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【連続テレビ小説】芋たこなんきん(66)「おとうちゃん」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

戦中戦後を生き抜いた自身の物語をつづった町子(藤山直美)の最新作「楽天乙女」に、読者からの反響の手紙が続々と寄せられていた。そんなとき、子ども時代の町子に恋心を寄せ、「楽天乙女」を読んで、町子にその懐かしい思いを手紙につづって送った大谷三郎(岸田敏志)が、町子を訪れる。町子は、大谷に覚えはなかったが、うれしくなり大歓迎する。しかし、大谷との話がはずむなかで、町子は人違いであることに気づくのだが…。

めいの良美の騒ぎが落ち着き、徳永家に日常が戻り、次の週末を迎えていました。

 

台所

魚?をあぶる純子。

 

町子の最新作「楽天乙女」に読者からの反響の手紙が続々と寄せられていました。

 

仕事部屋

ファンレターを読む町子。「『俳啓…』。いきなり、字、間違うてはるやん。え…『花岡先生、初めまして。僕は中学3年生です。小説の主人公の町子ちゃんと同い年です』。へえ~。『こんなに明るくてかわいくて優しいマコちゃんのような少女が近所にいたら、いっぺんで好きになってしまうでしょう』やて。

完全にこれフィクションやと思てはんねんな。『もし、僕がマコちゃんとけ…マコちゃんと結婚するならば森と泉に囲まれて静かに眠る教会で式を挙げたいです』やて。何? これ。森と泉て…。♪『森と泉に』やん。

♪『かこまれて 静かに眠る ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー ブルー・シャトウ シャトウ ブルー ブルー ブルー ブルー』ウッ! シャ…」

振り付きで歌っているところを純子に見られた。「フフフ」

↑演歌じゃないだろー!

応接間で待っている男性(岸田敏志さん)。

きみの朝

きみの朝

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↑昨日から漢字変換しようとするとこちらが出てきた。いつ名前の漢字変えたんだろう?

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回想

町子「『大谷三郎』。『ほのかに恋心を抱いておりました』て。ちょっと待ってよ。『写真館のかれんな娘さん』…え? ちょっと待ってよ、これ。私や」

回想ここまで。

 

応接間で待っていたのは大谷三郎。

町子「お待たせしました。わざわざすいませんです」

大谷「厚かましいと思たんですけど、ちょうど近くまで仕事で来たもんで」

町子「どうぞお座りください」

大谷「あ…」

 

町子「あの…お手紙頂きましてありがとうございました」

大谷「ああ…」

町子「あ…私のちっちゃい時のこと覚えてくれてはる人と大人になって、こうやってお会いするっていうのは何かあの…何かてれくさ~いですよね」

大谷「お元気でしょうか?」

町子「元気です」←この辺りがミニ予告

 

茶の間

イシや子供たちが食事中。

 

応接間から町子と大谷の笑い声が聞こえている。お茶を持ってきた純子と応接間の前で聞き耳を立てている健次郎。

町子「そんなことありましたね」

大谷「はい」

 

純子「あの方です。例のラブレターの。かれんな乙女にほのかな初恋」

健次郎「どうせまた目尻ダラ~ッと下げて、えべっさんみたいな顔になってますわ」

純子「気になりますでしょ?」

健次郎「あの、はよ持っていってあげてください」

純子「はい。失礼します!」

 

町子「はい。すいません。どうぞ」

純子がお茶を出す。

大谷「すいません」

 

町子「けど、隣の町でしたら学校が違いますでしょう。そやから正直言いまして、私、大谷さんのことほとんど覚えてないんです。申し訳ありません」

大谷「あ…そうですか。僕はしょっちゅう前、通ってたんです。剣道習いに通ってたもんで」

町子「へえ~」

 

大谷「あ、そやそや。いっぺんこんなことあったんです。ちょうど写真館の前通ったら近所の子供らがチャンバラしてましてね。僕の竹刀見て『勝負せえ』言うてしつこう絡んできたんです。その時、お姉さんが助けてくれはったんです」

