公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意
エイスケ(野村萬斎)は東京で、酒を飲んでは酔いつぶれる自堕落な生活を送っていて、見かねた燐太郎(野村宏伸)が世津子(草笛光子)の店で声をかけるが、燐太郎を殴り飛ばして出て行ってしまう。健太郎(里見浩太朗)は、無理をして仕事を続けているが、世津子からエイスケについて電話があり、あぐり(田中美里)を東京へ行かせることにする。悩んだあぐりは美佐(松原智恵子)に相談し、東京へ行ってこい、と背中を押される。
- 価格: 33000 円
- 楽天で詳細を見る
勇造は両親に願書を出さなかったことを話した。理由は「何だか急に自信がなくなって…」。磯辺や妻五郎は勇造の跡継ぎも視野に入れてる感じだけど、光代は「それにしたって受けるだけ受けてみたらよかったがあ」とのんびりしてて、両親はあまりそう思ってないのかな。それはそれで勇造かわいそうと思ってしまう。学校卒業するのに特に進路が決まっていない事もあまり追求しないしね。
勇造が望月の家を思い、そんな決断をしていた事を東京にいるエイスケは全く知らなかったのでした。
カフェ・セ・ラ・ヴィに入ってきたエイスケは女性二人と共に酔っぱらっていた。未成年! 未成年の飲酒が禁止されたのは大正11年だそう。今、大正14年…。しかし、世津ちゃんも未成年で飲酒してることはとがめてない。
燐太郎は女性たちを帰し、エイスケに「お前大丈夫なのか? 『いつも酔いつぶれちゃあ見知らぬ女の家に泊まってる』って噂だ。余計なお世話だろうがもう少ししっかりしたらどうなんだ? 『これからどうやって生きていくのか何を書いていくのか』ちゃんと考えたらどうなんだ?」とビシッと言った。こういう友達いいね。
エイスケは「本当に余計なお世話だぞ。燐太郎! お前いつから小学校の修身の先生になったんだ? ウンザリだぞ。その説教くさい物の言い方」と聞く耳持たず。
「お前実家の仕事はどうすんだ? この前、お前の親父さんに会った時に聞いたんだが、親父さんは『何としてもお前に家業を継いでほしい』と願ってるんだ」「俺はちゃんと話し合えと言ってるんだ。今のお前はどう見ても中途半端だぞエイスケ。岡山にいる奥さんと子供はどうすんだ? 今のままでいいのか!」とたたみかけると、図星をつかれたエイスケは燐太郎を殴った。
世津子ママの隣にいるマスターの高山役の秋山武史さんは、「澪つくし」でもセリフとかもほとんどない広敷の中にいた(あの役はいたりいなかったりだったな)。それにしたって、「あぐり」放送の翌年1998年に亡くなっていたとは…。
エイスケは家業のことを「田舎で半纏着て偉そうに人に指示して暮らせ」って言うのか?と言ってたものの、それだけが仕事じゃない。仕事復帰した健太郎は事務所で事務仕事してた。そこに世津子からの電話。「小説が書けない苦しみをお酒で忘れようとしているの。あたしにはどうもしてあげられません。ねえ御大…。どうしたらいいのかしらね?」東京に引き戻したのは世津ちゃんのせいでもあるんだけどな。
健太郎と光代はあぐりがエイスケを東京から連れ戻して欲しいとお願いしてきた。エイスケが帰るというまで東京にいてほしい、しかし、淳之介は置いていくように言った。
光代「あぐり。これはあなたに意地悪で言ってる事と違うんよ。あなたと淳之介にとって長い目で見たら今はエイスケを連れ戻す事が一番の幸せになる事なんよ」。しかし、即答はできず、あぐりは少し考えさせて下さいと返した。
