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ドラマの感想など

【ネタバレ】弟よ!(原作/つかこうへい・主演/風間杜夫)

1990年7月4日 日テレ

 

あらすじ

作家を志す一郎は見合いのため、5年ぶりに帰郷した。弟のサトルは父・大造の見栄で、兄に代わって歯科大を受験、 4浪して裏口人学した。そんな弟に、 一郎は引け目を持っている。一郎に生活力がないからと、大造が用意したのは金持ちの娘。ガンを患った父が死期を悟ったのだろうと、 一郎が父のために結婚を承知した。ところが、サトルが一郎に意外なことを打ち明けた。

水曜グランドロマン枠だそうです。殺人のない2時間ドラマって感じ? たまたま番組表を見て気になったので録画しました。日本映画専門チャンネルなのに字幕なしか。

 

上下グレーのスウェットの一郎(風間杜夫さん)は東京で暮らす作家。実家から見合い写真が送られてきた。同棲している女性・レイコからこれ見よがしに見せつけて!とケンカになり、レイコの元夫・持田(石丸謙二郎さん)と子供が訪ねてきて、ここにはいられないと一度、実家に戻ることにした。

 

実家は静岡。寸座という駅で降りた。うなぎの養殖をやっていて、家は大きい。弟のサトル(金山一彦さん)は自宅ベランダから猟銃でうなぎを射殺!していた。

 

父・大造は藤岡琢也さん。母・昌代は冨士眞奈美さん。サトルは四浪の末、3000万の裏金を払って歯科大学にようやく合格した。その合格祝いの夜のゴタゴタがきっかけで一郎は家を出て、5年間一度も戻らなかった。

 

大造が家に帰ってきた。なんか不自然なカツラだな?と思っていたら、3年前に癌になり、髪が抜けてしまって、サザエさんの波平状態になっていた。藤岡琢也さんは晩年も角刈りで髪が薄くなってはいなかったので、ハゲヅラの上にカツラという状態。癌だと知らされなかった一郎は、父親が死期を悟って一郎やサトルに見合い話を持ってきたのだと悟った。

 

レイコはバツイチのコブ付きで結婚する気は全くないと母親に話す一郎。俺は初婚だよ?とか結構酷い。一郎は地元のシズエと見合いすることになった。シズエは歴代見合い相手が変死しているという噂があった。母はシズエよりコブ付きでも美人のスチュワーデスのレイコの方がいいと言った。

 

大造宅で見合い。シズエは大島 蓉子さん。厚化粧の不美人設定^^; 見合いの立会人は西岡徳馬さん。

 

なぜか持田が一郎の元に訪ねてきた。生物学の先生だという持田は、コペンハーゲンに留学するので子供を押し付けてきた。一郎は子供ができない体質?

 

大造宅では今度はサトルの見合い。相手は学習院出身の清楚な女性。別室では一郎がレイコと大声で電話でケンカしている。どちらも見合いは失敗。妹もいるけど見合いに同席するわけでもなく普段着で男友達?と遊んでいる。

 

大造も一郎も酒飲んでケンカして…ガチャガチャし過ぎ(-。-; 大造は普通に妻子にも手をあげる田舎の下品な成金じいさん。

 

見合いが失敗したサトルは家を飛び出し、神社の森へ。一郎は自殺未遂経験のあるサトルを気にして走って向かうが、公民館で高校生達と「大学へのコネ入学は許されるか?」というテーマでサトルを吊し上げていた。

 

田舎なのでサトルが裏口入学なのは周知の事実で、高校生たちに責め立てられていた。引け目があるから普通に入学した者より勉強している、いい歯医者になりたいと堂々と語っていた。…いい話風になってるけど、うーん!? 一郎がかなりの直情型ですぐ怒り出すのが??? 抱きしめるつもりでサトルをぶん殴り続けるのも意味が分からない。

 

持田は大造宅に子供を置いて出て行った。昌代は一郎とレイコが一緒になって欲しいので喜んでいる。一郎は父親の仕事を手伝い始めた。

 

台風が迫っていた。家族総出でうなぎを捕まえて出荷しようとしていた。そこにサトルが裏口入学したことを逆恨みしている連中が邪魔をする。雨の中大乱闘…うーんなんじゃこれは。

 

チンピラに殴られて倒れた一郎をサトルがお姫様抱っこで運び、そこにレイコが駆けつけた。レイコに手を伸ばす一郎。(終)

 

1990年、これこそバブル時代のドラマだけど、これはこれで古臭い。エロと暴力と…風間杜夫さんにひかれて見たけど合わなかった。2時間ドラマは当たり外れ大きい。