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— 松竹シネマPLUS【公式】 (@shochiku_video) September 6, 2024
映画『#配達されない三通の手紙』
本日!よる20時00分~#BS松竹東急 にて放送📺
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山口県・萩を舞台にしたミステリー映画🎬
監督 #野村芳太郎 脚本 #新藤兼人
出演 #栗原小巻 #小川真由美 #松坂慶子 #片岡孝夫 ✨
作品詳細⬇️https://t.co/Umg3noaMuC
放送詳細⬇️https://t.co/RgTgpOdc19 pic.twitter.com/b2GWEyo0Sy
1979年 日本
あらすじ
山口県・萩の名家を舞台に起こる惨劇。小川真由美、栗原小巻、神崎愛演ずる美しい三姉妹を育てた通称「緑の館」が忌まわしい殺人事件の舞台になる。結婚を目前に控えて失踪した次女の婚約者に一体何があったのか!?
山口県・萩の名家、唐沢家には美しい三姉妹がいる。ある日、次女・紀子の婚約者・藤村が突然失踪、紀子は自室に引きこもる。しかしその3年後、藤村が帰ってきた。いぶかしむ家族をよそに、紀子に笑顔が戻るが……。
2024.9.6 BS松竹東急録画。栗原小巻映画特集の1本。
そのうちの1本の「スリランカの愛と別れ」は前に日本映画専門チャンネルで見た。
小郡駅を出発するC571の蒸気機関車。田園の中を走る風景がいいね。青年が乗っていて、山口駅に到着し、バスに乗る。その後、萩駅に到着。
製作:野村芳太郎
織田明
田中康義
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脚本:新藤兼人
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音楽:芥川也寸志
テーマ:E.グリークのアリア・ホルベルク組曲より
大きなリュックを背負い、山口駅萩市を歩く青年。一軒の洋館にたどり着く。
監督:野村芳太郎
表札は唐澤光政
唐澤家を訪ねたのは、ロバート・ボブ・フジクラという青年で、長門銀行頭取の光政は早めに帰ることにした。この人は佐分利信さんだよ。いつも山村聰さんとごっちゃになるんです。妻のすみ江は乙羽信子さん。今回、脚本として参加している新藤兼人さんと夫婦共演だね。
光政の三女・恵子がボブを晩餐会に集まった人々に紹介する。ボブは祖母が日本人で東洋史を勉強していて、もっと勉強がしたいと唐澤家に居候することになった。次女の紀子が顔を出すが、すぐ部屋に戻ってしまった。心の病にかかって3年。紀子が栗原小巻さん。
ボブが案内されたのは唐澤家の別邸の新しい家で紀子が夫と暮らすはずの家だった。しかし、結婚直前、夫が蒸発してしまった。
紀子あてに姉の麗子から電話があり、途中で敏行に代わった。この人が紀子と結婚するはずだった人? 麗子の店に駆けつけ、再会した紀子と敏行。
唐澤家
「紀子に男を見る目なんてありません」とイライラしている光政。紀子は敏行を連れて帰ってきた。すぐ追い出そうとする光政だったが、紀子は私が悪かった、子供だったと言い、結婚するつもりだと言う。敏行も紀子にこの家を出てもらうと言い、光政は怒る。
しかし、光政は、この3年間はなかったことにする、敏行は銀行で働き、紀子たちは新居で暮らすという条件を出した。
結婚式の日、留守番していたボブのもとを結婚式に呼ばれていない麗子が訪れ、ボブに敏行のことを教えた。東京出身で天涯孤独。妹がいるらしい。
ボブと恵子は観光案内しながらジョギング。紀子たちのハネムーンはロンドン、パリ、スイス…麗子の店に行くと、紀子がローマから絵葉書を出していた。ボブは、なぜ麗子が結婚していないのか聞いた。7年前、好きな人ができたが、光政に大反対され、駆け落ちしたが、結局は男に捨てられ、父から勘当された。
新居に荷物が運び込まれている。ボブも部屋を変わることになった。
到着した飛行機を撮影するボブ。隣には恵子もいる。ああ、紀子夫婦を迎えに行ってたのね。別宅の新居に入った紀子は大喜び。
長門銀行
預金係として働く敏行のもとに妹の智子が訪ねてきたと電話が来た。唐澤家に来ていた智子は松坂慶子さん。お美しい。なぜか智子を避けているような態度を取る敏行は宿屋を取ればいいと言うが、すみ江たちの勧めで紀子たちの新居の2階に泊まることになった。
