明日放送🎩
— 日本映画専門チャンネル (@nihoneiga) April 13, 2021
「悪徳」
◆4/14(水)よる7時40分ほか#船山馨 の同名小説を映画化した
未ソフトの貴重作✨
監督も務めた #佐分利信
複雑なジレンマを抱える人物を
陰影豊かに体現し主演の一翼を担う💪
本編前には映画評論家 #佐藤忠男 による解説も!
あわせてご覧ください😉https://t.co/miLdyrIusd pic.twitter.com/WkCLxRgXEA
1958年 日本
あらすじ
悪の道に惹かれていく現代青年の顛末を描く、船山馨の同名小説を映画化。骨太な社会派作品で監督としても手腕を発揮した名優・佐分利信が、複雑なジレンマを抱える人物を陰影豊かに体現し、主演の一翼を担う問題作。
佐分利信さんが監督もしてたんだね〜。昭和33年公開の白黒映画。
近代経済雑誌協会の橋倉という男が5万円の社名広告を出してくれないかと社長の加治(佐分利信さん)にしつこく迫っていた。それをタカリ屋じゃないかと荒っぽく追い返す岩瀬(木村功さん)という若手社員。
ある日、岩瀬は加治社長の命令で書類を届けに行っているうちに、加治が内職で金貸しをしていることを知ってしまった。昌江という女性が10年も女給をしてやっと開いた店が50万の借金のカタに取られ、警察に訴えると言っていたのを聞いて大ごとにするなと岩瀬が暴力で言うことを聞かせた。
加治には今度小学生になるまさみという娘がいた。当時、佐分利信さんの実年齢49歳か。別荘で義父、妻、娘と過ごしていると、岩瀬がまさみの誕生日プレゼントを持ってきて、内職の話をしようとするので追い返した。
義父は綾小路元子爵ということは逆玉の輿? しかし、綾小路元子爵は何度も騙されてお金をなくし、加治にも新しい事業がやりたいと言っては借金している。
岩瀬は加治の裏の仕事の一員になり、さくらミシンに乗り込んだ。社長がペコペコしながら岩瀬に封筒を握らせた。幸福のマスターキーを手に入れたと恋人の京子に話す岩瀬。鉄工所の会計課長として働く京子の父親を加治に紹介した。借金をさらに膨らませて破産させる??
京子が父親と共に岩瀬を訪ねてきて、加治から柴田商事→海野という男の手に手形が渡り、海野が行方不明になったと言ってきた。岩瀬は心配するでもなく人ごとのように接した。恋人の父親相手によくやるわと思っていたら、加治も将来の岳父(がくふ・妻の父)にいいのかい?と尋ねた。恋人と結婚するとは限らないと答えた。
京子の父は勤続30年を前にクビになり、退職金も出なかった。父親の貯金40万と引き換えに手形を戻すと言う岩瀬は140万の手形を作って京子に渡したが40万は父親がすでに手形を買い戻すのに使っていた。
競馬に行くがダメ。京子にバスの車掌を辞めさせ、昌江の店で働かせることにした。岩瀬は昌江ともいい仲になってたのか。街で偶然会った加治の妻にも「美しい」と言って褒める。
しかし、仕事の失敗を加治に見つかり、椅子に縛り付けられ、ロウソクで足の爪を焼かれるという拷問を受けた。本郷の旅館で京子が看病したが、うわごとで奥さんと言っていたとケンカになり、京子は出て行った。
加治は「ひさご」という旅館に泊まっている。その間に岩瀬は加治の自宅に電話をかけ妻の阿津子を岩瀬の元に来させて加治の悪事を阿津子に教えた。気分が悪くなった阿津子を自宅まで送り届け、加治に「ひさご」にいる間に30万作ってこいと言われた岩瀬に母の形見だという指輪を渡す阿津子。その阿津子に襲いかかる岩瀬。阿津子はきっぱり拒絶した。おめー相当の女好きだな。
京子の父が加治達のからくりに気づき始めたと知り、遺書を書かせようと話し合う加治と仲間達。加治は関西出張ということにしてるからと帰って行った。仲間の話だと加治は他の女に目を向けないのが強みだと噂していた。
帰ってきた加治は岩瀬が阿津子からもらった指輪を阿津子のものとは知らずに阿津子にあげた。
そしてとうとう加治たちは京子の父を手にかけた。新聞には元会計課長が投身自殺という小さな記事が出ていた。
阿津子の父である綾小路元子爵はまた事業に失敗して加治の家にやってきた。このお父さんもなあ〜〜〜。
父親が自殺した京子は直接加治に会いに行き、奥さんの秘密を打ち明けると岩瀬の部屋に案内した。京子は阿津子を岩瀬の部屋に来るよう呼び出して、部屋に来た阿津子を岩瀬と不倫しているかのように言った。
加治の家は修羅場。加治は妻の不貞を責め、阿津子は加治の裏の仕事を責めた。
阿津子はこっそり家を飛び出し、岩瀬の元へ。岩瀬は初めは加治を傷付ける目的で阿津子に近づいたが今は本気だと告白した。
岩瀬を逃すところを見ていた加治は阿津子を若い衆に任せて、岩瀬を車で追いかけた。山小屋で寝ていた岩瀬を見つけた加治は拳銃を突きつけた。命乞いをして湖に逃げた岩瀬を撃った加治。
山小屋でまさみの人形を燃やしていた加治だったが、そこで一発の銃声が響いた。(終)
ハッキリと描かれてはいないけど、加治が自殺した? 登場人物みんな不幸になった話。岩瀬がヘラヘラした若者で腹立ったわ〜。しかし、岩瀬の手にかかった昌江も阿津子も京子もなんだかんだで岩瀬のことが好きだったの???
もっと経済に強ければ、加治のやってたことの意味が分かったんだろうけど、あんまり意味が分かりませんでした。京子の父も辞めさせられた会社なのに、会社の金を取り戻そうとしたりしなければな…。後味悪いなあ。