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【連続テレビ小説】澪つくし(155)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

防空壕へ逃げ込んだかをる(沢口靖子)と惣吉(川野太郎)は、出会った頃からの思い出を語る。もしここが爆撃に遭って、二人がここにいたことが分かったら外聞が悪い、とかをるは出て行こうとするが、惣吉は、自分が出ていくからかをるはここにいろ、と止める。かをるは一人で残されるのも心細いので、結局警報が解除されるまで一緒にいることになる。年が明けて昭和二十年三月十日、東京は大空襲を受け、銚子も被害に遭う。

水曜1本目。

 

爆撃されてるのは春日台の飛行場だという惣吉。警報解除されておらず、二人はそのまま防空壕にとどまることになった。

 

惣吉は船を動かすエンジンが1滴もなくなったため、高神で松根油(しょうこんゆ)を採取していた。

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サイパンへ一緒に行った漁師の15人中9人は亡くなった。「悪運が強いんだな、俺は…」と言ってたけど、惣吉は強運の持ち主だよ。

 

かをるは惣吉が自分のために外川を離れ、吉武家を継がずに危険な仕事に就いたことを後ろめたく思っていた。即座に「お前のためじゃねえ。自分のためだ」といえるのが惣吉だね。

 

セブ島にいる梅木のことを「とても生きては…」とあきらめているかをる。きっと安全な場所に移動してると励ます惣吉。

 

しかし、そんな中、突如かをるが帰ると言い出した。ここへ爆弾が落ちて二人とも死んだら誤解を受けるから、という理由。それじゃ俺が出て行くってそうなるよねー! かをるは「行かないで!」と止めた。

 

入兆では久兵衛、るい、昭和彦、ツエが防空壕にいた。久兵衛は背筋を伸ばして正座をし、周りがかをる不在を言ってるときに「英一郎…なんで行ったんや?」と言い出し、思わず顔を見合わせるるいとツエ。

 

かをると惣吉も防空壕の中。

かをる「初めて会ってから何年経つと思います?」

惣吉「19年と3か月だ」即答!

 

「一時は思い詰めて死のうかと思ったくらいです」と、かをるは言うけど、そうかあ~? 

 

かをる「あなたには感謝しています。私は確かに幸せになりました。梅木は誠実で優しい夫です。でも…幸せって一体何でしょうか? 人の不幸を踏み台にして成り立つものでしょうか?」

ホント、ホント。そこが梅木夫婦のもやっとするところなのよ。

惣吉「お前が幸せであれば俺は幸せなんだ。それでいいじゃねえか」

 

何時間か経って空襲警報が解除になると、惣吉は知り合いの農家から食料を調達してくれた。

 

淡々とした別れであった。本土では決戦が始まろうとしており、惣吉は戦地に赴くのである。いずれにしても、もう会う事はあるまいとかをるは思った。

 

ここまでで12分。結構長々2人の芝居が続いたけど、初期の頃の気恥ずかしさはなく、演技がうまくなったんだなーと上から目線で言ってみました。

 

そして、3月10日 午前0時過ぎ…この夜はB29による本格的な空襲であった。同じ頃、東京には約330機のB29が侵入し、未曽有の大爆撃を行っていたのである。

 

銚子の市街地はこの夜の空襲で1,000戸以上を焼かれ、死者47名、負傷者163名を出した。

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余った爆弾ってのも辛い。

 

消防の手伝いに行っていた神山によれば、駅前通りの商店街が焼け野原に。一番やられたの本通り。末広町、興野…。市役所、保健所、白幡神社、宝満寺、銚子高等女学校。

かをるは衝撃を受けた。乙女の頃の夢や思い出まで無残に焼き払われたような気がして強い憤りを感じた。

 

東京大空襲で東京の他に被害を受けた地があったことを知りませんでした。