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ドラマの感想など

【ネタバレ】君よ憤怒の河を渉れ

1976年 日本

 

あらすじ

ある日、街頭で見知らぬ女性から「金品を盗まれた上、暴行された」と、まるで身に覚えのない罪で訴えられ、その場で逮捕されてしまった東京地検検事の杜丘冬人。隙を見て逃亡を図った彼は、事件の手掛かりを得るべく、自分に冤罪を着せた女性の郷里へと向かうが、彼女は何者かに殺され、杜丘にはさらに殺人容疑まで掛かるはめとなる。彼は、真由美という女性の助けを借りながら、自分を陥れようとする陰謀劇の黒幕の跡を追う。

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たまった映画を観るぞー。2019年12月に録画してました。

 

10月10日 午後3時 東京・新宿。銀行でおろした20万円とダイヤの指輪を強奪され、その上強姦されたと女性が訴え、一人の男が逮捕された。高倉健さん演じる杜丘は全く身に覚えがない。刑事が原田芳雄さん、下川辰平さん、大和田伸也さん。下川辰平さんは、その後の「スクール⭐︎ウォーズ」や「太陽にほえろ!」の印象と比べるとずいぶんふくよか。

 

その上、田中邦衛さん演じる寺田という男まで杜丘にカメラを盗まれたと言い張った。留置所で一晩を過ごし、翌日、杜丘の部屋に行くと、寺田が盗まれたというカメラや女性のものと思われるダイヤの指輪が水槽に入っていた。杜丘は吐き気がすると洗面所へ行き、トイレの窓から逃亡した。杜丘は検事ということもあり、マスコミは手心を加えて逃したんじゃないかと騒ぎ出した。

 

杜丘を訴えた水沢恵子という女性のアパートに行き、管理人を訪ねた。10月1日に夫婦げんかをしたという理由で引っ越してきたものの、11日には引っ越して行った。管理人に聞いた水沢恵子の故郷・能登を訪ねると、水沢恵子は横路加代という名前であり、実家で亡くなっていた。その上、寺田と名乗っていた男と夫婦であることも分かった。杜丘は横路加代殺害の容疑もかけられた。

 

寺田こと横路敬二の故郷である北海道日高に行っていた杜丘は警察に捕まりそうになるが、山奥に逃げ込んだ。警察がめちゃくちゃ銃で撃つなあ!と思ったら、犯人か。

 

杜丘は以前捜査した7階のレストランから飛び降り自殺をした朝倉代議士の事件を思い出していた。政界の黒幕・長岡(西村晃さん)の証言などから自殺として片付けられたが他殺説を唱えていたのは杜丘だけだった。なーんて考えているところに女性の悲鳴が。

 

木にしがみついて助けて〜と叫んでいた木の下には熊!! 杜丘は熊めがけて猟銃を一発! 猟銃一発では死なず、熊は追いかけてきて、杜丘は川に飛び込んで流された。熊はリアルな着ぐるみ。

 

杜丘は熊に追われていた女性・真由美に助けられた。父親の遠波(大滝秀治さん)は、次の北海道知事選に出馬を考えている牧場主で杜丘に自首を促したが、杜丘はまたしても逃亡。真由美が馬で逃走を手伝った。

 

真由美が杜丘を匿っていた小屋に矢村警部(原田芳雄さん)が現れ、杜丘は逮捕された。矢村と杜丘が手錠で繋がれた状態で歩いていると、またしても熊が襲いかかり、矢村が肩を負傷し、倒れた矢村と共に崖下に転がり落ちた。真由美は矢村のコートのポケットから手錠の鍵を取り出し、手錠を外した。しかし、杜丘は矢村を肩を貸して歩き出した。

 

負傷している矢村を小屋に置いて、真由美は杜丘を近くの洞穴に案内した。東京へ帰る、という杜丘に私もついて行くという真由美は杜丘に抱かれた。え! 真由美はすっかり杜丘に夢中で父の静止を振り切って、東京行きの準備を進めた。洞穴にやって来た遠波は、警察に包囲されているとし、セスナの操縦法を杜丘に教え始めた。!! すごい展開。

 

