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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(100)「いつか光が...」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

過労で倒れた町子(藤山直美)が入院しているなか、隣町のスナックでは、南野福子(天童よしみ)がまたもや作家の花岡町子に間違われ、福子もその気になって客からごちそうになる。一方、晴子(田畑智子)は受け持ちの患者が手術後に亡くなって責任を感じ、医者としての自信をなくしていた。そんな中、町子が深夜に病院から抜け出し、仕事の資料を取りに家にこっそり戻る。そして晴子に見つかるのだが…。

おお~、もう100回か~。

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回想

茶の間で倒れた町子。

回想ここまで

 

過労で倒れた町子が入院しました。

 

病院のベッドで寝ている町子。

 

一方晴子は…

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回想

晴子「初めてやったんです…自分の受け持ちの患者さん亡くしたん」

回想ここまで

 

徳永医院の診察室で落ち込む晴子。

 

仕事で大きな壁にぶつかっていました。

 

たこ芳

りん「町子さん、どんな具合なんやろ?」

一真「ゆっくりしてたら治るて。働きすぎと違うかなあ」

りん「あ…やっぱりね。働く女は体だけが味方やもんな。大事に使て、手入れして、長もちささんと」

一真「ハハハハハハ…! おりんさん、もう古い型やからな。壊れたらメーカーにももう部品あれへんのやろな?」

りん「イケズなお坊さん!」

一真の高笑い。何気に失礼だな。

 

りん「あっ、いらっしゃい」

和田「おりんさん、ごめん」

りん「はい」

和田「適当に見繕うてくれはる?」

りん「あ~、はいはい」

 

一真「お客さんのかいな?」

和田「ええ」

一真「最近、あんたのとこ、よう、はやってるみたいやな」

和田「ボチボチですわ。ごえんさん」

一真「うん」

和田「よそのお店で歌、歌てはるらしいですな。うっとこへも飲みに来てちょうだい」

一真「はいはい、今度ね。はい」

 

和田「あっ、そやそや、歌いうたら町子さん、聞いたんやけど、歌うまいんやてな?」

りん「ああ」

一真「え?」

和田「あの扇町のスナックで美空ひばり絶品やったて、うち来たお客さんがびっくりしてはったわ。『あの花岡町子さんてものすごい!』て」

 

一真扇町の?」

和田「うん」

一真「いつの話や?」

和田「え~っと昨日かな」

一真「あ~、ハハハ! そら、勘違いや! 町子さん入院してはるがな」

 

和田「入院? そやけど言うてたもん」

一真「うん」

和田「え~、もっと前やったかな?」

一真「何や、何や? もうしっかりしいや!」

 

そのころ、うわさのスナックでは…

 

お酒?を飲み干す福子。

堀之内「ええ飲みっぷりやなあ。いや~、約束どおり、ほんまにまた来てくれはってうれしいですわあ!」

坂本「来てくれはるとは言うてはったけど、ほら、お忙しいから、もう無理やと思てましたよ」

堀之内「そうそう。先生、もう一杯いきましょ」

福子「あ、いや、もう私はほんとに…」

堀之内「何を言うとる! はいはい!」

 

小柳「こんばんは」

マスター「あ~、いらっしゃいませ!」

女「いらっしゃいませ!」

小柳「あっ!」

福子「あっ…」

 

堀之内「あっ、あの方、確かこないだも…」

福子「いや…あの、秘書なんです」

小柳「え!?」

堀之内「そうでしたか。ほんならご一緒に!」

小柳「いや、いや!」

 

坂本「いや、まあ、そない言わんと一緒にどうぞどうぞ!」

堀之内「いやね、今日はね、私にね、おごらせてくださいよ」

福子「ほんまですか? いや、そしたら私、甘えちゃおうかな! 『忍法ごちそうさま』!」

坂本「もう、花岡先生て面白いなあ!」

堀之内「かいらしいなあ!」

 

坂本「ほな、今日もそろそろ一曲!」

福子「あっ、はい」

坂本「マスター!」

マスター「はい!」ギターで「真っ赤な太陽」を弾き始める。

真赤な太陽

真赤な太陽

坂本「よ~っ!」

福子「♪『まっかに燃えた 太陽だから

真夏の海は 恋の季節なの』」

天童よしみさん、さすがにうまい!!

 

スナック波止場前

店から出てくる福子と小柳。

マスター「ありがとうございました。明日もお待ちしてます」

福子「またね」

マスター「はい、気を付けて」

福子「はい」

マスターは店内へ戻る。

 

小柳「何してんねんな。小説家の花岡先生やて?」

福子「向こうが勝手に勘違いしてるだけやないの。別にかまへんやないの、このくらい」

小柳「知らんで、ワシは…。タダ酒飲んで気持ちよさそうに歌て…。うん? こんな所で大事にしてた忍法のギャグまで使てやで」

福子「はあ…。20年以上やってて持ちギャグがこれだけやて。情けないわ、もう…」

20年以上やっても浸透してないギャグより、歌手やった方がいいって!

