徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】グッドモーニング,ベトナム

1987年 アメリ

 

あらすじ

名優ロビン・ウィリアムスが、破天荒な放送で人気者となった米軍ラジオのディスクジョッキーを熱演し、絶賛された感動のドラマ。1960年代ベトナム戦争下のサイゴン。「グッドモーニング、ベトナム!」の叫び声とともに始まるクロンナウアーの放送はロックに毒舌ジョークで米兵たちの絶大な支持を得るが、ある日、禁止されていた事項についてしゃべってしまう…。ルイ・アームストロングの名曲「この素晴らしき世界」も印象的。

2022.1.17 NHK BSシネマ録画。

 

1965年 サイゴン

 

ラフな格好で空港に降り立ったクロンナウアー上等兵は、黒人兵士のガーリックの出迎えを受け、車でサイゴン市内を走る。ロビン・ウィリアムス、めちゃくちゃ早口。クロンナウアーは空軍の帽子をかぶっているものの、ラフな格好を上級曹長に突っ込まれる。

 

米国ベトナム放送でDJとして呼ばれたクロンナウアーは早速翌朝からDJブースに入った。「グッドモーニング・ベトナム!」というテンションの高い叫びから始まり、早口でしゃべりまくる。

peachredrum.hateblo.jp

兵士の一人はマルクス兄弟みたいと笑う。ガーリックなども笑いまくってるけど、英語が分かればもっと面白いんだろう。しゃべり中心なのは吹き替えだともっと面白かったのかもな〜。

 

自由な放送によく思わない上官もいたが、クロンナウアーは平然としている。

 

ガーリックが行きつけの店に連れて行った。店から外を見て、キレイなベトナム人女性を見かけて声をかけるクロンナウアー。女性はそのまま行ってしまい、自転車で追いかけた。女性は英語を習っていた。スローン軍曹から余命2ヶ月で教師が夢だとウソを言って教師を代わってもらった。

 

授業が終わり、女性に声をかけようとするが、ベトナム人青年に止められた。青年はクロンナウアーが声をかけようとした女性・トリンの弟・トゥアンだという。トゥアンに連れられ、食堂に行ったクロンナウアーは辛い食べ物を食べさせられるが、得意の話術で周囲の地元民も笑わせた。

 

行きつけのGIバーにトゥアンを連れて行くが、他の兵士に突き飛ばされたため、クロンナウアーがかばってケンカになり、店がめちゃくちゃになった。

 

ベトナム人向けの英語の先生を続けるクロンナウアー。生徒は老若男女だが、クロンナウアーの授業に大ウケ。トゥアンはトリンとのデートを許す。ほんとに可愛い人だな〜。トリンと「ビンゴ・パーティー」という映画を観に行った。

 

ノリノリでクロン・アワーを続けるクロンナウアー。ニクソン元副大統領のインタビューを編集するよう上官に言われたクロンナウアーは下ネタの質問にニクソンが答えているように編集して放送した。怒った上官が途中で放送を止めた。

 

トゥアンからトリンにあってほしいといつものGIバーを出た直後、店は爆破され、数名の米兵が亡くなった。クロンナウアーは自らが体験したニュースを伝えようとするが、検閲に通ってないニュースで公式には起こっていない事件とされた。いつものようにしゃべり出したクロンナウアーだったが、途中で非公式のニュースの話をし出して電源を落とされた。

 

クロンナウアーは停職処分となり、飲んだくれていた。クロンナウアーの代わりは、いつもクロンナウアーを叱る上官で自分では面白い人間だと思っているスティーブ少尉。案の定、ダダ滑り。

 

トゥアンはクロンナウアーを農村へ連れて行った。息子を地雷で亡くした人、他にも家族を殺された人がいた。トリンには弟と友達になるのはいいが、ベトナムの女性と友達になるのはダメだと断られた。

 

米国ベトナム放送にはスティーブ少尉に抗議の電話が鳴り止まず、上級曹長はクロンナウアーに戻すよう言う。しかし、クロンナウアーは戻らないと言う。ガーリックは必死に説得し、兵士たちが集まっている場所に連れて行き、クロンナウアーにしゃべらせる。兵士に話しかけながらしゃべり続け、兵士たちは笑った。兵士をたくさん乗せたトラックは走り出した。

この素晴らしき世界

この素晴らしき世界

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ニュチャンに向かう兵士に向けて「この素晴らしき世界」を流すクロンナウアー。戦争の過酷な映像とこの歌…

 

クロンナウアーは兵士にインタビューしたいと言い出す。アンラックへ向かうクロンナウアーとガーリック。車を走らせている中、ガーリックは除隊したらDJをやりたいと言う。しかし、二人の乗った車がベトコンの襲撃に遭った。

 

英語の授業にクロンナウアーが顔を出さない。心配するトゥアン。

 

森の中を歩くクロンナウアーとガーリック。トゥアンが探しに来てくれ、飛んできたヘリに助けを求めた。

 

トゥアンはベトコンのテロリストだと曹長に知らされたクロンナウアーは除隊処分とされた。クロンナウアーを異常に嫌う曹長もまたグアムに移動されることになった。

 

トゥアンが銃殺されないよう、トリンと探すクロンナウアー。走るトゥアンを追いかけて村へ。君を友達だと思い信用してたのにと話すと、トゥアンが姿を見せた。トゥアンは母も兄も殺されたと涙ながらに語った。

 

除隊の日。英語教室の生徒たちとソフトボールを始めた。ボールがないので果物で代用。トリンとは握手で別れた。

 

ガーリックとは「成せばなる」という言葉を残して別れた。

 

今度はガーリックがDJをし、クロンナウアーが託したテープを流した。「グッドバイ、ベトナム」という挨拶からいつものしゃべりが始まった。(終)

 

1965年の話を1987年にやってるんだけど、当時のドキュメンタリーを見ている感覚に陥った。クロンナウアーが早口でまくしたて笑っているベトナムの人も兵隊たちも本気で笑っているように見えた。いい映画だった。