1939年 アメリカ
あらすじ
ローレンス・オリビエ、マール・オベロン共演。エミリー・ブロンテの不朽の名作を名匠ウィリアム・ワイラー監督が映画化。運命に翻弄される男女の愛憎を描く文芸大作。イングランド北部の荒野に立つ屋敷“嵐が丘”に、養子として引き取られた孤児ヒースクリフは、屋敷の娘キャシーと恋に落ちる。しかし、キャシーが大金持ちのエドガーから求婚され、ショックを受けたヒースクリフは姿を消してしまう…。アカデミー撮影賞受賞。
2022.3.10放送のはずが、なぜか直前に予定変更され、2022.4.14 BSプレミアム録画。
今から100年前、イングランドの荒野に荒れ果てた屋敷“嵐が丘”があった。嵐で迷子になった旅人しか訪れないような場所だ。
嵐の中、屋敷に入って行った男。大きな犬が吠えながら近付く。ロックウッドという男がヒースクリフの家に挨拶に来た。ヒースクリフ家はみんな無愛想。
ロックウッドは長年使っていない花嫁の部屋に通された。煙突も詰まっていて暖炉の火もつかない。窓が風雨でバタバタ動く。目が覚めたロックウッドは窓を閉めようと窓の近くへ行くと、中に入れてくれという女性の声が聞こえた。キャシーだと名乗るので、ヒースクリフを呼ぶと、嵐の中、ヒースクリフは家から飛び出して行った。
ヒースクリフの父に仕えていたという年老いた女性・エレンがキャシーが既に亡くなった女性だということや40年前のことをロックウッドに話し始める。
回想
ヒンドリーとキャシーという兄妹のもとに父が薄汚れた少年を連れて来た。ヒンドリーもキャシーも汚い子だと嫌がったが、同年代のキャシーはヒースクリフと仲良くなる。しかし、ヒンドリーはヒースクリフを殴りつけた。絶対復讐してやるとヒンドリーをにらみつけるヒースクリフ。
間もなく父が亡くなり、幼いながら主人となったヒンドリーがヒースクリフに馬丁の手伝いをするように命じた。
時はたち、20代になったヒースクリフたち。ヒンドリーは使用人たちにもキャシーにも高圧的。ヒースクリフはボロボロの格好で働いていた。
ある日、ヒンドリーが馬に乗って出かけた日、ヒースクリフは仕事に戻らず、子供の頃からキャシーと遊んでいた岩山に走り、キャシーと抱き合った。
キャシーはヒースクリフに家を出て、お金持ちになって戻って来てというが、ヒースクリフは俺を追い出したいんだろうと怒った。
隣人のリントン家のパーティーを外から覗き見るキャシーとヒースクリフ。あんなドレスで踊りたいというキャシー。番犬に気付かれ、足をかじられるキャシー。助けを求められたヒースクリフもかばうが、キャシーだけ屋敷で手当てされた。
屋敷に入ったヒースクリフにキャシーはヒースクリフに逃げ出すようにいう。ヒースクリフはこの屋敷の全員に復讐すると言って出て行った。なんだよ、復讐、復讐って。
数週間後、嵐が丘に戻って来たキャシーはまだ屋敷にいるヒースクリフに驚く。送ってきたリントン家のエドガーからなぜあんな男を雇っているのかと言われて激昂するキャシー。豪華なドレスを脱ぎ捨て、いつもの岩山へ。
ヒースクリフが待っていて抱き合う。リバプールからアメリカ行きの船に乗ったが、キャシーのいない世界が耐えられず戻って来たという。
ヒースクリフは上級社会など忘れて2人で出て行こうと言うけど、キャシーはヒースクリフに金持ちになって戻って来てほしいとズレがあるんだね。
ドレスアップしたキャシー。エドガーからの誘いを受けたキャシーはウキウキしていて、馬丁であるヒースクリフを否定する。家を訪れたエドガーと入れ違いに外に出たヒースクリフはいつも寝起きしている馬小屋のロフト部分に上がり、ガラス窓に手を突っ込んだ。
キャシーはエドガーから結婚を申し込まれたとエレンに嬉しそうに話した。ヒースクリフとの結婚は無理だと言う。立ち聞きしていたヒースクリフ。キャシーの本心はヒースクリフさえいれば生きていける、だったが、結婚するという部分だけを聞いていたヒースクリフは嵐の中、出て行ってしまう。
