版のように原作の弁護士は男性だったり、沢口靖子版だと秋谷が女性記者だったり、何度も映像化されていて、ちょこちょこ変更点があるのね。沢口靖子版は球磨子をそこまで悪女として描いてなかったように思う。
確かに球磨子はどうしようもなく悪い女ではあるけど、記者たちに私情が入りすぎて、律子にまで抗議をするのは、お門違いじゃない? そして、あることないこと書きつけて悪い印象を植え付けるマスコミに責任はないの? 終盤の女の戦いみたいにするのも好きじゃないし、元々の原作もそうだったのかもしれないけど、ひたすら女が悪いみたいな描き方にモヤモヤ。
小野木…伊藤孝雄さんは「別れて生きる時も」のときと見た目は変わってなかったけど、こちらは優しそうな旦那さんでした。