杜丘は遠波にサラーッと習ったセスナに乗った。滑走路までパトカーが追いかけてくるがそれをすり抜け空へ。空撮だ〜。恐山にぶつかりそうになりながら飛行を続ける。三沢の自衛隊機が杜丘を追跡するが、水面ギリギリを飛んでレーダーに映らないようにした。

 

ついに海面に着水し、水戸市近くで衣類を捨て、鉄道を使って東京に戻ってくると思われた。北海道でニュースを見ていた遠波は北海道知事選は降りたと真由美に言い、後始末に東京へ行って欲しいと頼んだ。

 

横路はタクシー運転手ながら東西製薬にモルモットなど実験動物を売りさばいていた。朝倉代議士はその東西製薬から政治資金を受けていた。東西製薬の酒井は「澪つくし」高神村村長だった内藤武敏さん。ちょっと悪〜い役だね。

 

警察の裏をかいて行動する杜丘。「射殺するには惜しい男ですよ」と矢村は上司に言う。警察としては、このまま自殺か射殺されれば余計なことが知られずに済むと思ってる!?

 

10月21日 杜丘は立川市にいた。熱でフラフラになっていたところをホステス?の女性に助けられた。女性は倍賞美津子さん。指名手配犯の杜丘だと分かっていながら助けた。

 

横路敬二はスズキタケシと名乗り、精神病院に入院していたことが分かった。病院長が岡田英次さん。矢村は顔を見せて欲しいと頼むが、会わせてもらえなかった。そこに杜丘が新宿にいるという知らせが入る。

 

東京に来ていた真由美に連絡を取った杜丘だが、その前に警察に追われた。そこに馬の集団が!! 真由美や杜丘が乗った馬の他に馬が数十頭、新宿の夜の街を走る。アスファルトの上でカーブを曲がりきれずに転んだ馬とか警官たちに追われているとか馬たちに悪い影響がなければいいけど〜ってそっちが気になったよ。

 

遠波牧場の馬なんてどこにいたんだよ! 真由美の泊まっているホテルを矢村が訪ねた。風呂場に隠れていた杜丘を隠そうと矢村の前で全裸になる真由美。なぜ?? サービスシーンか?

 

杜丘は矢村の前に姿を現すが、矢村は横路の居場所を教え、見逃した。杜丘と真由美は車に乗って精神病院へ。夫婦と偽り、夫を入院させたいと言った。あんなに簡単な問診で入院できるものなの?

 

消灯時間後、杜丘は病院を見て回り横路を探した。しかし、看護人に見つかった。看護人の1人が「澪つくし」の漁師・浜田晃さん。若いね〜。病院長は杜丘と分かって入院させていた。横路に会えたが、一切の記憶をなくしていて、話ができる状態ではなかった。杜丘もまた薬を飲まされた。

 

10月27日 緑ヶ丘病院。真由美は夫を退院させるよう迫った。ようやく会えた杜丘はぼんやりした様子。しかし、スキを見て真由美に錠剤を握らせた。いつも薬を飲むふりをして吐き出していた。真由美は謹慎中の矢村に会い、薬を調べて欲しいと頼んだ。

 

病院長は長岡や酒井を呼んで、薬を飲ませて意のままに人間を操れると病院内を案内した。言われるまま何時間も作業を続ける男は、病院長に言われるまま、自らの手を刺した。そして杜丘も病院長の言われるまま、罪を認めて自殺するという遺書を書いた。そして、自ら飛び降りようと屋上を歩き出した。

 

杜丘は、ついに操られたふりをやめ、反撃に出た。病院長は屋上から飛び降り自殺。酒井もまた服毒自殺していた。

 

矢村と共に長岡の元に踏み込んだ杜丘。これから韓国に行くという長岡に銃を向ける矢村。至近距離でバンバン撃った!! 矢村は正当防衛、杜丘は精神薬を突き止めたことや無実を晴らそうとした行動ということで、お咎めなし!? 外で待っていた真由美と去って行った。(終)

 

長岡だけ生き残ったんだから、生かして全部しゃべらせたらよかったのに。あれで正当防衛になるかあ??

 

新宿ロケや北海道に行ったり、セスナに乗ったり、金かかってるなあ〜。ハラハラするけど、精神病院の描写とか今は絶対無理だろうなあ。

 

peachredrum.hateblo.jp

なるほど。監督が同じか。