徒然好きなもの

ドラマの感想など

【ネタバレ】大地の子 2~3話

1995年11月11日から12月23日 NHK

 

あらすじ

(2)「流刑」

日本人であることを理由に労働改造所に送られた陸一心(上川隆也)は、過酷な労働を強いられていた。そんなことを知らない養父母は、一心からの連絡が途絶え心を痛める。その頃日本では、一心の生き別れた実父・松本耕次(仲代達矢)が、中国政府による日本人の残留者の捜索が始まったことを知る。しかし一心の身柄は、脱走の恐れがない、更に奥地の内蒙古の労働改造所に送られていた。そこで一心は、運命の人、江月梅と出会う。

(3)「再会」

一心(上川隆也)は、労働改造所で日本生まれの華僑・黄書海と出会う。彼は一心に、故国を思うことの大切さを説き、日本語を教える。一心もまた、日本人であることを強く意識する。そんなある日、一心は作業中に破傷風を患い重体になり、看護婦の江月梅が担当となる。一心を献身的に看病するなかで、養父母への深い思いを知った月梅は、養父・徳志に彼の様子を伝える。一心の境遇を知った徳志は、彼を助けるため北京へ向かう。

前回のあらすじナレーションは加賀美幸子さん。

 

耕次の元に長野の狭間信一から電話がかかってきた。東京に出てきているので会いたいと言ってきた。狭間は渡辺文雄さん。紅十字会(中国の赤十字)から連絡が来て、婦女子探しに協力してくれると知らせてくれた。信濃郷開拓団は全滅したが婦女子探しをしたいと狭間が働きかけていた。耕次は子供達が今、長男28歳、長女26歳、次女21歳とスラスラ歳が言えた。

 

1966年 製鉄所技師の陸一心は日本人で情報を日本に流したとスパイを疑われて、髪を丸刈り…じゃなくてっぺんだけ剃られて赤いものを塗られてた。本物の髪だよー、すごい。冤罪は晴れず、手榴弾を握らされたが罪を認めなかった。

 

一心は労働改造所に入れられた。眠る時、趙丹青を思い出した。学生時代にできた恋人だが、日本人だと分かっていたら愛したりしなかったとふられていた。

 

労働改造所の1日は早朝の点呼に始まり、仕事内容は知らされない。4~50分歩かされて、大規模なダム工事現場に行かされた。モッコを渡されて土を運ぶ。長い移動で体力がなくなっていて辛い作業だった。

 

1969年12月。別の労働改造所に移動。養父の陸徳志は半紙に陸一心と書いていた。小学校は窓ガラスが割られ、荒れ果てていた。姪っ子の秀蘭は国語教師だが、学校は休校中。徳志は一心の職場に問い合わせるなど行方を探していたが分からない。

 

子供の頃、汽車で出会った力本と一心は友達で妹のお守りを大事に持っていた一心がみんなの前でお守りを踏みつけろと言われたときも、こちらで預かると言って、高校卒業の別れの時にこっそり返してくれた。

 

日本。開拓団の慰霊祭に参列した耕次。タキエや勝男の位牌も並んでいる。狭間に声をかけられ、周恩来首相が日中国交回復に備えて友好関係の土台作りのために日本の肉親探しを希望する者は申し出るように通達を出したという情報が入ったと教えてくれた。

 

2つ目の労働改造所では内蒙古で羊飼い。ダムより楽だがなり手がいない。巡回医療隊を乗せたトラックが一心の目の前で穴にハマった。手伝って欲しいと声をかけられ、手伝う。医師たちに感謝された。囚人服なのはみんな承知の上なのね。

 

口笛で「さくらさくら」が聞こえてきた。同じ羊飼いの黄書海との出会い。ここまで2話。

 

一心は歌のことを聞いた。書海は「君は日本と何か関係でも?」と聞いてきた。書海は日本に住んでいた華僑で「さくらさくら」を知っていた。日本で生まれ育ったが、日本語も中国語もできる。祖国の言葉を知らないのは恥だと日本語を教えると言ってきた。

 

書海もまた冤罪で労働改造所送りになっていた。1953年に帰国した。祖父母の代から横浜で貿易商をし、東京の大学を出て、両親の反対を押し切り祖国のためになりたいと中国へ。最初は熱烈歓迎を受けたが、日本のスパイと吊し上げられた。台湾出身の妻もまた台湾のスパイと地下牢に入れられた。

 

書海の子供は3人。娘から弟のためにも自白するよう手紙に書かれていて、無実の罪を認め、10年の刑に服している。話を聞いた一心は次の日から書海に日本語を習い始めた。地面に文字を書いたが、書海に消された。看守に見つかったら処罰されるので、耳と目で覚えろと言われた。

 

巡回医療隊は馬で移動。この間「ありがとう」と言った看護師はいなかった。その日、一心が羊を解体中に自身の左手を傷つけてしまい破傷風になり、巡回医療隊の元へ運ばれた。血清は少ししかない。囚人で日本人ということで血清を使うべきではないという意見が多数を占めるが、看護師のひとり江月梅が「人命を助け革命的人道主義を実行せよ」という毛主席の言葉が指針だと言い、一心がトラックを助けてくれたこともあげ、治療が始まった。

 

昏睡状態の一心は「お父さん」と中国語、「カアチャン」と日本語でうなされていた。毎日血清が注射され6日後、峠を越え、あと数日で退院できると言われた。9日目、ようやく話ができるようになった。目覚めた時にいたのが江月梅だった。生い立ちを少し話す。一心は元の場所に戻され、巡回医療隊は北京へ帰っていった。

 

徳志の元に匿名の手紙が届いた。3年前から労働改造所にいることを知らせる内容だった。何もせずにいられないという徳志だが、女文字の手紙=女囚が手紙をよこすなんて不自然だと秀蘭は言う。

 

妻の淑琴は仕送りをしてくれた一心のお金をそのまま積み立てていて、そのお金を使おうと言った。徳志は北京の人民来信来訪室に赴いた。並んでいる人から順番待ちで何ヶ月もかかるから小屋でも建てた方がいいとアドバイスを受けた。

 

力本に秀蘭から手紙が届いた。一心のこと、一心のために行動する徳志に援助の手を差し伸べるようお願いする内容だった。力本が便宜を図ってくれ、軍関係の者が特使に近づいた。

 

約1年ぶりに巡回医療隊としてやって来た江月梅と再会した。その後、砂嵐の中、一人馬に乗っていた江月梅が一心の目の前で倒れた。

 

おー! いいところで。もう最終回まで録画してあるけど流石に今日はやめときます。中国の歴史を知らないから、初めて知ることばかりだった。日本の父とは再会できるのか!?