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【ネタバレ】友だちのうちはどこ?

1987年 イラン

 

あらすじ

イラン北部の小さな村。小学生のアハマッドは、ある日、同級生の友だちモハマッドの宿題のノートを間違えて持ち帰ってしまう。「ノートを忘れたら退学だ」という先生の言葉を思い出したアハマッドは、ノートを返そうと、ジグザグ道の丘を越え、遠く離れた隣の村に住むモハマッドの家を捜し歩くが…。子供たちの豊かな表情、けなげで、まっすぐな行動が胸を打つ。巨匠アッバス・キアロスタミ監督が世界的な評価を受けた名作。

友だちのうちはどこ?(字幕版)

友だちのうちはどこ?(字幕版)

  • ババク・アハマッドプール
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2022.8.30 BSプレミアム録画。

 

小学校の教室。モハマッド・レダ・ネマツァドというクラスメイトがノートでない紙に宿題をしてきて、先生に叱責され泣いていた。従兄の家にノートを忘れたと言う。今度やったら退学だと先生は言う。

 

家に帰ったアハマッドは母から言われるまま、おむつを渡し、お湯を用意した。

 

宿題をやろうとしたアハマッドは友だちのノートを間違って持ってきたことに気付く。友だちにノートを返しにいきたいと言っても、母は宿題が先だと言う。アハマッドは自分の宿題をやり、ポシュテという隣村のモハマッドの家まで走る。

 

ポシュテという地名しか知らないアハマッドはポシュテにもいくつか区があることを知る。偶然会ったクラスメイトはモハマッドの従兄の家がポシュテのハネヴァル区にあると教えてくれたが、ミルクを運ぶ手伝いをしていたため、一緒に来てくれなかった。

 

ハネヴァルのヘマティの家に辿り着いたもののコケルまで行ったと言う。コケルから来たアハマッドはアリ・ヘマティを追いかける。コケルに戻ったアハマッドは、おじいさんからたばこを取ってくるよう言われる。

 

おじいさんは隣に座っていたおじいさんに言うことを一度で聞かせるために4日に一度は理由をつけて殴ると語る。

 

母に言い付けられたパンを買いに行こうとしたアハマッドだったが、おじいさんに言われたばこを探しに家に戻った。またおじいさんのところに戻ったアハマッドはたばこがなかったことを話していると、知らない男に紙を1枚くれとノートを破られた。男がネマツァドと知り、ロバに乗った男を追いかけた。

 

狭い石段もロバにまたがったまま上っていく男を走って追いかける。男は家でドアをロバに積んで自分の息子に宿題をやれと声をかけ、再び出かけて行った。そこの家はネマツァドだったが、モハマッドではない。この辺りはネマツァドという姓が多いと子供に教えられた。

 

鍛冶屋の近くの家がアハマッドの探すネマツァド家ではと子供に教えられ行ってみた。知り合った老人が連れて行ってくれるという。老人は窓やドアを作る職人だが、歩く道すがら今は一生ものだと鉄でドアを作る者が多いことや町を出る者が多いことと嘆いた。

 

辺りはすっかり暗くなっている。老人が案内した家は、さっきアハマッドが来たロバのいるネマツァド家だった。

 

しばらく老人と歩いていたが、疲れたから先に行ってくれと言われ、アハマッド一人で走り出すが、犬に吠えられて道を戻り、また老人に会った。老人の家まで一緒に行き、そこから一人で帰ったアハマッドは泣いていて、母から夕食を勧められても食べずに宿題をした。

 

翌朝、アハマッドはまだ学校に来ていない。先生は宿題をやったノートを机に出すようにいう。モハマッドはノートがないことに絶望。

 

しかし、遅刻してきたアハマッドはモハマッドの分も宿題をしていて、先生はモハマッドのノートに丸をつけた。(終)

 

キアロスタミ監督というと↓この作品だけ見たことあります。

日本人キャストによる日本の話なのに不思議な世界観。

 

この映画もまた不思議な味わいの映画だった。ラストは良かったけど。アハマッドが知り合った老人が窓から顔を出している演出は、「ライク・サムワン・イン・ラブ」でも窓から顔を出してしゃべり出すおばあさんがいたなと急に思い出した。

 

気になったこといくつか。先生がやたら高圧的、学校は男の子だけ? お父さんやおじいさんは何してる人??

 


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