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【連続テレビ小説】純ちゃんの応援歌 (83)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

雄太(唐沢寿明)と昭(西川弘志)の上町高校野球部は4回戦で、これに勝つとベスト8。応援席では純子(山口智子)と秀平(髙嶋政宏)が話して、恭子の質問に対する秀平の返事についての誤解が解け、秀平がプロポーズの返事を迫る中、代打の昭が逆転のタイムリスリーベースを打つ。喜んで涙を流した純子が顔を洗おうと席を外すと、陰で見守る雄太の生みの母・昌代(日色ともゑ)が見に来ていた。純子が昌代に声をかけると…。

昭和28年7月29日。昭と雄太が通う上町高校は夏の甲子園大会大阪地区予選で4回戦にまで駒を進めたのであります。これに勝てばベスト8。しかしながら、得点は1対0で上町高校はリードを許しています。

 

小百合は友人たちと応援。後ろには兜をかぶった子供たちと久代。

 

そして…こちらは妙な成り行きからすっかり気持ちが行き違ってしまった純子と秀平でありますが…。

 

秀平「怒ってるのか」

純子「怒ってるって何?」

秀平「大雨の日、清原先生を助けに行く途中で僕がプロポーズしたろ。あのことを怒ってるのか?」

純子「…」

秀平「あれから返事もくれないし」

純子「返事?」

秀平「そう。もう10日以上もたってるよ」

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純子「何で返事なんかせなあきませんのん?」

秀平「何だって? イエスならイエス、ノーならノーとどっちにしてもはっきり返事をくれるべきだと僕は思うけどね」

純子「それやったら私も言わしてもらうけど本気でもないプロポーズにまともに答える必要はないと…」

 

秀平「待ってくれよ。僕のプロポーズが本気じゃないって?」

純子「そうや」

秀平「君はそんなふうに思ってたのか」

純子「秀平さんこそ私のことを妹のように思うてるやなんて」

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秀平「誰がそんなこと言った?」

純子「言うたでしょう? 結婚なんてとんでもない、妹のように思うてるて」

秀平「いつ?」

純子「西川さんにそう言うたでしょう」

 

秀平「西川さん?」

純子「パントマイムの西川さんやんか」

秀平「いや言ってない」

純子「うそや」

秀平「本当だよ」

純子「言うたでしょう」

秀平「言ってな…。あ…ひょっとしたら…」

 

純子「ひょっとしたらって何やの?」

秀平「西川さんにね恭子ちゃんのことを好きかどうかって聞かれたんだ」

純子「恭子のことを?」

秀平「そう。それで妹のような気持ちでいるって言ったけど…」

純子「ほんまに?」

秀平「そうだよ。西川さん何か勘違いしてるんだ。そう、確かに恭子ちゃんとの結婚なんて考えたことないって言ったよ。そうか、それで君は…」

 

純子「あっ、打った! ちょっと待って。今度は雄太が打つ番や」

秀平「雄太、打て!」

 

小百合「雄太君、打って!」

 

秀平「君の方こそどうして返事をくれないんだ?」

純子「そやかて、あんな時に言われたんやもん。秀平さん、きっともう一遍きちんと言うてくれはると思て」

秀平「いや、プロポーズなんて何度もするもんじゃないよ。だから僕は君の返事をずっと待ってたんだ」

 

純子「打った!」

雄太、セーフ。

純子「やった!」

秀平「よ~し!」

 

アナウンス「上町高校の選手の交代をお知らせします。市原君に代わってバッター小野昭君」

 

プレート(?)は小野(雄)、小野(昭)なんだねー。

 

純子「昭や」

秀平「ピンチヒッターか」

純子「昭! しっかり打たなあかんよ!」

 

やっと昭の出番が来ました。高校ではずっと補欠の座に甘んじていた昭が7回の表、ワンアウト一塁二塁のチャンスにピンチヒッターとして登場したのです。

 