キャシーはドレスのまま、外へ飛び出し、いつもの岩山へ向かったが、そこで倒れてしまった。
酔っ払って帰ってきたヒンドリーはキャシーを探そうともせず、2人で地獄に堕ちればいいと吐き捨てた。
キャシーを見つけたのはエドガー。リントン家で療養生活を送るキャシー。エドガーの妹・イザベラもなにかとキャシーに親切にしてくれた。
キャシーはエドガーと結婚。キャシーは領主の妻として幸せに暮らしていた。エレンもキャシーについてエドガーの屋敷にいる。
ある夜、キャシーの元をヒースクリフが訪ねた。立派な紳士となったヒースクリフ。アメリカで遺産を相続したというヒースクリフは、ヒンドリーの借金のカタに嵐が丘を買い取り、これから一生隣人だという。イザベラはエドガーやキャシーのヒースクリフに対する態度をまるで使用人に対する態度だと非難した。
ヒースクリフが嵐が丘に戻ってきた。ヒンドリーは医者に止められている酒を飲み、ヒースクリフに銃を突きつけた。しかし、手が震えており、ヒースクリフに簡単に払われた。
馬が調子が悪くなり、嵐が丘まで歩いてきたイザベラ。イザベラはエドガーたちの態度を謝り、ヒースクリフも君だけが友人だと笑顔を見せた。
リントン家のパーティー。エドガーと踊るキャシー。ヒースクリフが正装してリントン家を訪れた。イザベラが招待した。エドガーは反対するほど燃え上がると知っていて、ダンスだけならと承諾した。
ピアノ演奏を見ていたキャシーはふと視線を感じた。イザベラの後ろに立っていたヒースクリフがじっと見つめていた。
イザベラにワルツに誘われたヒースクリフだったが、イザベラが他の男性に誘われたのをいいことにキャシーをダンスに誘った。キャシーは疲れてると断ったが、バルコニーに出て2人で話し始めた。
ヒースクリフを拒絶するキャシー。バルコニーまでイザベラが迎えに来てパーティーに戻った。
イザベラは部屋に戻って鏡の前でうっとり。部屋に入ってきたキャシーはヒースクリフに利用されているのだと注意するが、イザベラはヒースクリフに結婚を申し込まれたと返した。
嵐が丘を訪れたキャシー。キャシーを罰するためにイザベラと結婚するというヒースクリフ。
リントン家
キャシーがエドガーに話し、キャシーはヒースクリフを殺してと頼む。エドガー、ドン引き。
ヒースクリフとイザベラは結婚。ヒンドリーは酒飲みのまま。イザベラも表情が暗い。地味になった。ヒンドリーにヒースクリフを殺すように言われるイザベラは心を開いてくれないヒースクリフに泣いてすがりつく。
エレンが訪ねてきて、イザベラにリントン家に顔を出すようにいう。キャシーの先が長くないせいだったが、血相変えて家を飛び出したのはヒースクリフだった。
病床のキャシーは岩山からヒースを摘んでほしいとエドガーに頼む。キャシーの部屋に入ったヒースクリフ。キャシーは死ぬ前に会いたかったとヒースクリフを呼び寄せた。2人は抱き合う。
エレンがエドガーが戻ってくると部屋に入ったが、離れようとしない2人。荒野が見たいというキャシーを抱きかかえたヒースクリフは窓辺に連れて行く。キャシーは亡くなった。エドガーは出て行くように言うが、キャシーに幽霊になって現れてくれと言ってヒースクリフは泣き崩れた。
現在
ケネス医師(この人、長生きだな〜)がヒースクリフが女性といるところを見たとエレンとロックウッドの元に言いに来た。エレンはヒースクリフとキャシーが岩山に行ったのだろうと言った。(終)
キャシーがさあ、エドガーと結婚しないでヒースクリフ待ってればよかったんじゃないの!?
ヒースクリフもイザベラと結婚することないのにね。イザベラ、かわいい子だったのにな〜。一番意味わかんないのはヒンドリー。お前こそさっさと出ていけばいいじゃないか。
でも、こういう昔のメロドラマ結構好きかも。