 

その翌日の夕方

 

病室

食事をしている町子。「ねえ、健次郎さん、そろそろ帰ってね。私、重病人やないねんから」

健次郎「いやいや、まだ早いからええやん」

町子「ねえ、夜は由利子ちゃんが?」

健次郎「うん。純子さんがな、夕方までには仕度しといてくれるんや」

町子「ふ~ん。はあ…。ごちそうさまでした」

 

健次郎「う~ん…まだ食欲はないみたいやな」

町子「そやかて、ず~っと寝てるだけなんやもん」

健次郎「けどな、決められた量は、ちゃんと食べなあかんで。食べへんかったら…」

 

ノック

健次郎「はい」

 

大浦「花岡さん、どうですか?」

町子「あっ、大浦先生」

健次郎「どうも、お世話になります」

片桐「残ってます!」

 

町子「いただきま~す」

健次郎「ほら、怒られた」

大浦「さすがの花岡先生も片桐さんには負けますか?」

町子「私、ちょっと婦長さん怖いんです…」

大浦「私かて怖いです、この片桐婦長はね」

片桐「失礼な」

 

大浦「診療所の方は、よろしいんですか?」

健次郎「ええ。あの、今、妹がいててくれますので」

大浦「ああ、徳永君が…」

健次郎「はい。あ…いつもお世話になっております」

 

大浦「いえいえ。先生と違う外科を選んだんですね。まあ、こないだみたいなことがあったら、やっぱり外科医は大変やなと思いますわ。特に若い人はね」

健次郎「え?」

大浦「『来週の大きな手術の助手を頼んだら断ってきた』って外科部長も心配してました」

健次郎「あの…妹がですか?」

大浦「聞いてはりませんか?」

健次郎「ええ」

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大浦先生役の南条好輝さんは「純ちゃんの応援歌」では北海道代表の北嶺高校の野田監督役で、「カーネーション」では生地屋の河瀬とあるけど、こっちは、あんまり覚えてない。片桐婦長の山田スミ子さんは「カーネーション」でも婦長役。私は「家政婦は見た」の方が覚えがあるな。

 

尾野真千子さんはじめ、「カーネーション」キャストかなりかぶってるねえ~。健次郎さんも池内幸三もアムールのママ、おじゅっさん…

 

徳永家台所

食器を拭いている晴子。新聞を持ちながらも、晴子を見ている健次郎。作業を終え、茶の間に来た晴子。

健次郎「ご苦労さん」

晴子「先、お風呂、入るね」

健次郎「うん。晴子。ちょっと座れ」

晴子「何?」

 

健次郎「大浦先生から聞いた。お前の担当やった患者さんのこと。手術後に亡くなったんやて? 助手で入っとったんか?」

晴子「部長先生が執刀しはって、おなか閉じる時に私が任されたの」

健次郎「ミスは、なかったんやろ?」

晴子「けど、3日後に急変して…」

 

健次郎「お前のせいやないて、大浦先生も言うてはった。縫合不全は不可抗力や」

晴子「そやけど、患者さん死なせてしもたら主治医の私の責任やわ」

健次郎「来週のオペ、断ったんは、それでか?」

晴子「違う。症例検討会と重なったから」茶の間を出ていこうとするが「なあ…」

健次郎「うん?」

 

晴子「お兄ちゃんは医者に向いてると思う?」

健次郎「そやなあ…この年までやってんねやから向いてんねやろな」

晴子「そうか」

 

一方、例のスナックでは…

 

堀之内「いや、先生て、ほんまおもろいなあ!」

福子「さあ、みんな、もっとジャンジャン飲んでよ。なっ。あっ、今日はね、みんな、私のおごりやから」

坂本「え~っ!」

 

福子「マスター!」

マスター「はい!」

福子「ボトル1本、入れといて!」

マスター「はい、かしこまりました!」

福子「マスター、おすしも取ろうな!」

マスター「はいはい!」

坂本「『忍法ごちそうさま』です!」

 

店内でサイン色紙を書いている福子。「はい」

客「おおきに! すんません、先生! 大事に家の家宝にします!」

客「ありがとうございました!」

客「先生、ありがとうございました!」

坂本「よかったな、これ! ほんまに!」

客「ごちそうさまでした!」

客「ありがとうございました!」店から帰っていく。

マスター「ありがとうございました!」

 

