公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
ビューティーサロン光美堂ならではの目玉商品を作ろうと、研究に余念のないあぐり(田中美里)たち。完成したデザイン画を『婦人現代』に発表するや、瞬く間に全国的な流行になる。美容院には行列ができ、みんな新作の髪型へと変身していく。淳之介(山田純大)のところにも、あぐりを紹介してほしいという客がやってくるほどだが、あぐりは「猫も杓子も同じ髪形というのは気持ち悪い」と森潤(森本レオ)に言われてしまい…。
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昭和27年(1952)夏
沢子や千花に石坂和子先生や田原真紀子先生の新作を見せられ、新作の髪型の研究を始めた。千花は生意気な新入社員としてやって来る、やっぱり私には合わないと早々に辞めるパターンかと思ったけど、仕事が続いたパターンの人だったのね。
石坂和子先生、懐かしい。昭和3年かあ~。
あぐりは沢子や千花と新しい髪型の研究に励み、家でもデッサン画を描き、経理課長から決算に目を通すように言われてもユリの花、家ではブロッコリーをスケッチしていた。
家でウトウトしていると林に「だいぶん疲れてるね。少しは休まないと」と声をかけられ、あぐりの「ヌーベル・アグリ」のデッサンを仕上げてくれていた。
あぐりの苦労のかいがあってか「ヌーベル・アグリ」は瞬く間に全国的な流行となっていったのでした…。
お店は「ヌーベル・アグリ」にしてほしいという客であふれた。「あぐり」放送時(1997年)だとアムラーみたいな感じかな。ミニスカート、ロングブーツ、茶髪ロングヘア。
カフェ・セ・ラ・ヴィ。若い女性が入ってきて、作家の望月淳之介先生と待ち合わせしていると言って席に着いた。女性が「淳之介先生!」と呼びかけたのは尚久! 世津子が問い詰めると、淳之介ファンの女性で淳之介の友達と言ったものの、「友達」ってところを聞いてないとか苦しい言い訳。
そこに入って来た南に「よう! 尚!」と声をかけられるが、「直木賞はまだ早いと思うんだけどな」と必死にごまかした。編集部で仕事をしていた淳之介がその話を南に聞いた。
尚久は二人に見つからないように店を出ようとしたが、淳之介も南と店に入ってきた。しかし、淳之介は「結構お前、女のファンいるぞ」と言われ、まんざらでもない。しかし、女性のお願いというのは「ヌーベル・アグリ」で有名なあぐり先生に「ヌーベル・アグリ」にしてもらいたいという話で、淳之介の小説を読んだこともない人だった。
婦人現代社で民子に話すと、民子は笑う。しかし、淳之介は、以前は知り合いだと無理してでも引き受けたのに断ったのを見て、「あの人何か変わったなと思って」と違和感を感じていた。
あぐりは事務所で取材を受けていた。この取材してる記者役の人、ちゃんとオープニングで名前確認しなかったから違うかもしれないけど、「キッズ・ウォー」で茜の実父や「救命病棟24時」第2シリーズのたまきの元カレ役だった宇崎慧さんかなあ?
あと2年で5店舗を作る予定だと話すあぐり。
カフェ・セ・ラ・ヴィ。あぐりは化粧品会社と提携することになり、その打ち上げ。あぐりは酔っぱらっている森に声をかけるが、あぐりの考えた髪型をしている女性が全国各地にいることを気に入らない、猫も杓子もおんなじ髪型が大嫌いだとと言いだした。
森「スズメはスズメなんだよ」
あぐり「『スズメ』?」
森「そう。カッコウにはカッコウの色があり、ウグイスにはウグイスの声がある。それをはやりというだけでみ~んなカラスの色と声になっちまうってのは、これは我が輩にはどうにもこの気味が悪い」
森「そう思わんかね?」
あぐり「でも世間の女性たちはみんなきれいになりたいって願ってるんです。その期待にこたえるのは美容師の仕事だから」
森「フフフ、そうだよな。そうだ。うん、あぐり君の言うとおりだ。うん」
あぐり「何だか引っかかるな、その言い方」
世津子「気にしない方がいいわよ。酔っ払ってんだから」
森「あぐり君! 君は実にすばらしい」
世津子「もう分かってるから」
森「地位も名声も手に入れたね」
世津子「ほらほら、行きなさい。行きなさい」
森「夢も叶ったんだろうな…。でも…。たくさん手に入れたのと引き換えに何か置き忘れちゃったんじゃないのかね」
一緒に店に来た一行と合流するが、森の言った言葉に引っかかるあぐり。
この時のあぐりにはまだ森の言った言葉の意味がよく分からなかったのでした。
この回ではスズメを鈴音、カッコウをエイスケ、カラスをあぐりに例えていました。
地位も名声も手に入れたけど、それでいいの?という流れ、定番といえば定番。しかし、実際は違うんだよな~と思うと、実際と同じように苦労して店を再開させたでよかったのにね。森のモデルの辻潤もとっくに亡くなってるし。実際のあぐりさんは違うのにドラマの印象で人生イージーモードとか言われるのは当人じゃないのに納得いかない。