純子「打ってほしいわ。最初で最後のチャンスかも分かれへんもん。高校生活最後のチャンスやもん。神様お願いします。打たしてやってください」

秀平「よ~し、落ち着け」

 

雄太「昭! 軽く当てていけ!」

ストライク

雄太「高いやないか!」

 

純子「昭!」

秀平「かっ飛ばせ~昭!」

 

純子「やった! 昭が打った!」

 

昭に笑顔を見せる雄太。いや~、唐沢さん変わらないね。

 

純子「よかった…昭が打った」

秀平「よ~し、勝てるぞ」

 

一旦落ち着いて座る。

秀平「それでさ、僕は君の返事を…。それじゃ今、ここで改めて言うよ。僕と結婚してくれないか」

純子「ほんまに?」

秀平「ああ。結婚してほしい」

純子「…」

秀平「どうしたの?」

 

純子「2~3日考えさしてほしいんですけど」

秀平「考える?」

純子「一生のうちで一番大切なことやから、よう考えてからお返事さしてほしいんです」

秀平「分かった」

純子「堪忍ね」

秀平「いや」

 

7回表、上町高校が2点入れて、7回裏へ。

 

アナウンス「市原君に代わりましてキャッチャー小野昭君」

 

昭「しまっていこう!」

 

純子「昭がキャッチャーマスクをかぶってる」

秀平「やったな。昭君と雄太君のバッテリー」

純子「雄太もお父ちゃんのグローブ使うてる」

秀平「昭君も校長先生のミットだ」

 

純子「見せてあげたい。お父ちゃん、昭と雄太がバッテリー組んで…。あかん、涙が出てきたわ」

秀平「頑張れよ~!」

純子「あかん、顔洗うてくるわ」

秀平「いいよ、顔なんか」

純子「そやかて恥ずかしいやん。すぐ帰るさかい」

 

純子は日傘をかぶった和服の女性に声をかけた。「お母さん…」

 

そこにいたのはまぎれもない雄太の生みの母、昌代でありました。

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純子「来てはったんですか」

昌代「久しぶりです。いつもお手紙を頂いて」

純子は陰でこっそり見ている昌代にスタンドへ行ったらいいのにというが、雄太が気付いたら気が散るでしょうからと遠慮した。

 

純子「雄太に会うていかはったら? 母にも会うてほしいし。うちやったら雄太ともゆっくり話せますし」

昌代「でも…」

純子「母もこの前お目にかかればよかったって言うてましたし」

昌代「そうですね。お母様にはお目にかかってお礼を言わなければ」

純子「いえ、お礼やなんて。そんなことはええんです」

昌代は家に伺うというが、スタンドには行かないという。

 

今は九州で再婚している生みの母に見つめられていることも知らずに雄太は力いっぱい投げるのであります。満州から共に引き揚げてきた陽一郎のグラブを手にして。

 

そして試合は9回の裏。上町高校最後の守りであります。攻める北高校はエラーとフォアボールで出たランナーが二塁三塁。アウトカウントはツーアウト。しかし、迎えるのは強打を誇る4番バッターであります。

 

昭のサインに首を振る雄太。昭はタイムを取り、雄太のもとへ走る。

昭「何でや」

雄太「直球を放らせてくれ」

昭「あかん。カーブや。前の打席で直球打たれてるやないか」

雄太「逃げたないんや。お父ちゃんも言うてたやろ。打たれてもええよって悔いのない球を放れて」

昭「分かった。直球をインコースの低めに放れ。それで打たれたらしゃあない」

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久助の書いた童話「友情」そのものだね。

 

しかし、雄太のボールは打たれてしまった。

 

昭と雄太の甲子園の夏は終わりました。

 

秀平「よし、ナイスゲームだ」

純子「そやね。ナイスゲームや」

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ここで負けちゃうのがこのドラマらしいというか何というか。野球の試合があり、雄太の母が来て、プロポーズがありいろんな話がギュッとしてた。