町子「お姉さん?」

大谷「ほら、お姉さん、いっつも男の子らと空き地走り回って、カエル追い回したり、木登ったりしててたくましかったでしょう?」

町子「ええ…」

 

大谷「そん時もそのやんちゃくれら蹴散らしてくれはってね。『あんたら1人を相手にひきょうなり! わ~!』言うたら、みんなパ~ッと逃げてもうてね。頼もしかった~! 妹さん、いっつもお姉さんの陰に隠れるようにしてて、かれんな女の子やった~。妹さん、お姉さんがこんな有名な小説家になって喜んではるでしょ?」

 

そっか、本読んでたら、町子が姉だと分かりそうなもんだけどなと思ったけど、大谷三郎は、あのかれんな女の子のお姉さんが書いた小説だと分かってて、「お元気でしょうか?」も「妹さんも元気ですか?」ってことなのね。笑いをかみ殺す純子。

 

たこ芳

健次郎「ハハハハハハハ! 孝子ちゃんのことやったんか! ハハハハ…! いや~『かれんな少女』いうから、おかしいなとは思てたんやけどな」

町子「紛らわしい書き方する方が悪いんですって、もう…。ちょっとすいませんけど、あの…コンニャクとそれから、え~っと卵と、それから厚揚げと、ひら天とお芋さんと全部下さい、その辺の」

健次郎「けど、あんたのこともちゃんと覚えてくれてはったんやろ? 木登りが好きでカエル追っかけ回してばっかりいてる、お姉さんて。ハハハハハハ…!」

純子「ハハハハ!」

 

町子「けど、妹かてな『かれん』というのには、私、程遠いと思うよ」

健次郎「あ~、おかしい! ほんでその人には何て言うたん?」

純子「え~『今後とも応援よろしく。今日のことは妹にちゃんと伝えておきますから』」

健次郎「え? ほな、何? あんたが勘違いしてた話せえへんかったんかいな」

 

町子「印象悪くして読者を減らしたないのでね」

健次郎「したたかやね!」

りん「もう、先生のうちは毎日毎日いろいろあって面白そうやね。はい、お待ち遠さん」

町子「ありがとうございます」

健次郎「ハハハハ…!」笑いすぎて泣いてる。

町子「泣かんで! 涙、拭いてくださいよ!」

 

そして翌日。町子たちはイシの指導で奄美料理の鶏飯を作ることになりました。

 

芋たこ>料理コーナー

鶏飯

 

イシ「まずはスープを作ります」おぉ! カメラ目線!

純子「鶏がらでスープ取るんですね」

イシ「そう」

 

作り方・4人分

1.水でもどした干ししいたけ・戻し汁・鶏がら・水1リットルで、スープを作る

 

イシ「ここにだし昆布としいたけ、鶏のササミを入れて」

町子「ササミからいれますね、お母さん」

イシ「はい」

 

鍋に材料を入れる。

町子「これでいいですか? お母さん」

イシ「ええです、ええです。みりん、塩、しょうゆで味をつけます」

 

2.スープが煮立ったら、しょうゆ・みりん・だしの素・塩で味付け(しょうゆは色がつく程度に)

 

純子「うわっ、いい匂い!」

町子「ねえ、矢木沢さん」

純子「はい」

町子「鶏飯て食べはったことないでしょ?」

純子「ないです」

 

町子「スープをかけるごはんで、そら、ものすごいおいしいんですよ! 奄美ではね、お祝いの時にこうやって作るんですよね?」

イシ「そう。あっさりしてて食欲あれへん時でも食べられるの」

 

3.火が通った鶏ササミを取り出し、細く裂く

 

イシ「ササミは細く手で裂いてね。しいたけは、お砂糖、しょうゆ、みりんでちょっと甘辛く味をつけます」

純子「はい。まず、みりん」

 

4.しいたけをしょうゆ・みりん・砂糖で味付けし千切りにする

 

純子「後でまたお味見お願いします」

イシ「はい」

 

5.卵を薄焼きにし、千切りにする

 

純子「卵、きれいですね」

イシ「ねえ」

町子「きれいな色」

純子「いっぱい入れて」

町子「たくさん入れとこう」

 

イシ「ネギとみかんの皮と…」

純子「薬味ですね」

イシ「そう。で、パパイヤのお漬物のせて…」

 

6.細ネギ・パパイヤの漬物・シマみかんの皮を薬味用としてみじん切りする

 

町子「はい、これとおネギをこう…。うわ、すごいきれいな色です」

 

7.ごはんの上にササミ・しいたけ・卵・薬味を盛り、スープをかけたら完成!