朝、ジョギングから帰ってきた恵子とボブ。起きてきた智子は兄さんの銀行に寄ってみようかなと言い、昼間は一人でブラブラ見物している。
夜、智子は料理や観光地に文句を言い、前に働いていたビアホールのことを話し、唐澤家の贅沢な暮らしについても嫌みを言う。光政が文楽に誘うと智子は喜ぶ。
ある日、敏行の荷物を運んでいたボブが本を落とした。本の間に挟まれた手紙を読んだ紀子の顔色が変わる。
恵子は婚約者の峰岸の誘いを断って留守番した。同じく文楽の誘いを断ったボブと紀子が見ていた手紙を調べることにしていた。てっきり、恵子とボブが仲良くなったのかと思ったよ。
恵子とボブは手紙が挟んであった毒物学の本を見つけた。手紙は、なくなっており、あちこち探し、帽子箱から見つけた。手紙は敏行が妹にあてたもので、未来の日付で妻が病気になったと書かれていた。ボブはヒ素を少しずつ飲むと医者にも分からない病気になると言い、残りの手紙は妻の病気がひどくなった、妻が死んだと書かれていた。
智子が紀子の部屋に帰ってきて、勝手に紀子の服を自分の体にあてて見ていた。
紀子が食事の準備をし、恵子が敏行の部屋に呼びに行くと智子とベッドに並んで座り、智子のワンピースの背中のファスナーをしめていた。
食事が始まり、全員でワインを飲んだが、紀子が急に席を立ち、気分が悪くなったと部屋に戻った。最初の手紙に書かれた8月11日だったので、ボブは紀子のワイングラスを布で包んで保存していた。
恵子は紀子に手紙を読んだことを話した。紀子は、あんな手紙は冗談だと笑い、恵子に車を出してもらって出かけた。
恵子が友達に鑑定してもらったワイングラスに異常なし。
夏風邪だったと敏行に話した紀子に薬を渡す敏行。
夜、部屋を出た智子がシャワー浴びていた。部屋を抜け出した敏行がじっと見ている。
最近帰りの遅い敏行。紀子からビールを受け取った智子は部屋で飲むと立ち去った。
敏行は麗子の店に行き、お金を借りようとしていた。恵子とボブが連れ帰ると、敏行は紀子に50万を貸して欲しいと言う。紀子が断り、光政が「思った通りの男だった」と言っていたと話すと、紀子をビンタして部屋に戻った。その場面を見ていた智子は紀子と兄貴は育ちが違うと言う。
日曜日の朝、遅めの朝食に集まる紀子、敏行、恵子、智子、ボブ。紅茶を飲んだ紀子はカップを落とし、トイレに籠った。敏行が無理矢理ドアを開けると口元に白い粉?と薬瓶を持っていた。
ベッドに寝かされた紀子は取り乱し、光政も駆けつけ、医師は光政に紀子は毒を飲んだと話した。紀子が飲んだのはヒ素の解毒剤。警察に届けるという医師に光成は表沙汰にならないよう峰岸に調べるように言う。
紀子のカップにだけ微量のヒ素が検出された。あの朝食の場にいた人間なら誰でも入れることができる。
事情と聞いた峰岸に紀子は大学に行っている頃、ヒ素を入手して、昨日偶然見つけたので処分した時に手についたのだろうと説明した。
敏行は紀子の指輪を勝手に質店に入れていた。恵子とボブに口止めした紀子は今夜ゆっくり敏行と話し合うと言った。
長門銀行
光政に呼び出された敏行は、光政から勤務態度を責められていた。
唐澤家
光政は紀子に盛大に敏行の誕生日パーティーをやろうと提案し、紀子が喜び、別邸に行くが、敏行と智子が言い争いをしている場面を目撃した。
敏行の誕生日は9月1日で妻が死んだと手紙に書かれていた日付けでもあった。恵子もボブも心配する。
パーティーが始まった。フラフラに酔っ払った智子が乱入し、ダンスをしていた敏行と紀子にお酒を渡した。その後、さらにお酒を要求する智子に敏行が水割りを作って、紀子や智子に出した。グラスを落とした智子に水割りを渡した紀子。智子はソファに座り込んで眠り、紀子も別のグラスで飲み始めだが倒れた。医師たちがすぐ紀子に解毒薬を飲ませたが、先にソファに倒れ込んでいた智子が死んでいた。
峰岸が警察を呼んだ。グラスから検出された指紋は紀子、敏行、智子。吉川警部から事情を聞かれた敏行は、俺じゃない!と否認する。
ベッドに寝かされている紀子に事情を聞く峰岸。紀子は敏行が逮捕されると聞かされると、恵子にあの3通の手紙のことを話したんでしょう!と責める。峰岸は手紙のことを知らず、紀子が叫ぶ。
警察に連れて行かされる敏行、紀子は敏行をかばう。医師から紀子の妊娠を告げられた光政。もう妊娠5ヶ月を過ぎていて中絶はできない。