あぐりはエイスケと出会った場所に淳之介を連れて行った。「君には見えないのか? この暗闇のような街が」と回想が入る。「なぁ淳之介…。お母さん、東京に行った方がええ? でも…淳之介を置いてくのお母さん、さみしいん…。どうしたらええ?」
そこに美佐が登場した。あぐりは「けど、エイスケさんはあたしがどうこう言って考えが変わる人じゃないの。あの人は誰からも束縛されずに自由に生きていく人よ」と的確なエイスケさん評。分かってるぅ。しかし、勇造や健太郎のことを考えるときちんとしてほしいとも思うから東京には行きたい、でも淳之介を置いていけない。
美佐はこのままエイスケと離れて暮らしたら一生後悔するから東京に行ってきなさいと背中を押してくれた。「親が幸せじゃないと子供は幸せに育たんのよ。心配いらんわ。淳之介は望月のお母様がしっかり育ててくれますよ。少し強引なところがあるけれど、あのお義母様、淳之介のことを心から愛してくれますよ。それにあなたの事もね」。
あぐりはついに東京行きを決めた。「お義父様。私東京へ行って参ります」「お義母様。どうか淳之介のことよろしくお願いします」と頭を下げた。
数日後、あぐりが東京へ向かう日がやってきました。
望月の家族に送り出され、あぐりは東京へ。淳之介くんは全く泣いてなかったけど、字幕は(淳之介の泣き声)。光代さんが淳之介の泣いてない顔を手で隠した。汽車に乗り込んだあぐりは顔を両手で覆って泣き出した。
次週予告。
燐太郎です。あぐりさんもついに東京へ来ましたか。なかなかいいとこでしょ。えっ? エイスケの家に着いたら女が出てきた? お金がもう足りない? いやいやそれくらいで驚いていたら東京ではやっていけませんって…。次週「はじめての東京」。結構怖いかも。
土曜日のお楽しみ! 今回は燐太郎でした。名取裕子さん、菅井きんさん…そうそう、いたいた。ここからの展開の方が覚えてる。そうだー、最初はあぐり一人で上京したんだ。
この辺りで大体ヒロインは上京するとツイッターで見かけて調べると、以下過去朝ドラのネタバレ。「はね駒」は女学校に合格して仙台へ。「ゲゲゲの女房」も結婚して東京へ。「おしん」は1年だし、まだ小林おしんの頃だけど、加賀屋に行ったあたり? ずーっと舞台が銚子だった「澪つくし」は惣吉と待ち合わせしてたけど、奥様が血を吐いてそれどころじゃなくなったあたり。
「澪つくし」から「あぐり」は12年経ってるけど、両親を演じる俳優さんの年代はあまり変わっていないのでは?と気になり、調べてみた。
「おしん」
おしんの両親
伊東四朗 1937年生
泉ピン子 1947年生
加代の両親
石田太郎 1944年生
小林千登勢 1937年生
竜三の両親
北村和夫 1927年生
高森和子 1932年生
「澪つくし」
津川雅彦 1940年生
加賀まりこ 1943年生
「はね駒」
小林稔侍 1941年生
樹木希林 1943年生
「あぐり」
あぐりの両親
田村亮 1946年生
松原智恵子 1945年生
エイスケの両親
里見浩太朗 1936年生
星由里子 1943年生
何気に泉ピン子さん若いね! 「おしん」が子供から始まってるからある程度若い女優が選ばれたってことか。「澪つくし」と「はね駒」はほぼ同年代の俳優なんだなー、時代も階級も違うせいか全く印象の違う夫婦だけどね。
そして、「澪つくし」や「はね駒」から10年以上後の「あぐり」の親たちの年代もそれほど変わりないということが分かりました。 親を演じる人も若く見える人が多くなって貫禄を出せる人が少なくなったということか…いや、むしろ「澪つくし」や「はね駒」の両親役の俳優さんたちが当時としては結構若い?
「あぐり」は次の展開を知ってるせいか、うっかりネタバレしてもいけないと関係のない話をしがちだな…。