福子、財布を確認するがお金がない。トイレから堀之内が出てきた。

福子「あっ、ちょっとすいません!」

堀之内「はい。何?」

福子「いや、あの、すいません、ちょっとうっかりしてまして…。足らないんですよ」

堀之内「かめへん、かめへん!」

 

福子「え? 貸しといてもらえるんですか?」

堀之内「当たり前やがな!」

福子「いや…『申し訳ありません』の巻」

堀之内「『かいらしい』の巻!」

 

そんなことになっているとは知らない町子です。

 

病室

部屋の電気は消えていて、電気スタンドをつけて原稿を書いている町子。「6月やねん、あれ、確かね。もうえらいことしたな。新聞の切り抜き持ってきてもろたらよかったな。これ、7月やったかな」

 

ノック

町子「は~い…」返事をし、原稿を布団に隠す。

 

片桐が入ってくる。「消灯ですよ」

町子「はい」

片桐「何してはったんですか?」

町子「う~ん…寝てました」

片桐が布団をめくると、町子の腹の上に原稿とペンケースが乗っていた。

 

片桐「没収! 花岡さん」

町子「はい」

片桐「お仕事しすぎで入院してはるんですよ! 分かってますか?」

町子「はい…」

片桐「ここ病院! あなた患者! 寝なさい!」電気スタンドを消す。

 

町子「おやすみなさい」

片桐「はい」

町子「あ~あ…」

 

片桐がいなくなると、起き上がり、今度はペンライトの光で原稿を書きだす町子。

 

病室の明かりがつき、片桐がにらみつける。

町子「(小声で)おやすみなさい」

 

徳永家

夜中、階段を下りてきた晴子が物音に気付く。町子の仕事部屋に誰かいるのに気付き、バットを持って近付く晴子。仕事部屋を覗くと、人影がごそごそ動いていた。

晴子「泥棒!」

町子「私!」

晴子「誰か! 誰か!」

町子「私! 私! 私! 私! 晴子さん、私、私、私…」

 

健次郎「何や? どないしたんや?」階段を下りてきて、町子に気付く。「え?」

町子「こんばんは」

 

茶の間

向かい合って座る町子と健次郎、晴子。廊下で子供たちも見ている。

町子「これだけ取りに来たかってん…」

健次郎「アホ!」

 

由利子「あ~、もう寝よ寝よ。行くで。はい、行こ行こ…。ほら、あんたも」

最後まで粘って見ていたのは登。

 

健次郎「どないしても要るもんやったら、明日、純子さんに頼んだらええやないか。それをこんな夜中に病院抜け出してくるて」

町子「確かめたいことがあったんですよ、今晩中に」

健次郎「ええか? あんたは仕事のしすぎで倒れたんやで」

町子の深刻な表情に健次郎もため息をつく。「帰ろか」

町子「どこへ?」

 

健次郎「病院に決まってるがな」

晴子「私が送ってくわ。職員の通用口からこっそり入らな。片桐婦長に見つかったらどないなるか」

町子「はあ…」

 

浪花大学附属病院

病室

町子「ご迷惑かけてしもて、すいませんでした」

晴子「もう、ほんまに…。そんなに気になんの? 仕事」

町子「そやかて、こんなに長いこと休んだことあらへんから…」

 

晴子「まだたったの3日やのに。体のことも考えな。町子さん本人のためだけやないの」

町子「そうですよね…。健次郎さんや晴子さんや子供たちや純子さんに迷惑かけることになりますもんね」

晴子「うん。けど、それだけやのうて…医者ってね、自分の診た患者さんに何かあったら、ものすごうつらいの…。今日は遅いから、もう帰ります。おやすみなさい」

町子「あの~…。ありがとうございました」

 

ミニ予告

藪下、健次郎、鯛子が並ぶ待合室。

健次郎「ひょっとして歌、歌てた?」

 

仕事気になるもんねえ~。晴子さんみたいな医者の気持ちなんて考えたことなかったかも…。そうだよねえ。あんなに注意されてるのに患者側は勝手だもんね。

 

大体次の再放送作品が発表されるのが、118回。「あぐり」の時だけはちょっと遅れて125回。8月に入ったら分かるかな。今まで名作が続いたから見てきたけど、今度こそ作品によっては見ないかも。朝ドラだったら何でも好みと言うわけではない。80年代あるいは、それより古くて全話揃ってるものから優先的にやってほしいんだよな~。「芋たこなんきん」は確かに埋もれた名作だったけど、やっぱりもっと古い作品が見たいんだよ~。

 

芋たこなんきん」はNHK総合の夕方の枠(時間帯は変えてほしいけど)で「ひまわり」が終わったら、すぐにでもやればいいのに。総合の再放送だとNHKプラスの配信もあるからね。古い作品と違って前日のふりかえりも多いし、見やすいと思う。何より面白い。