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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (6)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

父が遺した会社の整理も進み、少しずつ東京行きの足音が聞こえてくる。マリ子(熊谷真実)は父に買ってもらった万年筆を探しているうちに、マチ子(田中裕子)の机からのらくろの絵を見つける。そんな中、はる(藤田弓子)は、お手伝いの千代(二木てるみ)を東京へは連れて行かず、お見合いをさせると言い出す。それを聞いた千代は泣きながら表へ走り出してしまう。不憫に思った牛尾(三国一朗)たちはある提案をして…。

お父様の肖像画を見て語りかけるマリ子。父に万年筆をもらったことを思い出し、マチ子の机を漁る。マチ子の机の引き出しには「のらくろ」がいっぱい。

 

加津子がはるの所に来て話をした。はるも加津子も涙。

 

会社の村田が帳簿を持ってやってきた。はると長女で戸主であるマリ子に磯野ワイヤー工業の全財産の帳簿を確認してもらうためだったが、2人とも経理のことは全く分からなかった。「あぐり」はここでいいブレーンがいなかったので、お金を騙し取られてしまったんだねえ。

 

村田さんはいい人そうで、社長が亡くなってからも会社から何らかの報酬を妻子にやっていたということなのかな。東京行きで磯野ワイヤー工業の会社の権利は別の人に渡るということか。「お金というものは使えば必ずなくなります」という言葉が重いね。東京の人間は「生き馬の目を抜く」というから、お母さんを助けなさいという村田。「生き馬の目を抜く」は「はね駒」でも出てきたね。

 

とまあこんな具合に、はるの東京行き宣言は進行し始めたのであります。

 

隣の加津子と千代が話をしていた。九州の外から出たことのない千代もまた当然東京へ行くと思い込み、加津子の兄も東京にいて手紙を書いてくれるという。

 

千代がご飯の準備。娘たちも手伝いをしながら話をしている。こういう何か作業をしながら話をするという芝居、80年代までかなあ? 加津子の兄が上野で大きな炭の問屋をしていて、マリ子たちの伯父さんは麻布、天海朝男の父親も神田にいて、東京には全く知り合いがいないわけでもなく、三姉妹と千代は心強く思う。天海朝男の回想シーンも一瞬。「おしん」では回想シーンがあんまりないから当時の技術的に難しいのかと思ってたけど、そんなことはなかった。

 

しかし、突然はるから千代は東京に連れて行かないという話になった。13歳から8年間、お千代ねえやの両親から大事な娘さんをお預かりして、このまま東京まで連れて行けない、自分の幸せをつかんでもらわないとと言うが、千代は泣いて抗議した。はるは、千代にお見合いをさせるつもりでいた。21歳での結婚は遅いと言われても早すぎるということはない(当時はね)。はるは千代の結婚相手を見つけて見送ってから東京に行くつもり。

 

「叩けよ、さらば開かれん」。思い切って胸の扉を開けば神様は必ず私たちの所へ来てくださいます。心当たりがあるので今日からでもお婿さん探しをする。

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「お嫁に行くなら死んだ方がましたい」千代は泣きながら家を飛び出して、マリ子やマチ子が後を追う。それを見ていた隣のおじいちゃま。

 

軍平は千代を置いていくならこちらで預かりたいと言いに行ったが、千代が見合い相手の写真を見て急変。千代の好きな阪妻似の男だったため、見合いを承諾した。

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この辺りの微妙な女心は、まだちょっとこの2人には理解できないところなのでしょう。

 

お隣の軍平が加津子に千代の話をした。「なんちゅう尻軽な」ってそんなあ。一平は怒って部屋から出ていってしまった。三人姉妹の誰かを養女にすればよかったと話していた。孫がいなくてお父さんが寂しそうだと軍平が言うと、加津子は「ばってん、こればっかりは神様からの授かりものだし、しょんなかでっしょうが。子なきは去れと言いたかとでしょう」と怒るが、軍平が「アホ! 誰がそげんなこと言うたか」と怒った。軍平は加津子のせいとは思ってないってことだよね? 夫婦喧嘩を咳払いでとめる一平。

 

にわかに周囲がガタピシし始めた東京行きの渦の中に巻き込まれながら、マリ子はもう一度、展覧会場へ行ってみました。そもそも全ての始まりはこの絵の入選からだったのです。多少場違いながら、この白鉢巻きはこれから起こるさまざまな一家の行く手の出来事を果たして暗示しているのでしょうか。ともあれ、磯野丸のいかりは引き上げられつつあったのです。

 

絵を見つめるマリ子でつづく。

 

今回は29分で終わったけど、最後に”ただいまの出演”とブルーバックが出て、オープニング曲と出演者の名前が流れ、”来週もこのつづきをどうぞ”で締め。

 

あぐり」の次週予告がなくなって寂しい。あれは伝統的に続けて欲しかったけど、「あぐり」でしか見た事ないな。

 

1週目、楽しかった。関係ないけど、日本映画専門チャンネルで11月から山田太一脚本の「3人家族」も放送すると知ってそれもまた楽しみ。30分×26話のTBSドラマ。「マー姉ちゃん」よりさらにさかのぼること11年前の1968年の連続ドラマです。合わせてこちらも楽しみたいけど、「マー姉ちゃん」「純ちゃんの応援歌」、11月から「3人家族」「日本沈没(1974年版)」と忙しいなー。嬉しい悲鳴です。