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【ネタバレ】罪の声

2020年 日本

 

あらすじ

未解決で時効を迎えた実在事件が題材の、塩田武士のベストセラーの映画化。数々の名作を生む脚本家の野木亜紀子土井裕泰監督コンビの元、膨大な数の人物を個性派がリアルに演じ、誰もが知る事件に新たな光を当てる意欲作。食品会社を標的に全国を震撼させた35年前の劇場型脅迫事件を洗い直すことになった記者の阿久津(小栗旬)は、取材過程で、同事件の脅迫テープに幼少期の声が使われていた曽根(星野源)と出逢う。

2021.12.5 日本映画専門チャンネル録画。

 

1984年(昭和59年)

紳士服店を営む父の仕事ぶりを見ている息子。

 

2018年(平成30年)

時はたち、今は息子の俊也(星野源さん)が後を継いでいる。クリスマスツリーの飾りを探すうち、父親の箱を見つけた。箱の中にはカセットテープと手帳が入っていた。

 

カセットテープには幼い俊也の歌声と昔、食品会社の脅迫に使われた子供の声が入っていた。グリコ・森永事件をモデルにしたギンガ萬堂事件。

 

手帳のことを父・光雄(尾上寛之さん)の仕事仲間だった河村(火野正平さん)に聞くと、光雄の兄・達雄のものではないかと言う。俊也は、遊びに連れて行ってもらったこともあるという達雄の記憶がない。

 

新聞記者の阿久津(小栗旬さん)もギン萬事件を調べていた。

 

俊也は光雄と達雄の幼なじみの藤崎(木場勝己さん)に話を聞きに行くと、俊也の祖父はギンガの社員だったが、過激派の内ゲバの標的と間違えられて殺された。それから達雄は社会を恨むようになった。

 

グリコ・森永事件はリアルタイムで知っている。この映画で言うと、阿久津の姉(須藤理沙さん)と同じ感覚だったな〜。前にNHKの未解決事件でも見たな。でも子供の話は出てきたっけかなあ。

 

達雄の友人の生島は元警察官だったが、1984年11月14日 家族全員蒸発した。柔道仲間が桜木健一さん。生島の娘・望の担任が浅茅陽子さん。証言者として堀内正美さん、佐藤蛾次郎さん、佐川満雄さんなど。

 

元トラック運転手の山根はなんか見たことあるなと思ったら五頭岳夫さんで「教誨師」で出演していた方だった。wikiに「澪つくし」の漁師と書いてあるけど、そっちは見ていたけど分からない。

peachredrum.hateblo.jp

別ルートから俊也と同じ割烹料理店にたどり着いた阿久津。店員から俊也のことを聞き出した。

 

阿久津は曽根テーラー店を訪ね、俊也と話をするが、俊也は何も話したがらなかった。

 

夜、手帳とカセットテープを燃やそうとする俊也。しかし、出来なかった。

 

再び望の担任と会う俊也。望の同級生の天地幸子(高田聖子さん)は失踪後もしばらく連絡を取り合っていて、脅迫の声の一つが望のものだと教えられていた。

 

しかし、時効が成立した後も会うことはなかった。幸子は俊也も望と同じように勝手に声を使われたが、結婚して子供もいる、きっと望も元気ですよねと泣いた。

 

阿久津にカセットテープと手帳を見せた俊也は一緒に事件について調べ始めた。

 

生島は仲間の青木に殺され、妻子は転々と住む場所を変えた。望の弟の聡一郎の話はちょいちょい出てくるが、望の話は出てこない。

 

阿久津と俊也で聡一郎の行方を探す。俊也は総一郎に電話をかけたが切られた。俊也はもう一度電話をかけ、テープの声の一人だと言った。俊也のあなたは今、元気ですか? 幸せですか?という問いかけに涙を流す。

 

ギンガの看板の下で再会した阿久津と俊也と総一郎(宇野祥平さん)。

 

望は軟禁生活が耐えられなくなり、聡一郎と脱出。しかし、望は男に見つかり、揉み合ううちに車道に出てしまい車に轢かれた。聡一郎は連れ戻され、母は組の連中にセクハラされても見ていることしかできなかった。

 

聡一郎は、組員からいじめられている聡一郎を助けてくれた津村が放火したのを機に逃げて、岡山の子供のいない夫婦に助けられた。ようやく靴の修理をする仕事についたが、目が悪くなり、仕事ができなくなった。保険証がないので病院にも行けない。曽根さんの人生はどうでしたか?と聡一郎に尋ねられてもすぐに答えることができなかった。

 

イギリスに飛んだ阿久津。曽根達雄はヨークで本屋をやっていた。

 

俊也は誰が声を録音したのか母・真由美(梶芽衣子さん)に聞くと、「私が録りました」と答えた。

 

阿久津は生島から依頼されて株価操作を行ったが、うまくいかなかった。青木の元に乗り込んだ生島は殺され、生島の妻子は達雄たちが逃した。

 

真由美の父は盗みの濡れ衣を着せられて自殺。社会への怒りから真由美は学生運動に熱心に参加するようになった。学生運動で知り合ったのが達雄。学生運動が下火になり、百貨店に就職した真由美は光雄と付き合い結婚。光雄は達雄と真由美の関係を知らない。

 

達雄はロンドンを発つ前に真由美に手帳とカセットテープを渡した。俊也は真由美に子供を巻き込むことに罪悪感はなかったのかと尋ねるとずっとくすぶっていた怒りが奮い立ったのだと言う。

 

阿久津は達雄に子供たちの運命を変えただけだった、未来を壊したのだと責めた。そんなものは正義じゃない。俊也から「あなたのようにはならない」というメッセージを伝えた。

 

阿久津の記事は新聞に載り、阿久津は文化部をクビになり、先輩たちには社会部に来るように言われた。

 

聡一郎はカメラの前に立ち(顔は出していない)、俊也の作ったスーツで会見に臨んだ。母を探すためだった。

 

達雄は姿を消し、聡一郎は母と再会。真由美は病院のベッドで亡くなった。聡一郎の母は望の声を聞きたいと言い、阿久津が持っていたテープの声を聞かせた。

 

俊也の店を阿久津が訪れ、スーツの新調を頼んだ。(終)

 

見応えあったな〜。なかなか新しい映画を見る機会もないのでたまにはいいけど、やっぱり少し長く感じる。

 


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