 

ごはんにスープをかける町子。

一同「うわ~!」

町子「よいしょ」

純子「はい!」

町子「はい!」

純子・町子・由利子「完成!」

イシ「ハハハハハハ…!」

突然始まった料理コーナー。楽しそう!

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純ちゃんの応援歌」の山うな丼を思い出す~。大阪制作の朝ドラの伝統だったのかな~? 2022年なら健次郎さんや男の人も加わりそう。

 

茶の間

純子「はい、どうぞ!」

健次郎「お~、うまそや!」

イシ「お待たせいたしました! はい。これも昨日から炊いといたからね」

清志「豚足や!」

純子「うわ、私、豚のおみ足見たの初めてです!」

町子「奄美の名物料理なんですよ」

純子「うわっ!」

健次郎「矢木沢さん、ほら、こっち!」

 

町子「どうぞどうぞ、座って。どうぞどうぞ」

純子「すご~い!」

イシ「はい!」

町子「はい、はい、はい」

子供たち「うわ~!」

 

健次郎「さあ、ほないだだきましょうか。はい」

一同「いただきま~す!」

 

純子「おいしいです! どうして、私、今までこれ知らなかったんでしょ!」

健次郎「うまい! あ…矢木沢さん」

純子「はい」

健次郎「ちょっとこの豚足を食べてみて」

町子「そうそうそう」

 

健次郎「これ。はい」

純子「これ、どうやって食べるんですか?」

町子「『どうやって』て、ガ~ッてかぶりついてください。ガバ~ッて」

純子「これ?」

町子「うん」

 

純子「おみ足…」

町子「どうです?」

純子「いや…」

町子「大丈夫、大丈夫」

純子「ガバッと?」

町子「ガバッと」

 

豚足にかぶりつく純子。

町子「ハハハハハハ! ねえ、おいしいでしょ?」

純子「うん! おいしい!」

 

健次郎「大事なものを忘れてたわ」

純子「あ~、おいしい! 何ですか?」

健次郎「矢木沢さん、これ、初めてでしょ? 黒糖焼酎

純子「初めて!」

町子「ちょっと待って! お水…お水持ってきますから。ちょっとそのままは、あかんから、ちょっと待って」

しかし、そのまま飲んじゃう純子。「あっ、おいしい! おいしい!」

健次郎「こら、先が怖いな」

 

町子「私もね、健次郎さんと一緒になれへんかったら、こんなおいしいもん知らんまま生きていったんかなと思います」

健次郎「それ、褒められてんのか何やよう分からんな」

町子「今度は孝子や良美にも食べさせてやりたいな~」

健次郎「ほんまやな」

町子「うん」

子供たちもおいしそうに食べている。

 

純子「あの、大阪では豚の足ってお料理にしませんよね?」

健次郎「あのね、この豚っちゅうのはね、捨てるとこがないんですよ」

町子「けど、大阪でもね、ほかやったら捨てるようなもん、ちゃんとお料理にして食べますよ。ハモの皮はキュウリとあえて酢の物にするでしょ。鯨はハリハリ鍋とか関東煮きね。それから、うなぎの頭のあの半助。あれは焼き豆腐と炊きますもんね」

 

健次郎「あ、僕、それ、大阪来て初めて知ったんや。その半助豆腐いうの。あれ、うまいな。トロッとしててたまらんな」

町子「たまらんでしょ?」

 

純子「あの、どうして、うなぎの頭、半助っていうんですか?」

町子「あのね、1円のこと円助て言うてた時分に一山50銭で売ってたんですて。で、50銭て半分でしょ。そやから半助やていうてはる説もあるんやけれども、それは本当かどうかはっきりしたことは分からないらしいです」