吉川警部から厳しい取り調べを受ける敏行だったが、黙秘を貫く。
大川美穂子という敏行の大学の後輩だという記者が唐澤家に来て、敏行の無実を訴えた。光政はうちから犯罪者を出すわけにはいかないと峰岸に言うが、峰岸は真実を知りたがる。
ボブは手紙が先のことばかり書かれていて不自然だと言い、敏行がどんな暮らしをしていたか知りたいと紀子と結婚をやめた後、住んでいた北海道に飛んだ。
ボブと恵子は北海道で事情を聞いた。敏行は智子と夫婦同然に暮らしており、北海道には智子の母もいた。智子の母・タミは敏行は何考えているか分からないものがあったと話す。
敏行との別れを拒む智子を殺そうとするが、できなかった。
敏行の面会に峰岸と大川が来た。一言も弁明もしない敏行。
智子のボロボロの実家に行った恵子とボブ。敏行には本当に妹がいて、手紙に書かれた“妻”というのは智子のことではないかと推理する恵子とボブ。紀子が巻き込まれたと思う恵子だったが、ボブは紀子がヒ素を入れたのではないかと推理した。
紀子は早産で子供を産んだが、取り乱して「殺してやる!」と叫んでいた。
あの手紙を利用して智子さんを殺して敏行に罪を被せることが紀子の命をかけた復讐だとボブは言う。
紀子は衰弱が激しく亡くなった。病室にいた麗子は「あなたのせいよ」と光政に言い残し、出て行った。
峰岸は紀子が死んだこと、生まれた子供が女の子であることを伝え、葬式に列席できるようにすると話した。もう全て話してもいいんじゃないですか?と峰岸が言うが、智子を計画通り殺したのは僕だと敏行が認めた。
手錠をかけられたまま、葬式に来た敏行だったが、突然、人を振り切って逃亡し、車に乗り込み、崖から車ごと転落死した。
峰岸は大川美穂子と名乗る記者は、敏行の本当の妹ではないかと推理した。ちょうどよくエンジンのかかった車を放置したのは大川美穂子だったのね。
真実を全て知っているのは、峰岸、恵子、ボブだけ。しかし、峰岸は光政も紀子のしたことに気づいていたのではないかと推察した。(終)
紀子:栗原小巻…字幕黄色
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敏行:片岡孝夫
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恵子:神崎愛
ボブ:蟇目良
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智子:松坂慶子
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麗子:小川眞由美
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美穂子:竹下景子
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峰岸:渡瀬恒彦
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すみ江:乙羽信子
光政:佐分利信
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牛山博士:小沢栄太郎
善吉:米倉斉加年
タミ:北林谷栄
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柏原署長:滝田裕介
吉川警部:蟹江敬三
橋山判事:稲葉義男
橋山夫人:中村美代子
招待客:武内亨
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漁港の女:久保まづるか
ビアガーデンの男:石山雄大
試験所の職員:舛田紀子
志賀真津子
住吉由美子
野見山さと子
刑事:小森英明
岡本忠行
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銀行員:渡辺紀行
実吉角盛
城戸卓
加島潤
山吉鴻作
篠原靖夫
羽生昭彦
高崎晃子
広瀬美樹
松竹映画ということもあり、木下恵介アワーで見かけた名前もチラホラ。てっきり、アメリカ人青年が来たことによって起こる事件かと思ったら、恵子とともに狂言回しみたいな役割だったのね。海外の推理小説を日本に当てはめるから、ちょいちょい不自然な感じはあるね、うまく言えないけど。