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【連続テレビ小説】あぐり (101)「受験生の母」

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

淳之介(生田斗真)の受験前日、あぐり田中美里)を訪れた民子(笹峰愛)の夫・五十嵐(矢田政伸)は、陸軍の青年将校たちによる軍事クーデター「二・二六事件」が元で自殺した。試験当日、夜になってあぐりのもとへやってきた民子は、夫の残した離婚届を見て泣き崩れる。滑り止めの曙中学が不合格だった淳之介。番町小学校一の秀才がおかしい、と言われ、本命の府立一中に受かればいいと、あぐりと合格発表を見に行くが…。

民子の夫・五十嵐があぐりに手紙を託しに来た翌日…。

 

昭和11年2月26日は淳之介の私立曙中学受験の日でありました。

 

とめは淳之介の学帽を持って歩いていた。トントン様というとめの田舎に伝わるおまじないで、その人が身につけているものを持って東の方角に向かって「トントン様トントン様どうか願いをかなえて下さい」とお願いしていたのだった。沢子は八幡神社からお守りをもらってきた。改めて見てみると、沢子よりとめの方が出番があったんだなー。

 

雪が降っていることもあり、早めにあぐりは淳之介と一緒に出かけた。美容院では辰子と沢子が髪の毛みたいなもじゃもじゃしたのをむしっていたけど、あれ何だったんだろう。店の前の道路をさっきから兵隊が行ったり来たりしてるのはなんだろう?と話していた。

 

光代は和子を背負いながら、淳之介の服を持って一人こっそりトントン様をやっていた。

 

あぐりは淳之介と共に帰ってきた。淳之介の試験はまずまず。しかし、あぐりは駅の周りに軍人がたくさんいるのを不審がった。しかし、ラジオから情報は流れてこなかった。

 

淳之介たちは南と尚久といつもの書斎でおせんべいを食べながら勉強。淳之介は尚久の解いた問題が外れていることを指摘し「君、落ちたね」。

 

この日未明。陸軍の青年将校22人が1400人の兵を率いて首相官邸陸軍省を含む永田町一帯を占領するという軍事クーデターを起こしたのでした。これが世に言う二・二六事件でありました。

benesse.jp民子は夜中にあぐり宅を訪れ、民子に五十嵐からの手紙を渡す。五十嵐は昨夜、書斎で自殺していた。あぐり宅を訪れたのが夜の7時。すぐに連絡すれば…とあぐりは言うけど、こればっかりは仕方なくねーか。民子が身を寄せてる親戚宅を五十嵐は知らなかったんだろうかねー? いつもあぐりのせいにする民子も流石に今回は「あぐりは何も悪いことないよ」と言ってたけど、たいがいあぐりを悪く言ってたよね。

 

民子はその場で手紙を読むといい、あぐりに一緒にいるようにお願いした。封筒の中には離婚届が入っていた。

 

大正十三年五月八日婚姻届出

東京都杉並区下高井戸四十五番

         五十嵐幸雄

父 岡山県上道郡宇野村西河原

            農業

    五十嵐 晋助 長男

母 ふさ

 夫 軍人

   五十嵐幸雄

   明治三十五年八月十五日生

 

父 岡山県岡山市相生町四番

           軍人

    中村重吉 長女

母 かよ子

 妻 民子

   明治四十年十二月二十四日生

右離婚届出候也

 昭和十一年二月二十六日

   右届出人 夫 五十嵐幸雄

        妻

 

民子は結婚した時から東京だったけど、エイスケあぐりと同じ岡山の人同士の婚姻だったのね。あ、「はね駒」で下宿人だった後藤さんが郷里の親戚の女性と結婚するとか言ってたなーと急に思い出した。

 

この日になぜ死を選んだのか全く分かりませんでしたが、離婚届は五十嵐が贈った民子への精いっぱいの愛情でした。

 

澪つくし」の小浜みたいに仲間外れにされた口?

 

午後には反乱部隊の兵士は帰順し青年将校は逮捕され、クーデターは失敗に終わったのでした。翌日。淳之介の曙中学の合格発表の日がやって来ました。

 

淳之介は6年間全部甲の番町小学校一の秀才なのに滑り止めの曙中学は不合格だった。尚久は合格。淳之介は尚久に「よかったな、合格して」と声をかけた。南にはまだ府立一中があるからと励まされ、尚久はエールを送る。曙中学というのは、私立の男子校の暁星高校かなー?

 

こうして声援を受けた淳之介でしたが…

 

南は合格。淳之介は不合格だった。光代に「全く! ここ一番で駄目なとこおじいちゃんそっくりじゃな」と怒られ、あぐりはそっと淳之介を抱き寄せた。

 

エイスケの書斎に淳之介がいた。「パパ…。あのね…府立一中落ちちゃったんだ」と話しかけるが、エイスケは「お前の人生だからなあ…。俺にはよく分かんないよ。それじゃ…いけないか?」と言い、映写機でナイアガラの滝を見せた。エイスケの隣に座った淳之介も一緒に写真に見入った。

 

うーん、切ない。千代田区立番町小学校千代田区麹町中学校→東京都立日比谷高校→東京大学みたいなのが定番らしい。この都立日比谷高校が淳之介の第一希望だった府立一中(東京府立第一中学校)。小、中と私立の学校じゃないけど、まず千代田区に住むというのが大変だよなー。

 

昨日の午後「いだてん」総集編の再放送を見たー。本放送も見てたけどね。ジュンノーちゃんが大きくなって三島天狗に…。金栗さんとシマちゃんが岡山にスカウトに行ったけど、あの頃あぐりは学校に通っていたのかあるいはもう退学してたのか…「いだてん」は明治以降の歴史を扱っているから朝ドラと重なる時代も多くてやっぱり面白いなと思いました。