徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】水戸黄門 助さん格さん大暴れ

1961年 日本

 

あらすじ

水戸家の新人登用試験で、不正を働いた次席家老の息子・根津辰馬(管貫太郎)たちと大乱闘になった佐々木助三郎松方弘樹)と渥美格之進北大路欣也)は、試験は失格とされ、沙汰を待つ身となる。野原で嘆いていたところ、光ヱ門という老農夫(月形竜之介)に出会い、握り飯をご馳走になったふたりは、試験問題が洩れていることや、先代藩主・光圀への不満を口にする。謹慎していたふたりに、光圀からの登城命令が下る。助三郎の母・登志(清川虹子)と格之進の父・源太兵ヱ(田中春男)は、ふたりが手討ちされるであろうことを嘆き、死に装束で登城させる。ところが、覚悟を決めたふたりの前に現れた光圀は、あの老農夫の光ヱ門だった。光圀は答案の出来は見事で、試験場での狼藉も不正を正す青年らしい振るまいと褒める。こうして西山荘のご老公(月形竜之介)付の家臣として召し抱えられたふたりだったが、試験の不正事件に、水戸藩江戸家老の藤井紋太夫岡田英次)が関わっていることを知る。老中・柳沢吉保(小沢栄太郞)と通じ、水戸家をつぶす賊臣・藤井紋太夫を斬るために、ふたりは江戸へ向かう……。

2022.1.2 時代劇専門チャンネル録画。

 

おなじみの東映マークから始まり、海を泳ぐ助三郎、格之進。北大路欣也さんと松方弘樹さんは当時19歳ということでかなり若くはつらつとしている。

 

船上で何組かの男女がいちゃついているのを2人して泳いで行って「台風だ〜」と言って船をひっくり返した。その前に男たちに船の櫂で殴られたりしてるんだけどね。

 

娯楽時代劇という感じの(当時の)時代感覚を入れ込んだ感じだな。言葉も(当時の)今風な感じ。

 

水戸家の新人登用試験を受けに行った助さん格さん。筆記試験ではカンニングする者、緊張のあまりトイレに駆け込む者、答案用紙をすり替える者などメチャクチャ。助さん格さんも唐突に前の席の男から後ろから「教えろ教えろ」と背中をつつかれたと試験官に告げ口され大暴れ。なんじゃこりゃ。

 

トイレに駆け込んだ平手主水は井川比佐志さんだった。若い頃からあまり変わらない。

peachredrum.hateblo.jp

試験会場を追い出され、以降試験を受けることはできないと言われ、草原に寝転んで光圀の悪口を叫んでいると畑作業をしている老人に声をかけられ、おにぎりをもらいながら試験に不正があったことなどを話した。

 

その後、助三郎と格之進のもとに光圀から登城命令が下り、助三郎の母(清川虹子さん)や格之進の父は手打ちにされるだろうと嘆き悲しみ、死に装束で登城した。

peachredrum.hateblo.jp

 

助さん格さんの前に現れた光圀は以前、畑で出会った老人で直々に合格を言い渡され、水戸家の家臣になった。

 

助さん格さんは家老とはいえ、光圀の畑仕事の手伝いをしていた。江戸に帰っていく主水に励まされ、不正をしていたのは藤井紋太夫と教えられた。

 

光圀は月形龍之介さん。「十三人の刺客」では尾張藩家老の牧野なんとか…分かんない! 牧野なんとかの息子役が河原崎長一郎さん。

peachredrum.hateblo.jp

助さん格さんは光圀公が昔の恋人・萩乃(元腰元)と娘・志乃と会っているのを見て、一緒にさせてやろうと話し合う。

 

久々の里帰り。2人は給金に手をつけずにそれぞれの親に渡す。背中に背負った光圀手作りの野菜を城代家老に届けに走る。

 

城の前で沢山の家臣に囲まれた。「ご老公がきちがいになられた」という噂があると言われ、それは助さん格さんみたいな男たちを登用したせいだと言われ、2人は悔しい思いをする。

 

海で不満を叫んでいると、光圀の隠し子・志乃が泣いていた。志乃は父親と名乗ってくれない光圀より藤井紋太夫を頼って江戸に行くという。

 

その後、砂浜に突然浪人?たちが現れ、大立ち回り。

 

助さんの友達だという飲み屋の小夜はハスキーボイスで時代劇っぽくない演技で気になる。名前で調べると本業歌手!?

 

夜、光圀公に志乃のことを話すが、聞き入れてもらえなかった。

 

2人は江戸へ。犬に土下座しろと責められている魚屋を助けた助さん格さん。籠に入れられた小型犬をこんなところに閉じ込めてかわいそうだと助さんが籠から出してぶん投げた。やめてー! 昔の映画は動物の雑な扱いは不意に出てくる。

 

突然、助けた魚屋と講談師風にしゃべり出したかと思えば、また大立ち回り。夜、江戸まで追いかけてきた小夜に再会。んー、この人まだ出るの?

 

そして志乃とも再会。藤井紋太夫の元に行った志乃は将軍の相手をさせられそうになり逃げ出していた。

 

助さんと小夜、格さんと志乃がそれぞれブランコに乗り、しみじみ語り合ったかと思えば、小夜が強くブランコをこぎ出し、歌い出した。やっぱり歌手だね。最終的に4人で歌ってた。突然のミュージカル。植木等さんの映画みたい。

 

魚屋として城に忍びこもうとした助さん格さん。用心棒に斬りかかられるが、用心棒は平手主水で助かった。

 

藤井紋太夫岡田英次さん。いろんな映画で見かける。

peachredrum.hateblo.jp

助さん格さんはたくさんの犬(中〜大型犬)を引き連れて登城。家臣たちは犬連れの助さん格さんに手出しが出来なかった。柳沢吉保は「犬もろともたたき斬れ」と逆ギレ。紐で複数の犬を引き連れてるのも扱いが雑だけど、時々ぶん投げるのはなんなの!? 猫ならまだ上手く着地できるけど、犬はケガしちゃう!

 

大立ち回りの間中、そこかしこに犬たちは周りにいるし、また犬投げつけてるし…

 

ついに将軍に直談判した助さん格さん。

 

部屋で寝ていたところを光圀に起こされた助さん格さん。光圀に江戸に行こうと言われた。将軍家に意見し、吉保や紋太夫の行いも正し、志乃にも父親と名乗るという。ん? 江戸に行ったところ以降が助さん格さんが酔っ払って見ていた夢!?!?!?

 

ようやくおなじみの水戸黄門スタイルで歩いて行く3人。(終)

 

そういえば、字幕の色分けは普通は主人公が黄色だけど、格さんが緑、助さんが青だった。犬が雑な扱いを受ける映画と知っていたら絶対見なかった。おなじみのとか言いつつ、ちゃんと見たことないから水戸黄門が五代将軍綱吉の時代とは知らなかった。

 

北大路欣也さんも松方弘樹さんもキラッキラのアイドルっぽい感じだった。でも所作はちゃんとしてる。

 

それにしても犬の扱い…生類憐みの令を守れ!