公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
子どものころの思い出話をする町子(藤山直美)と聞き入っている健次郎(國村隼)。不運が続きピンチに立たされた花岡写真館の結末、隣のカフェの女給の子ども朝子(植野瑚子)にむごいことをした後悔の念を語り、目が潤む町子だった。気づけば朝となり、丸々一晩語り明かしていたが、話せば話すほど2人の距離は近づき、それでもまだ話すことは、山のようにありそうで…。2人の時間の大切さをいっそう強く感じさせる夜になった。
振り返り
徳永家茶の間
町子「心配で心配で…」
振り返りここまで。
写真館のピンチと友達・朝子との切ない思い出。当時の気持ちがあふれそうになりながら町子は語り続けました。
写真館の表で父の帰りを待っていた町子が写場へ行くと、父・徳一が帰っていた。
町子「あっ!」
徳一「ただいま。どこ行ってたんや? こんな時間に」
町子「どこって…。お父ちゃんたちこそどっから入ったん?」
徳一「玄関に決まっとるやんか、裏のな。あ~、おなかへった。なあ!」
浦田「はい…」
町子「写真撮ってきたん?」
徳一「写真? うん、もちろんやで。みんなええ顔してたわ」
町子「ほな、写真館潰れへん? 大丈夫やの?」
徳一「うん。何言うてんねん。どこが潰れんねんな?」
泣きながら徳一に抱きつく町子。
徳一「泣かんかてええやないか。何や? お前。うん?」
町子の部屋
孝子は大の字で寝ていて、町子は本を読んでいた。
写場
浦田、茂は落ち着かない。常太郎がようやく帰ってきた。
茂・浦田「すみませんでした」
廊下で立ち聞きする町子。
茂「徳島の仕事へ行かんと朝から僕も一緒にいてたら」
浦田「いや、悪いのは僕なんです。火事場の写真なんか撮りに行ったばっかりに」
常太郎「えらい一日やったわ…」
徳一「怒ってはった?」
常太郎「別の写真館で撮りはったそうや。誕生日や記念日いうのは、その日に撮らんとな。茂。浦田君。気持ちは分からへんことはないねんで。何を撮りたいか、いろいろあるやろ。けどな、責任なんや。写真屋はお客さん一人一人の思い出を扱うてる。その責任や。それが分かってたらもうええ。2人ともごはん食べてこい」
頭を下げて出ていく茂と浦田。
徳一「甘かったのかも分かりません。『茂を徳島へ行かそう』言うた僕の判断」
常太郎「判断はワシの仕事や。今回はワシが見通し間違うた」
静かなトーンがつらいねえ…。
徳一は一人、月を見つめる。
町子と孝子が寝ていると、外からカフェローズの女給、鶴子と佐代子が言い争う声が聞こえてきた。町子は起きて、そっと窓を開ける。
佐代子は泣いている。
竹子「中、入ろう。はよしい。ほら」
鶴子は帯を整えていたが、ふと、朝子がいるのに気付く。夜、まりを持った少女が道端に立ってるなんて、ちょっとしたホラー。
鶴子「朝子。『家で寝ときなさい』て言うたでしょ。もう! 風邪ひいてしまうやんか!」
朝、ダイニング
常太郎、徳一、茂、浦田、町子、孝子が食事。
茂「ごちそうさんでした! 浦田、今日も予約いっぱいやで!」
浦田「あっ、はい! あ…」まだ食べてる途中。
茂「浦田!」
浦田「はい! ごちそうさん! すいません」
徳一は静かに笑う。「ごちそうさんでした!」と席を立つ。
徳一「おはよう」
文代「おはよう」
常太郎「おう。来週な、おばあちゃんがいつもの呉服屋さんを呼んでるらしいさかい、あんたらも新しいのあつらえなはるか?」
文代「新しい着物?」
昌江「いや、うれしいわ!」
常太郎「町子と孝子のべべもバアバアばあちゃんに見てもらい」
孝子「ええの?」
常太郎「2人とももっともっとべっぴんさんになるやろな!」
孝子「べっぴんさんや! べっぴんさんや!」
町子の気持ちは沈んだまま。
回想
町子「私、朝子ちゃんとはもう遊びとないねん! 帰って!」
いつもの空き地
朝子「♪肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ せんばさ せんば山には 狸がおってさ それを漁師が 鉄砲でうってさ 煮てさ」
町子「朝ちゃん。朝ちゃん、このお人形あげるわ。欲しい言うてたやろ?」
朝子は何も言わずに走っていった。
町子「朝ちゃん!」
家の中を下を向いて歩く町子。
和代「あ~、びっくりした。町子!」
町子「お母ちゃん…」
和代「何?」
町子「お母ちゃん、私、朝ちゃんに…」
町子の部屋
和代「かわいそうなこと言うたと思う?」
町子うなずく。
和代「ほんなら次会うたら、もういっぺんちゃんと謝んなさい」
町子「はい」
和代「朝子ちゃんがお人形さんにしたことが嫌やねんやったら、『もうせんといて』てちゃんと言うたらよろしい」
町子「はい、言います」
和代「(町子の手を取り)朝子ちゃんは町子の大事なお友達やろ?」
町子うなずく。
和代「なっ!」
大人町子「けど、それからしばらく朝子ちゃんを見かけることはなかった。おばちゃんの姿も見かけんようになって…」
