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【連続テレビ小説】マー姉ちゃん (3)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

磯野三姉妹の父が亡くなり早一年。はる(藤田弓子)はマリ子(熊谷真実)の絵が評価されたことで、夫の肖像画を前にある決断をしようとしていた。そこへ、お隣の一平(益田喜頓)たちが、マリ子にお祝いの品を持ってやってくる。一方、校長(高松英郎)に呼び出されたマリ子は、自分の描いた裸婦像の絵に白いハチマキがつけられていることを知る。騒ぎは収束したかのように見えたが、今度はある人物が乗り込んできて…。

福岡新聞社

春季美術展覧会場

 

日曜日に開幕したこの展覧会。うわさはうわさを呼んで午後からは押すな押すなの大人気。もちろんうわさと人気の根源は白い鉢巻きのこの「裸婦像」。

 

男たちが大挙として訪れ、お隣のおじいちゃま・一平は息子・軍平と鉢合わせした。気まずい。はるは…そういえば「マー姉ちゃん」の母がはるで、「純ちゃんの応援歌」の母はあきだ。それはどうでもいいとして、はるは夫の遺影に語りかけた。

 

はる「あなた、展覧会へ行ってまいりました。立派な絵でしたわ。堂々としていて豊かで温こうて…あなたが亡くなって1年。あの子はちっとも変わっておりませんでした。いいえ、そそっかしさは相変わらずですけれど、長女として磯野家の戸主としての自覚が備わってきたようで、時には母親のこの私を励ましてくれたりもしています。あの子の明るさは全く失われておりませんでしたのに、私の方がめそめそしてばっかり。本当に恥ずかしかことですわ。それで私決心いたしましたの。これを機会にあのことを…。あなたも賛成してくださいますわね?」

 

マリ子は外でトミ子と再会し、喜びを分かち合う。一緒に見に行こうとトミ子は言うが、マリ子は校長先生に呼ばれているという。お作法教室の障子を突き破った、廊下のスケートごっこなぎなたを持ち出して竹馬の…と悪いことがいろいろ思い浮かぶが、入選のご褒美をもらえるのだとトミ子が言った。トミ子が本当に素直なよき友として描かれているのがいい。

 

一平がはるにマリ子のお祝いとして絵の具を持って来た。加津子はお赤飯、軍平は筆とそれぞれにお祝いをしてくれるお隣の牛尾家。

 

一平が「これもみんな母上であるあなたのご育成のたまものですたい」や「よう、あんた気張って来られました」とはるをねぎらうのがいいよね~。そんなことなかなか言ってくれる人はいないよ。はるの夫は琵琶が弾けるとプチ情報。

 

マリ子は校長の家に招かれ、話をした。

校長「あなたはあの絵をどういう観点で描いたとですか?」

マリ子「はい。いつも石井先生が『物事をあるがままに見なさい。決して自分の都合で画材をゆがめたり飾ってはいけない。素直な目で見る事が結局は一番すばらしいものを発見できる』。そうおっしゃられます。ですからそのお言葉を一番に心掛けて描きました」

校長「あるがままに物事を見る素直な目か」

マリ子「はい!」

校長「結構です。いつになってもその心を忘れてはいけませんよ」

マリ子「はい」

校長「ただし世間はあなたみたいに素直な目ばかりではない」

マリ子「はい…」

校長「会場へ行けば分かるが、あなたのあの絵には鉢巻きがしてあります」

マリ子「鉢巻きですか!?」マリ子は裸婦像の頭に鉢巻きがしてあると想像。

校長「さよう。甚だけしからん鉢巻きたい」

マリ子「はい。あれは運動会の絵ではありまっしぇん」

校長「その鉢巻きが著しくあなたの絵を損ねとる」

マリ子「はあ」

校長「でも負ける事はありませんぞ。磯野君」

マリ子「はい」

校長「濁ってものを見る連中と一緒に濁る必要は絶対ありません」

マリ子「はい」

校長「小さなことにこだわることはなか。大きゅうものば見て大いに気張んなさい。これが金賞入賞への私のはなむけの言葉です」

笑顔で返事をするマリ子。実際、絵を見たマリ子はちょっとけげんな顔をしたが、やがて満足げな顔に代わった。

 

さて、2日目のことです。

 

会場にモデルのおやじというのが乗り込んできて、暴れまわってけがをさせる始末。しかし、文化部長はそのおやじにマリ子の家の住所を教えた。そのあと、事務所にやって来た節子という娘は、確かにあごにほくろのある女性だが、絵と反対。

 

酔っぱらいの大五郎が「やい、こら~! 出てきやい! ヘボ絵描きが!」と磯野家にやって来た。女所帯だから怖いよね~。キャ~キャ~悲鳴を上げるので、「おなごじゃ話分からん。男ば出せ、男! 男はおらんとか!」と言う。

 

千代がヨウ子を連れて隣へ助けを求めた。軍平はこわごわステッキを手にし、一平はなぎなたで勇ましく出ていこうとする。

 

大五郎は、あんな人前で裸をさらして小遣いが欲しかったらなぜ言わなかったのだろう、風邪でも引いたら…と娘の心配をしていた。水が欲しいと言った大五郎が家に上がってきたので、マチ子が箒で中庭にたたき出し、何度も叩いた。

 

「いけまっしぇん! 暴力はいけまっしぇん!」とはるの力強い声でつづく。

 

ハイテンションで毎日が進む。「あぐり」も割とテンション高めと思うけど、さらに上をいっている。どっちも好きだけどね!