イシ「奄美のうなぎはね、そら大きいて、きっと食べ応えあるわ」

町子「おいしそう! 食べたいな!」

 

純子「町子先生は小さい時からお料理好きだったんですか?」

町子「いや、私んとこね、ちっちゃい時から女子衆(おなごし)さんがいてたんですよ。だから私はお台所に立ったことがなかったんです」

健次郎「いつからできるようになったんや?」

 

町子「お父ちゃんが死んでから、お母ちゃんが働きに行くようになったでしょ。で、弟や妹のごはんを私が作るようになって、で、まあ、自然と興味を持ち出して何か頑張って一生懸命作ってる間に自然とできるようになったのかな」

健次郎「何でも現場での修業が一番いうことやな」

町子「そう」

純子「そりゃ、そうですよ! 私ね、家庭料理っていうのは腕前より人生経験。ねっ!」一升瓶を抱えてる。

 

町子「飲ましたらあかんから取り上げて。飲ましたらあかんから取り上げて」

健次郎が一升瓶を町子のもとへ。

町子「私もね、お母さんのように年を重ねてったら、もっとおいしいお料理が作れんのやないかなて、今から楽しみにしてるんですけれどもね!」

純子、手をたたいて歓声を上げる。

健次郎「さすが楽天派ですな」

 

「ごめんください!」

純子「(大きい声で)は~い!」

町子、頭を抱える。

 

純子「あ、すいません、私…」

町子「すいません、お願いします」

純子「はい」

健次郎「荷物かいな? どっから?」

 

町子「孝子からやの。手紙ついてんねん。ちょっと待ってね。え~っとね。よいしょ。え~、はい『徳永健次郎様、町子様。先日は大変お世話になりました。夫も無事退院しました。夫婦でいろいろ話しました』やて。『これからも会話を続けていこうと思います。ありがとう。これは心ばかりのお礼です』。矢木沢さん、ちょっと開けてもらえます?」

純子「は~い」

 

町子「『10年前、新婚旅行で行った八丈島で食べて病みつきになり、それから送ってもらっているものです』やて」

健次郎「八丈島?」

純子が段ボール箱を開ける。

清志・登・隆「臭~い!」

町子「臭い? あっ、書いてある! ちょっとみんな聞いて! 書いてある! ちょっと、お母さん! 『臭いけどとってもおいしい』て。『臭いけどとってもおいしい』て書いてある」

健次郎「くさやの干物や! ハハハハ!」

町子「うわ~!」

健次郎「これ、うまいねん。知らんか?」

 

町子「いや、知ってるけどね、家庭に送ってくる量と違うやない! 何でも限度あるて限度が! そやけどこれね、みんなね、ちょっと聞いて! 『臭いけどとってもおいしいです』て書いてあるから」

健次郎「これな、網で軽くあぶってな…」

町子「やめて! ちょっと待って! 自分でやって! あ~!」

くさやを持って追いかける健次郎。

町子「やめて、やめて! 頼む! ちょっと!」

 

健次郎がくさやを持ってウロウロ。

清志・登・隆「うわ~! これ、うまいから。なっ。今日、食べよ」

 

家族と囲む食卓の楽しさ、温かさを町子は今改めて実感しているのでした。

 

来週は「おかあちゃん

・町子「もうすぐですよね? 澄子さんのご命日」

 

・晴子「法事、ほんまにうちでする気? やっと新しい環境に慣れてきたのに、わざわざ思い出させることもないでしょ。私は反対です」

 

・純子「無理なさることはないと思います」

 

・由利子「お母ちゃんの味、覚えてへんやろしね」

 

・健次郎「法事、やめよう」

 

・鯛子「うわ~!」

 

・清志「お母ちゃんかて書いてる!」

 

ミニ予告

町子と子供たちが並んで座っている。法事?

 

いいなあ~、町子と孝子にしろ、孝子が「子供産んだこともないのに」的なことは言わないし、町子の考え方が絶対的に正しいとされてるわけでもない。孝子は一生懸命やってるけど空回りしてるだけ。

 

ドラマに関連のあることならお料理コーナーみたいなのも楽しい! 奄美の人も嬉しいと思う。地元リスペクトが感じられる。