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【連続テレビ小説】澪つくし(131)

公式あらすじ※初見の方、ネタバレ注意 

かをる(沢口靖子)たちが東京へ惣吉(川野太郎)に会いに行くと、惣吉は内務省に身柄を移されていた。一目見て惣吉と確信したかをるは、外川へ連れて行き、砂浜や灯台を見せて思い出を語り、惣吉の記憶を取り戻そうと色々説明する。船に乗せて櫓を漕がせると、惣吉は記憶を取り戻す。かをるが今までどうしていたのかと聞くと、惣吉は、四年前の嵐で遭難し、アメリカの巡洋艦に助けられ、フィリピンに連れて行かれた、と言う。

 

記憶喪失の男は内務省に移されていた。陳情を受けた担当官はかをるたちを外事課の応接室に通した。男が記憶を取り戻すまでは、かをるの事情を伏せておく約束になっていた。

 

 かをるは惣吉に「惣吉さん私です。分かりますか? 4年間もどこへ行っていたんです?」と話しかけるが、惣吉は「フーアーユー?」

惣吉を連れてきた刑事は西岡徳馬さん!

 

鹿島灘で遭難して、間に何かあってフィリピンに流れ着いていた。

地図上の話だけど、銚子からそんなに離れてないのにね。

 

西岡徳馬さん演じる久永刑事も同行し、翌日銚子へ帰ることになった。

 

その夜、かをる夫婦は律子の家に泊めてもらった。小浜中尉は夜行演習で厚木方面へ出かけていた。

 

律子は「たとえ惣吉さんの記憶が戻ったとしても失われた時間は戻ってはこないわ」というものの梅木は「こっちから見れば確かに彼は死んだ人間でした。だから結婚できたんです。しかし彼の方から見るとどうでしょうか。一度も死んではいないのです。ずっと生きていたんです」とウジウジ炸裂。

 

惣吉だと確認するのなら、とにもかくにもとねさんと善吉を呼んで、あとはそちらにお任せすればよかったんじゃないのかな。ドラマにならないけど。

 

翌日、かをると梅木は惣吉と共に銚子へ向かった。特高刑事の久永も同行した。かをるは君ヶ浜でタクシーを止めてもらった。この海を見ればカモメの声を聞けば惣吉が何かの手がかりをつかむのではないかと思ったのである。

 

灯台を見せたり、吉武家のお墓を案内したり、7年前の夜の出来事を話したり…強く抱いてくちづけをしたんですよ…って今言う? 

 

かをると二人きりで舟にも乗った。「さあ櫓を握って…。あなたは漁師です。網主の親方でした。漕げないはずはありません。さあ! 漕いで!」と結構スパルタ。惣吉は慣れた手つきで櫓を漕ぎだし、「…かをる」と呼びかけ「分かったど。ここは外川の海だ! そうだ。吉武惣吉だ」と記憶が戻った。もう時間ないしね。

 

アメリカの巡洋船に乗ってフィリピンへ…記憶を失って日本語を話せなくなったから? でも鹿島灘ならまず日本だろ!

 

惣吉が「お前…苦労したんだろう…」と頬に手をやると、かをるは「私…再婚したんです」さっきまでくちづけとか言っときながらそりゃないよ~。とっとと吉武家に連れてけ!

 

前再放送作「はね駒」は私は好きだったけど巻き込み型ヒロインで今の視聴者にはすこぶる評判が悪かった。巻き込み型でも「おしん」くらい全方位に能力の高いヒロインならそこまで叩かれなかったのかな。ヒロイン自身の失敗で物語が展開することも多く、そこも学習能力ないのかよと叩かれた原因かと思います。

 

でも、両親、祖父母が温かい人たちでそれが見たくて見てるという人も多く、私としては、ヒロインの悪口ばっかり言ってるくらいなら見るのやめてくれと思ってました。いや、悪口書かなきゃいいだけか。医者でもないのに病名付けるんじゃねー!

 

私は母と視聴してましたが、母も私もりんの行動をイライラせずに見ていたので、ネットのカリカリ度が不思議なくらいでした。たまたまその後「赤毛のアン」を読んでいて、りんのキャラ造形はアンを参考にしたのかなと思いました。

 

今の「澪つくし」は逆に巻き込まれ型、空気を読みすぎるくらいのかをるに興味が持てないけど、銚子から出ないヒロインで銚子のことも調べ尽くしていて、さらに歴史的出来事も絡めてきて、そういうところが好きで見ています。脚本家的には当初からの予定通りなんでしょうけど、ここに来て何だかめちゃくちゃだな~。当時はこういう展開ウケてたから高視聴率だったんだろうけど。