TBS 1982年5月20日
あらすじ
華子(山岡久乃)は患者からあっけにとられるような挨拶を受けた。華子と孝司(山村聰)が結婚するものと決めた祝辞だった。三子(京塚昌子)がハラハラしたとおり、華子は噂にショックを受けたようだ。華子は無口になり、布団をかぶって寝る始末。 困った三子は孝司にちょっと来てほしいと電話した。孝司も、お手伝いからそんな噂を聞かされたという。原因は、村瀬(高岡健二)と好子(丘祐子)の結婚式に、2人そろって出かけた様子を誤解されたのだろうと孝司。
亡き姉に申し訳ないと言いながらも、華子は孝司が京家に現れたころの少女時代の思い出話にひたったり、いい雰囲気で会話を弾ませた。勢いに乗った孝司は「一緒にいこうか…これから」と、華子に求婚したのだ。 華子はもうびっくり、また恥じらいの塊に戻ってしまった。孝司も居心地が悪くなって順司(川崎麻世)を連れて早々に引き上げた。ちょうど京家に幸代(浜美枝)が来合せていたせいもあって、幸代に求婚したものと順司は早合点した。
が、思いがけず華子おばさんだと知って、順司はホッとした。 順司が承知ならばと、三子は悠子(大空眞弓)の応援を得て、華子の説得にかかった。初婚の華子は、結婚が怖くて恥ずかしくてと、孝司が好きだが勇気が湧かないのだ…。
2024.7.11 BS11録画。
作・北原優
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京(かなどめ)三子:京塚昌子…京家の三女。歯科医。45歳。
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京華子:山岡久乃…京家の二女。歯科医。47歳。
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京悠子:大空眞弓…京家の四女。離婚してパリから帰国。33→34歳。
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津村順司:川崎麻世…津村孝司の息子。20歳。
細川桃:倉田まり子…技工士学校に通う受付。19歳。
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古谷健:河合宏…歯科技工士。21歳。
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川北修三:小倉一郎…「ふれあい」店長。25歳。
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川北有紀:東てる美…修三の妻。22歳。
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村瀬好子:丘祐子…歯科衛生士。22歳。
高崎よし子:宮内順子…患者。
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折原幸代:浜美枝…悠子の友人。33歳。
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津村孝司:山村聰…京家の長女・史子(故人)の夫。53→54歳。
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プロデューサー:石井ふく子
最終回前に意地でも追いつく!
京歯科医院
桃と古谷が掃除中、好子が先に出勤してきた。恥ずかしいので微妙に時差出勤していたらしい。
楽楽も店を開け、京歯科医院も診察中。
今日、治療を終えるという女性患者が華子が孝司と結婚すると思い込んで話を続ける。あれ、この患者さんが宮内順子さん!?
このドラマで見たばかり。こういうことあるね。
ふれあい
その女性患者は川北夫婦にも華子先生が結婚すると話して帰って行った。
京家
部屋に閉じこもってしまった華子の様子を見るように一正にいう三子。そのうち、順司も来て、親父が来ると聞き、パニックになる。
楽楽
悠子に孝司に失恋したことを改めて話す幸代。まだ人を愛する気持ちが残っていたと本人は納得していた。幸代の失恋エピソードなんて遠い昔の話と思ってた。パリまで行ってたんだよ?
京家
三子は呼んでも出てこない華子をほっといて、一正と順司と夕食を取ることにした。
ふれあい
修三が楽楽に幸代が入っていったのを目撃し、有紀に以前、孝司と噂があったことを話し、華子といいモテモテだと話す。修三は幸代より華子を選んだというと、有紀は公式発表のない噂だと信じておらず、しまいには夫婦喧嘩になる。
京家
三子が順司に噂のことを話すと、全然気にしていなかった。華子を呼びに行くとようやく夕飯を食べる気になっていた。
黙々とご飯を食べる華子たち。一正は勉強で教えてほしいことがあると順司を連れて行き退室。華子は、お祝いまでもらってパニックになったと三子に話した。
幸代が遊びに来た。華子から孝司との仲を聞かれ、私なんか小娘で亡くなった奥さんみたいな人じゃないとダメみたいと失恋報告。三子は男の人と一緒になることだけが女の幸せじゃないと励ました。華子はボーッとしてる!?
孝司が遊びに来た。幸代は悠子の部屋へ、一正と順司は華子の部屋へ、客間に残った孝司と華子。孝司は、しづから孝司と華子が結婚するという噂を聞き、京家に来た。華子は泣きながら私の態度が噂を呼んで、史子お姉様に申し訳ないと謝る。
孝司は、出会った頃の思い出話を始め、華子と話が弾む。「一緒にいこうか、これから」と突然求婚した孝司に隣のダイニングにいた三子が入ってきて「お願いします」と頭を下げた。すぐに部屋を出た三子はウキウキと悠子の部屋へ入って行き、孝司が華子にプロポーズしたと話した。幸代いるよ! 幸代はよかったと思いますと祝福。
華子は困惑。たまたまダイニングに来た順司に家に帰るぞと席を立った孝司。幸代もこれでサッパリしたと帰って行った。
孝司と順司の帰り道。順司は幸代の仲を認めるようなことを言ったのに、孝司は主語を言わずにプロポーズしたことを話した。しばらくすれ違い会話をしていた親子だが、孝司は華子叔母ちゃんにプロポーズしたと順司に話した。
京家
華子は一度も結婚したことないから断ると三子や悠子に話した。
津村家
孝司は順司に飲もうと誘ったが、華子との結婚に賛成の意思を示し、照れくさいからと飲むのは断った。
セットの駅構内を歩いている村瀬夫婦。後ろからきた桃と古谷は堂々と一緒に出勤するように言い、村瀬も時差出勤をやめることにした。なんでこのドラマセットばっかりなんだろう。
京歯科医院
華子の仕事っぷりを見ている三子。
昼休み、休憩室でお弁当を広げる村瀬夫婦。桃と古谷も冷やかし、三子もつまみ食いをする。華子は食欲もなく、横になると部屋に入った。三子は津村家に電話をして、順司に電話でもいいし、来てもらいたいとしづに頼んだ。
一正がダイニングにいると順司が遊びに来た。一正は華子たちの様子がおかしいことは分かっているが聞きにくい。順司も俺の口で言っていいことかと言い淀み、京歯科医院に行き、三子に会いに行った。
三子と順司は京家のダイニングに戻ってきた。三子は華子が年齢のことなどで悩んでいると聞き、順司から聞いてほしいと頼んだ。三子は華子から患者が来たと言われて、その場を離れた。気まずい華子と順司。一正も話に加わり、話を進める。華子は誰とも結婚しないと言い、違った生活に入ることが怖いと話す。
京歯科医院
診察室に戻った華子。一正が三子にさっきの華子の本音を伝えた。
楽楽
三子、一正、順司が集まる。
華子はダイニングに誰もいないので、楽楽の厨房から三子たちの話し合いを立ち聞きする。悠子は本音を話すしかないなどと話していて、華子は店に出て行き泣く。(つづく)
このドラマをずーっと見てきて、こういうラストになるとは思いもよらなかった。