カフェローズ前
男「そやねん。鶴子さん、辞めはってん。先週の末」
町子「辞めた…」
男「何か用事あったんか?」
町子「いいえ。別に…」
人形を抱いた町子が知らない路地を歩く。
庭に浴衣が干された家
鶴子「先週からね、おばちゃん、神戸のお店に行ってんの。寮があるから2~3日したらそこに引っ越すの。あっ、ラムネとかの方がよかったかな?」出したのはお茶。
町子、首を横に振る。
鶴子「朝子は、和歌山のおばあちゃんとこに行ったんよ。4月からはそこの学校。引っ越しばっかりしててもかわいそうやしね」
町子「和歌山?」
美山村かなあ? なーんて。純ちゃんも町子や朝子の同年代。でも、純ちゃんはこの頃は満州か大阪かな。和歌山にはいなかった。
鶴子「うん。せっかく仲ようしてもろたのに堪忍ね。急に決まってしもたから挨拶もでけへんかって…。この町の思い出にマコちゃんとこの写真館でいっぺん写してもらお思てたんやけど、結局、時間ものうてね」
町子「あ…あの時?」
鶴子うなずく。
いろんなところに影響出ちゃったんだね。大路恵美さん、兵庫出身なのか。関西弁しゃべってる役を初めて見たな~。wikiでドラマ出演が2019年で止まってるのはなんでだ。でもブログで今回のドラマの再放送の告知をしてたり活動はしてるのか。
町子は持ってきた人形を自分の背中に隠す。
バアバアばあちゃんの部屋
反物が並ぶ。
孝子「うわ~!」
和代「まあまあ、どれもこれも、ええ柄いきやこと!」
ウメ「これは文代の羽織。孝子のべべはこれだすな」
孝子「きれい!」
呉服屋「さすがお目が高い!」
ウメ「町子がこれがよろしやろ?」
和代「どや? 町子」
町子「うん…」まだ落ち込んでいる。
ウメ「気に入りまへんのか?」
町子「ううん。きれい」
ウメ「さあ、なっ。これみんな。これとこれとこれ…」
町子の様子を見ている和代。
廊下をとぼとぼ歩く町子。
イト「お手紙来てまっせ」
町子「え?」
差出人は「和歌山縣北牟婁郡××× 橋本朝子」大人の字。郡以下はよく見えない。北牟婁郡というのは三重県で、西牟婁郡と東牟婁郡は和歌山県なのか~。へえ~。
町子は自室に行き、手紙の封を切る。
朝子「マコちゃんえ。いっしょにあそんでくれてありがとう。まりつきとおにんぎょうさんあそんでくれてありがとう。おばちゃんカステラありがとう。おばあちゃんのとこは、やまでミカンいっぱいとれます。あまいからマコちゃんもきっとおいしいいいます。とおいとこやからおとうさんにつれてもろてでんしゃにのってきてな。あそびにきてな」
チラシの裏紙に書いたのかな。半分は手紙で半分は人形の絵が描かれていた。
徳一「町子」
手紙を見ている町子に、徳一が写真を手渡した。町子と朝子がまりを持って笑っている白黒写真。
徳一「朝子ちゃんに送ったげ」
泣いてる町子の頭をポンポン。
町子「お父ちゃん…」と抱きついて泣いた。
徳永家茶の間
健次郎「お父さんが撮ってくれた写真か」
町子「昔、昔のお話ですや…。お父さん!?」
健次郎「何や?」
喜八郎が2人を見ていた。「はい、朝刊です! ようしゃべるな~」
健次郎「え!?」
町子「うそや!」
慌てて縁側から外を見る。
健次郎「朝やで」
町子「朝や…」
健次郎「夜通ししゃべっとったんや」
町子「ようしゃべったね。びっくりするわ!」
ミニ予告はこの辺?
ついにまるまる一晩、語り明かしてしまった町子と健次郎。話せば話すほど2人の距離は近づき、それでもまだ話すことは山のようにありそうで2人でいる時間の大切さを一層強く感じることになった、この日の2人でした。
来週は「すれちがい」
町子「フォークダンスかあ…。♪タラ ラララララ タラ ラ…」と食器を片づけながらステップを踏む。
町子「パッと渡されたらホッ! パッ、ホッ!」
徳永家の食卓。もう徳永家に住み始めてる?
町子「私、やっぱりみんなに謝らなあかん」
診察台
「ああ~!」おひょいさん!
割烹着姿の町子「うわ~!」
町子「来てちょうだい。話してみ。話しい!」
俊平を引っ張り合う?健次郎と町子。
廊下で見ていた子供たち。
登「女て怖いな」
町子走る。
ミニ予告は健次郎とダンスを踊る町子。
来週は回想じゃなさそう。どっちの話も楽しめる。「純ちゃんの応援歌」は純ちゃんの子供時代の描写はなかったけど、昭、雄太の子供時代はかなり長く描かれたから(11週/66話まで)愛着があった。この方式だと子供町子もそこそこの長さで描かれるのだろうな。でも戦争が迫ってくる。
ちなみにあのお手紙書いた
— 植野 瑚子 (@koko_ueno) April 22, 2022
朝子(私が本当に書いたのですが)
あまり覚えてませんが、母によると
“練習で書いてみて”と言われて
書いたから字汚いのに採用になっちゃった
と残念がっていたそう笑笑
なんなら今の方が字汚いでって
当時の私に教えてあげたい🤣🤣🤣#芋たこなんきん
朝子役の女優さんのツイート。こういうツイートが見られるっていいなあ。